FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/02/28 月曜日

2022年第9週の月曜日です。そして、本日で2月が終わりまして、1年のうち2ヶ月が経過してしまいます。

2月は28日までしか無いので日数が少ないんですが、それでも1月の31日あるのと合算すると今年に入ってから59日経過と言う事で、平均的なひと月の日数30.4日より1日ちょっと少ないだけです。

今年は日々経過するのが早すぎるように思えます。ポジティブに考えるなら、早くクリスマスがやって来るとも言えるのですが、年末には世界中の人々でクリスマスや年末年始のホリデーシーズンを祝えるような世の中になっていて欲しいと願います。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で3月1日火曜日午後0時半に豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0.10%の据え置き予想となっております。RBAのロウ総裁は「CPIの結果を2回見たい」と11日の会見で発言しており、利上げは早くても8月になりそうです。

3月2日火曜日深夜24時にカナダ中銀カナダ銀行が今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0.25%から 25bp(ベーシスポイント)アップの 0.50%となる予想になっております。カナダ中銀は前回1月の会合にて近く利上げを示唆しており、市場での利上げ織り込みも完了している事から今回は利上げあるでしょう。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、2月28日月曜日午後1時半キルギスタン,(時間未定)ブルガリア、3月1日火曜日午後0時半豪州、2日水曜日深夜24時カナダ、3日木曜日午後4時マレーシア,午後9時ウクライナなどが予定されております。3日木曜日午後9時のウクライナ中銀による金融政策発表は、そんなのやってる場合では無いかと思われますが、一応某金融端末では予定に載ったままになっております。

3日木曜日(ひな祭り)早朝4時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

3日木曜日午後9時半に欧州中銀ECBが、2月3日に開催しました金融政策理事会の議事要旨を公開します。声明文では何も変更が無かったんですが、声明文発表後に行われたラガルド総裁の会見で「インフレ!インフレ!インフレ!」と、インフレの危険性を解きまくり、現時点でも危険なのに今後は更にインフレが上昇する可能性が高いような事を言いまくり、急にタカ派に寝返った回でして⇩

fxse.hatenablog.jp

その辺りが議事要旨で何か詳細に書かれておりますと市場参加者が反応する可能性もあったりしそうです。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、5日土曜日から中国の国会とも言える「全国人民代表大会」が始まります。

⇩英語版のサイトでのみ、中露連携について大々的に報じている

en.npc.gov.cn.cdurl.cn

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日本では「全人代」中国では「全国人代」と省略される事が多いんですが、同じ漢字圏の国ですし統一できなかったのかな?と毎年気になって仕方ありません。まあ、こう言ってはなんなんですが、決定される事項は既に決まっている茶番劇のようなものでイベント的な要素が強い感じではあります。会期中、大きな問題が発生しないように中国政府は神経をとがらせるため、逆に反政府的な組織や海外からの圧力が強くなるため、近年はそちらの方が重要な感じでしょうか。香港問題しかり、少数民族問題しかり、また周辺各国との領土問題など、更に今年は対ロシアでどのような発言があるのか。翌週までの全人代会期中に大きな動きがあるかもしれませんので、土日のポジション持ち越しなど十分に注意が必要でしょう。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日2月28日月曜日、大きく目立った指標はありませんが、午後5時にスイスの2021年第4四半期国内総生産(GDP)が発表されます。通貨逃避と合わせてGDPの数値によって急変とかありえない事もないため、若干注意しておいた方がいいかもしれません。なんて言ってもスイスフランですから、怖くて仕方ありません。

明日3月1日火曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後5時50分、ドイツが午後5時55分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半、アメリカが午後11時45分となってます。午後10時半にカナダの国内総生産(GDP)の発表が予定されております。今回はいつもの月次だけでなく2021年第4四半期の発表も同時にあるため、いつも以上に期待しております。深夜24時にアメリカのISM製造業景況指数がありますが、この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。

2日水曜日午前9時半に豪州の2021年第4四半期国内総生産(GDP)が発表されます。豪州は物価の伸びとGDPの伸び、そして賃金上昇のバランスで中銀が苦慮しておりまして、GDPの発表直後だけでなく、その後にRBAロウ総裁や高官などの発言がないかの注意も必要かと思われます。午後7時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の発表があります。ユーロの場合あまりにも複合的な要素と言うか、もっと簡単に言えば国によってバラバラ過ぎて「ユーロ圏」として見てもあまり意味が無い感じになってきております。まあ、それでも発表されるんで見ておきたいとは思いますけど(笑)。午後10時15分に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。前回マイナス30万人とか出ていたのに、雇用統計ではプラス40万人とか言う感じでして、どうせ今回このマイナス30万人に修正が入るのでしょう。

3日木曜日(ひな祭り)、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。発表時間は1日火曜日と同じですので、その時間だけ一応気をつけておけばいいでしょう。午前9時半に豪州の住宅建築許可件数の発表があります。とにかく豪州は、家!家!家!と言った感じですので、住宅関連の市場に注意が必要です。夜24時にアメリカのISM非製造業景況指数がありますが、この発表の15分前にマークイット社の同種の指標サービス業PMIが発表されるので、そこからの流れも要注意です。

4日金曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。どうせこれで日本の金融市場や円が動く事は考えられませんが、これ以上重要っぽい日本の指標がないので、とりあえず書いておきます(笑)。午後10時半にアメリカの雇用統計がありまして、図らずも雇用統計が今週注目ナンバーワン指標となってしまいました。アメリカの雇用統計が重要視されるのは、その結果がFRBの金融政策決定に重要な役割を果たしているからでして、今回のように3月のFOMCで利上げが予想されていると良い結果が出て当たり前で、悪い場合だけ反応するような感じになりそうです。ちなみに3月はカナダの失業率など雇用関連指標が第二週金曜日の発表となっており、待望の2週に分かれての発表となってまして、今週はこれで注目の指標発表が終わりとなります。


 

今週は、毎日気温が極端に変わるような感じの予報が出ております。

tenki.jp

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風邪などひきませんよう十分に注意して、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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