FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/01/20 月曜日

2020年第4週の月曜日です。

早朝3時前後から始まった外国為替市場ですが、円だけ若干先週末より上昇して始まったようです。午前7時から始まる事が多いFX業者のドル円乖離スタート俗に言う窓開けは、今週はニセ窓開けではなく本当の窓開けからの流れとなってます。

本日アメリカはマーチンルーサーキングデーの祝日でして、独自理論で連邦の祝日も営業する事が多いニューヨーク証券取引所も本日はお休みです。東京時間に動意が無いと、そのまま欧州でチョコチョコっと動いて終了かもしれません。  


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 今週は、色々とややこしい発表が多くあります(笑)。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で明日1月21日火曜日正午前後に日本銀行が金融政策決定会合の2日目を終えまして、今後の金融政策を発表します。ここ最近、黒田総裁がマイナス金利の深堀り(更に利下げ)について言及してますが、どうせ政策金利は現状維持の ‐0.10%のままです。今回は年に4回公開されます「経済・物価情勢の展望」いわゆる日銀展望レポートが金融政策の発表と同時に公開される事になっておりまして、こちらも非常に重要と言うか、ぶっちゃけこっちがメインでしょう。また、いつものように午後3時半から日銀黒田総裁による会見が予定されております。2020年最初の金融政策決定会合後の会見ですから、いつもより若干先を見据えた発言があるかもしれません。

21日火曜日から22日水曜日に日付が変わる瞬間の、1月21日火曜日22日水曜日から23日木曜日に日付が変わる瞬間の、1月22日水曜日深夜24時にカナダ中銀のカナダ銀行が金融政策を発表します。政策金利は据え置きの +1.75%のままの市場予想ですが、カナダは「必要になれば利下げを行う」との意思を明確にしており、最近は小売売上高や物価指数,住宅関連指標など下落気味で、雇用関連指標に関しても、直近の今月発表になった12月時点での数字が良かったのは、その前11月時点での数字が極端に悪かった反動でして、その辺りの評価が発表文の文言にどのように現れるのか、あるいはカナダ銀行お得意のサプライズ的な利下げにつながるのか注目しております。

23日木曜日、午後9時45分に欧州中銀ECBが今後の金融政策の発表と、午後10時半からラガルド総裁の記者会見が予定されております。政策金利は据え置き 0.00%のままの市場予想で、ブリグジットや対米問題など懸案事項も多い中、次の一手を温存しておくためにも政策金利の変更は無いかと思われます。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、本日20日月曜日に中国が事実上の政策金利とする最優遇貸出金利(LPR)を発表します。23日木曜日にはノルウェーも予定されております。

毎度おなじみエキゾチックカントリーでは22日水曜日マレーシア、23日木曜日インドネシア,パラグアイ、24日金曜日ナイジェリアなどが予定されております。ナイジェリアは現時点でも13.50%と言う非常に高金利ですので、日本のFX業者が「高金利通貨~~~」とか言ってアピール開始するんじゃないかといつも思ってるんですけど、規制があるのかなんなのかマダのようです(笑)。

EU本部のあるベルギーのブリュッセルにおきまして本日20日月曜日にユーログループ(ユーロ圏財務相会合)、明日21日火曜日にエコフィン(EU財務相理事会)が開催されます。毎回の説明ですが、前者ユーログループはEUに加盟してユーロを通貨として採用している国の財務相が参加し、後者はEUに加盟している国の財務相が参加します。欧州も懸案事項が山積しているので、何か発言でもあったらユーロだけでなくポンドやスイスフランなど欧州通貨に影響があるかもしれません。

21日火曜日から24日金曜日までスイスのダボスにおきまして、世界経済フォーラム年次総会いわゆるダボス会議が開催されます。毎年ダボス会議の開催前に顔写真を貼ったプラカードが焼かれる事態に発展するトランプ大統領ですが、2年ぶりに参加すると言うことで何を発言するのか非常に注目しております。他にもECBのラガルド総裁やBOEのカーニー総裁、我らが日銀の黒田総裁が参加しますが、安倍首相や中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領などは参加しないようです。また、イランのザリフ外相が参加予定になっていたため、トランプ大統領と何らかの接触が期待されましたが、直前に参加取りやめとなったようです。安倍首相はビデオメッセージの収録をしているようですが、恐らく開催お祝い程度のものでしょう。また、今年もスウェーデンの環境娘も参加するみたいですが・・・・・・。外国為替相場がダボス会議での要人発言で動く事があるので、開催期間中は注意が必要かと思われます。

24日金曜日午前8時50分に、日銀が前回12月に開催した金融政策決定会合の議事要旨を公開します。今回もまた、前回の議事要旨と同じように「モメンタム」が多用されているのかどうか。モメンタムと言う単語の使用が多ければ多いほど政策運営につまってるとも言えるかと思います。前回の議事要旨での登場回数が26回、今回の登場回数は何回になるのか、名付けて「日銀議事要旨モメンタムレシオ」に注目しておきたいと思います。なお、私しか注目していない感じですので、増減あっても市場には何ら影響は無いかと思われます(笑)。

 

直接金融政策とは関係しない政治絡みのイベントは、今週は特に目立っては無いのですが、トランプ大統領の弾劾裁判の行方、ブリグジットにおける突発的な何か、中東情勢、アメリカの貿易関連政策など注意しておかないとならない事が盛りだくさんです。

それと、今週の24日金曜日から大中華圏の各国・地域におきまして、春節=旧正月が始まります。25日土曜日が旧暦正月になり、24日金曜日が旧暦大晦日でして、春節の連休で観光に来られる方も非常に多いでしょうから、また街中に中国語があふれかえる事になるでしょう(笑)。中国の旅行代理店による、春節の人気渡航先は1位バンコク、2位大阪、3位東京だそうです。東京より大阪の方が上位なのは、初めての訪日ではなくリピートしている方が多いと言う事と、やっぱり食が好きと言うのもあるのでしょう。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週はイベントは盛りだくさんですが、注目指標が少ない週になっております。まず本日20日月曜日には、目立った指標発表は予定されておりません。

明日21日火曜日午後6時半に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。先週の17日金曜日、英国の小売売上高が非常に悪く市場を落胆させまして、ここで失業率悪化の事態となりますと、ブリグジットを前にしてる事もあり、いつも以上のポンド急落となる可能性もあります。期待しております(笑)。

22日水曜日午後10時半にカナダの消費者物価指数(CPI)が発表されます。1時間半後に金融政策発表が予定されてますので、ここで極端に悪い数字でも出ますと、単にCPIが悪かった以上の加ドル売りになるかと思われます。期待しております(笑)。

23日木曜日午前9時半にオーストラリアの失業率など雇用関連指標が発表されます。失業率はともかく、雇用者数の増減は非常にブレる事が多い豪州ですので、正直言ってこの指標で豪ドルが大きく動くのかどうかは市場の気分でしかありません。市場の気分が高揚し大きく動く事を期待しております(笑)。

24日金曜日、この日はマークイット社が集計する主要国の購買担当者景況指数の集中発表日になっております。午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表予定ですが、恐らく何もおこりません(笑)。午後10時半にカナダの小売売上高が発表になり、今週の注目指標の発表が終わります。


 

センター試験があると寒いのか、寒い時期にセンター試験があるのか分かりませんが、寒い中でのセンター試験もようやく終わりました。受験生だけでなく、受験生のご家族の皆様、受験生と接する事がある皆さんもようやく一息ついているかと思います。なにせ風邪でもひいてしまったら、受験生にうつさないように隔離される事は必至でしたから。

センター試験が終わっただけで、まだまだこれからが受験本番です。しかも、これから2月を迎えるので更に寒くなるハズです。一息ついても気を抜かず、頑張って欲しいと思います。受験生の皆さんもそうですが、周りの皆さんも、いや、周りの皆さんの方がむしろ大変なような気も(笑)。

さあ若者に負けず、我々もしっかり、今週も一週間頑張ってまいりましょう。 


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