FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/07/20 月曜日

2020年第30週の月曜日です。

先週末、ほんの僅かながらの期待を持って開催された欧州理事会ですが、新型コロナウイルスに対する復興基金(Recovery fund)の成立は全く成立する雰囲気はなく、まるで日本の国会のように会期延長となりまして、

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その、延長戦が行われた日本時間で昨晩から本日早朝にかけての報道ですと、反対派からの妥協案は出ているものの、このブログを書いている段階の早朝5時には結論が出ていニアようです。

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本日早朝のオセアニア時間では、若干のユーロ安で始まったものの、最終的には何らかの合意が出て復興基金自体は成立するだろうと言う予想からなのか、極端にユーロが売り込まれることはありませんでした。


 

最近は、アメリカの大統領選挙の世論調査報道でバイデン氏のリードを報じるニュースが多くなってきました。

昨日も民主党支持のブルームバーグが、同じく民主党支持の米ABCニュース(TV局)と民主党支持のワシントン・ポスト紙による世論調査結果を大々的に報じておりまして、支持率の差は15ポイントとなっております。(トランプ大統領は共和党) 

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同じように、共和党を支持するFOXニュースが昨日報じた世論調査ですと、バイデン氏とトランプ大統領の支持率の差は8ポイントでして、


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「However, neither candidate receives 50 percent support どちらも過半数まで達していない」 と、どうにか頑張って報じております(笑)。

アメリカ人は、当然のようにどこのメディアがどの政党を支持しているのか把握しながら報道を見ております。民主党支持者でも、ABCニュースを見て勝ったつもりになりませんし、共和党支持者でも、FOXニュースを見てまた同じです。アメリカの選挙報道は、今後の金融市場にも大きく影響を与えてくるでしょう。アメリカのメディア報道が転載されている時に、その内容を簡単に鵜呑みにして判断を間違えないようにしなければならないと言う事を再認識する頃かと思います。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で本日7月20日月曜日午前10時半前後に中国人民銀行が事実上の政策金利とする短期1年ローンプライムレートを含む、ローンプライムレートの公表を予定しております。

また、日本の皆さんにおなじみなところとしては、23日木曜日午後8時にトルコ中銀、同じく23日木曜日午後10時前後に南アフリカ中銀の発表、私が興味のあるところですが24日金曜日午後7時半にロシア中銀の発表があります。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは、20日月曜日カザフスタン、21日火曜日ハンガリー,ナイジェリア、23日木曜日ウクライナ,パラグアイ,ウズベキスタン、24日金曜日アンゴラ,東カリブ諸国連合などが予定されております。

議事録公開関係では、このあとすぐの本日20日月曜日午前8時50分に日銀が6月15~16日に開催しました金融政策決定会合の議事要旨を公開します。明日21日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回7月7日に開催した金融政策委員会の議事要旨を公開します。どちらの議事要旨が公開されても、恐らく市場での反応は何もないでしょう(笑)。RBA議事要旨公開の1時間後、21日火曜日午前11時半からRBAロウ総裁の公演があると一部で出ているかと思いますが、これ、議事要旨には全く関係なく慈善団体による寄付金ランチでのご挨拶ですので、市場の皆さんが期待しているような発言が出る可能性は低いかと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日20日月曜日、特に目立った指標発表はありません。午前8時50分に日本の貿易収支の発表がありますが、IMF基準の一般的な収支ベースではなく通関ベースのため参考程度です。もっとも、いつでも日本の指標は参考程度のスルーですけど(笑)。

明日21日火曜日、午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表予定ですが、現状ではインフレは政策金利決定に重要な役割を持っておらず、極端に重要視しなくてもいいかとは思います。午後9時半にはカナダの月次小売売上高の発表がありまして、小売売上高はCPIとは逆に現時点で直接的な経済回復のバロメーターとして機能してまして、いつも以上に注意しておきたい指標です。

22日水曜日午後11時にアメリカの中古住宅販売件数があります。住宅購入が増えますと、単に消費が増加していると言うだけでなく、一般的にはローンを組む事から生活基盤が安定している人の増加も読み取れますので、事前の市場予想を参考に、極端に数字が上下しますと大きく為替相場も動く可能性もあります。と言うか、そろそろ住宅関連指標でも動いて欲しいと言うお願いです(笑)。

23日木曜日、この日は注目の指標は特になく、午後9時半にアメリカの週次失業保険関連指標の発表があるくらいでしょうか。欧州の細かい民間指標はいくつかありますが、そこでユーロが動いたとしてもノイズのようなものでしょう。

24日金曜日、マークイット社が発表する主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の集中発表日となっております。午後3時に英国の小売売上高午後11時にアメリカの新築住宅販売件数の発表があり、今週は終了です。 


 

昨日も書いたんですが、今週はどうやら木曜日から4連休のようでして、本来でしたら東京オリンピックの開会式を挟んだお祭り騒ぎだったでしょうに。新型コロナウイルスの影響でこうなってしまったからには、言っても仕方ないんですが。

2018年の記事


www.asahi.com

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と、言う事で、多くのFX業者では今週のスワップポイントの付与が通常と異なってまして、本日ニューヨーク時間終了時点で対円通貨ペアに対して5日分のスワップポイント受け渡しを行うところが多いかと思われます。

もらえる分にはいいのですが、払う方としては5日分はなかなか厳しい通貨ペアもあるでしょうから、特に高金利通貨でスワップポイントがマイナスになるポジション、例えばトルコリラ円ショートなどは十分にお気をつけください。

 

さあ、そろそろ晴れが多くなって来たような気がしまして、梅雨明けがいつになるのか気になるところです。梅雨明けを期待しながら、今週も一週間がんばってまいりましょう。 


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