FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/02/21 月曜日

2022年第8週の月曜日です。

本日、アメリカが大統領の日(プレジデンツ・デー)の祝日でお休みとなっております。またカナダも多くの州でファミリーデーの祝日となっております。

このアメリカのプレジデン・デーですが、プレジデン・デーではありません。以前は駐日米国大使館の運営するアメリカンセンターの公式サイトでも「プレジデンツ・デー」の表記になっておりましたが、昨年の同じ時期に確認したところワシントン誕生日に修正されまして、やはり色々と問題があったようです。

americancenterjapan.com

2021年2月14日時点 ⇨ アーカイブ

2020年2月17日時点 ⇨ アーカイブ

なんで色々と問題があるのかといいますと、まず、プレジデント・デーとしてしまうと現職大統領又は退任後に生存している大統領の誰か1人を特定する意味になってしまうんです。そのため、複数の大統領、もしくは全ての大統領を指すように複数形の "s" を付け、あるいは「~の」を意味するために所有格として "s" を付け、どっちの意味としても取れるように誤魔化す意図があると思われます。

もともと初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日を記念した祝日だったため、当初は2月22日の誕生日に祝日だったものを、どこの国でもあるような「やんごとなき揉め事が好きな皆様」の大きな声などから、誕生日が近かった2月12日生まれのエイブラハム・リンカーンの誕生を一緒に祝う祝日にしようとしたり、いやそれはおかしいとなったり、あるいはリンカーンだけでいいんじゃね?となったり、結局は移動祝日として2月の第3月曜日に落ち着いたようです。ちなみに連邦の正式な祝日名は「ワシントン誕生日 Washington's Birthday 」となっております。

プレジデンツ・デーの表記は「やんごとなき揉め事が好きな皆様」からの口撃を回避させるために一般的に用いられている表記で、日本の「建国記念日」の名称と同じように、アメリカでもなかなか面倒くさそうな事が多いようです。

本日、アメリカのほとんどの州ではプレジデンツ・デーまたは類似する意味合いの祝日になっております。なぜ、こんな変な書き方なのかと言えば、州によって祝日の意味や名称が違ってまして、全米50州における本日の祝日の名称を羅列しますと、

・Presidents' Day

・President's Day

・Presidents Day

・Washington's Birthday, President's Day

・Lincoln, Washington, Presidents' Day

・George Washington Day

・Washington's Birthday

・Lincoln's and Washington's Birthday

・Washington–Lincoln Day

・Washington and Lincoln Day

・Washington's and Lincoln's Birthday

・George Washington, Thomas Jefferson Birthday

・George Washington's Birthday and Daisy Gatson Bates Day

・(The third Monday in February)

上の3つは、アポストロフィ( ' ⇦上カンマ)の位置や有る無しの違いだけですが、それ以外はまるでバラバラです。一番下の「2月第3月曜日」なんて言う祝日名が無いカリフォルニア州なんてのもあったりします。ちなみに州法で名称が規定されていないカリフォルニア州では、一般的に「Washington Day」を使っている感じでして、同州法学校教育規定で公立校の休日として「The third Monday in February, known as “Washington Day.” ワシントンデーとして知られる2月第3月曜日」との規定があり、学校でのプリントなどで Washington Day と書かれているので、同州で育った方が大人になってもそのまま使い続るからそうなったのでしょう。⇦ 凄え深いわ(笑)。

この祝日、もともとは初代ワシントン大統領の誕生日を祝う祝日としてジョージワシントンの誕生日である2月22日でしたが、日本でもよく揉めているハッピーマンデー制度と同じく、アメリカの「Uniform Monday Holiday Act (月曜日休日統一法) 」で2月第3月曜日に変更した結果「全然ワシントンの誕生日関係ねえじゃねえかよ!」となり、多くの州でプレジデンツデーなどと変更したと言うわけです。

今でも連邦の定める祝日の名称としては「Washington's Birthday (ワシントン誕生日) 」でして、連邦法の定める名称と同じ名称のままの州は、ニューヨーク州・イリノイ州・アイオワ州・ミシガン州の僅か4つの州しかありません。ニューヨーク州が「Washington's Birthday」と言う事は、当然ですがニューヨーク証券取引所はニューヨーク州にありますので、実はニューヨーク州証券取引所は「プレジデンツデー」の祝日でお休みでは無く「ワシントン誕生日」の祝日でお休みなわけです。

では、なんで日本のFX業者や証券会社の多くが「2月第3月曜日はプレジデンツ・デーの祝日でニューヨーク証券取引所が休場」と伝えているのかと言えば、恐らくはロイターが原因では無いかと思います。ロイターの米国本社がありますのは、ニュージャージー州ホーボーケンと言うところでして、ニュージャージー州は「Presidents Day プレジデンツ・デー」なんです。正直言って、私もアメリカに住んでた時には、テレビなどで「プレジデンツ・デー」と言われようが「ワシントンバースデー」と言われようが関係なく、脳内で「2月第3月曜日」と変換しておりましたので、アメリカ人記者が記事を書く際には、そこまで州ごとによる祝日名の違いを意識していないのではないかなと。「じゃ、お前も気にするなよ!」と言われそうですが、ほら、ブログのネタ的に最適なので(笑)。⇦ 毎年プレジデンツ・デーはまるっとコピペできるから楽なんですが、今年は少し修正が入りました。来年からはまるっとコピペ予定(笑)。

 

さて、本日祝日のもう一つの国、カナダのファミリーデーですが、こちらは近年できた祝日でして、ぶっちゃけ「2月に祝日作ろうゼ!」的な感じで登場したご様子(笑)。祝日を「ファミリーデー」とし、家族で過ごす事や家族の大切さを祝日の意義としているのは非常に現代風と言いますか、昔ですと「そんなの当たり前じゃん」で終わりそうなところです。日本も、これだけ祝日があっても祝日が無い月がありますので、日本でも「家族の日」と言った祝日を新設するのもいいんじゃないかと思います。私が国会議員にでもなったら、速攻で議員立法です(笑)。仮に国会議員になんてなったら重国籍云々言われそうなので絶対になりませんけど。⇦ こっちは完全にコピペ(笑)。

 

更に今週は23日水曜日に日本が「天皇誕生日」の祝日となっておりまして、実は同じ23日水曜日にロシアも祝日となっております。その祝日とは「祖国防衛の日」ナンテコッタ・・・・・・

どうか、日本の天皇誕生日に何事も起こりませんように。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で23日水曜日午前10時にニュージーランド中銀ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 +0.75%から 25bp(ベーシスポイント)利上げの +1.00%となる予想が大半となっております。いい意味で裏切る事が多いRBNZですが、今回は市場の期待通りに利上げされるのではないでしょうか。今回利上げがありますと、昨年の11月に引き続き3ヶ月間で50bpの利上げをすることとなります。債券市場では今回の利上げは織り込み済みとなっておりますが、外国為替市場では利上げがあれば同時に値動きもあると考えております。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、21日月曜日午後11時イスラエル、22日火曜日午後10時ハンガリー、23日水曜日午前7時パラグアイ,午前10時ニュージーランド、24日木曜日(時間未定)ボツワナ,(時間未定)ガンビア,午前10時大韓民国、25日金曜日午後7時ブルガリア、26日土曜日午前3時コロンビアなどが予定されております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は前半に注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日21日月曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。フランスが午後5時15分、ドイツが午後5時30分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半となってます。また、アメリカは祝日のため今回は1日遅れの翌日22日火曜日午後11時45分の発表予定です。そして、21日はこれ以外に目立った指標がありません。まるで、マークイット社が天下獲ったような日です(笑)。

明日22日火曜日、この日も特に重要そうな指標が無く、しいて言えば午後11時にアメリカの米連邦住宅金融局(FHFA)が発表する住宅価格指数と、同じく午後11時にアメリカのファイサーブ社が集計しS&P社が発表するケースシラー(CS)住宅価格指数の発表くらいでしょうか。指標発表サイトなどではCS米住宅価格指数をメインにしているんですが、こちらは全米の主要都市における実際に取引された様々な物件を集計しているため、現金で購入された物件も、低額物件も高額物件も全て含まれております。対してFHFAが発表する方は公社融資を受けた全米全ての物件が対象となるため、あらゆる都市が含まれている一方、公社融資の受けられる信用力が高い者が購入した物件だけが集計対象となり、当然ですが現金で売買された場合や、信用力が低く民間の金融機関だけで融資を受けた場合は集計に入りません。統計を分析するためには、何がなんでも全ての情報をかき集めればいいと言うわけではありませんが、こう言う事も知った上で指標を見る事は、数字を見て判断する上で必要な知識かと思います。⇦先月のコピペ修正(笑)

23日水曜日、午後7時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の発表がありますが確定値のため、よほど大きな変動でも無ければ金融市場への影響は無いものと思われます。

24日木曜日、午後10時半にアメリカの国内総生産(GDP)が発表されますが、アメリカの場合は四半期GDPの発表が「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回あり、今回は2回目の「改定値」の発表となってます。これも、ほどの大きな数値変動が無ければスルーされることになるのでしょう。

25日金曜日午前8時30分に東京都区部の消費者物価指数(CPI)の発表があります。何か日本の指標を1つでも取り上げておきたいがために選んだようなものです(笑)。そして、最後に突如、今週唯一と言っていい大型指標がやって来ます。午後10時半にアメリカの個人所得や個人消費支出など個人収支関連指標の発表がありまして、こちらが今週の注目ナンバー1指標となってます。ただし、ウクライナ情勢の動向次第では、指標なんて無いさ指標なんてウソさ寝ぼけた人が見間違えたのさ状態となる可能性も大きいでしょう(笑)。⇦ 笑い事じゃない。最後、深夜24時にミシガンさんとこの学生さんが頑張ってる例のアレの確定値発表があり、今週は終了です。


 

今週も、最も注意が必要なのはウクライナ情勢と言う事に変わりはない週となりそうです。早く解決し、金融市場の安定というだけでなく、大国同士の戦争と言う生きる不安が解消されるように祈るばかりです。

一般人の我々としては、祈る以外には日々の生活をしていく事しかできません。今週も一週間、いつも通りに頑張ってまいりましょう。


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら