FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/12/16 月曜日

特に目立って窓が開いて始まる通貨ペははなかった、今週の月曜日スタートです。ポジション持ち越していなくても、窓開けが無いとなんとなく安心です。中には「一部ポジションは残すかな?」とかブログで書いている方もおられますので、他人事(ひとごと)ながら、月曜日の早朝に窓開いているとヒヤヒヤします(笑)。⇦  本当は笑い事ではありませんが、とりあえず笑っておく

 

さて、外国為替市場を大きく動かす欧米の機関投資家や大口の皆さんは、ほぼ、今週でお仕事が終了です。秩序だった動きをするのは今週までで、来週以降は全く動かないのか、あるいは、突如ぶっ飛ぶのか全く予測できないカオス相場が始まります。

今年のお正月、1月3日に凄いのがあったの既に忘れてしまっている方も多いかもしれませんが、あの350~400pipsぶっ飛んだあれ、まだ今年の事ですからね⇩

これはお正月だからではなく、商いが薄い時ならいつでも起こり得る事ですので、来週以降のクリスマス週から先はいつでも覚悟が必要になってきます。

そうなる前の今週まだ市場参加者が多く商いが厚いうちに、なんとか今月の数字、今年の数字を確保せねばなりません(笑)。いや、笑ってる場合ではありません。

今週の前半、できれば水曜日くらいまでに相場が頑張ってさえくれれば、まだ今週末までの出金に間に合います(笑)。いや、これも笑ってる場合ではありません。

 

そんな感じで、システムトレードを生業(なりわい)にしている以上、どうしても相場次第の他力本願になってしまいますが、ここはひとつ神様でもなんでもいいのでお願いしまして、ぜひ本願成就となっていただきたく思います。本願成就はキリスト教徒的にはマズイかな?(笑)。 


 

それでは、今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で12月19日木曜日お昼の正午前後に日本銀行が金融政策決定会合の2日目を終えまして、今後の金融政策を発表します。今回、と言うか日銀は2016年1月からずっとなんですが、政策金利は現状維持の ‐0.10%のままの市場予想となっております。随分と前の事ですが、この政策金利も ‐0.15%に 5bp(ベーシスポイント)引き下げられるのでは無いかと言う市場予想が出たときもありまして、現状の日銀の政策金利が ‐0.10%である事からも分かりますように、別に他の多くの中銀が行っているように 25bp単位での政策金利の決定をどこかに義務付けられているわけではありません。かと言って、あまりにも細かい単位で変更したとしても、実際の世の中にどれだけ影響を与える事ができるか、あるいは、どれだけ影響を与えたと測定できるのかは困難と言わざるを得ないため、やはり多少の幅を持って変更する必要はあるかと思われます。しかし、マイナス金利と言うのは十分にイレギュラーですので、通常ですと影響の測定が困難とも言えるような 5bpの変更でもインパクトがある可能性もあり、マイナス金利の深堀りにも最近は言及しているため、ここであえて「今回の日銀金融政策決定会合にて、政策金利を ‐0.15%へ 5bp引き下げを行う」と言う予想を出してみたいと思います。実際になるかどうか、やれるのかどうか、そう言うのはあえて無視で、現状の経済状況・指標発表内容からして、大きくない規模での政策金利引き下げが必要だと私は思います。ただし、よくネット上にある「景気なんてよくなってきていない」といった声を反映するためではなく、世界経済の先行き不透明感から日本経済、また、日本の企業を守るために必要な政策だと考えます。ただ、この 5bpの引き下げの効果は他の施策、たとえば通貨供給量のでも十分可能なトリムですので、主にインパクト狙いが高いと言えますが。99%金利引下げはありません(笑)。

また、いつものように午後3時半から日銀黒田総裁による会見が予定されております。そろそろ空気読めないどこかの記者が「総裁にとって今年を漢字1文字で表すと?」とか「グレタさんについて」とか質問するんじゃないかと思ってるんですが、どうでしょうかね?まあ、どうせ何を聞かれても「ふふふ」って笑って答えてくれるんでしょうけど(笑)。

同じく19日木曜日、午後9時に英中銀イングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)の2日目を終えまして、今後の金融政策を発表します。BOEも政策金利に関しては現状維持の 0.75%と言うのが市場予想で、資産買取プログラム規模、回りくどく言ってますがぶっちゃけ量的緩和の買い入れた国債残高も現状維持の4350億ポンドのままの予想になっております。BOEとしては、現状で何かアクションを起こすより、1月に実行されるであろうブリグジットでの混乱がどの程度になるのか判断してから金融政策の変更をしたいと思っているでしょうから、今回は特に、何も変更をしてこない可能性が高いかと考えております。 

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところで、インドネシア,スウェーデン,チェコ,ノルウェーが日銀やBOEと同じ19日に集中しております。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは、17日火曜日ハンガリー,モロッコ、18日水曜日タイ王国,アルバニア、20日金曜日モンゴル,メキシコ,コロンビア,ジャマイカ、パラグアイなどが予定されております。

また、17日火曜日午前9時半に、豪州中銀RBAが前回12月3日にありました金融政策会合における議事要旨を公開します。たぶん、豪ドルには大きな動きは無いかと思われます。

 

直接は金融政策と関係しない政治絡みのイベントは特に大きなものは無いのですが、やはり先週決定しました米中通商協議の細かい内容での小競り合い発言や、英国の総選挙結果を受けた動きなど、政治絡みで影響を受ける事が非常に多くある週になるかと思われます。

それと、アメリカの大統領弾劾訴追案が先週末に下院司法委員にて可決しまして、今後は下院本会議で可決されるかとは思います。その後、早ければ年末にでも上院で弾劾裁判が開始される事になります。恐らくはパフォーマンスで終わるとは思うのですが、何があるご時世か分かりませんので注意だけはしておいた方がいいかと。トランプ大統領としては、何かにつけ歴史に名を残す事がお好きなようですし、アンドリュー・ジョンソン大統領、ビル・クリントン大統領についで史上3人目の弾劾訴追された大統領として、名が残せて良かったくらいに考えているかもしれません。もしかしたら、実際に弾劾裁判で有罪になったら、史上初の弾劾されたアメリカ合衆国大統領となるわけですが、さすがにそこまでは望んでいないでしょう。アメリカは、弾劾裁判で有罪になったとして、直後の大統領選挙に出馬できるんですかね?もし可能なら、弾劾裁判で有罪になって直後の大統領選挙で再選を果たした初の大統領ってのは、トランプ大統領的には面白いのかもしれません(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日12月16日月曜日は、特に目立って重要な指標は無いのですが、主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の集中発表日になっております。最近、欧州のPMI発表でなぜか動く事があるので注意はしておいた方がいいかもしれません。

明日17日火曜日午後6時半に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。総選挙も終わり、今後のブリグジットへの予定も立ち始める中での雇用関連指標ですので、ちょっと市場予想と違ったりした数字が出ますとナイーブに反応しやすくなっているかと思われます。午後10時半にアメリカの新築住宅着工件数や建築許可など新築住宅関連指標が発表されます。

18日水曜日午後6時半に英国の消費者物価指数、午後7時にユーロ圏の消費者物価指数が発表になりますがユーロ圏については確定値です。午後10時半にカナダの消費者物価指数も発表になりますが、カナダは最近ブレブレなので期待してます(笑)。

19日木曜日、午前6時45分にニュージーランドの四半期国内生産が発表になります。ニュージーランドドルは普段取引していない方でも、 豪ドルへの影響がある可能性もありますので、オセアニアとして注意が必要かと思われます。午前9時半にオーストラリアの失業率など雇用関連指標の発表、BOEの金融政策発表を前にした午後6時半に英国の月次小売売上高の発表、20日に日付が変わる瞬間の深夜24時にアメリカの中古住宅関連指標が発表になります。

そして最後20日金曜日、重要なハズのに全く市場への影響が無い午前8時半に発表の日本の消費者物価指数、午後6時半に英国の四半期国内生産・確定値、午後10時半にアメリカの四半期国内生産・確定値、同じく午後10時半にカナダの小売売上高、21日土曜日に日付が変わる瞬間の深夜24時に個人所得・個人消費関連指標と、ミシガンなんとかなんとか確定値がありまして、今週は終了です。


 

本日のこの記事で真っ先に書きましたように、今週は月曜日から金曜日までバッチリ取引が出来る実質的な本年最終週となります。何か焦るわけでも、焦らすわけでもありませんが、今年中あるいは年越し前にやっておかなければならない取引は、今週中にやっておいた方がいいかと思われます。具体的に言えば、長期で持っているポジションがある場合、そのポジションをどうするのかの判断です。

クローズしてしまえば簡単なのですが、税金的な問題から年内にはクローズしたくないポジションもあるでしょう。その場合には、両建てになるように向かい玉逆向きにポジション建てると言う方法も考えられます。塩漬けで精神的にクローズしたくない場合もあるでしょう。これは、本人の精神力しだい(笑)。

家のお掃除は来週でも出来ますが、相場のお掃除は相手がいないと出来ません。為替のポジションでしたらなんとかなるかもしれませんが、計画的に出来ることなら早いうちに方針だけでも立てておいた方がいいかと思います。もっとも、もうこの時期になってから「早いうちに」も無いものですけど(笑)。今週も一週間、クリスマスに向け、年末に向け、頑張ってまいりましょう。


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