FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/03/30 市況

2022年03月30日、水曜日の市況です。

上がったら下がる、下がったら上がる、ごく当たり前のような調整をしたような月末に向けた昨日の調整だったように思えます。

相場には大きく分けて3種類ありまして、1つは株価のような長期的に見たら物価に合わせて上り続けるもの。1つは外国為替のように2つあるいは2つ以上の相対するバランスで決定されているもの。もう1つは債券価格(債券利回り)のような基準になる価格を中心に上下するものです。ただ、どの相場でも極短期で見たら買われすぎ(上りすぎ)、売られすぎ(下がりすぎ)はあるもので、今はどの相場でもその調整を強いられている時なのでしょう。

 

最近、やたら円安が悪のように日本のマスコミで叩かれてる風潮がありますが、通貨安には通貨安のメリットがありまして、最大のメリットと言えば「投資を引きつける」と言うものです。少し前、「強いドルは国益」と言い続けているアメリカがドル安を容認するかのような態度を見せ、ドル安を歓迎しているかのような時期がありました。当然アメリカに資金が集まりドル高を迎え、米ドルを買った人たちを潤します。では、日本は投資を引きつける環境には無いのでしょうか?あるいは円安となっているのは投資を引き上げられてるからなのでしょうか?

海外からの投資の指標に、対内直接投資と言うものがありまして、読んで字のごとく対内=国内への直接投資を表した指標です。

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これ⇧が1996年から今年2022年1月までの日本に対する対内直接投資の月次推移の変動でして、たまにイレギュラーに大きな月もありますが、あまり変化がありません。基本的にはプラス域での推移=日本への投資が多い状態となってます。

円安による積極的な投資の引き込みや在外法人による資金還流(レパトリエーション)を期待できるメリットもありますし、消極的なメリットとしては輸入物価の上昇による内国物価の全体的な上昇を狙えると言うのもあります。輸入物価上昇によって牽引された物価上昇も、その後に一定範囲の推移での円高の中で物価を維持したまま内国企業の円高による収益になり、円高差益還元セールのようなバカみたいな事をしなければ従業員給与への原資ともなるわけです。

 

昨日午後9時15分、米ADP社から全米雇用レポートの発表がありました。ここのところ前月の修正が激しかったり、事前の市場予想とことごとく乖離した発表があったりして雇用統計の先行指標としては全く機能していなかったのですが、今回の発表では、前回値修正はチョロチョロっと入っただけで、結果なんて事前の市場予想に合わせて来たような数値⇩

米国3月
2115JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP全米雇用報告
(前比)
+48.6万人
+47.5万人
+45.0万人 +45.5万人

果たしてどこかに怒られたのか、雇用統計の先行指標とならないと困るADP社の事情なのか(笑)。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

= 一般経済指標 =

ニュージーランド2月
0645JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅建設許可件数(前比)  -8.7%
 -9.2%
-10.5%
日本国2月・商業動態統計
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売業販売額
(前比)
 +1.1%
 +1.6%
  -0.3%   -0.8%
卸売業販売額
(前比)
 +9.2%
 +8.8%
 +8.8%
百貨店・スーパー(既存店)販売額
(前比)
 +2.6%  +0.5%  +0.1%
  百貨店 +15.4%   -0.8%
  スーパー   -1.0%  +0.4%
百貨店・スーパー(総合)販売額
(前比)
 +3.0%  +0.5%
  百貨店 +14.5%   -1.8%
  スーパー   -0.3%  +1.2%
コンビニエンスストア販売額
(前比)
 +2.9%  +0.6%
大型家電専門店販売額
(前比)
  -1.7%
  -1.6%
  -0.8%
ドラッグストア販売額
(前比)
 +5.7%
 +5.5%
 +4.5%
ホームセンター販売額
(前比)
  -2.6%
  -2.7%
  -4.1%
ニュージーランド3月
0900JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ANZ 景況指数
(速報値)
 -51.8  -41.9
ANZ 業況指数
(速報値)
  -2.2  +3.3
スイス3月
1600JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
KOF 先行指数 105.3
105.0
101.5  99.7
ユーロ圏3月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ユーロ圏景況感指数 113.9
114.0
109.2 108.5
ユーロ圏3月
1800JST
前回値
(速報値)
市場予想
(中心値)
結果
消費者信頼感指数
確定値
-18.7 -18.7 -18.7
ユーロ圏3月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
企業信頼感指数 +1.79 +1.67
ドイツ3月
2100JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+0.9% +1.6% +2.5%
消費者物価指数(前比)
CPI・速報値
+5.1% +6.2% +7.3%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+0.9% +1.9% +2.5%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・速報値
+5.5% +6.8% +7.6%
米国3月
2115JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP全米雇用報告
(前比)
+48.6万人
+47.5万人
+45.0万人 +45.5万人
米国第4四半期(10-12月)
2130JST
前回値
(改定値)
市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)確定値
(前比・年率換算)
 +7.0%  +7.0%  +6.9%
GDP価格指数・確定値
(前比・年率換算)
 +6.3%  +6.3%  +6.4%
GDP個人消費支出・確定値
(前比・年率換算)
 +3.1%  +3.1%  +2.5%
GDPコア個人消費支出・確定値
(前比・年率換算)
 +5.0%  +5.0%  +5.0%

 


=別表= 米国 API週間燃油在庫集計

米国 API週間燃油在庫集計
(03/25分)

03/29 2930JST
(03/30 0530JST)
前回値 結果
原油在庫(前比) -428.0万バレル   -300.0万バレル  
ガソリン在庫(前比) -62.6万バレル   -135.7万バレル  
中間留分在庫(前比) -82.6万バレル   -21.5万バレル  
クッシング原油在庫(前比) +64.6万バレル   -106.0万バレル  

 


=別表= 米国 EIA週間燃油在庫集計

米国 EIA週間燃油在庫集計
(03/25分)

2330JST
前回値 結果
原油在庫(前比) -250.8万バレル   -344.9万バレル  
ガソリン在庫(前比) -294.8万バレル   +78.5万バレル  
中間留分在庫(前比) -207.1万バレル   +139.5万バレル  
クッシング原油在庫(前比) +123.5万バレル   -100.9万バレル  
原油輸入量(前比) -81.7万バレル   +62.9万バレル  

 


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