FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/01/31 月曜日

2022年第5週の月曜日です。

今週は、豪州・英国・欧州と金融政策発表があったり、米雇用統計もあったりで、金融イベントの発表的には割と慌ただしい一週間となりそうです。ただ、今年は明日2月1日が旧暦の元日となるため、大中華圏の各国・地域におきましては春節(旧正月)の連休となっておりますので、中華資本の参入が限定的となりそうではあります。

今年の春節は2月1日火曜日が旧暦元日となるため、本日1月31日月曜日が旧暦大晦日です。新型コロナウイルスが猛威を振るう前でしたら、この期間に日本へも観光に来られる方も非常に多かった事でしょう。今では静かなものです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で2月1日火曜日お昼過ぎの午後0時半、豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0.10%の据え置き予想となっております。 大勢が量的緩和政策(QE)の終了を予想しておりまして、その辺りが注目となってます。

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3日木曜日午後9時に英中銀イングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)にて決定した金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は 0.25%から 0.50%へと25bp(ベーシスポイント)引き上げ予想が多くなっております。また、金融政策発表後にベイリー総裁による記者会見も予定されております。 

3日木曜日午後9時45分に欧州中央銀行ECBが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0%の据え置き予想となっておりまして、また、金融政策については既に今年の3月でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を終了と決定しておりますので、今回は大きな変更は無いかと思われます。また、45分後の午後10時半からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されております。 注目点は、年内に利上げがあるのか無いのか、それを見極められそうな発言の有無でして、事前の発言では年内利上げ無いと言う感じの発言が多くありますが、そんなの「その時にはそう思っていた」と言われたら終わりです(笑)。その辺り、よく注意して確認したいところです。

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これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、1月31日月曜日午後1時半カザフスタン,午後9時半ガーナ,午後11時45分マラウィ、2月1日火曜日午前7時ドミニカ共和国,午後0時半豪州,午後5時アルメニア、2日水曜日午後5時ジョージア(グルジア),深夜24時アルバニア、3日木曜日午前6時半ブラジル,午後9時英国(BOE),午後9時45分欧州(ECB),午後10時半チェコ、4日金曜日午前2時40分エジプトなどが予定されております。

 

直接は金融政策と関係しない政治絡みとして、今週特に注意をしておかなければならないのがウクライナ情勢です。

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とにかく、ロシアの動きによるアメリカや西側諸国の反応が金融にまで影響を及ぼすのは間違いなく、いつもポジション持ったらストップロスを忘れないようにしなければならないのですが、今週は特に念を入れて確認をしておく必要があります。もっとも、ストップロスを入れていたとしても値が極端に飛んだら大きなスリッページが発生する事もあるんですが、それでも入れないよりマシです。仮に追証になって裁判にでもなったら、裁判官の心象が若干よくなるでしょう(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日1月31日月曜日、特に目立った指標はありませんが、強いて言うなら午後10時にありますドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)速報値くらいでしょうか。

明日2月1日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。午後10時半にカナダの11月度国内総生産(GDP)の発表があります。大好きカナダの指標なので大注目です(笑)。深夜24時にアメリカのISM製造業景況指数がありますが、この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。

2日水曜日午前6時45分にニュージーランドの失業率など雇用関連指標の発表があります。午後7時にユーロ圏の月次消費者物価指数(HICP)速報値の発表があり、ECBの会合前であるので動きやすいかもしれません。午後10時15分に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。一時期減っていた毎週発表になる新規失業保険申請件数が最近は若干増えてきておりまして、その辺りがこの指標にどのように影響し、そしてこの指標がどのように金曜日の雇用統計に影響するのかロイターさんやブルームバーグさんのご解説を待ちたいと思います(笑)。

3日木曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後5時15分、ドイツが午後5時30分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半、アメリカが午後11時45分となってます。午前9時半に豪州の住宅建設許可件数貿易収支の発表が予定されており、金融政策発表後の最初にある注目指標となっております。深夜24時にアメリカのISM非製造業景況指数がありますが、この発表の15分前にマークイット社の同種の指標サービス業PMIが発表されるので、そこからの流れも要注意です。

4日金曜日午後10時半にアメリカの雇用統計、そして同じく午後10時半にカナダの失業率など雇用関連指標の同時発表があります。一応は雇用統計が今週注目ナンバーワン指標ではあるのですが、果たしてどうですかね?今後FRBの利上げ時期を見極める材料としては、雇用者数の前月比よりも、失業率と労働参加率のバランスの方が重要に思えます。また高いインフレを支えられるように、平均時給も注目度が高いと言えるでしょう。今週の注目の指標はこれで終わりとなります。


 

先週末から、新型コロナウイルス感染者への濃厚接触者の待機期間が7日に短縮となりました。

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私としては、国内の状況や諸外国の対応など様々な要因からして、早くもなく、遅くもなく、ちょうどいい時期の待機期間短縮だと思います。いずれにせよ、誰もが感染症の予防、うがい・手洗い・マスクを心がける必要があるのは変わらず、新型コロナウイルスに感染している人と街中で接触している可能性もあるわけですから、今後も感染予防に十分注意したいところです。

今週も一週間、新型コロナウイルスに負けず、頑張ってまいりましょう。


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