FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/11/01 月曜日

2021年第44週の月曜日です。

昨日、イタリアのローマで開催されておりましたG20首脳会談が終わりまして、一番の注目点となっていた地球温暖化防止国際課税ルール承認となったようです。

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ただ、いくらG20で頑張っても小国や "我が道を行く国" などがある限り完全な課税と言うのは無理なので、その辺りを本気で行くなら今後も頑張ってもらいたいところです。実際、国際的な課税ルールの隙きを突いての課税忌避で使われる国は、タックスヘイブンの国よりも欧州の中規模国なんかが多かったりもしますから。

 

昨日の日曜日、欧州と英国で夏時間が終了し標準時(いわゆる冬時間)へと移行となりました。一番目立つところでは、金融イベントや指標発表の時間が1時間遅くなります。午後3時や午後6時ちょうどに多かったドイツやユーロ圏の指標発表は午後4時や午後7時に、午後8時45分に発表になっておりました欧州中銀ECBの金融政策発表は午後9時45分に、最近はなにかと午後3時に発表される英国の指標集中発表は午後4時になります。冬時間から夏時間に変わり1時間早くなった時のように「待ってたら終わってたでござる」と言うことはありませんからまだ安心です。

欧州は、今回終了した夏時間をもって事実上夏時間が廃止となりました。なぜ事実上かと言うと、正確に言うと今回の夏時間から標準時への移行は加盟国がそれぞれ自主的に、今まで夏時間だった時間帯を選ぶのか、標準時を選ぶのか選択権があったため、全ての加盟国が標準時を選択したと言うだけでして、正確に言えば夏時間の終了では無く夏季変動時間帯の実施の終了に伴う時間帯選択と言う事になります。まあ「電子レンジは食品を温めてるんじゃなくて、食品の水分を温めて全体が温まってる」とか講釈たれてるようなものです(笑)。

ちなみに、英国は2022年以降も夏時間を維持する事になっておりまして、EUが加盟国に義務付けている夏時間の廃止に抵抗できた事が、ブリグジットして現時点で考えられる数少ない勝利の一つなのかもしれません(笑)。 ⇦ 昨年のコピペ(笑)。

北米の夏時間終了は今度の日曜日となりますので、今週だけは欧州と北米で時間帯がグッチャグチャになる感じでして、指標発表時間に注意が必要となっております。私も指標一覧作る時に時間に気をつけなければなりません。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で11月2日火曜日お昼過ぎの午後0時半、豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は変更なしの +0.10%のままとなっております。正直言って、RBAは打つ手ナシと市場参加者の皆さんに完全にバレてまして、他の規制当局と協調する方針を示すのか、ある意味では見ものかな?と思ってます。

4日木曜日早朝3時、米FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)を終え今後の金融政策を発表します。政策金利は「間違いなく」据え置きでしょう。また午前3時半からFRBパウエル議長による記者会見が予定されております。

4日午後9時、英中銀イングランド銀行が金融政策委員会(MPC)にて決定した金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は 0.10%の据え置き、また量的緩和政策の資産購入枠も合計 8950億ポンドの据え置き予想となっております。もうそろそろ量的緩和政策の資産購入枠については据え置き予想が飽きてきました(笑)。また、その後にベイリー総裁による記者会見も予定されております。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、11月1日月曜日午後6時ブルガリア、2日火曜日午後0時半豪州、3日水曜日午後4時マレーシア,午後6時マラウィ,午後9時ごろポーランド,深夜24時アルバニア、4日木曜日午前3時米国,午後6時ノルウェー,午後9時英国,午後10時半チェコなどが予定されております。また、米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表も控えております。日本のFX業者でよく見かける通貨の発券国を赤字にしてみましたが、やはりFOMCがあると有名どころの国も追従する感じが分かります。結局はアメリカ(笑)。

2日火曜日午前8時50分に日本銀行が前々回9月21~22日に行った金融政策決定会合の議事要旨を公開します。日銀は「議事要旨」を公開する前に「主な意見」と言う議事要旨のサブセット版のようなものを公開してまして、既にこの回の主な意見は7月28日に公開され、その時は完全スルーでした。恐らく今回も新しい要素があるとも思えず、たぶんスルーになるかとは思うんですが、極たま~に何かある事も無いわけではありませんから、一応頭の片隅に入れておきたいイベントではあります。

5日金曜日午前9時半に豪州中銀RBAが四半期金融政策報告を公開します。2日火曜日にありますRBAの金融政策発表では、声明文と言う形で非常にざっくりとした発表しかありませんので、この四半期金融政策報告書の内容によっては、こちらの方が豪ドルへの影響があるかもしれません。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日1日月曜日午後10時45分にマークイット社が発表する米国製造業購買担当者景況指数(PMI)確定値があり、その15分後の午後11時にISM製造業景況指数が連続であります。この辺り、マークイット社PMIが大きく動くとISMの先行指標としてぐぐっと動く事があるので注意しておいた方がいいかと思います。

明日2日火曜日、この日EU圏だけマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表になっております。最近はよくPMIで為替が振れる事があり、欧州のPMI発表時間は若干注意しておいた方がいいかもしれません。フランスが午後5時15分、ドイツが午後5時30分、ユーロ圏が午後6時となってます。ちなみにEU圏だけこの日なので、EU圏では無い英国は前日に発表になってます。

3日水曜日午後9時15分に米ADP社による全米雇用レポートが発表されます。正直言って、この発表で動くかどうかは、発表された数値が前回値や事前の市場予想と極端な乖離があるか、あるいは直前の雰囲気だけです。最近は雇用統計の先行指数としての機能が完全に失われている感じでして、今回はどうでしょう?午後10時45分にマークイット社が発表する米国サービス業購買担当者景況指数(PMI)確定値があり、その15分後の午後11時にISM製造業景況指数が連続であります。この辺り、マークイット社PMIが大きく動くとISMの先行指標としてぐぐっと動く事があるので注意しておいた方がいいかと思います。⇦ 月曜日のパクリ(笑)。

4日木曜日、この日EU圏だけマークイット社によるサービス業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表になっております。最近はよくPMIで為替が振れる事があり、欧州のPMI発表時間は若干注意しておいた方がいいかもしれません。フランスが午後5時15分、ドイツが午後5時30分、ユーロ圏が午後6時となってます。ちなみにEU圏だけこの日なので、EU圏では無い英国は前日に発表になってます。⇦ 火曜日のパクリ(笑)。午後9時半にアメリカの週次失業保険関連指標の発表がありまして、雇用統計前でもありますし、いつもより少し注意度合いを上げておいた方がいいかもしれません。いつもならこの指標の上げ下げだけで反応するものが、翌日の雇用統計への期待感 or 絶望感で一気に動く可能性も、期待したい(笑)。同じく午後9時半にアメリカの貿易収支カナダの貿易収支が発表されます。最近でも、たまに貿易収支は高反応な事もあるので期待したいところです。

5日金曜日午前8時半に日本の消費支出があります。他に今週は日本の指標で書けそうなものが無く残念です(笑)。午後7時に欧州の小売売上高とかありますが、多分完全スルーでしょう。そして、お待ちかねの午後9時半にアメリカの雇用統計と同じく午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標が発表となります。一応今週の注目ナンバーワン指標は米雇用統計なんですが、どうですかね?前回20万人を切るような数字が出て、今回は事前の市場予想が50万人前後となってますが、直前で各社が変更してくる可能性もあります。今回、FOMCが終わった直後と言う事で、FOMCでインフレへの注目度合いを上げてくると、雇用統計は比較的軽く見られるようになる可能性もありまして、その場合には大きく数字がブレても政策金利に直結しなければ反応薄と言う事にもなりそうです。いずれにせよ、直前になってからの雰囲気が重要かと思われます。


 

さあ、衆議院選挙も終わり、秋の天皇賞も終わり、ハロウィンも終わり、いよいよ11月となりました。ちなみに天皇賞ですが、123番人気で312やられ、3連単ですら4番人気とかでは戦略もヘッタクレもなく、どうにもならないんですわ(笑)。朝になったら衆議院選挙の結果も判明しているのでしょう。選挙の結果がどうなろうと、日々生活していかなければなりません。

今年も残り2ヶ月ジャスト!まずはその一週目、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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