FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/07/19 月曜日

2021年第29週の月曜日です。

本日7月19日月曜日、日本は海の日の祝日でお休み、の予定でした(笑)。我が家のカレンダーは半分くらいが今日は海の日の祝日となってまして「もう、そのままでいいじゃん!」って気もしてます。大会準備の都合とかで、開会式前日もお休みにしたいなら、日本全体を祝日にせずとも東京都だけ休みにする、あるいは一都六県だけ休みにするような政令も可能ではないんでしょうかね?分かりませんけど。

まあ、それでも決まってしまっているものは仕方ありません。今日は平日、そして木曜日が海の日、金曜日は10月から借りてくるスポーツの日、今週は土曜日もお休みの方ですと木曜日から4連休となってます。

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緊急事態宣言も出てますし、4連休でもどこか出かけるわけでもなく家でジッとしているわけですが・・・・・・、オリンピック見る?どうかな?(笑)。

 

今週、イスラム教の皆さんは「イード・アル=アドハー」の記念日がありまして、多くのイスラム教国で祝日の連休となっております。イスラミックマネーも原油だけでなく、金融市場で馬鹿にできないレベルでの影響力があります。

中東の祝日関連も影響し今週は若干落ち着いた感じになってしまうのか、あるいは、市場が薄いところを跳ねるように値が動く状況になってしまうのか、どちらかと言えば後者を期待するところではあるんですが、「チャートグッチャグチャになるような動きなら止めて頂きたい」と言った、実にワガママな願望です(笑)。

そう言えば、このイスラム教のイード・アル=アドハーは、毎年毎年およそ10日づつ日程が早くなっておりまして2018年は8月20日、2019年は8月10日、昨年2020年は7月31日、今年は7月20日と言った感じです。

単純に、太陰暦であるイスラム暦の12月10日を今の太陽暦のカレンダーに当てはめてるだけなんですが、同じ太陰暦である旧暦は、毎年あまり日程がズレません。これ実は旧暦は正確には太陰暦ではなく、太陰太陽暦とか言う太陰暦の修正版でして、19年に7回閏月が存在してます。ええ、2月29日がある年を閏年と言いますが、あれと同じようなもので、19年のうち7年まるまる1ヶ月多い13ヶ月の年がありまして、それで強引に調整しており、現代の新暦旧暦変換でも当然に閏月の修正が入っております。

そう言った修正をしないイスラム暦では、1年12ヶ月が月の満ち欠け29.5日の12ヶ月分で354日となり、太陽暦の365日との間に11日の差があるため、およそ10日づつ早くなっているのでしょう。⇦ 最後にここ確認してないで推定(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で7月22日木曜日午後8時45分に欧州中銀ECBが今後の金融政策を発表します。また、金融政策発表から45分後の午後9時半からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されております。ECBは、なんやら「新たな戦略」とか言う非常に曖昧な凄い事をするらしいんですが、その柱になるのが今までの物価上昇「やや2%を下回る水準」から「2%」になりまして、それ以外はカミングスーンとなっております。正直言って、最近多いネット記事の釣りタイトル「◯◯は何位、じゃ日本は?」みたいなのと同じに見えてしまうんですが、そこはお付き合いするしか無さそうです。市場の皆さん、こう言うのは必要以上に期待感を持ったり、あるいは期待感を持った振りをしてハイレベルな政策を求め、発表と同時に期待はずれの烙印を押すのが大好きです(笑)。今回もそのパターンになりそうな気がしてなりません。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、20日午前10時30分ごろ中国(事実上の政策金利)、22日木曜日午前0時30分モザンビーク,午前7時コスタリカ,午後4時ウズベキスタン,午後4時30分インドネシア,午後8時ウクライナ,午後8時45分欧州中銀ECB(再掲),午後10時南アフリカ,23日金曜日(時間未定)東カリブ諸国連合,午前6時パラグアイ,午後7時30分ロシアなどが予定されております。今週もなかなかのエキゾチック感満載な中銀発表の週となっております。

20日火曜日午前10時半、豪州中銀RBAが前回7月6日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。この回は、テーパリング騒ぎがあった時でして、とりあえず延長した債券購入プログラムを再度延長する示唆が会合時点であったかどうか、もう終わりにしたいような意向があったかどうか、そう言う部分が議事要旨公開時の焦点となりそうです。いつもはスルーが多いRBAの議事要旨公開ですが、今回はちょっと注意しておいた方が良さそうです。

21日水曜日午前8時50分に、日銀が前々回6月17~18日に開催しました金融政策決定会合の議事要旨を公開します。日銀は「議事要旨」を公開する前に「主な意見」と言う議事要旨のサブセット版のようなものを公開してまして、既にこの回の主な意見は6月28日に公開され、その時は完全スルーでした。ただ、先週開催された金融政策決定会合で決定された「気候変動対応」についての事前協議を、この前々回の金融政策決定会合において行っており、その内容は主な意見で既に公表されておりまして「政策の具体化には慎重な検討必要」と表現しておりました。この表現が、議事要旨でどのような感じで話し合った結果出てきたものなのか、新しい情報でもあったら円が多少なりとも動く可能性も否定できません。そんな感じで、一応は頭の片隅に入れておきたいイベントではあります。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日19日月曜日、特に重要そうな指標はございません。強いて言うならば・・・・・・、う~ん、無いな(笑)。

明日20日火曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表になります。日本の場合、物価上昇が伸びたら利上げするような事を中銀である日銀は一切言っておりません。それどころか、最近は他の国では物価上昇の目標 ≒ インフレターゲットを超える伸びを示してまして、「若干の上振れは許容範囲」と言わないとならない状況になっているわけです。日本の場合、まずは物価上昇の目標である2%を早く達成しないとならない状況になってまして、他の国からしたら「まだそんな事言ってるの?」と言う感じでしょうか。まるで「給食を食べきれずに、昼休み時間中ずっと食べている子」のような感じになってきております。⇦ 最近はこう言う指導はダメって事になってます。午後9時半にアメリカの新築住宅着工件数の発表があります。この指標は、よく「住宅着工件数」とされてますが、本来の名称は「New Residential Construction 新築住宅」の指標の一部でして、全然別の指標ですと大規模なリフォームは住宅着工に含まれたりしますので正式には新築住宅着工件数となるわけです。「住宅の着工なんだから新築に決まってるだろ?」と言うのが、大規模リフォームを持ち出すと崩れると言うわけです。ちなみに、建築許可より着工件数が少ないのは、許可が出ても着工しなかった物件があるからで、着工件数より新築住宅販売が少ないのは、そもそも注文住宅として最初から建築した物件は新築住宅として売り出さないためです。今週は指標が少ないので、こう言うウンチクで文字数を稼ぎます(笑)。

21日水曜日、午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支、午前10時半に豪州の小売売上高があります。どちらも赤字にするほどの指標ではありません。少し前なら豪州の小売売上高が多少は反応したんでしょうけど。

22日木曜日午後9時半にアメリカの週次失業保険申請件数があります。継続受給者が徐々に減っておりまして、遂に先週の発表では320万人台にまで突入しました。あと、新規の件数が増えているのに、継続受給者が減っている時がありますが、これは当然でして「受給期間が終了した or 仕事が見つかって受給を終わらせた」人の数は毎週違いますから、その数字を出していない以上は単純に新規の分だけ増えるわけではありません。そもそも新規の分がずっと増えていたら、継続受給者は果てしなく増加してしまいますし(笑)。あと、一番重要なところは、新規は前週継続受給者は前々、の数字でして、あちこちの指標サイトで継続受給者も前週の分として書かれているところがありますがそれウソですのでご注意ください。午後11時にアメリカの中古住宅販売件数があります。最近はおよそ600万軒を若干下回る数字なんですが、これ毎月こんだけ売れているわけではなく、いつもの年率換算ですので、乱暴に計算したら12分の1くらいが単月の数字となります。毎月600万軒も中古住宅売れてたら、1年で7200万軒、5年でアメリカの総人口が中古住宅買う事になってしまいますし(笑)。

23日金曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。最近はよくPMIで為替が振れる事があり、欧州とアメリカのPMI発表時間は若干注意しておいた方がいいかもしれません。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午後3時に英国の小売売上高午後9時半にカナダの小売売上高の発表があります。

以上で今週の注目指標は終わりでして、いや~、今週はとにかく赤字にできるような注目指標少ないです。

今週は、外国為替市場に影響力が強いイベントや指標発表は少ない感じなんですが、米国主要企業の決算発表が立て続けにあります。ダウやナスダックなど、通常ですと個別株であまり動じないような大型指数も、さすがに一気にまとまって決算発表が来ますと影響を受けそうですので、その辺り注意しておきたいところです。


 

さあ、オリンピックとか始まるらしいんですが、いつもですと金融屋さんたちはロイターやブルームバーグ端末でオリンピックの結果を見ながら仕事そっちのけ状態になるところ、今回はどうなんですかね?日本国内よりは、まだ盛り上がってる感じはありますが、果たして。

我々個人投資家としては、市場が動かないと日給が発生しないお休みが出来てしまったようなものです。動く動かないは分かりませんが、外国為替市場は日本が祝日でも関係なく動きますので、今週も一週間頑張ってまいりましょう。と言う事にしておきたいと思います(笑)。


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