FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/03/31 市況

2022年03月31日、木曜日の市況です。

昨日、月末でもあった事ですし、東京仲値に向かってのドル買いは想定の範囲でした。ただ、仲値に向けて随分と荒い値動きになった感じでして、まさか一瞬といえども122円を切る事になるとは思いもしませんでした⇩

また、アメリカの個人所得が発表になりまして、3月10日に発表になっておりました消費者物価指数(CPI)前月比 +0.8%を予想通り超えられず +0.5%でとどまったものの目立った反応もせず終了。

米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人所得(前比) +0.1%
  0.0%
+0.5% +0.5%

月末のロンドンフィキシングは英国も年度末に当たるため行くかな~と思っていたところ、直前まで動きが悪かったためこんな程度で終了⇩

動く時は指標発表しただけで動くクセに、動かない時は指標なんかでは動きません。

この不完全燃焼は今晩の雇用統計に期待しております。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

= 一般経済指標 =

日本国2月
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
鉱工業生産(前比)
速報値
 -0.8% +0.5% +0.1%
鉱工業生産(前比)
速報値
 -0.5% +0.8% +0.2%
オーストラリア2月
0930JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅建設許可件数
速報値(前比)
 -27.1%
 -27.9%
+10.0% +43.5%
住宅建設許可件数
速報値(前比)
 -23.5%
 -24.1%
  -7.8%
日本国2月
1400JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅着工戸数(前比)  +2.1%  +1.1%  +6.3%
建築受注額(前比) +11.0%   -2.3%
英国第4四半期(10-12月)
1500JST
前回値
(速報値)
市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)確定値
(前比)
 +1.0%  +1.0%  +1.3%
国内総生産(GDP)確定値
(前比)
 +6.5%  +6.5%  +6.6%
英国第4四半期(10-12月)
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
経常収支 -289.17億ポンド
-244.44億ポンド
-176.00億ポンド -73.00億ポンド
英国3月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
全国住宅価格指数
(前比)
 +1.7%  +0.8%  +1.1%
全国住宅価格指数
(前比)
+12.6% +13.5% +14.3%
ドイツ2月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)  +1.4%
 +2.0%
 +0.5%  +0.3%
小売売上高(前比) +10.4%
+10.3%
 +6.1%  +7.0%
スイス2月
1530JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)  -0.3%
 -0.4%
+0.3%
小売売上高(前比) +5.7%
+5.1%
+12.8%
フランス3月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+0.8% +1.3% +1.4%
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+3.6% +4.3% +4.5%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+0.9% +1.4% +1.6%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+4.2% +4.9% +5.1%
フランス2月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
生産者物価指数(前比)
PPI(フランス国内)
 +4.7%
 +4.6%
 +1.1%
生産者物価指数(前比)
PPI(フランス国内)
+22.4%
+22.2%
+22.4%
フランス2月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人消費(前比)  -2.0%
 -1.5%
+1.1% +0.8%
個人消費(前比)  -2.8%
 -2.1%
 -0.9%  -2.3%
ドイツ3月
1655JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
失業者数(増減)  -3.2万人
 -3.3万人
 -2.0万人  -1.8万人
失業率 5.0% 5.0% 5.0%
米国3月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
企業人員削減数(前比)
(チャレンジャー社)
 -55.9%  -30.1%
企業人員削減人数
(チャレンジャー社)
 15,245人  21,387人
カナダ1月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)
(前比)
+0.1%
  0.0%
+0.2% +0.2%
国内総生産(GDP)
(前比)
+3.7%
+3.9%
+3.6% +3.5%
米国 週次
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
新規失業保険申請件数  18.8万件
 18.7万件
 19.7万件  20.2万件
失業保険継続受給件数 134.2万件
135.0万件
135.0万件 130.7万件
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人所得(前比) +0.1%
  0.0%
+0.5% +0.5%
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人消費支出(前比) +2.7%
+2.1%
+0.5% +0.2%
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
コアPCE価格指数
(前比)
+0.5% +0.4% +0.4%
コアPCE価格指数
(前比)
+5.2% +5.5% +5.4%
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
PCEデフレーター
(前比)
+0.5%
+0.6%
+0.6% +0.6%
PCEデフレーター
(前比)
+6.0%
+6.1%
+6.4% +6.4%
米国3月
2245JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
シカゴ購買部協会景気指数 56.3 57.0 62.9

 


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2022/03/30 市況

2022年03月30日、水曜日の市況です。

上がったら下がる、下がったら上がる、ごく当たり前のような調整をしたような月末に向けた昨日の調整だったように思えます。

相場には大きく分けて3種類ありまして、1つは株価のような長期的に見たら物価に合わせて上り続けるもの。1つは外国為替のように2つあるいは2つ以上の相対するバランスで決定されているもの。もう1つは債券価格(債券利回り)のような基準になる価格を中心に上下するものです。ただ、どの相場でも極短期で見たら買われすぎ(上りすぎ)、売られすぎ(下がりすぎ)はあるもので、今はどの相場でもその調整を強いられている時なのでしょう。

 

最近、やたら円安が悪のように日本のマスコミで叩かれてる風潮がありますが、通貨安には通貨安のメリットがありまして、最大のメリットと言えば「投資を引きつける」と言うものです。少し前、「強いドルは国益」と言い続けているアメリカがドル安を容認するかのような態度を見せ、ドル安を歓迎しているかのような時期がありました。当然アメリカに資金が集まりドル高を迎え、米ドルを買った人たちを潤します。では、日本は投資を引きつける環境には無いのでしょうか?あるいは円安となっているのは投資を引き上げられてるからなのでしょうか?

海外からの投資の指標に、対内直接投資と言うものがありまして、読んで字のごとく対内=国内への直接投資を表した指標です。

f:id:fxse:20220331055315p:plain

これ⇧が1996年から今年2022年1月までの日本に対する対内直接投資の月次推移の変動でして、たまにイレギュラーに大きな月もありますが、あまり変化がありません。基本的にはプラス域での推移=日本への投資が多い状態となってます。

円安による積極的な投資の引き込みや在外法人による資金還流(レパトリエーション)を期待できるメリットもありますし、消極的なメリットとしては輸入物価の上昇による内国物価の全体的な上昇を狙えると言うのもあります。輸入物価上昇によって牽引された物価上昇も、その後に一定範囲の推移での円高の中で物価を維持したまま内国企業の円高による収益になり、円高差益還元セールのようなバカみたいな事をしなければ従業員給与への原資ともなるわけです。

 

昨日午後9時15分、米ADP社から全米雇用レポートの発表がありました。ここのところ前月の修正が激しかったり、事前の市場予想とことごとく乖離した発表があったりして雇用統計の先行指標としては全く機能していなかったのですが、今回の発表では、前回値修正はチョロチョロっと入っただけで、結果なんて事前の市場予想に合わせて来たような数値⇩

米国3月
2115JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP全米雇用報告
(前比)
+48.6万人
+47.5万人
+45.0万人 +45.5万人

果たしてどこかに怒られたのか、雇用統計の先行指標とならないと困るADP社の事情なのか(笑)。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

= 一般経済指標 =

ニュージーランド2月
0645JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅建設許可件数(前比)  -8.7%
 -9.2%
-10.5%
日本国2月・商業動態統計
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売業販売額
(前比)
 +1.1%
 +1.6%
  -0.3%   -0.8%
卸売業販売額
(前比)
 +9.2%
 +8.8%
 +8.8%
百貨店・スーパー(既存店)販売額
(前比)
 +2.6%  +0.5%  +0.1%
  百貨店 +15.4%   -0.8%
  スーパー   -1.0%  +0.4%
百貨店・スーパー(総合)販売額
(前比)
 +3.0%  +0.5%
  百貨店 +14.5%   -1.8%
  スーパー   -0.3%  +1.2%
コンビニエンスストア販売額
(前比)
 +2.9%  +0.6%
大型家電専門店販売額
(前比)
  -1.7%
  -1.6%
  -0.8%
ドラッグストア販売額
(前比)
 +5.7%
 +5.5%
 +4.5%
ホームセンター販売額
(前比)
  -2.6%
  -2.7%
  -4.1%
ニュージーランド3月
0900JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ANZ 景況指数
(速報値)
 -51.8  -41.9
ANZ 業況指数
(速報値)
  -2.2  +3.3
スイス3月
1600JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
KOF 先行指数 105.3
105.0
101.5  99.7
ユーロ圏3月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ユーロ圏景況感指数 113.9
114.0
109.2 108.5
ユーロ圏3月
1800JST
前回値
(速報値)
市場予想
(中心値)
結果
消費者信頼感指数
確定値
-18.7 -18.7 -18.7
ユーロ圏3月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
企業信頼感指数 +1.79 +1.67
ドイツ3月
2100JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+0.9% +1.6% +2.5%
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+5.1% +6.2% +7.3%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+0.9% +1.9% +2.5%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+5.5% +6.8% +7.6%
米国3月
2115JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP全米雇用報告
(前比)
+48.6万人
+47.5万人
+45.0万人 +45.5万人
米国第4四半期(10-12月)
2130JST
前回値
(改定値)
市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)確定値
(前比・年率換算)
 +7.0%  +7.0%  +6.9%
GDP価格指数・確定値
(前比・年率換算)
 +6.3%  +6.3%  +6.4%
GDP個人消費支出・確定値
(前比・年率換算)
 +3.1%  +3.1%  +2.5%
GDPコア個人消費支出・確定値
(前比・年率換算)
 +5.0%  +5.0%  +5.0%

 


=別表= 米国 API週間燃油在庫集計

米国 API週間燃油在庫集計
(03/25分)

03/29 2930JST
(03/30 0530JST)
前回値 結果
原油在庫(前比) -428.0万バレル   -300.0万バレル  
ガソリン在庫(前比) -62.6万バレル   -135.7万バレル  
中間留分在庫(前比) -82.6万バレル   -21.5万バレル  
クッシング原油在庫(前比) +64.6万バレル   -106.0万バレル  

 


=別表= 米国 EIA週間燃油在庫集計

米国 EIA週間燃油在庫集計
(03/25分)

2330JST
前回値 結果
原油在庫(前比) -250.8万バレル   -344.9万バレル  
ガソリン在庫(前比) -294.8万バレル   +78.5万バレル  
中間留分在庫(前比) -207.1万バレル   +139.5万バレル  
クッシング原油在庫(前比) +123.5万バレル   -100.9万バレル  
原油輸入量(前比) -81.7万バレル   +62.9万バレル  

 


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2022/03/29 市況

2022年03月29日、火曜日の市況です。

昨日、非常に荒い展開となりまして、ドル円は東京時間だけでも上は 1ドル 124.30円から下は123.10円台まで、その後の欧州時間も123.80円まで上昇したかと思ったら、ニューヨーク時間に入り122円を切る場面まで⇩

パット見は、いつものドル円とあまり変わらないように見えるのですが、プライスラインの赤線と赤線の間は1円ですので、どれだけ荒い動きなのか分かります。

また、ユーロドルに関しては、欧州時間以降に一方的なユーロ買いが入り、下から上までほぼ一気に160Pipsくらい駆け上がる感じに⇩

欧州時間以降の同じドル売りでも、ドル円については「米国債利回り下落によるもの」ユーロドルについては「ロシア・ウクライナ停戦合意期待によるもの」と報じているところが多く、もしユーロに関して停戦合意期待だと言うなら、ユーロ円もユーロ高になっていいところ⇩

ニューヨーク時間早朝の午後9時少し前からは円高に向かった模様。う~ん、まあ、なんかいろいろあるんでしょう。いずれにせよ、システムトレードで淡々と取引させるには非常にいい相場ではありました。 


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

= 一般経済指標 =

日本国2月
0830JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
失業率 2.8% 2.8% 2.7%
有効求人倍率 1.20 1.20 1.21
オーストラリア2月
0930JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)
速報値
+1.6%
+1.8%
+1.0% +1.8%
ドイツ4月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
GfK消費者信頼感指数  -8.5
 -8.1
-14.5 -15.5
フランス3月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
INSEE消費者信頼感指数  97
 98
 94  91
英国12月
1830JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者信用残高   +1.43億ポンド
  +6.08億ポンド
 +10.00億ポンド  +18.76億ポンド
英国2月
1830JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
マネーサプライM4
(前比)
+0.1% +1.0%
マネーサプライM4
(前比)
+5.7% +6.0%
米国1月
2200JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
FHFA住宅価格指数(前比)  +1.3%
 +1.2%
 +1.3%  +1.6%
FHFA住宅価格指数(前比) +17.7%
+17.6%
+18.2%
米国1月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ケースシラー20都市圏
住宅価格指数
285.69
285.63
289.73
出典:S&P Dow Jones Indices社ホームページ
https://www.spglobal.com/spdji/en/index-family/indicators/sp-corelogic-case-shiller/
ケースシラー20都市圏
住宅価格総合指数(前比)
+18.62%
+18.56%
+18.55% +19.09%
ケースシラー住宅価格
総合指数(前比)
+1.09%
+1.08%
+1.00% +1.41%
米国3月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者信頼感指数 105.7
110.5
107.0 107.2
米国2月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
求人労働移動調査(JOLTS)
速報値(前比)
1128.3万人
1126.3万人
1100.0万人 1126.6万人
求人倍率(JOLTS)
速報値(前比)
7.0 7.0

 


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2022/03/28 市況

2022年03月28日、月曜日の市況です。

昨日、日銀が実施しましたこちら⇩

www.bloomberg.co.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

これが円安を招いて125円を付けたとか言われておりまして⇩

まあ、そうなんでしょうね。そうなんでしょうが、日銀と言うか黒田総裁による最近の円安は国益発言の後押しで、恐らくオプション絡みで125円突破しておきたかった思惑が混在して一気に行ったのではないかと思うところです。

ぶっちゃけ、昨日はすげ~数字良かった(笑)。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

= 一般経済指標 =

スイス 週次
1700JST
前回値 結果
当座預金残高(国内銀行のみ) 6兆5993.0億CHF 6兆5852.7億CHF
当座預金残高(外国銀行含む) 7兆2886.3億CHF 7兆3145.9億CHF
アイルランド2月
1900JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)   -1.1%
  -1.5%
 +0.9%
小売売上高(前比) +21.4%
+18.9%
 +2.2%
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
卸売在庫(前比)
速報値
+1.1%
+0.8%
+1.1% +2.1%
小売在庫(前比)
速報値
+1.9%
+2.0%
+1.1%
米国3月
2330JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ダラス連銀製造業活動指数 +14.0  +8.7

 


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2022/03/28 月曜日

2022年第13週の月曜日です。

今週から欧州と英国がサマータイムに突入しまして、日本との時差が1時間小さくなり、指標発表時間がいままでの冬時間(標準時)の時に比べ1時間早くなります。欧州中央銀行ECBの金融政策発表は午後9時45分から午後8時45分に、英中銀イングランド銀行の金融政策発表は午後9時から午後8時にそれぞれ変更となりますので、待っていたら1時間前に発表が終わっていたとかなりませんように注意しないとなりません。えっ?欧州は今年からサマータイムが廃止になったろ?って?

そう、確かに昨年の欧州と英国がサマータイムに突入する時のブログでそのように書きました⇩

2021年~ 各国・地域時間帯切替日

  冬時間→夏時間 夏時間→冬時間 冬時間→夏時間
アメリカ・カナダ 3月14日(日) 11月7日(日) 2022年
3月13日
ドイツ・フランス・スイス等
欧州サマータイム採用国
3月28日(日) 10月31日(日) 2022年以降
夏時間なし
英国 3月28日(日) 10月31日(日) 2022年
3月27日
オーストラリア   4月4日(日) 10月3日(日)
ニュージーランド   4月4日(日) 9月26日(日)
日本・シンガポール・香港・中国は未実施

fxse.hatenablog.jp

ところが、新型コロナウイルスのパンデミックでEU加盟各国での法整備などが間に合わない可能性が高くなり、仕方ないので「2022年は実施する」と言う事になったんです。そんな感じで今年も従来通りサマータイムが欧州でも実施されます。

来年以降はどうなんでしょうかね?今回のウクライナへのロシア侵攻などでも欧州各国は随分と対応に追われておりますし、また来年も実施とかありえるような気もします。そのうち「やっぱ、もう夏時間ずっと実施するんでいいよ!」とか言い出しそうな気もしないでもないような(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で28日月曜日午後7時ブルガリア,深夜24時ジンバブエ、29日火曜日(時間未定)ホンジュラス,午後10時半ケニア,午後11時セーシェル、30日水曜日午前6時チリ,午前6時半ジャマイカ,午後4時タイ王国,午後5時ジョージア(グルジア),午後11時モザンビーク、31日木曜日(時間未定)グアテマラ,午後9時半チェコ、4月1日金曜日午前1時アンゴラ,午前3時コロンビアなどが予定されております。

29日火曜日午前8時50分に、前回3月17~18日に開催しました金融政策決定会合の「主な意見」を公開します。毎度の事なんですが、この主な意見と言うのは日銀特有なものでして、どの中銀でもある会合直後の「声明」と1ヶ月程度経過してから発表される「議事要旨」の間を埋めるような感じの会合で出た意見を羅列したものでして、どちらかと言えば議事要旨より分かりやすいです。 分かりやすいんです、が、たぶん値が動く事は無いでしょう(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日28日月曜日、特に注目の指標はありません。「強いて言えば」と、かなりレベルを下げた指標まで無い日は珍しいです。

明日29日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。日本の指標を赤くするのは珍しいのですが、なんだかんだ言っても日本の雇用環境が良い事は間違いなく、この良い雇用環境を維持していると言う確認を行うと言う意味としても重要な指標です。「えっ?この日本の状況で良いの?」と思われるかもしれませんが、ええ間違いなく日本の雇用環境はいいです。日本の失業率2.8%に含まれない、職探しを断念してしまったような人たちもおりますが、それは諸外国も同じでして、欧州のように8%を超えるような失業率の場合、失業率に含まれない隠れた失業者も日本の比ではありません。午後9時半に豪州の月次小売売上高の発表があります。消費者態度を見るのには適した指標ですので、注目したいと思います。ただ、外国為替相場が動くとはあまり思ってません(笑)。午後10時にアメリカの米連邦住宅金融局(FHFA)が発表する住宅価格指数と、同じく午後10時にアメリカのファイサーブ社が集計しS&P社が発表するケースシラー(CS)住宅価格指数の発表があります。指標発表サイトなどではCS米住宅価格指数をメインにしているんですが、こちらは全米の主要都市における実際に取引された様々な物件を集計しているため、現金で購入された物件も、低額物件も高額物件も全て含まれております。対してFHFAが発表する方は公社融資を受けた全米全ての物件が対象となるため、あらゆる都市が含まれている一方、公社融資の受けられる信用力が高い者が購入した物件だけが集計対象となり、当然ですが現金で売買された場合や、信用力が低く民間の金融機関だけで融資を受けた場合は集計に入りません。統計を分析するためには、何がなんでも全ての情報をかき集めればいいと言うわけではありませんが、こう言う事も知った上で指標を見る事は、数字を見て判断する上で必要な知識かと思います。政策金利を利上げするとなったら、当然に住宅ローンの利率も上り、住宅価格も上昇します。既に住宅価格は高騰しておりますので、今まで以上に注目度が上がりそうなのが住宅価格指数でしょう。

30日水曜日午後9時にドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)速報値の発表があります。現状でユーロがユーロ圏の単独国の指標で動くとは思えませんが、一応は重要な指標と言う事になっております(笑)。午後9時半に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。最近は前回値修正が激し過ぎて雇用統計の前座として機能しておりません。一応は、良かった時だけ参考程度にしておきたいと思います。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってます。そのため、極端に修正でも入らない限りは大きく市場へ影響を与える事は無いでしょう。

31日木曜日午前8時50分に日本の鉱工業生産・速報値の発表がありますが、この指標で株価とか為替とか動いているところ見たことが無い。⇦ 実際には動いた回も存在します。午前9時半に豪州の住宅建築許可件数の発表があります。豪州は、兎にも角にも「家・家・家」だと言うのは何度もここで書いている通りでして、住宅関係の指標は注意しておいた方がいいでしょう。午後3時に英国の四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。確定値ですので、前回の速報値に大きな修正でも無ければスルーとなるかと思われます。午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表があります。カナダ好きな私としては、同じ時刻にあるアメリカの指標より前に書いてみました(笑)。そして、同じく午後9時半にアメリカの個人所得・個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。この指標が今週の注目ナンバー2指標です。

4月1日金曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。欧州と英国も夏時間になり、重要そうな国の発表時間はフランスが午後4時50分、ドイツが午後4時55分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前8時50分に日本銀行から全国企業短期経済観測調査いわゆる日銀短観の発表があります。特に大企業における現状や先行きへの判断が重要視されまして、株価への影響から外国為替市場へも波及する可能性があります。そして、午後9時半にアメリカの雇用統計があります。この雇用統計がイヤイヤながらも今週の注目ナンバーワン指標となっております。今回の注目点は平均時給の伸びでしょう。前年比が、消費者物価指数(CPI)の前年比にどこまで迫れるのかによって、市場の反応が大きく変わってくると思われます。最後午後11時にISM製造業景況指数の発表があります。この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。雇用統計からの流れによっては三段跳びもありえますので、むしろ期待しております(笑)。


 

早いもので、今週末には4月に突入します。

4月と言えば新入学のシーズンで、イメージ的には桜と言った気分です。昨日、東京の桜は満開になったと発表がありました。

tenki.jp

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ここ2年ほど、新型コロナウイルスの影響でお花見をする事が悪い事のような風潮があり、桜を見ても「いつもの年なら・・・・・・」と考えてしまい純粋に桜がキレイだと言う感想にならなかった感じでしたが、今年はどんちゃん騒ぎをするまでしなければ、お花見くらいは構わないと言う感じにまでなってきました。私も昨日は出かけた先で桜を見かけまして、ようやく桜を見て純粋にキレイだと思えるところまで気持ちが戻ってきたように思えます。

さあ3月終わりの今週、3月に悔いを残さぬよう、そして気持ちよく4月を迎えられるよう、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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