2022/02/09 市況
2022年02月09日、水曜日の市況です。
もう、ぜんぜっ、動かない(笑)。主要なG10通貨のうちで方向感を持って買われていたのは豪ドルとNZドルのオセアニアコンビだけでして、原油高だけでなく、ウクライナとの物理的な距離と政治的なリスクの低さ、あと原油高もこの2カ国には味方していたように思えます。
そのウクライナ情勢ですが、欧州では非常に大事(おおごと)となっておりまして、日本の皆さんに分かりやすく例えるなら「中国が日本の南に位置する島国に武力で攻め込もうとしており、俺たちは核持ってるんだからな！と声高らかに宣言している」そんな状況なわけでして、地政学的リスクここに極まる状態です。
昨晩には、リトアニアの大統領から米軍の常駐要請がありました。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
リトアニアはロシア本土と国境線こそ接しておりませんが、西側にはロシアの飛び地であるカリーニングラードがあり、イザとなるとカリーニングラード防衛のための口実でロシア軍からの危機が背中合わせの国です。なにせロシアの首都モスクワと距離にして900km弱しか離れておりませんから、東京－福岡と同じような感じなんです。
早いところ解決、あるいは、せめて落とし所を見極めて欲しいと切に願います。
ところで、そんな状況の中で前日に利上げを行ったポーランド中銀のグラピンスキ総裁が最近多いポーランドズロチ高歓迎発言を行ってまして⇩
Rallying exchange rates can reduce inflation by cheapening the cost of imported goods ／ 為替レートの上昇は、輸入品のコストを下げることでインフレを抑制することができる
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
この発言を受けポーランドズロチは対ドルで上昇⇩
ほとんど主婦と同じような感覚の考えではあるんですが、むしろ一般市民へのメッセージ性として考えたら、こんな身近な感覚での発言を前面に押し出しての金融政策運営は、今の主要国中銀が忘れている大切なことなのかもしれません。もちろん、これとは別にマクロな金融政策運営がしっかり出来ていたらの話しですけど(笑)。
本日は東京でも大雪の予報となっております。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
三連休前に嫌な感じですが、皆さんもどうか十分にご注意下さい。
いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。
= 一般経済指標 =
| オーストラリア2月 0830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
|---|---|---|---|
| 消費者信頼感指数 | +102.2 | － | +100.8 |
| 消費者信頼感指数(前月比) | -2.0% | － | -1.3% |
| 日本国1月 0850JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
|---|---|---|---|
| マネーストックM2(速報値) 季節調整前(前年比) |
+3.7% | +3.6% | +3.6% |
| マネーストックM2(速報値) 季節調整済(前月比年率) |
+2.8% +2.9% |
－ | +6.3% |
| マネーストックM3(速報値) 季節調整前(前年比) |
+3.4% | +3.3% | +3.3% |
| マネーストックM3(速報値) 季節調整済(前月比年率) |
+2.2% +2.4% |
－ | +4.4% |
| マネーストックCD(速報値) 季節調整なし(前年比) |
+6.3% +6.2% |
－ | +7.7% |
| 広義流動性(速報値) 季節調整前(前年比) |
+4.7% +4.6% |
－ | +4.6% |
| 広義流動性(速報値) 季節調整済(前年比) |
+2.0% +1.6% |
－ | +4.0% |
| 広義流動性(速報値) 平均残高･季節調整済 |
2011兆8千億円 2010兆9千億円 |
－ | 2018兆4千億円 |
| ドイツ12月 1600JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
|---|---|---|---|
| 貿易収支･季節調整前 | +120億ユーロ +120億ユーロ |
+110億ユーロ | +70億ユーロ |
| 貿易収支･季節調整済 | +108億ユーロ +109億ユーロ |
+104億ユーロ | +68億ユーロ |
| ドイツ11月 1600JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
|---|---|---|---|
| 経常収支 | +185億ユーロ +189億ユーロ |
+200億ユーロ | +239億ユーロ |
| イタリア12月 1800JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
|---|---|---|---|
| 鉱工業生産 (前月比) |
+2.1% +1.9% |
-0.7% | -1.0% |
| 鉱工業生産 (前年比) |
+6.6% +6.3% |
+5.0% | +4.4% |
| 米国11月 2400JST |
前回値 | 市場予想 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 卸売在庫(前月比) 確定値 |
+2.1% | +2.1% | +2.2% |
| 米国11月 2400JST |
前回値 | 市場予想 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 卸売売上高(前月比) 確定値 |
+1.7% +1.3% |
+1.2% | +0.2% |
=別表= 米国 API週間燃油在庫集計
| 米国 API週間燃油在庫集計 (02/04分) 02/08 3030JST (02/09 0630JST) |
前回値 | 結果 |
|---|---|---|
| 原油在庫(前週比) | -164.5万バレル | -202.5万バレル |
| ガソリン在庫(前週比) | +581.6万バレル | -113.8万バレル |
| 中間留分在庫(前週比) | -250.8万バレル | -220.3万バレル |
| クッシング原油在庫(前週比) | -103.1万バレル | -220.3万バレル |
=別表= 米国 EIA週間燃油在庫集計
| 米国 EIA週間燃油在庫集計 (02/04分) 2430JST |
前回値 | 結果 |
|---|---|---|
| 原油在庫(前週比) | -104.7万バレル | -475.6万バレル |
| ガソリン在庫(前週比) | +211.9万バレル | -164.4万バレル |
| 中間留分在庫(前週比) | -241.0万バレル | -93.0万バレル |
| クッシング原油在庫(前週比) | -117.3万バレル | -280.1万バレル |
| 原油輸入量(前週比) | +126.9万バレル | -142.0万バレル |
【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら
