FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/02/24 月曜日

2020年第9週の月曜日です。

本日早朝3時ころから始まったオセアニア市場では若干のドル買い円買いモードで始まり、ドル円やクロス円などを見ますと円買いが一番強かったようです。本日は日本が天皇誕生日の振替休日でお休みとなりますが、シンガポールや香港などアジア市場が通常営業のため仕掛けやすいと言うのもあるかもしれません。東京時間にかけ、異常な値動きに注意した方が良さそうな一日です。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で2月25日火曜日ハンガリー、27日木曜日韓国の発表があるくらいでしょうか。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは24日月曜日イスラエル,パラグアイ,キルギスタン、26日水曜日ボツワナ、27日木曜日フィジー,ガンビア,モザンビーク、28日金曜日ブルガリアなどが予定されております。

その韓国ですが、ウォンがまたしても危険水準と言われる1ドル1200ウォンを上回っており、今週の動向が注目されます。

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輸出大国なんだからウォン安でいいじゃん?とも思うかもしれませんが、その輸出する製品の製造が外資に牛耳られて支えられている以上通貨安は経済基盤の崩壊を招いてしまうわけです。卵が高く売れるのに、その卵を産ませる鶏を他国に依存し、鶏を回収されてしまったら卵を生み出せなくなるようなものです。

現状の為替レートも韓国中銀の韓国銀行が頑張って維持しているのでしょうが、昨年4月から上昇し始めたウォンを抑えるのに随分と疲れてしまっているのではないでしょうか。今回の新型コロナウイルスの件で「ウォン安になっても仕方ない」と言い訳が出来たと諦めていないか期待して心配ではあります。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントも今週は特に目立ったものはありません。G20財務相中銀総裁会議明けですし、各国に戻った政府高官中銀高官らが各々何か発言をする可能性もあり、その辺りは注意しておいた方が良さそうな週前半になるかと思います。

アメリカでは大統領選挙の予備選挙が集中するスーパー・チューズデーが来週3月3日に控えております。各候補者や政党、そしてトランプ大統領からの発言が多くなるでしょうから、トランプ大統領のツイッターは特に気をつけておきたいところです。いっそ、トランプ大統領がツイッターに投稿したら有無を言わさずドル買い入るトリガーを作る勢いで(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。本日2月24日月曜日は、特に目立つ指標はありません。強いて言うなら午後6時にドイツのIfo企業景況感くらいでしょうか。

明日25日火曜日午後4時にドイツの四半期国内総生産が発表になりますが、確定値のため前回値との大きな乖離でも発生しない限り市場への影響は無いかと思われます。日付が26日に変わる瞬間の深夜24時に米リッチモンド連銀の製造業指数が発表予定です。ここ最近、米地区連銀の製造業に関する指標が軒並み上昇しており、先週も半導体製造中心地であるフィラデルフィア連銀の製造業景況指数が驚異的な数字(前回値+17.0,市場予想+12.0 のところを結果+36.7)を出したばかりです。リッチモンドはアメリカにおける化学,製薬分野の集積地であり、ここ最近の化学,製薬分野の株価上昇などもありいつも以上に注意しておいた方がいい指標ではないかと考えております。正直、いつもは「リッチモンド製造業?ふ~ん」って感じなんですけど(笑)。ロイターやブルームバーグの経済系通信社でも指摘が無いようなので、どんな好数字が出てもスルーの可能性もありますが。

26日水曜日、東京時間から欧州中盤まではゴミ指標しか特に重要そうな指標が無い日です。全然為替には関係無いんですが、正午0時にマカオの1月訪問者数が発表予定でして、新型コロナウイルスでカジノも営業中止になった2月5日より前の集計なんですが、逆に言えばまだカジノが営業している中での数値と言う事で、個人的にちょっと興味があります。金融指標では、日付が27日に変わる瞬間の深夜24時にアメリカの新築住宅販売件数が発表になります。

27日木曜日、欧州時間に入ってから午後6時にユーロ圏のマネーサプライや午後7時にユーロ圏の景況感指数などありますが、最近はユーロ圏全体に対する指標はことごとく無視される事が多いので、極端に凄い数字でも出ない限り影響は無いかと思います。民間指標のPMIより市場へのインパクトが無いとか悲しいところなんですけど。日付が28日に変わる瞬間の深夜24時にアメリカの中古住宅販売留保が発表になります。前日の新築住宅販売件数で住宅指標に注目が当たりますと、こちらも数字に敏感に反応する可能性もあります。ただこの指標、どっちに数字が振れても良い悪い両方に判断できる悪魔のような指標ですので、発表後に動いたら動いた方に乗るしかないかとは思います。

28日金曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標、同じく午前8時半に東京都の消費者物価指数午前8時50分に日本の商業動態統計が発表予定です。日本の指標なのでオマケで赤字にしてあります(笑)。欧州時間には午後4時45分にフランス、そして午後7時にユーロ圏とイタリア、午後10時にドイツと欧州の消費者物価指数(CPI,HICP)の速報値集中発表が予定されてます。また、その間の午後5時55分にドイツの失業率など雇用関連指標も発表予定です。午後10時半にアメリカの個人消費支出関連指標、同じく午後10時半にカナダの国内総生産が発表されます。このアメリカの個人消費支出関連指標が、今週のメインとなる指標になるかと思います。最後、日付が29日に変わる瞬間の深夜24時にミシガンなんとかさん確定値があり今週は終了です。 


 

昨年は今上天皇陛下のお誕生日である2月23日より後の5月1日に天皇譲位があり、先代となられた上皇陛下のお誕生日である12月23日は既に退位後であったため、天皇誕生日が無いと言うイレギュラーな年となり、昨日はおよそ1年ぶりの天皇誕生日でした。そのうち何十年と経過したら「天皇誕生日が祝日では無かった年があった!」とかトリビア的に扱われるようになるのでしょうか(笑)。

天皇誕生日も終わり、2月もいよいよ最終週です。今週も一週間、がんばってまいりましょう。⇦ 振替休日に言うの微妙な気分なんですけど(笑)。


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