FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/03/28 月曜日

2022年第13週の月曜日です。

今週から欧州と英国がサマータイムに突入しまして、日本との時差が1時間小さくなり、指標発表時間がいままでの冬時間(標準時)の時に比べ1時間早くなります。欧州中央銀行ECBの金融政策発表は午後9時45分から午後8時45分に、英中銀イングランド銀行の金融政策発表は午後9時から午後8時にそれぞれ変更となりますので、待っていたら1時間前に発表が終わっていたとかなりませんように注意しないとなりません。えっ?欧州は今年からサマータイムが廃止になったろ?って?

そう、確かに昨年の欧州と英国がサマータイムに突入する時のブログでそのように書きました⇩

2021年~ 各国・地域時間帯切替日

  冬時間→夏時間 夏時間→冬時間 冬時間→夏時間
アメリカ・カナダ 3月14日(日) 11月7日(日) 2022年
3月13日
ドイツ・フランス・スイス等
欧州サマータイム採用国
3月28日(日) 10月31日(日) 2022年以降
夏時間なし
英国 3月28日(日) 10月31日(日) 2022年
3月27日
オーストラリア   4月4日(日) 10月3日(日)
ニュージーランド   4月4日(日) 9月26日(日)
日本・シンガポール・香港・中国は未実施

fxse.hatenablog.jp

ところが、新型コロナウイルスのパンデミックでEU加盟各国での法整備などが間に合わない可能性が高くなり、仕方ないので「2022年は実施する」と言う事になったんです。そんな感じで今年も従来通りサマータイムが欧州でも実施されます。

来年以降はどうなんでしょうかね?今回のウクライナへのロシア侵攻などでも欧州各国は随分と対応に追われておりますし、また来年も実施とかありえるような気もします。そのうち「やっぱ、もう夏時間ずっと実施するんでいいよ!」とか言い出しそうな気もしないでもないような(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で28日月曜日午後7時ブルガリア,深夜24時ジンバブエ、29日火曜日(時間未定)ホンジュラス,午後10時半ケニア,午後11時セーシェル、30日水曜日午前6時チリ,午前6時半ジャマイカ,午後4時タイ王国,午後5時ジョージア(グルジア),午後11時モザンビーク、31日木曜日(時間未定)グアテマラ,午後9時半チェコ、4月1日金曜日午前1時アンゴラ,午前3時コロンビアなどが予定されております。

29日火曜日午前8時50分に、前回3月17~18日に開催しました金融政策決定会合の「主な意見」を公開します。毎度の事なんですが、この主な意見と言うのは日銀特有なものでして、どの中銀でもある会合直後の「声明」と1ヶ月程度経過してから発表される「議事要旨」の間を埋めるような感じの会合で出た意見を羅列したものでして、どちらかと言えば議事要旨より分かりやすいです。 分かりやすいんです、が、たぶん値が動く事は無いでしょう(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日28日月曜日、特に注目の指標はありません。「強いて言えば」と、かなりレベルを下げた指標まで無い日は珍しいです。

明日29日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。日本の指標を赤くするのは珍しいのですが、なんだかんだ言っても日本の雇用環境が良い事は間違いなく、この良い雇用環境を維持していると言う確認を行うと言う意味としても重要な指標です。「えっ?この日本の状況で良いの?」と思われるかもしれませんが、ええ間違いなく日本の雇用環境はいいです。日本の失業率2.8%に含まれない、職探しを断念してしまったような人たちもおりますが、それは諸外国も同じでして、欧州のように8%を超えるような失業率の場合、失業率に含まれない隠れた失業者も日本の比ではありません。午後9時半に豪州の月次小売売上高の発表があります。消費者態度を見るのには適した指標ですので、注目したいと思います。ただ、外国為替相場が動くとはあまり思ってません(笑)。午後10時にアメリカの米連邦住宅金融局(FHFA)が発表する住宅価格指数と、同じく午後10時にアメリカのファイサーブ社が集計しS&P社が発表するケースシラー(CS)住宅価格指数の発表があります。指標発表サイトなどではCS米住宅価格指数をメインにしているんですが、こちらは全米の主要都市における実際に取引された様々な物件を集計しているため、現金で購入された物件も、低額物件も高額物件も全て含まれております。対してFHFAが発表する方は公社融資を受けた全米全ての物件が対象となるため、あらゆる都市が含まれている一方、公社融資の受けられる信用力が高い者が購入した物件だけが集計対象となり、当然ですが現金で売買された場合や、信用力が低く民間の金融機関だけで融資を受けた場合は集計に入りません。統計を分析するためには、何がなんでも全ての情報をかき集めればいいと言うわけではありませんが、こう言う事も知った上で指標を見る事は、数字を見て判断する上で必要な知識かと思います。政策金利を利上げするとなったら、当然に住宅ローンの利率も上り、住宅価格も上昇します。既に住宅価格は高騰しておりますので、今まで以上に注目度が上がりそうなのが住宅価格指数でしょう。

30日水曜日午後9時にドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)速報値の発表があります。現状でユーロがユーロ圏の単独国の指標で動くとは思えませんが、一応は重要な指標と言う事になっております(笑)。午後9時半に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。最近は前回値修正が激し過ぎて雇用統計の前座として機能しておりません。一応は、良かった時だけ参考程度にしておきたいと思います。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってます。そのため、極端に修正でも入らない限りは大きく市場へ影響を与える事は無いでしょう。

31日木曜日午前8時50分に日本の鉱工業生産・速報値の発表がありますが、この指標で株価とか為替とか動いているところ見たことが無い。⇦ 実際には動いた回も存在します。午前9時半に豪州の住宅建築許可件数の発表があります。豪州は、兎にも角にも「家・家・家」だと言うのは何度もここで書いている通りでして、住宅関係の指標は注意しておいた方がいいでしょう。午後3時に英国の四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。確定値ですので、前回の速報値に大きな修正でも無ければスルーとなるかと思われます。午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表があります。カナダ好きな私としては、同じ時刻にあるアメリカの指標より前に書いてみました(笑)。そして、同じく午後9時半にアメリカの個人所得・個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。この指標が今週の注目ナンバー2指標です。

4月1日金曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。欧州と英国も夏時間になり、重要そうな国の発表時間はフランスが午後4時50分、ドイツが午後4時55分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前8時50分に日本銀行から全国企業短期経済観測調査いわゆる日銀短観の発表があります。特に大企業における現状や先行きへの判断が重要視されまして、株価への影響から外国為替市場へも波及する可能性があります。そして、午後9時半にアメリカの雇用統計があります。この雇用統計がイヤイヤながらも今週の注目ナンバーワン指標となっております。今回の注目点は平均時給の伸びでしょう。前年比が、消費者物価指数(CPI)の前年比にどこまで迫れるのかによって、市場の反応が大きく変わってくると思われます。最後午後11時にISM製造業景況指数の発表があります。この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。雇用統計からの流れによっては三段跳びもありえますので、むしろ期待しております(笑)。


 

早いもので、今週末には4月に突入します。

4月と言えば新入学のシーズンで、イメージ的には桜と言った気分です。昨日、東京の桜は満開になったと発表がありました。

tenki.jp

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ここ2年ほど、新型コロナウイルスの影響でお花見をする事が悪い事のような風潮があり、桜を見ても「いつもの年なら・・・・・・」と考えてしまい純粋に桜がキレイだと言う感想にならなかった感じでしたが、今年はどんちゃん騒ぎをするまでしなければ、お花見くらいは構わないと言う感じにまでなってきました。私も昨日は出かけた先で桜を見かけまして、ようやく桜を見て純粋にキレイだと思えるところまで気持ちが戻ってきたように思えます。

さあ3月終わりの今週、3月に悔いを残さぬよう、そして気持ちよく4月を迎えられるよう、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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