FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/03/07 月曜日

2022年第10週の月曜日です。

ロシアによるウクライナ侵攻に明るい兆しが見えぬまま、今週も祈るような気持ちで開けた週初月曜日です。

だた、なかなかに民間ベースでの経済制裁が効いている感じはありまして、特に週末になってから VISA と Master の米系カード会社がロシアでの取引を停止すると発表したのは、ロシア市民によるプーチンへの不満増大に威力があると思われます。

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と、言いますのも、この記事や他の記事でもあまり触れておりませんが、当然にロシアで発行された VISAや Masterカードが海外の加盟店で使えなくなるわけでして、現在ルーブルを資産に変えようとしている中産階級以上の人たちに大打撃なんです。ロシア国内で買える高級品より、海外のネット通販で買える高級品の方がルーブルを高級品に変えて資産防衛のためには効率いいですから。ロシア国内へ送ってもらうのが厳しくても、海外で預かってくれる倉庫もオンラインで契約できますし。

私としては、ロシア市民へ特別な感情があるわけではなく、ある意味ではロシア市民も被害者の面があるかとは思っておりますが、一般市民の数による声と言うのはバカに出来ず、そこから何かが変わるきっかけになればいいなと思うところです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で3月10日木曜日午後9時45分に欧州中央銀行ECBが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0%の据え置き予想となっておりまして、また、金融政策については前回の金融政策発表後にありましたラガルド総裁の会見において「3月の理事会でデータに基づいた再評価を行う」と言っておりまして、その前は「2022年中の利上げ」としていたものが今回の理事会でどのようになるのか。それと、ウクライナ情勢への対応も注目されております。また、45分後の午後10時半からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されております。

これ以外の国も含め今週の各国中銀の金融政策発表としては、8日火曜日(時間未定)ポーランド,午後8時半パキスタン、9日水曜日午後6時カザフスタン、10日木曜日午後8時セルビア,午後9時45分ユーロ圏、11日金曜日午前8時ペルーなどが予定されております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日7日月曜日、午前11時すぎ頃に中国の貿易収支が発表になります。中国は、指標によってはピシッと決まった日時に発表になるもの、日付は確定しているけど時刻が曖昧なもの、そして、日付すらある程度の範囲内で指定されており発表日時が全く分からないものがあります。貿易収支は日付は確定しているため、まだマシな方でしょう(笑)。

明日8日火曜日午前8時50分に日本の経常収支と貿易収支(国際収支ベース)が発表になります。日本の貿易収支は、国際収支ベースと通関ベースと言うのが発表されてまして、今回は国際収支ベースの方です。いわゆる世界中で発表されている貿易収支はこの国際収支ベースですので、他国の貿易収支との比較はこの指標となります。私としたら、もう貿易収支と言う指標は時代遅れで、物と物以外をまとめて計る経常収支を見る方が現代に合っていると思うところです。もし、AmazonとGoogleとゴールドマンサックス(GS)しか無い国があったとして、貿易収支の指標で出てくるのはAmazonが海外に売った分だけ、サービス収支では Googleの海外からの収入だけ、一時所得収支と言う指標でGSの投資回収がだけが計上されます。そして、これら全てを含むのが経常収支となります。午後7時にユーロ圏の圏内総生産(GDP)確定値が発表になります。GDPなのに、なぜ赤字では無いのか?と言いますと、欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってます。つまり、よほどの変更でも無い限りスルーでしょう午後10時半にアメリカの貿易収支が発表になります。今回もまた赤字幅拡大の予想となってまして、果たしてアメリカの貿易収支が黒字だった事なんてあったっけ?(笑)。⇦ 実はあります。最後は1982年4月度ですが、1970年代には割と黒字になってます。また、同じく午後10時半にカナダの貿易収支も発表となります。

9日水曜日午前8時50分に日本の国内総生産(GDP)確定値が発表になります。恐らく今回は上方修正となるかと思いますが、もしかしたら日本の指標らしからぬ日経上げ基調の火付け役になるかもしれません。株価からの為替相場への波及効果をお願いしたいところです。

10日木曜日午後10時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表になります。一応、今週注目ナンバーワン指標となるんですが、欧州中銀ECBが金融政策発表の直後でラガルド総裁の会見開始時刻と同じ。しかも、次回FOMCで利上げするのはパウエル議長の議会証言で既定路線となっている状況では、CPIの伸びと先週あった雇用統計の賃金の伸びとの乖離でネガティブ反応が強いような感じがします。と言うより、ネガティブだろうがポジティブだろうが、市場が反応して値が動いてくれれば別にどっちでもいいんですけど(笑)。

そして3月11日金曜日です。午後4時に英国の国内総生産(GDP)や鉱工業生産など各種生産指数、貿易収支など指標集中発表があります。赤字にしないのは、最近は指標集中発表で値が大きく動く事が少ないためでして、指標を同時に多く発表しますと玉石混淆と言った感じで値が動きにくくなります。英国は、あえてそれを狙っているのかな?と思うところもあり、もしそうなら上手い作戦と言えるかと思います。そう言えば、英国はいつまで日本時間午後4時(英国現地午前7時)の発表を続けるんですかね?この時間に発表するようになってから3月下旬で遂に2年経過します。英国国家統計局(ONS)は新型コロナウイルスで市場が過敏に反応するから一時的に変更する(ONS公式発表)って言っておりましたが、すっかり当たり前になってきております。まあ、別にいいんですけど。そして、午後10時半にカナダの失業率など雇用関連指標の発表があります。私的な今週の注目ナンバーツー指標でして、理由はカナダ(加ドル)好きだからです(笑)。最後、深夜24時にミシガンさんのなんとか指数・速報値があり今週は終了です。


 

今週の関東、火曜日には最高気温が10度になるかと思うと、週末には20度前後の予報になってまして、体調に気をつけなければならない時期となってきました。

tenki.jp

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週末の20度前後の気温の日にも、最低気温は10度以下になってまして、出かける時の格好も難しくなります。いま風邪とかひきますと、いろんな意味でヤバそうですし、体調管理には十分ご注意ください。

今週も一週間、頑張ってまいりましょう。


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