FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/11/23 月曜日

2020年第48週の月曜日です。

早朝3時ころから始まったオセアニア時間は、いつもに比べても非常に閑散とした取引でして、前週と比べて同程度からの水準で始まったと思えるまでも時間がかかるほど、あんな時間から取引受けてた某北欧の銀行や某ドイツの銀行なんかは、それがサービスであり業務だとは言え、大変ご苦労な事です。

 

早朝にAP通信が伝えたところによりますと、12月12日よりアメリカで新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されるようです。

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この報道内容に関しては、この私ですら市場の反応とか値動きとかは関係なく、ただただ大きな問題が発生せず成功する事を祈っております。 

 

本日、日本は「勤労感謝の日」の祝日でお休みでして、株式市場はお休みとなっております。基本的には相対取引である外国為替取引は行わますので、FXをされる皆さんは祝日でもお楽しみになれるのですが、 やはり月曜日の日本が金融機関休業となりますと取引が閑散となりまして、「ほとんど動かない」か、あるいは逆に「飛びまくる」のかの極端な状況になりやすく、私としては極端に飛びまくってくれた方が嬉しいところなんですけど(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、最近扱ってるブローカーが多いスウェーデンが日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で11月26日木曜日午後5時半にあるくらいでしょうか。その他、毎度おなじみエキゾチックカントリーでは、本日23日月曜日ガーナ共和国,ナイジェリア連邦共和国,パラグアイ共和国、明日24日火曜日レソト王国、25日水曜日モーリシャス共和国,グアテマラ共和国、26日木曜日フィジー共和国,大韓民国,スリランカ民主社会主義共和国,ケニア共和国、27日金曜日コロンビア共和国,イスラエル国などが予定されております。

赤字にしましたレソト王国なんですが、ここ不思議な国でして、決して豊かな国ではなく、日本との関係性が凄い濃いわけでも無いんですが、なぜかレソト王国国民は日本にビザ免除で入国できるんです。しかも、インドネシア国民やタイ国民のように15日とか短縮された在留期間条件ではなく、日本にビザ免除で滞在できるマックスの90日でして、2019年一年間に入国した人数のうち、ビザ免除だけと推測できる「短期滞在90日以内」の在留資格が70人しかおりません。全ての在留資格のトータルでも僅か124人しか一年間に入国しておらず、外務省の出入国管理統計にある201の国と地域のパスポート(無国籍者の「日本国再入国許可書」も1つの地域としてカウント)のうち、入国者数順位は175位となってまして、当然ビザ免除での入国者数と思われる「短期滞在90日以内」での入国者数は最低数です。ただ、レソト側としては日本は重要な国として認識してくれているようでして、先程「決して豊かな国ではない」と書いたんですが、そんな中でもアジア地域にたった2ヶ国にしか設置していない大使館のうち1つを日本に設置してくれてまして、こう言う国との関係性は大切にしていかないとならないと思うところです。

26日木曜日早朝4時に、米FRBが前回11月4~5日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公開します。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「お子さんを奥さんが出産したためFOMCに欠席」した回でして、金融政策変更は全く無く、議事要旨が公開されたとしても金融市場が反応するような記述がある方が驚きの白さと言ったところでしょう。

ところで、今週には英EU間での通商協議がなんらかの形で合意形成できる可能性を示唆する報道がありましたが、そろそろどうなんでしょうか?この⇩下の記事は、例のEU側交渉担当者が新型コロナウイルスに感染していたために協議中断してからの記事でして、本当に今週中にも合意できるのなら遅ればせながらもハードブリグジットを回避できるかもしれませんが、もし12月までずれ込んだら、12月中に英国とEU双方が国内と連合内での調整を経て1月1日からの通商条約施行なんて可能なんでしょうか?いずれにせよ、今週も英EU間協議で外国為替市場は振り回されそうな気がします。

英・EU双方の当局者は最近非公式に、早ければ来週にも合意が成立するかもしれないと慎重ながら楽観的な見方を示していた。

www.bloomberg.co.jp

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あと、アメリカの大統領はどうなってんですかね?(笑)。笑い事じゃないんですが、もう笑えてくると言うか。現職トランプ大統領は、G20の最中にゴルフしていたとか言う報道もありました⇩

www.nikkei.com

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なんと言っていいのか。「G20がビデオカンファレンスになったから、週末のゴルフができてよかったですね」とくらいしか言えない感じですが、そろそろ訴訟をどうしていくのか、最終的にはどうしていくつもりなのか、その辺りを示してくれるように願っております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は月末と言う事もあり注目の指標が少なくなってまして、若干レベルを落としながら羅列していきます。 

本日23日月曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)の発表が予定されてます。なお日本は祝日にあたるため、先週20日金曜日に既に事前発表となってます。これ以外には特に目立った指標もなく、PMIによって相場が動くと言うよりも、相場が動いたときにPMIを理由にされるだけではないかと思われます。いつもの事です(笑)。

明日24日火曜日、午後4時にドイツの国内総生産(GDP)がありますが確定値のため、極端に数字が変化しない限りは反応は無いかと思われます。午後11時にアメリカの連邦住宅金融局とケースシラーからそれぞれ住宅価格指数の発表があります。指標的には弱い部類なんですが、他に材料が無いのと、今週の商いの薄さ予想からすると注意しておいた方がいいかもしれません。

25日水曜日、午後10時半にアメリカの国内総生産(GDP)の改定値があります。速報値・改定値・確定値と続く2回目の発表で、毎度毎度の「数字のブレが大きければ」前提で市場がどう判断するかの指標です。深夜24時にアメリカの個人所得と個人消費支出(PCE)など個人収支関連指標の発表がありまして、特に消費支出のコア指数がどうなっているのかが最大の注目かと思われます。この指標が今週は注目ナンバー1指標となってます。また、同じく深夜24時にアメリカの新築住宅販売件数の発表がありまして、PCEのと一緒で無ければ今週でしたら注目ナンバー2くらいになれた指標です。なぜこの指標日照りの週に、PCEと一緒に発表になってしまったのかもったいなくて仕方ありません。

26日木曜日、特にこれと言って目立つ指標がありません。しいて言えば、う~ん、午前6時45分にニュージーランドの貿易収支?午後6時にユーロ圏金融動向報告(マネーサプライなど)?イマイチ、しいて言える指標も無い感じの日ってところです。

27日金曜日、この日もなんとも言い難く、午後4時45分にフランスの消費者物価(CPI)速報値がある程度で、同時にフランスの四半期国内総生産(GDP)改定値や生産者物価指数、消費支出などがあるものの、ユーロ相場に大きな影響がる程とは思えない感じです。この後も特に目立つ指標はなく、今週はこれで終わりとなります。

 

それと、今週は11月26日木曜日がアメリカではサンクスギビングデー(感謝祭)となってまして、その翌日27日金曜日が有名なブラックフライデーでニューヨーク証券取引所などは半日営業となり、実質アメリカは26日木曜日から大型連休となります。木曜日からと言いながら、早いところでは週あたまからお休みに入り、そこまででは無くとも頭の中はお休みモードとなっているアメリカ人が多い感じでしょう。取引が閑散となり、「ほとんど動かない」か、あるいは逆に「飛びまくる」のかの極端な状況になりやすいのは日本の祝日なんてレヴェルではありません。特に25日の水曜日には、連休前の浮ついた雰囲気と、連休前に済ませてしまいたいアレコレの実需・実務筋の発表が交錯し、薄い商いの中でネタが大量投下される可能性もあるため特に注意が必要です。

ちなみに翌週30日月曜日がサイバーマンデーとなりまして、30日に限らず、今週あたりからネット上での安売りが始まります。特に、サブスクリプションの年払いとかは極端に安くなる場合もあり、例えばチャートで有名な TradingView が毎年60%OFF(ただし割引率の微妙な誤魔化しのカラクリあり)とか、この機会を見逃せません。毎年私も楽しみにしている期間でして、ネット上で他の皆さんが何を買ったのか見るのも楽しいですし、私も何か買ったらここで報告したいと思ってます。ただし、報告できるような物の場合だけ(笑)。


 

さて、いよいよクリスマスまで一ヶ月と言うところまでやってきた2020年です。早い年ですと11月23日くらいには感謝祭があったりしますので、今年の感謝祭は非常に遅いタイミングとなってます。これから、感謝祭が来て、ブラックフライデーが来て、いよいよクリスマスまでつながるアドベント(待降節/降臨節)の期間が始まります。

イヤなこと目を背けたいことも多くあるご時勢ですが、せめてもの楽しい時まで諦めることなく、誰かの楽しみを否定することなく、どんな時も前向きに生きていきたいものです。

いよいよクリスマスシーズンに片足つっこみましたし、今週も一週間がんばってまいりましょう。 


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