FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/09/14 月曜日

2020年第38週の月曜日です。

本日の早朝オセアニア時間ですが、開始当初の午前4時前後には先週末との乖離がほぼ無いような感じでして、ポンドの動きに期待していたものの若干寂しい状態でした。金曜日にありました日英通商合意がもう少し効いてくれるかと思ったのですが、どうやら既に先週末終了までに織り込まれていたようです。

ポンドよりユーロの方が少し売られ気味で始まった感じでユーロドルは若干の下落、しかもユーロポンドはポンド売り、ポンドドルはあまり動きもなく妙にバランスが崩れた状態、そんなスプレッドが言い値の早朝に価格収束するわけもなく、ブログ書き出しのためだけの月曜日早朝オセアニア時間の観察となるわけです(笑)。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週の17日木曜日は金融政策発表デーと言ってもいいような感じでして、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で17日木曜日早朝3時に米FRBが2日間に渡る連邦公開市場委員会FOMCを終えまして今後の金融政策を発表します。まず政策金利の変更は無いにしても、他に何か緩和政策を発動するのかが注目になっておりますが、これも現状ではあまり期待できなさそうです。今回はFOMC声明文と同時に長期展望(Projection Materials)が公開される回となります。この長期展望で注目されるのが今後政策金利がどのようになるのかFOMC委員の予想を図式化したドットチャートです。ただ、今後政策金利はしばらく低いままと言う認識をパウエル議長が示してますし、近いうちに金利の上昇があるとも思えません。それでも、前回の認識と比べてどうなのかと言う部分は気になるところでして、FOMC委員の発言の裏にある微妙な変化がドットチャートにどのような変化をもたらすのか気にはしておきたい発表です。声明文発表の30分後、午前3時半からパウエル議長の記者会見が予定されております。

同じく17日木曜日お昼の正午前後に日本銀行が金融政策決定会合を終え、決定した今後の金融政策を発表予定です。お昼の正午って表現が変な感じで、正午と言えばお昼の0時だと決まっているわけでして、別に「お昼の」って付ける必要がないものの、なんとなく「正午」だけだと「夜中の0時?」とか勘違いされそうで付けてしまいます。夜中の0時は正午ではなく「正子(しょうし) 」でして、よく時代劇で「丑三つ時」と言われるのが深夜2時過ぎ、その丑の一つ前「子(ね) 」の時刻と言う事のようです。ちなみにお昼の0時正午の「午」は子午線通過の意味らしく、十二支は関係ないようです。
話しが脱線しましたが、正午前後に発表があると言いながら、最近は緊急会合であったり短縮会合であったりした回を除きますと、0時を超えて発表されたのは今年に入ってからは1月の会合の12時01分だけでして、今回もまた12時前には発表されるように思えます。一昔前みたいに「12時25分を境」とかの目安が無いため分かりにくいのですが、時計の針が12で揃った頃に「あれ?発表もう終わってんジャン!」と言う事は今回は無しにしたいと思っております(笑)。いつものように午後3時半からは黒田総裁の定例記者会見があります。ここ最近はずっとマスク姿での会見となっておりますが、そろそろマスクではなく遮蔽板を用意してあげてほしいかな~と思ってます。お水飲むときに大変そうでして、よろしくご検討ください。

そして、同じく17日木曜日午後8時に英中銀イングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)の最終会議を終え今後の金融政策を発表します。ここ最近の英国≒ポンドへの注目からしますと、今週の主要国中銀による金融政策発表のメインイベントはこのイングランド銀行(BOE)でしょう。この日本時間で午後8時と言うのは非常にいい発表時間でして、香港・シンガポール午後7時、欧州午前11時、ロンドン正午、ニューヨーク午前7時と、主要な金融市場の参加者が、み~んな起きてます(笑)。今回BOEの金融政策発表ですが、金融政策の中身や、もちろん政策金利なんてのは一切気にしておりません。発表される声明文にて「これからのブリグジット対応どうすんの?」と言う部分だけです。今までもハーディーなブリグジットに対する注意喚起をずっとやって来ているBOEですが、政権が「もうどうでもいいや」となりつつある現状でどう対応するのか金融市場参加者の皆さんのみならず、英市民のみなさんも期待しているハズです。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、16日水曜日ブラジル、17日木曜日に南アフリカ、18日金曜日にロシアの発表があります。ほんと、高金利と言うだけで日本の皆さんは南アフリカ好きですよね~。いや、金利高いって事は対円で売りポジション持つとスワップ払いが大変なわけで、まさか長期持ちのロングポジションなんて維持できないでしょうし、人様のことながら心配してしまいます。まあ、上手な方は2016年から2018年頃にかけての上昇だけ取って終わりとかしているんでしょうけど。他に毎度おなじみエキゾチックカントリーでは、15日火曜日アルメニア,ポーランド、16日水曜日ジョージア(グルジア)、17日木曜日中華民国(台湾),インドネシア、18日金曜日アゼルバイジャン,モンゴルなどが予定されております。また、米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表も大量に控えております。

また、15日火曜日午前10時半に豪中銀RBAが前回9月1日に開催分の金融政策委員会議事要旨を公開します。この9月1日に開催した金融政策委員会におきまして、金融機関に向けた「中小企業向け貸し出し支援策 (タームファンディングファシリティー Term Funding Facility = TFF) 」の上限拡大と期間延長が決定され発表されました。この決定の話し合い内容によっては今後他の金融政策への決定プロセスに関して、市場の皆さんが若干見方を変更する可能性があり、そうなりますと、過去の議事要旨公開よりは動きが期待できるかもしれません。もっとも、ロイターたブルームバーグなど金融系通信社による御高説を賜ってからの動きになるかと思いますが(笑)。

 

直接は金融政策と関係しない政治絡みのイベントとしては、本日14日月曜日、日本では自民党の総裁選があります。恐らく現官房長官の菅氏で決定でしょうし、安倍政権の政策を継承すると明言しておりますので大きな動きは無いかと思われます。

同じく14日月曜日、EU中国首脳会談がテレビ電話にて開催されます。EU側はミッシェルEU理事会議長、中国側は習近平国家主席となっておりますが、他にフォンデアライエン欧州委員長やドイツのメルケル首相も参加するそうです。まあ、ミッシェル議長だけだと押しが弱そうなんで、フォンデアライエン女史とメルケル女史の女性2名が一緒に参加しておいた方が良さそうでしょう(笑)。

先週、あれだけ不調に終わった英国EUによる通商協議ですが、次回第9回目交渉は9月28日からブリュッセルでの予定です。ただ、その前に今週ブリュッセルで非公式会合を開催すると言う報道がありました。もともと今週と来週も必要があれば会合をする予定にはなっておりました。随時何が発表されるのか分かりませんので、今週もポンドさんは波乱万丈となりそうです。むしろなって欲しい(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日14日月曜日は特に目立つ指標がありません。ほんとに注目できる指標が何も無い感じで、面白いところとしては、このブログを公開した直後くらい午前7時45分にニュージーランドの7月入国者数くらいでしょうか。前回発表の数字が前年比マイナス98.4%と言う驚異的な数字であったので、ちょっと気になる程度です(笑)。

明日15日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。BOEの金融政策発表前ではありますが、ポンドに関しては一触即発な感じでありますので、BOE待ちとか言ってる場合ではなさそうです。ニューヨーク時間にはアメリカの指標も若干あるものの、こちらはFOMC前で極端に大きな動きでも無ければ指標での反応は望めなさそうです。

16日水曜日午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)など物価関連指標の集中発表があります。午後9時半にはアメリカの8月小売売上高の発表がありまして、こちらはFOMCの発表直前ではあるものの、この数字自体がアメリカの景気回復を見るために重要な指標であると同時にFOMCへの影響も大きい事から、特に事前の市場予想との乖離が大きいと市場での反応がある可能性も十分にあります。

17日木曜日、午前7時45分にニュージーランドの四半期国内総生産(GDP)の発表があります。恐らく凄いマイナスでしょうから、NZドルをお持ちの皆さんは覚悟しておいた方が良さそうです。とばっちりで豪ドルも注意です。午後10時半にはオーストラリアの失業率など雇用関連指標の発表もあります。午後9時半にアメリカの住宅着工件数など新築住宅関連指標の発表があります。若干でもFOMCで前向きな声でもあれば、新築住宅の伸びが景気拡大への期待となってくるのですが。

18日金曜日、午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)があります。赤字にするほどでもありませんが、一応書いておきたい日本の指標です。午後3時に英国の小売売上高が発表されます。ところで、英国はいつまで午後3時(英国現地午前7時)の発表を続けるんですかね?英国国家統計局(ONS)は新型コロナウイルスで市場が過敏に反応するから一時的に変更する(ONS公式発表)って言っておりましたが、すっかり当たり前になってきております。まあ、別にいいんですけど。午後9時半にカナダの月次小売売上高の発表もあります。みんな大好きカナダの指標でして、週末に加ドルの一気挙動を期待しております(笑)。最後にミシガンなんとかさん速報値がありまして今週は終了です。 


 

明日9月15日は、もともとは固定された祝日の「敬老の日」でした。

9月って「秋分の日」の祝日もあるため祝日が2回となります。これ、もしハッピーマンデー制度とか言うのが無ければ、9月15日と例年9月23日頃の2週に渡って平日数がそれぞれ4日となるので非常にありがたいのに、敬老の日が移動祝日なったばかりに、土日と敬老の日と秋分の日を合体させたシルバーウィークとか言うものができてしまいました。連休より、平日数が少ない週が多い方がいいと思うのは私だけでしょうか?

しかも、今年は星のめぐりのせいと言うのか秋分の日が9月22日のため、せっかく9月21日が敬老の日となった時に発生する、祝日と祝日に挟まれた平日は国民の休日とすると言うボーナスステージも適用されません。

「昔なら9月15日は祝日だったのに」と恨めしく思うしかなく、やる気が出ない感じですが、とりあえず今週も頑張ってまいりましょう。 


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