FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/12/10 月曜日

雇用統計も終わり、いつもなら落ち着くハズの第二週目(実質)なんですが、今月はなにしろ1年の締めくくりの12月ですので、落ち着けるハズがありません。本日も早朝4時ころから、微妙に、びみょ~に窓開きっぽいような気がするオセアニア時間が始まりました。月曜日朝っぱらからお急ぎの方もおられるようで。と言う事で、今日はちゃっちゃと進めたいと思います。

 

まず、今週の指標以外の予定ですが、とにかく一番の大きな山となるのが⇩

r.nikkei.com

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明日11日火曜日に予定されております、英国庶民院(下院)におけるEU離脱協定の採決です。離脱案がどうのこうのより、メイ首相に対して何がなんでも全て反発する野党とは別にしても、農業関連や漁業関連で特定の分野の協定内容が気に入らない与党議員も多いようで、まるでどこかの島国での票田確保に走る議員と変わりません。あっちも島、こっちも島で似たものなんでしょうかね。両方の国籍あるお前が言うな状態なのは分かっております(笑)。

この採決結果で、第一当事者である英ポンドと第二当事者であるユーロまでの影響は非常に大きいでしょう。それと基軸通貨であるドルは仕方ないにしても、円やスイスフランも影響は避けられません。

2016年6月23日にあった住民投票の際にも円やスイスフランは激しく値を動かさせられまして、日本時間(以下全て日本時間)で6月23日の東京市場が終わった午後3時頃には1ドル104.50円付近だったものが、翌24日早朝6時頃に106.80円付近まで付け、その後大勢が明らかになり始めた午前10時過ぎには99.00円を切るまで円が買われました。あの時ほどにはならないかと思いますが、何かが起こると思って万全の備えで、可能ならポジションは持たずに嵐が過ぎ去るのを待つことをおすすめします。

また、一部では採決延期と言う話しも若干ですがあるようなので、その辺りも注意しておいた方がいいかと思います。

www.bloomberg.co.jp

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さて、これ⇧さえ書いてしまったら、あとはどうでもいいようなもので(笑)。日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で12月13日木曜日、午後9時45分に欧州中央銀行ECBから政策金利と金融政策について発表があります。毎回そうなんですが、ECBの発表で重要なのはこの後にあります午後10時半からドラギ総裁の会見でして、どうせ政策金利も変わらずでしょうし大きな反応があるとしたら、総裁会見でと言う事になろうかと思われます。

また、この13日には午後5時半にスイス中銀の政策金利と金融政策の発表もありまして、最近スイスフランの取引を始めたので気になります。人間、自分に影響がないとあまり気にもならないものなんだと、あらためて思いました(笑)。

 

これ以外にも、カナダで拘束されておりますファーウェイ副会長の件もありますし、米中関係にも気を使っておきませんとなりません。 


 

数字だけの純粋な指標では、本日12月10日月曜日、午前8時50分に日本の国内総生産(GDP)確定値貿易収支が発表されます。おそらく、スルーです。貿易収支の方は今回貿易赤字のマイナス予想ですので、これがプラスの貿易黒字にでもならない限り、トランプ大統領からの攻撃にすら使ってもらえません(笑)。

午後6時半に英国のGDPが予定されてます。EU離脱で、このGDPがどうなるのかと言うのが非常に大きな争点となっておりますので、事前の市場予想より下回りますとポンド売り先行発売のような状態になりかねません。逆に、少しくらいいい数字でも「まだだ、まだまだだ!」と言った感じになりそうで、おのずと「ポンド売っときゃいいんでしょ?」的な近年稀に見る指標スイッチとなりそうな気がします。気がするだけですので、別にポンド売れと示唆しているわけでは決してありません。

11日火曜日、午後6時半に英国の雇用関連指標午後7時にドイツのZEW景況感指数午後10時半に米国の生産者物価指数(PPI)が発表予定です。英国も、最近は雇用関連指標での反応が薄いですし、ガンガンのマイナス推移をしているZEW景況感指数も反応は鈍そうです。

12日水曜日、 午後10時半に米国の消費者物価指数(CPI)が発表予定です。です、けどね、英国庶民院での結果が気になっていんたーなしょなるな為替屋さんはそれどころじゃないでしょう。ただ、数字次第ではダウなど米国内株式や債券相場などには影響があるかとは思います。なにせCPIですので、今月のFOMCには参考にされないにしろ、次回以降のFOMCでの利上げを決めるのに重要な要素になりますので。

13日木曜日、特に目立った指標は無いのですが、赤字にするほどのものでなければ午後4時にドイツのCPIがあります。あとは、上にも書きましたスイス中銀や欧州中銀による政策金利や金融政策の発表と、他にもこの日は24%の政策金利をどうするかトルコ中銀、ノルウェー中銀の発表もありますし、個人的には18%の政策金利を持つウクライナ中銀なんかも気にはなります。

最後、14日金曜日、午後10時半に米国の11月小売売上高の発表があり、今年の年末商戦のスタートが伝わりまして、ダウが⇧行くのか⇩行くのかジャッジされる予定です。多分、ダウが上がれば米ドルも上がるでしょう(笑)。


 

 早期国内発効を目指していた日欧EPAですが、来年の2月に発効するようです。

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欧州でも人口1億3千万の日本に対して新たなセールスのチャンスと期待しており、そこには関税障壁が下がるだけではなく、既に有名な欧州の商品を使った戦略、例えばフランスのワインが関税撤廃により安くなる事で手に取ってもらえる機会を逃さず売り込もうと、国や自治体も一緒になって対日輸出拡大を狙っているようです。日本も負けじと頑張ってもらい、欧州での販路拡大に官民一体となって取り組んでもらいたいと思います。

先日少し話題になっておりました英国がEU離脱後にTPPに加盟する可能性も、ぜひ実現してもらいますと、対欧州EPAとTPPの双方に加盟する日本としても非常に魅力的になるわけでして、具体的には英欧で今後関税がかかるような物品を日本が輸入して加工しそれぞれの地域・国に輸出すると非課税と(笑)。笑ってる場合じゃなく、なかなか重要なポイントであります。

その際に、実はTPP加盟国であと2カ国、欧州と自由貿易協定(FTA)が発効待ちの国がありまして、1つはシンガポールなんで加工輸出は得意で無いのでいいのですが、もう1つはベトナムなんです。ハッキリ言って、ベトナムから実習生を大量に入れて自動車製造の技術を教えてる場合じゃないです。英国がTPPに加盟するとなった場合、一番のライバルはベトナムになるような気がしてなりません。

あっ、貿易とか全然シロウトなんで、事実以外の予想は超適当に書いてます(笑)。


 

さあ、いよいよ師走12月も10日になり、今年の残りも僅かと言えるくらいの日数になってきました。そんな中、今週は私も若干用事があったりしまして、もしかしたら戦績だけの内容になる日が発生するかもしれませんが、英国庶民院の採決の後で本文なしの戦績だけになっても、決して裁量トレードでやらかして再起不能と言うわけでは無い、予定です(笑)。いや、もしかしたらわかりませんけど。

そんな感じで、今週も命題は「大儲けより生き残る」です。これを肝に銘じて、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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