FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/03/02 月曜日

2020年第10週の月曜日です。

本日早朝3時ころから始まったオセアニア市場では、円とオセアニア通貨だけ先週末との乖離スタート、ぞくに言われる窓あけで始まりました。

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午前3時より少し前の気配ですと、円に関してはもう少し高くなっててもおかしくない感じではあったのですが、さすがに107円を割らすまで売り込む事はできなかったのか、それでもなかなかのし掛けっぷりです。必殺仕事人の皆さん、やるときはやりますからね~(笑)。 


 

さて今週の予定です。月初週と言う事で米雇用統計があるのが当たり前のように思われますが、実は例年3月の雇用統計は第2週になる事が多いんです。今年は第1週の発表なのは、うるう年で2月が29日まであったのと、3月1日が日曜日に当たったため第1週が非常に長いと言うあわせ技のためです。実際に雇用統計の日付を決定する要素としては、月の長さは関係なく「毎月12日を含む週を基準週として調査を行いその3週後の金曜日に発表」と言う規則となっております。そのため3月の場合、前月の12日から3週後の金曜日が第2週になってしまう事が多いと言うことです。過去に何度も書いておりますので、詳細はこちらあたりを御覧ください⇩

fxse.hatenablog.jp

 

それでは、まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で3月3日火曜日お昼過ぎの正午0時半に豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表予定です。今回、政策金利は+0.75%のまま据え置き予想です。4日から5日に日付が変わる瞬間の4日水曜日深夜24時にカナダ中銀のカナダ銀行が今後の金融政策を発表予定です。こちらも政策金利については現状+1.75%の据え置き予想です。どちらも政策金利は据え置き予想ですが、新型コロナウィルス関連で何か発言がありますとそちらの方が材料視される可能性が高く、発表直後の初動だけではなく少し様子を見る必要があるかと思われます。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、毎度おなじみエキゾチックカントリーで3日火曜日マレーシア、4日水曜日ポーランド,モルドバ、5日木曜日にスリランカなどが予定されております。

5日木曜日早朝4時に、米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。そうは言っても、最近は動かないときの方が多いので軽視しがちですが、もうそろそろ何かありそうな気がしてしまい、毎回毎回起きて待ってしまったり。⇦ ここまでがいつものコピペ(笑)。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、3日火曜日にアメリカでは大統領選挙の予備選挙が集中するスーパー・チューズデーが予定されております。と言うか、現政権の共和党はトランプ大統領が出馬しますので、実質的には最大野党である民主党の候補者選びの集中日となります。トランプ大統領に対抗しうる候補を選べるのかどうか、現在一番有力視されているサンダース上院議員が選ばれるのかどうかが注目されます。ちなみに、もし仮にサンダース上院議員が大統領になったとしたら、市場関係者の間ではトランプ大統領より厳しい声が聞かれます。その辺り、スーパー・チューズデーの結果と、金融系通信社の報道でどのように市場が作用するのか気になるところです。

5日木曜日にOPEC臨時総会が開催される予定です。WTI原油価格が50ドルを大幅に下回り、先週末終値は45ドル前半まで落ち込んでおります。原油価格から他の金融市場、金融商品への影響も大きいOPEC総会での決定ですので注意しておいた方がいいかと思われます。恐らく、OPECでも新型コロナウイルスに関しての発言があるかと思いますので、そちらも要注意です。もう、どこの国際機関、どこの国際会議であっても新型コロナウイルスの件については反応すると思って間違いないでしょう。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日3月2日月曜日、本日はマークイット社が集計する製造業購買担当者景況指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。確定値とは言え、欧州通貨はPMIで反応したくて仕方ない感じもありますので注意しておいた方が良さそうです。日付が3日に変わる瞬間の深夜24時にアメリカのISM製造業景況指数が発表予定です。

明日3日火曜日、まず「ひな祭り」です(笑)。いや、女の子がいるお宅では重要なイベントです。午後7時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値、同じくユーロ圏の失業率が発表になります。ドルが弱いと言う他力本願ながらも、ここ最近は若干踏ん張っているユーロですので、この辺りで指標の良さからユーロ独自展開での上昇も期待したいところです。

4日水曜日、この日はマークイット社が集計するサービス業と複合購買担当者景況指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。午前9時半にオーストラリアの四半期国内総生産(GDP)の発表があります。金融政策発表の翌日ですので余計に注目度合いが高いかもしれません。午後4時にドイツの小売売上高午後7時にユーロ圏の小売売上高など欧州での小売関連指標、午後10時15分に米ADP社の全米雇用レポートもあり、こちらは前回値が29.1万人と非常に高い数字が出ていたので多少の落ち込みがあっても反応薄の可能性もあります。日付が5日に変わる瞬間の深夜24時に米ISM非製造業景況指数の発表がありますが、カナダの金融政策発表と同じ時刻のため反応が観測しにくい可能性が高くなるかと思われます。

5日木曜日、あまり注目度が高い指標は無いのですが、午前6時に韓国の外貨準備高が発表予定でして、もし外貨準備高の減少でもあれば、ここ最近は一触即発状態の韓国ウォンの行方に影響があるのかな~とか思ったり。最近の値動き見て介入してないとは思えないので、これで外貨準備高が増えてるとかありませんよね?(笑)。午後10時半にアメリカの雇用関連の指標がいくつか発表になります。普段はあまり市場に影響が無いような週次失業保険申請件数とか、四半期労働生産性やら労働コストやらなんですが、雇用統計を前にして勝手に市場がナーバスになっていたりすると、あるいは動く可能性もあるかもしれません。

6日金曜日、夕方4時にドイツの製造業新規受注とかありますが、どうせ市場は雇用統計待ちで無反応でしょう。雇用統計で実際に動くのかどうかは、雇用統計待ちがあるのかないのかには一切関係ないことで、結果論として動かなかったらそれがすなわち雇用統計待ちです(笑)。そして午後10時にアメリカの雇用統計と、同時にカナダの失業率など雇用関連指標が発表になりまして今週は終了です。 


 

本日から日本中の多くの小中高では臨時休校になっているかと思われますが、突然の臨時休校にお父さんお母さん方も大変かと思います。中にはお仕事を休む必要がある方もおられるでしょう。

また、そのしわ寄せがお子さんのおられない方に行くかもしれません。どうか、国難を乗り切るためと思い、お子さんがいて休まないとならない方を責める事にならないようにお願いしたいと思います。

3月に入りました。いつもなら春を待つ楽しい季節なのですが、今年はなかなかそうもいかないようです。それでも、今月も、そして今週も一週間がんばってまいりましょう。

The night is long that never finds the day.
長い暗黒の果にも日はまた昇る。


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