FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/07/11 月曜日

2022年第28週の月曜日です。

先週、安倍元首相が凶弾に倒れるという壮絶な事件がありました。当然、どこの国であろうと、どんな人であろうと、銃の犠牲になるなんて事はあってはならない事なんですが、銃規制の厳しい日本しかも警護の厳重であろう元首相であり現職国会議員が銃で殺害された事に驚きを隠せませんでした。キリスト教的に言えば「ご冥福」と言う言葉は適切ではありませんが、ここは日本であり、弔わられる方にあわせ、安倍晋三元首相のご冥福をお祈りしたいと思います。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

13日水曜日午前11時にニュージーランド中銀のニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の金融政策と政策金利を発表します。政策金利は現状 +2.00%から 50bp(ベーシスポイント)の引き上げで +2.50%との大方の市場予想となっております。

また、同じく13日水曜日午後11時にカナダ中銀カナダ銀行が今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 +1.50%から 75bp(ベーシスポイント)アップの 2.25%となる予想になっております。

どの国も「金利上げなきゃ物価高でもうダメだ~」状態になってまして、この円安でなんとか物価上昇のスイッチが入った日本とは別世界のようです(笑)。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、13日水曜日午前10時韓国,午前11時ニュージーランド,午後11時カナダ、14日木曜日午前7時チリ共和国、以上4ヶ国しかない寂しい週となってます。その分、ニュージーランドとカナダの金融政策発表は注意しておいた方がいいかもしれません。

14日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日11日月曜日、特に重要そうな指標はありません。強いていうなら、ない(笑)。午前8時50分に日本の機械受注の発表もありますが、これで市場が動いたところ見たことありません。⇦ 実際には動いた回も存在します。

明日12日火曜日、特に重要そうな指標はありません。強いていうなら、ない(笑)。午後6時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数の発表がありますが、これで市場が動いたところ見たことありません。⇦ 以前はちょこちょこ動いてました。

13日水曜日午後3時に英国の月次国内総生産(GDP)鉱工業生産など各種生産指数の集中発表があります。GDPだけ若干注意でしょうか。午後9時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表があります。当然今週の注目ナンバーワン指標となります。いつもなら変動が激しい生鮮食品などを除いたコア指数が注目されるところ、あまりにも物価上昇が続いているため「生鮮食品とか関係なく全部変動激しいじゃねえかよ!」状態となっておりまして、もう最近ではコアより総合値の方が注目されつつあります。CPIは前年比で前回が 8.6%となっており、今回の各社予想の中心値が 8.8%前後と、先進国の数字とは思えない状況となっております。ぶっちゃけ、政策金利を一気に5%くらいに上げてもいい感じでして、CPIの発表を受けて市場が荒れる可能性は今回も十分にあるでしょう。⇦ とか言って最近はスルーも多いけど(笑)。

14日木曜日午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標が発表になります。豪ドル的には材料に乏しい感じのため、現状の失業率 3.9%が事前の市場予測で若干改善となっているところ現状維持となりますと、悪材料として市場が反応する可能性もあります。午後9時半にアメリカの生産者物価指数(PPI)の発表があります。前日にCPIの発表があるため特に反応は無いかと思われますが、前日のCPIで予想外の数値が出た場合と、早朝にありますベージュブックでPPIへの大きな言及があった場合は市場が反応する可能性もあるため注意しておいた方が良さそうです。

15日金曜日午前11時に中国の四半期国内総生産(GDP),小売売上高など各種指標の集中発表があります。ぶっちゃけ、注目度合いは高いものの外国為替市場としては株式市場からの波及でしか反応できないわけで、中国の指標より中国株の動きを注意しておいた方がよさそうです。午後9時半にアメリカの月次小売売上高の発表があります。指標発表サイトとかでは目にしないかもしれませんが、今回は2022年上半期の数字も一緒に発表になるため、むしろそちらでプロっぽい皆さんが反応するかもしれません。最後午後11時にミシガン大学消費者態度指数(速報値)の発表があり今週は終了です。⇦ ミシガンを真面目に書いたの何年ぶりだろう(笑)。


 

暗いニュースが多い昨今ですが、沈んでばかりもいられません。今週も一週間、がんばってまいりましょう。 


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら