FX専業 システムトレード日々の戦績

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。

2018/10/15 月曜日

さあ今週も始まりました、月曜日です。週の始まりが月曜日なのか日曜日なのかは、過去にも何度も何度も登場させている話題ですので省略です(笑)。

 

今週は、ずば抜けた重要指標と言うのも無さそうでして、指標自体も比較的少ない月半ば週となっております。こう言う時には、各国の政治首脳部や中銀関係者からの発言などで大きく動く事もありますので、どちらかと言えば発言関連の方に注意が必要な週になるかとは思います。先週末、アメリカの財務長官ムニューシン氏が発言した「為替条項」とやらもどうなるのか注目です。

今週、会議系ですと、17日水曜日からアジア太平洋経済協力(APEC)財務相会談がパプアニューギニアの首都ポートモレスビーにて開催されます。なぜパプアニューギニアなのかと言えば、島の半分はインドネシアですし、バリ島で開催されておりましたG20の延長戦として便利だったのでしょう。集まるのが大変だからと言う理由で、APECに正式に加盟しているパプアニューギニアでの会議を行わないのも問題でしょうし、だったら近隣のバリ島でG20をやる「ついでにやっとこう」と言うのも分からなくも無いです。

ところで、このパプアニューギニアで行う会談、個人的には非常に羨ましく、パプアニューギニアは行ってみたくてたまらない国の一つなんです。首都のポートモレスビーから、山を越えて島の裏側のポポンデッタまで、なんと道が無いので車で行かれない、そんな国です。なんか、この21世紀にもなって、まだそんなところを残してくれてるんだと言う感動すらあります。日本からシドニーに行く際には、天候不良とかの理由が無ければ必ずと行っていいほどパプアニューギニアの上空を通過して行きますが、その度に「このまま降りられねえかな」と思っております(笑)。そんなに行きたければ行けばいいと言う話しもあるんですが、なかなかねえ。

18日木曜日からアジア欧州会合(ASEM)の首脳会議がベルギーはブリュッセルにて開催されます。我が国の安倍首相も出席する事になっておりまして、会議に先立ち、スペインとフランスにも訪問し、ASEMとは別にベルギーのミッシェル首相とも個別に会談を行う予定になっております。特にフランスとは、今後の軍事協力についても協議する事になっているようでして、最近ではアジア海域でのフランス軍との合同演習を海上自衛隊も行っており、重大な進展があるかもしれません。

ところで、フランスの大統領は任期が5年、マクロン大統領は昨年の5月に就任しましたので任期は2022年の5月となります。安倍首相は次の衆議院議員総選挙後に初めて国会が招集された日までになりますので、おそらくは2021年の秋冬までは何事も無ければ首相として職務を遂行出来るのでは無いかと思われます。この2人、世界的に見ますと残留任期が長い国家元首でして、今回の会談とは別に、今後の世界的な変動局面で大きな役割を担っていると私は思ってます。ほら、なんかヤバそうな事が最近多いじゃないですか?どっかの島国が巨大な組織から抜けるとか、どっかのジャイアンが世界中にケンカ売ってるとか(笑)。それぞれの国のトップがどうなるか分からない世の中ですんで、中間選挙とかで右往左往しない政治的安定基盤を持った日本とフランスと言う2つの大国が、今後の世界にとって重要だと言う認識でおります。 


 

おつぎは指標ですが、日本時間(以下全ての指標発表時間は日本時間)で本日15日月曜日午後9時半にアメリカの小売売上高ニューヨーク連銀製造業景況指数が発表になります。小売売上高は当然ですが消費のバロメーターであり、インフレを計る上でも重要です。インフレ自体と言うよりも、インフレを継続させられるかの目安と言ったらいいでしょうか。連銀の指数に関しては、あまりにも変動が大きいので目安程度にも難しくなりつつあります(笑)。その中でNY連銀は比較的マシな方ですが、小売売上高との同時発表と言う事で、あまり指標自体の数字で反応は無いかもしれません。

明日16日火曜日午前9時半に、豪中銀RBAの前回分金融政策会合の議事要旨が公開されます。一応は豪ドルを取引している方は注意しておいた方がいいレベルで、断定は出来ませんが、私はその時間帯に豪ドルのポジションをフラットにしておくほどの事では無いかと思ってまして、トレードシステムもそのまま動かしておく予定です。午後5時半には英国の雇用関連指標が発表になります。最近は、どうも薄気味悪い動きをするポンドなので、今までのように雇用関連の指標での大きな反応は期待出来ないかもしれません。ただ、それでもポンドは「指標発表瞬間一発100pips偏移」が通常営業なので、うかうかしておられません。下手すると、次の瞬間には時空を越えて値が動きそうな勢いです(笑)。他にも火曜日には、午後6時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数午後10時15分にはアメリカの鉱工業生産が発表になります。

17日水曜日午後5時半に英国の消費者物価指数(CPI)午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP) が立て続けに発表になります。大きな数字変動が無ければ為替に影響は小さいでしょうし、大きく数字が変動でもすれば為替に影響がある、実に分かりやすい解説です(笑)。午後9時半にはアメリカさんの住宅関連指標が発表になりまして、アメリカさんも先行き不透明感が若干出てきておりますから、いの一番に数字に現れてくる住宅関連に今後は注目が集まってくるかもしれません。

そのまま17日水曜日の深夜の延長戦としておいた方がいいのか、正確に言えば18日木曜日早朝3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の前回分議事要旨が発表になります。利上げのあった回ですので、細部でどんな闘技討議があったのか今後の金融政策にも関わってきますので、内容によっては大きく為替にも影響がある可能性もあります。18日木曜日はこの後午前8時50分に日本の貿易統計、この辺りで日米貿易協議が何か盛り上がってますと、あるいは貿易統計での数字に反応する可能性もあります。小ボスとしては、午後5時半に英国の小売売上高午後9時半にフィラデルフィア連銀製造業指数くらいでしょうか。

18日金曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)、これ注目はされてますが、日銀が目標にしている2%の物価上昇と言う数字だけ独り歩きし、1%を越えたくらいでは評価が低いところが残念なところです。物価上がったら上がったで、どうせマスコミは「庶民の生活ガ~」と大騒ぎするのに、この状態では日銀を叩くしかしません。まあいいや。午後9時半にカナダの小売売上高と消費者物価指数(CPI)アメリカさんの中古住宅関連指標が発表になりまして、今週の指標は終了となります。

あと、今週は「日銀黒田総裁発言」と言う項目が、FX業者の経済指標の一覧表にあるようですが、これは18日木曜日が日銀支店長会議のご挨拶、19日金曜日が全信組(全国信用組合)大会でのご挨拶ですので、常識的な事しか話さないかと思われます。とりあえず掲載しておいて、何かあれば「ほら!ほら!ほらね~!」と言う姿勢が実にいやらしい(笑)。そんな事より、生産者物価指数PPIを卸売物価指数とかデタラメな日本語表記したり、勝手に英語名指標の日本語表記を変更したりする方を何とかして欲しいと真剣に思っております。 


 

先週発表になっておりました、IMFの「世界経済見通し」と言う報告書と一緒に「財政モニター」と言う報告書が発表になりました。ご丁寧にも、日本語での発表は要旨だけで肝心な部分はそっくり抜けているのですが、日本国政府、特に日本国財務省は日本国民に知られたくない事実が書かれているので、日本語での詳細な公表をしないようにIMFにお願いしたのでは無いかと勘ぐってしまいます*1

どんな内容が書いてあるのかと言えば、一番重要なのはこのグラフ⇩

簡単に言えば、国家のバランスシートです。表記されている数字はGDP比でして、各国の集計された数字の年月が違うために、米ドル換算では正確に比較出来ず、一番公平に比較可能なのがGDP比と言うわけです。左に向かって赤い部分が負債、右に向かって青い部分が資産で、日本はグラフの枠から大きく飛び出してしまっているので分かりやすい数字表記付きです(笑)。

日本の負債がGDP比で-238%、同じく日本の資産がGDP比で220%、この数字自体は2016年のものと言う事で2016年のGDPは実質で521兆円、つまり負債が1240兆円と国内で発表されている国債発行残高などを考えたらいいラインです。ところが、資産が1146兆円ほどありまして「あれ?あれれれ?おっかし~ぞ~」これでは「日本の借金は1000兆円以上で、国民一人あたり何百万円」とか宣伝しているのと辻褄が合いません。負債が1240兆円で資産が1146兆円ですと、実際の借金は94兆円と言う事になってしまいます。

 

日本の財務省でも、同じような貸借対照表を作成して公開しているんです。 

www.mof.go.jp

ご覧いただくと分かるんですが、IMFが作成しているようなグラフなど一切無く、淡々と数字を並べてあるだけです。本当に国民に理解してもらいたくないのがよくわかります(笑)。

そこには、負債が1221兆円と書かれてまして、IMFの推計とほぼ同じくらいです。IMFの方は年度では無く2016年と言う事を考えたら、若干の誤差があってもおかしく無く、しかも独自に推計したらこのくらいは変化しても不思議ではありません。

問題は、資産ですよね。日本の財産の所在はIMF以上に把握しているであろう財務省が、672兆円の資産しか無いと言っているです。つまり、差額は548兆円の借金があると。まずこの段階で、プロパガンダのように宣伝されている「日本の借金は1000兆円以上で、国民一人あたり何百万円」が崩れるわけです。

おそらく財務省は「あれはマスコミが勝手に言ってるだけ」と逃れるでしょう。また「こっちが正確」とも言うでしょう。じゃ、なぜ財務省が作った貸借対照表には、残高評価150兆円にもなる外国為替資金特別会計、通称外為特会の残高が入っていないのでしょうか?これだけで150兆円です。外為特会の残高は、日本国の資産にはならないのでしょうか?これだけで、財務省が言う日本の借金548兆円から150兆円減り、日本の借金は400兆円になります。他にもマダマダ。

 

このような、各国の個別の事情は無視してIMFが集計したのが上の表でして、ノルウェーとか資産凄いねえ(笑)。中国もブッチギリに近いくらいの資産ですし。ただ、注意が必要なのはあくまでもGDP比と言う事です。

原文に興味ありましたら、こちらをどうぞ ⇨ Fiscal Monitor - IMF


 

そんな感じで、今週も初っ端から日本国政府に噛みつきまして、気分が良くなったところで今週も一週間頑張ってまいりましょう。いいのかなこんなので(笑)。 


*1:実際には、毎回要旨しか公開されておりませんので、今回だけが特別ではありません。

 

【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら