FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/06/12 月曜日

もう随分と以前の事になるんですが、一週間も前の話しです(笑)。

あと、今週始まって間もないのに来週の話しも何なんですが、11日の日曜日にはフランスで下院(国民議会)の第一回投票が行われます。翌週18日の日曜日に決選投票が行われますが、実質この11日の第一回投票で大勢が決まると思われますので、ここでマクロン大統領の共和国前進党(REM)が過半数を取れるかどうがが、12日月曜日の早朝からのユーロ相場に大きな影響があるかと思われます。

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先週の段階でも、大方は共和国前進党(REM)がかなり有利であろうと思われておりましたが、一応控えめに「過半数を取れるか」と言う表記にしておきました。全然関係無いのですが、たった今これを入力しながら先週の内容を見てましたら「過半数を取れるかどうが」⇦ 誤字発見しました。面倒なので放置民とします(笑)。

そして、フタを開けてみますと「過半数の支持!」勢い的には、ほとんど「完勝!」と言った感じです。今度の日曜日18日に第二回目の投票があり、そこで実際には決定となります。更に、投票率の低さなどの課題は残る結果になっておりますが、結果が出てから騒いでも遅いのはどの国の選挙制度でも同じです。

それでも、今週スタートは落ち着いた感じで、特に前週末と比べて窓が開くと言う状況ではありませんでした。ほぼ開始直後の日本時間で早朝4時06分には、もう10pips弱ユーロ高に振れ 1.1200超えて来ましたが、その後数分で急激に流動性が悪くなり(笑)。オーストラリアが祝日で休場だったため、その分もあって若干スプレッドが広がりやすくしかも流動性が悪い感じだったとの事でしたが、月曜早朝の時間帯はいつもこんな感じですからね。

 


 

さて、今週は重要指標、重要発表が山盛りな週になっておりまして、ボラ(値動き)が高くなるのかと思うとワクワクが止まりません(笑)。

英国と米国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表があり、英国と豪州では失業率・失業者数の発表があります。オーストラリアは、先日のキャッシュターゲット(政策金利)発表時の声明でも失業率に関して触れてまして、かなり今オーストラリアの失業率への関心が金融市場では高まっておりますので、ちょっと注目です。あとオーストラリアに関しては中国の鉱工業生産も(笑)。 

そして、指標発表以上に重要なものが今週は3つもありまして、日本時間で6月15日木曜日早朝3時に米FOMCによる政策金利発表、夜8時には英BOEによる政策金利発表、翌日16日金曜日の正午過ぎになると思われます日銀金融政策決定会合終了後にこちらも発表がございます。

今回は、FOMC終了後にイエレン議長の会見が予定されておりますので、政策金利発表時のインパクトと、会見でのインパクトの2度おいしい覚悟しておく必要があります。普段から発表されております各種指標は、ある意味この中央銀行が行う政策がどうなるのか予測する材料として市場は一喜一憂するわけでして、政策金利は各種指標の集大成とも言えるものです。幼稚園で言えばお遊戯会、小学校で言えば学習発表会みたいなものです(笑)。

 

ところで今月6月は、年に4回しか無い「米欧日英4中央銀行」が揃って発表する月になっております。年4回とは「3月6月9月12月」なんですが、このうち赤字で書いた3月と9月には、更にオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・スイス・南アフリカも揃う惑星直列のような月になってます。ちなみに、中国にはそう言う決まった月とかありませんし、そもそも実質的に政策金利としての役目を持っているのが一年貸出基準金利でして、政策金利ではありません。とは言いながら、近代的な金利調性をメインにした金融政策にシフトしようと着々と準備は進めておりますので、いずれ中国もそうなるのでしょう。

最近、特に金融政策や政治によって市場が敏感に、若干過敏とも言えるほど反応するようになっておりますので、年に4回程度しか同じ月に主要国の政策金利発表が被らない方がいいのかもしれません。なにせ日本は2015年まで、政策金利も話し合う「日銀金融政策決定会合」を年間14回も開催しておりましたから(汗)。いや、1年は12ヶ月しか無いんだから打ち間違いだろうと思うかもしれませんが決して間違いでは無く、年間14回の開催でして、4月と10月には月初と下旬の2回開催しておりました。開催数削減が報じられた時、日銀にお弁当を納品している会社の株価が下落するとか言うブラックジョークが流れたほどです(笑)。いや、上野でパンダが妊娠すると株価が上昇する企業があるくらいですので、もし上場企業が日銀にお弁当を納品していたら、実際に下がったかもしれません。 

 

あれ?もし、日銀に納品する松花堂弁当を作っている業者の調理師さんが、松花堂弁当の中にお腹が痛くなる物を入れたら日銀のトイレが大盛況になり、すると金融政策決定会合の終了が遅れるなあ。すると、いつも12時半を回ってから発表があると大きな変化がある事が多いので、市場は期待して待つ事になり、でも実際には大した事無かったみたいな結果を作り出せるのか。

そっか、日銀に松花堂弁当を納品する業者の調理師さんが、この国の経済を決定する爆弾スイッチを持ってるのか(笑)。ところで、日銀金融政策決定会合で松花堂弁当って、誰が決めた?ん?そもそも本当に松花堂弁当?(笑)。

 


 

政治家は、その時々で裏腹な事も行ってきた過去があり、また今後もあり得るかもしれません。例えば「戦争は悪だ」と言いながら、軍需産業を発展させることが経済成長の起爆剤となるとしたら、あるいは戦争を「した・する」政治家が「いた・いる」かもしれません。

しかし、政治家と違い金融政策当局者に関してこれだけは絶対と言えるのは、経済の成長を通じて人の暮らしの向上を願っていると言う事です。もし、仮にそうでは無い者が金融政策当局者になった場合、一瞬で経済を崩壊させる事が可能なのが金融政策当局です。非常に微妙な舵取りが必要な、1m先から針の穴に糸を通すような仕事をしているんです。金融政策決定会合で5,000円の松花堂弁当くらい食べさせてあげようよ、ってそっちか(笑)。

 

金融政策当局者ほど難しい事をしているワケでは無い私達ですが、頑張って生きる事だけは同じようにできるワケです。と言うワケで、今週も一週間、頑張ってまいりましょう。 

 


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