FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/05/16 月曜日

2022年第20週の月曜日です。

ドル円も130円を切って週末を越え、今週の円がどうなるのか楽しみです。もっとも、ユーロ円やポンド円、豪ドル円など対米ドル以外では既に少し落ち始めておりまして、そう言う部分はマスコミさんでは報じないようです(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で16日月曜日午後0時半チュニジア、18日水曜日(時間未定)ザンビア,午前7時ウルグアイ、19日木曜日午前11時スリランカ,午後4時フィリピン,午後10時南アフリカ、20日金曜日午前2時40分エジプト、21日土曜日午前7時にパラグアイなどが予定されております。日本の皆さんにおなじみなところとしては、19日午後10時にあります南アフリカくらいでしょうか。

 

17日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回5月3日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。この回は、RBAが政策金利を従前の 0.10%から 25bp(ベーシスポイント)引き上げ 0.35%とした回でして、政策金利を上げたことよりも、今後の利上げに関することで議事要旨にどのように書かれているのか期待が集まっております。「終わったことは終わったことでもういいや」的な感じです(笑)。

19日木曜日午後8時半に欧州中銀ECBが前回4月11日に開催しました理事会の議事要旨を公開します。この回は、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO-3)の優遇金利貸出期間を当初の予定通り6月にて終了すると決定し、量的緩和政策の終了時期を早ければ7月まで前倒しすると示唆した回でした。議事要旨の公表を受け、市場の期待感とECBの考えの間にどの程度の乖離があるのかが、外国為替市場を含む金融市場の動意が発生するポイントとなるかと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日16日月曜日、特に注目度が高い指標は無いのですが、強いていえば、午前11時に中国の月次小売売上高の発表、午後9時半にニューヨーク連銀の製造業景況指数の発表があるくらいでしょうか。中国の小売売上高は、前年比で大幅減となる市場予想となっておりまして、市場予想に沿った結果であったとしてもパッと見の数字で判断する可能性もあり、上海や深圳そして香港などの株式市場が動き、そこから外国為替市場へ波及してくる可能性もあります。

明日17日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。ハードカレンシー発券国の雇用関連指標と言うだけでなく、午後3時と言う非常に動きやすい時間のため注意が必要です。午後6時にはユーロ圏の圏内総生産(GDP)があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は2回目の「改定値」の発表となってまして、よほど大きな変更でもなければスルーとなるかと思われます。午後9時半にアメリカの月次小売売上高の発表があります。この指標が今週の注目ナンバーワン指標となりまして、火曜日にして今週最大の山場を迎えてしまいます(笑)。

18日水曜日午前8時50分に日本の四半期国内総生産(GDP)速報値の発表があります。今回は前期比・前年比ともマイナス予想となっておりまして、また状況がよくわかってない(あえて分かろうとしない)マスコミの皆さんが「日本おしまい」と報じるのでしょう(笑)。それ以外では、株式市場も外国為替市場も反応するような感じは現時点ではありません。午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)を含む各種物価指数や小売売上高など英国の集中指標発表があります。英国は物価上昇がアメリカなんてレベルでは無い凄い勢いで伸びてまして、今回の数字次第では「もう一気に利上げするしか無いだろう」的な予想も現実味を帯びてきそうな感じです。正直言って、ポンドの動きが楽しみです。午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)が発表されます。当然、カナダの指標は対カナダドルだけでしか動きを期待できないのですが、カナダドル好きの私としては注目の指標となっております。同じく午後9時半にアメリカの住宅着工件数や建築許可件数など新築住宅関連指標の発表があります。アメリカの経済を支える個人消費の最も高額な買い物である住宅供給に関しての数字ですので、直接は政策金利の決定に影響は薄いものの、経済全体の状況を見るのに重要な役割を持つ指標です。極端に拡大解釈して金融市場が大きく動くこともございます。・

19日木曜日午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。他国であまり発表にならない通関ベースなので過去の数値としか比較できませんが、港ごとの取り扱い高とか見ると、取り扱いキャパに対する現状から上限を見通すとかもできるようです。金融屋さんとしてはそこまで求めてませんが、できるって知ってるだけでもなにか優位に立てる日がありそうな気もします ⇦ コピペ。午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標の発表があります。順調に回復している豪州の雇用ですが、逆に言えば「順調に回復していて当たり前」と言った見方もされており、失業率や新規の雇用者数などが事前の市場予測通りで当たり前、少しでも下回ると絶望と言う仮面を被った売りが入る切っ掛けになりかねません。豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨の取引をされている方は要注意です。午後9時半にアメリカの週次失業保険関連指標の発表や、午後11時にアメリカの中古住宅販売件数などアメリカの「そこそこ指標」が発表されます。

20日金曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されます。なにせ日本の場合、物価上昇すると「生活が苦しくなる」と揚げ足をとり、物価が伸び悩むと「政府や日銀が無能」だと叩かれるだけのような気がします。最近は、円安による輸入物価上昇や資源高を受けたことにより物価上昇しているのが、さも本来の物価上昇とは違う的に報じられていることが多いのですが、当然ですが原因がそれらであっても物価上昇は物価上昇であり、当然に賃金上昇の圧力となるわけです。そして、この日は注目度が高いEU圏やアメリカの指標発表が無いため、午後3時にある英国の小売売上高の発表が最後の注目指標の発表となります。午後3時に注目指標の発表が終わると言う、なんとも早すぎる感じですが、こればっかりは仕方ありません。


 

最近やたら雨が多い東京でして、「もう梅雨?」と聞きたくなるような感じになってきております。季節の変わり目などは予報もハズレたり、突如変更になることも多く、どこまで天気予報を信用していいのか難しいところです。本格的に梅雨になる前に、雨が多いと果てしなく雨の日ばかりが続きそうで、そろそろ晴れの日も多くなって欲しい感じがしますが、こればかりは神頼みしかなさそうです。

天気が不安定なところで、せめて金融市場くらいは安定して欲しいところで、利益さえ出ていれば天気なんて些細なことと思えるでしょう(笑)。今週も一週間、雨降りが些細なことと思えるよう、頑張ってまいりましょう。


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