FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/08/16 月曜日

2021年第33週の月曜日です。

アフガニスタンの情勢が急激に揺れ動いておりまして、反政府組織と言われているタリバンが首都を掌握し、大統領はタジキスタンへ出国したと報じられております。

www.bbc.com

アーカイブ ⇨ 2021/08/16 00:00 現在

私も非常に重く受け止めており、今後の展開を注視したいと思っております。

 

さて、一応は、本日までお盆と言われている期間のようですが、なんとなく今日からお仕事の方も多いかと思います。集中して同じ時期にお休みする事が多い日本やアジア諸国に比べ、欧米のサマーバケーションは人によって取得する期間が異なります。よく「欧米の夏休みは1ヶ月以上で一斉に取る」とか言われますが、それってどこの欧米よ?どこの次元?って感じです(笑)。

確かにフランスとかドイツは長いですが、もし仮にですよ?全員が一斉に休み取ったら、誰がホテルやレストランを営業するんだ?とか、そこまで極端なバケーション関連の業種にしなくても、じゃ、パリやベルリンの一般企業は夏場1ヶ月休むとこばかりなのか?みたいになってしまいます。

情報発信している方などは、自身の経験に基づいて発信しているのでしょうが、日本に住む我々が日本の全ての業界や商習慣を知らないのと同じで、なかなか住んでいると言うだけでは正確に全ての事柄を知ることはできません。

最近では、非常に強力な翻訳ツールも無料で使えるわけで、ちょっと正確な情報を調べようと思えばすぐに分かる時代です。ちょっとづつ、ちょっとづつ、正確な情報を調べて知識を蓄えた人は、この何でもカチャカチャネットで調べられる時代でも強力なアドバンテージとなるでしょう。

で、今週日本はお盆明けとなりますが、欧州(大陸側)を中心にしてサマーバケーション中の金融屋さんが多い週ですので、今週もまだノラリクラリと動く相場になるような気がして、できれば薄い中でビビっと動かしてくれる中東勢の参入を期待したいところです。なんでもかんでも他力本願(笑)。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

 

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で8月18日水曜日午前11時にニュージーランド中銀のニュージランド準備銀行が政策金利と金融政策を発表予定です。

jp.reuters.com

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

今回の発表の注目ポイントはズバリ利上げでして、ほとんどの金融機関が今回NZ中銀による 25bp(ベーシスポイント)の利上げを予想しております。既に債券に関しては 25bp利上げ織り込み度が100%、50bpポイントの利上げも25%を超えてきておりまして、もし今回利上げを見送ったらどうなるのか見てみたい気もします。いくらサプライズ好きなNZ中銀でも、ネガティブなサプライズはお好きではありませんから、恐らく今回は諦めて、市場が求める通りに利上げとなるのでしょう。 

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、17日火曜日午後7時ルワンダ、18日水曜日午前11時ニュージーランド(再掲),午後5時半ザンビア,午後6時15分ナミビア、19日木曜日午前11時スリランカ,午後4時半インドネシア,午後5時ノルウェー,午後7時15分ボツワナ、20日金曜日午前6時ホンジュラス,午前10時半中国(実質的な政策金利であるローンプライムレート),午前6時半ジャマイカなどが予定されております。

17日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回8月3日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。特に何かあった会合の回でも無いんですが、新型コロナウイルスの感染が再拡大し、金融政策の動向が注目されてはいた時でして、結果として特に調整する事なく従前の金融政策を継続としておりました。ネガティブに捉える向きもありましたが、少し時間が経過してからはブレてない事を評価する声の方が多く、今回の議事要旨にて、その辺りの「中銀の独立性を貫く姿勢」のような記載でもあれば、精神的に再評価されるかもしれません。ただ、市場の反応につながるかは分かりません(笑)。

19日木曜日早朝3時、米FRBが前回7月27~28日(現地時間)に開催しました「連邦公開市場委員会(FOMC) 」の議事要旨を公開します。この回のFOMCは、利上げどころか金融緩和政策の終了(テーパリング)はまだまだ先!と言った感じで、事前に市場が思っていた以上に強い感じでの先送り示唆となった時でして、FOMC通過後にドル売り一色となった回でした。今回の議事要旨公開で、その辺りがどの程度書かれているかにより、場合によっては強引にテーパリング時期の予想を出せる事も考えられます。そうなりますと急激にドルが買われる可能性もあり、今回はいつものように「早朝3時に起きなければよかった」とかならない可能性も。⇦ ほとんど期待感だけで書いてます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

16日月曜日午前8時50分に日本の第2四半期国内総生産(GDP)が発表されます。あちこちの国で年率換算が二桁異常値出ているわけですが、今回の日本の年率換算値、事前の市場予想は +0.5~0.8%程度の予想をしている金融機関が大半でして、なかなか奥ゆかしい感じとなっております(笑)。

17日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。最近、ポンドは全然指標で動いてくれませんが、そろそろ何かで反応するのでしたら、雇用関連の指標は反応しやすいかな?とも思ってます。午後6時にユーロ圏の圏内総生産(GDP)の発表がありますが、欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は2回目の「改定値」の発表となってます。速報値では無いため大きく変化する事は無いでしょうから、市場への影響はまず無いかと思われます。午後9時半にアメリカの7月度小売売上高の発表があります。今週のナンバー1注目指標となっております。

18日水曜日、午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があるのは、一応書いておく私の優しさ(笑)。午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)確定値午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)、他にも多くの国でCPIの発表がありますが、翌朝3時にFOMC議事要旨の公開を控えておりますので、動かないとFOMC議事要旨待ち、動けばCPIの結果となる事でしょう(笑)。午後9時半にはアメリカの住宅着工件数など新築住宅関連指標の発表もありますが、こちらも同じだと思われます。

19日木曜日、この日はあまり注目度が高い指標が無いのですが、この日の午後9時半にあるアメリカの新規失業保険申請件数は、次回の雇用統計の集計日となる12日木曜日を含む週の失業保険申請件数でして、過去にも、雇用統計がスルーされた状態から注目が上がる過程において、雇用統計の集計期間に対応する失業保険申請件数が注目された事が何度かありました。正確に言うと、金融系通信社がネタに困って注目してみただけかもしれませんけど(笑)。値が動く可能性を考え「直前にはポジションを持たない」とか程度の注意で構わないと思うので、他に目立った指標も少ない日ですし、少し意識しておいた方がいいかと思います。むしろ、全力で挑んで漢を魅せるのもアリかもしれませんが、完全スルーで笑いの種にされる可能性の方が高そうな気がします(笑)。

20日金曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)の発表があります。今回もまたマイナス成長の予想ですが、この際ですから、プラスにするために品目入れ替えしてはどうでしょう?(笑)。欧米基準に入れ替えを行ったとしたら、恐らくマスコミさんはダンマリかと思いますので、最近の価格上昇が凄い中古車を品目として加えるだけで、もしかしたらプラス成長になる可能性もあります。日本の場合は「程度差で車種によっても価格差が大きすぎるので調査対象外」と言う事ですが、別に車種無視で車のクラスで大きく集計してしまえばいいだけです。中古車販売大手なんかは、その手の情報を大量に蓄積しているでしょうから、財務省なり日銀から調査協力要請をしたら受諾してくれるでしょう。午後3時に英国の小売売上高、午後9時半にカナダの小売売上高と、仲良く英連邦王国の小売売上高発表を行って今週は終了です。 


 

昨日の東京は大雨であったものの気温が非常に下がり、最高でも20度ちょっとしかありませんでした。ここ最近のうだるような暑さの日々からしたら天国になったような感じでして、このまま秋に突入してくれたら・・・・・・、なんて夢物語(笑)。

雨は降るけど過ごしやすい気温なのは今日明日までで、今週後半から来週は、また暑い日々が戻ってくるようです。まだまだエアコンの電気代もかかる事ですし、お盆明けとなる今週も一週間、がんばってまいりましょう。 


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