FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/06/13 月曜日

2022年第24週の月曜日です。

週が変わって月曜日から気の早い話題なんですが、今週末19日の日曜日はアメリカが祝日でお休みとなりまして、月曜日は振替休日の連休となっております。金融市場もお休みとなりますので、今週末のポジション持ち越しや、毎週水曜日のスワップ3倍デーが今週だけ4倍デーとなる事への影響などへの注意が必要です。

ところで、なんの祝日かといいますと、今年から連邦祝日として制定されました「奴隷解放記念日=ジューンティーンス(Juneteenth) 」という祝日です。

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あ~あ、日本も6月に祝日できないかな~(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表が多数予定されておりまして、むしろ、先週発表になりました欧州を除き、ハードカレンシー発券中銀であるアメリカ、英国、日本とスイスが一堂に会している状態です。

16日木曜日早朝3時に米FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)を終え今後の金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利は 1.00%上限から 1.50%上限へと50bp(ベーシスポイント)引き上げが予想されております。また、午前3時半からはFRBパウエル議長による会見も予定されております。実際に50bpの利上げが行われますと2会合連続での50bp引き上げとなりまして、実際にどうなるのか注目です。

16日木曜日午後4時半にスイス中銀スイス国立銀行(SNB)が今後の金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利であるスイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値は現状のマイナス0.75%の据え置き予想となっておりまして、ある意味では世界で一番金利が低い国を維持する事になるでしょう。

16日木曜日午後8時に英中銀イングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)にて決定した金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利は 1.00%から 1.25%へと25bp(ベーシスポイント)引き上げ予想が大半となっております。また、金融政策発表後にベイリー総裁による記者会見も予定されております。一時期はマイナス金利の導入を真剣に検討していたBOEですが、日本やスイスがマイナス金利のままダラダラしている間に、既に1%の政策金利となっております。で、日米間の金利差でドル円の現在のレートが出ているのであれば、ポンド円も随分と高くなっていて良さそうなものですが、そうでも無いようです。まあいいけど。

最後、17日金曜日お昼の正午前後に日本銀行が金融政策決定会合を終え、決定した今後の金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利は -0.10%の現状維持が大半となっております。また、午後3時からは日銀黒田総裁の記者会見が予定されております。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、14日火曜日午後5時にアルメニア、15日水曜日午後6時15分にナミビア、16日午前3時にアメリカ合衆国,午前6時ブラジル,午前7時コスタリカ,午後4時半スイス,午後6時中華民国(台湾),午後8時英国、17日金曜日(正午前後)日本国,午後9時アゼルバイジャンなどが予定されております。また、米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表も控えております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日13日月曜日午後3時に英国の月次国内総生産(GDP)鉱工業生産指数など各種生産指数貿易収支など指標の集中発表があります。特にGDPは月次とは言え特に重要な指標のため要注意です。

明日14日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。午後9時半にアメリカの生産者物価指数(PPI)の発表があります。FOMC会期中のため動きづらい展開となっているかと思いますが、数字によっては過敏に反応する場合もあり、結局はその場になってみないとわかりません(笑)。物価指数の中では注目度が高くないPPIですが、注意しておいたほうがいいでしょう。

15日水曜日午前8時50分に日本の機械受注が発表になります。全く市場に影響を与えない指標として有名です(笑)。株価は、ごくたま~に反応することがあるので、その辺りからの影響を期待したいところです。午後9時半にアメリカの小売売上高の発表があります。もともとインパクトが大きな指標ですが、今回はFOMC会期中ということで影響がどのように出るのか分かりません。今現在の予想としては、数字が良ければ反応薄、数字が悪ければFOMC結果への悲観的な見方で高反応と言ったところでしょうか。

16日木曜日午前7時45分にニュージーランドの国内総生産(GDP)の発表があります。午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。他国であまり発表にならない通関ベースなので過去の数値としか比較できませんが、港ごとの取り扱い高とか見ると、取り扱いキャパに対する現状から上限を見通すとかもできるようです。金融屋さんとしてはそこまで求めてませんが、できるって知ってるだけでもなにか優位に立てる日がありそうな気もします ⇦ コピペ。午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標の発表があります。午後9時半にアメリカの住宅着工件数など新築住宅関連指標の発表があります。

17日金曜日、午後3時に英国の小売売上高の発表があります。午後10時15分にアメリカの鉱工業生産指数の発表があり、今週の目立った指標の発表は終わりです。今週は金融政策発表メインとなりそうです。


 

先週、関東も梅雨に入りました。

weathernews.jp

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「梅雨なんてなくてもいいのに」と思っているのは一般人だけで、農家の皆さんや水道局の皆さんなど、水を大量に利用している方々にとったら梅雨はなくてはならないものです。そんなのは誰しも分かるのですが、それでも「雨降ったら嫌だな」と言う気持ちからして梅雨がうっとおしいのも仕方ありません。せめて、パッと降るときにまとめて降ってくれ、サッと梅雨が終わる事を願っております。

今週も一週間、梅雨に負けない勢いで頑張ってまいりましょう。


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2022/06/06 月曜日

2022年第23週の月曜日です。

昨日、キリスト教では「ペンテコステ」と言う日になっておりまして、この日の生い立ちなどはさて置き、どんな日なのか簡単に説明しますと「教会の成立した日」つまり「教会のお誕生日」と言う事になってます。なってますと言う書き方も微妙なんですが、まあそう言う事です(笑)。キリスト教の中には有名どころでもカトリックとプロテスタントと言う2つの教派≒勢力があるのはご存知かと思いますが、そこに聖公会≒イングランド国教会をあわせた世界三大西方教会ではそんな感じです。

と、言うことで、本日が振替休日として株式市場を含め金融市場がお休みとなっている国が多くなっております。日本人としては、6月に祝日とか羨ましいところでしょう(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で6月7日火曜日午後1時半に豪州中銀RBAが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0.35%から40bp(ベーシスポイント)の引き上げを行い 0.75%とするとの市場予測となっておりまして、ここ最近は住宅価格の上昇だけでなく物価全体が上昇してきている事から、利上げしても耐えられると判断する可能性は十分にあるかと思います。 

9日木曜日午後8時45分に欧州中銀ECBが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0%の据え置き予想となっており、他の多くの中銀が利上げを行う中で日銀と一緒に利上げ出来ない仲間となってます(笑)。また、45分後の午後9時半からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されており、利上げが無ければ今回もラガルド総裁会見まで外国為替市場は大きな動きはないかと思われます。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、6日月曜日午後6時カザフスタン、7日火曜日午後1時半豪州、8日水曜日午前7時チリ,午後1時半インド,午後4時タイ、9日木曜日(時間未定)ポーランド,午後3時半ウズベキスタン,午後7時セルビア,午後8時45分ユーロ圏、10日金曜日午前8時ペルー,午後7時半ロシア,午後8時半パキスタンなどが予定されております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日6日月曜日は多くの国で祝日となっており、まともな指標発表がありません。強いて言うなら午前10時45分にある中国の財新サービス部門PMIくらいでしょうが、果たして民間指標の更に中国の数字でどこまで影響があるでしょうか。

明日7日火曜日、この日も微妙な感じの指標ばかりでして、目立つところでは午後9時半にあるアメリカの貿易収支くらいでしょうか。

8日水曜日、午前8時50分に日本の第1四半期国内総生産(GDP)確定値の発表があります。確定値ですので極端に大きく変化が無ければ市場への影響も無いかと思われます。午後6時にもユーロ圏の圏無い総生産(GDP)確定値の発表があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってまして、こちらも確定値の発表となりますので市場への影響は少ないと思われます。

9日木曜日、この日も指標が少なくなっておりまして、注目指標の選定に苦慮するくらいです(笑)。正午前後に中国の貿易収支が発表になり、注目と言えばこの程度でしょうか。貿易収支ですので必ず相手国があり、その内容次第では他国の金融市場への影響もございます。

10日金曜日、週末金曜日にして、今週始めて赤字で強調表記する指標の登場です。午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標が発表になります。今月はアメリカの雇用統計と1週ズレたため、ここら辺りでガツンと大きな数字が出て、カナダドルには大暴れして欲しいところです。同じく午後9時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表になります。今週の注目ナンバーワン指標なんですが、ナンバーワンと言うより、むしろ今週のオンリーワン指標とも言えそうな感じになっております(笑)。最後、午後11時にミシガンなんとかさん速報値の発表があり今週も終了となります。


 

今週は指標が少なく、来週には、アメリカ・英国・スイス・日本などの金融政策発表も控えている事から、金融政策・政策金利発表を意識した展開となりそうです。

今週も一週間、がんばってまいりましょう。


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2022/05/30 月曜日

2022年第22週の月曜日です。

毎週毎週、円は対ドルでジリジリ値を切り上げて終わっている感じでして、週足で見ますと3月頭から9週連続で毎週陽線引けしていたドル円が、ここ3週間ほどキレイに陰線引けとなっております。

なんか、このチャートを見ておりますと、人為と言うか作為を感じません?人為と作為の違いと言うのが難しいのですが、調べてみますと大きな違いは、人為の場合「自然に見える」、作為の場合「自然に見えない」と言った違いのようです。この9週連続での陽線引けチャートですが、自然には見えなさそうです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で6月1日水曜日午後11時にカナダ中銀カナダ銀行が今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 1.00%から 50bp(ベーシスポイント)アップの 1.50%となる予想になっております。まあ、多分そうなるのでしょう(笑)。もう、この世界中の中銀による利上げに関しては、利上げと言うより正常化と言った方がいい感じです。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、30日月曜日午後1時半キルギスタン,午後10時半ケニア,(時間未定)ガンビア、31日火曜日午後9時ハンガリー、6月1日水曜日午後11時カナダ,(時間未定)アンゴラ、2日木曜日午後8時ウクライナなどが予定されております。

2日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。今回のベージュブックのポイントとしては、これまでイケイケモードだったアメリカの各種経済指標の軟化をどう評価するのか?と言ったところでしょう。利上げ速度が市場の期待と乖離するような可能性を含む内容ですと、ドル売りモードに火が点く可能性もありえそうです。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日30日月曜日、アメリカさんがメモリアルデーの祝日でお休みでして、まともな指標がありません。また、完全な月末では無い「月末に近い日」と言う微妙な日でして、アメリカ以外でも重要そうな指標が少なく、強いて言うなら午後9時にドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)の発表があるくらいでしょうか。

明日31日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標が発表になります。日本の数少ない重要指標でして、ハードカレンシー発券国の雇用関連指標ですので赤字にしておきたいと思います(笑)。午後4時55分にドイツの失業率など雇用関連指標も発表になりますが、ユーロ圏の構成国1ヶ国の指標で動くような地合いでも無いでしょう。午後6時にユーロ圏の月次消費者物価指数(HICP)速報値が発表になります。物価が伸びているのにも関わらず、ECBが口先だけの強気姿勢のままで利上げを躊躇している感じから、今回もまた発表後にその辺りがどのように評価されるのか注目しております。午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表があります。カナダ好きの私としては、カナダの重要指標と言うだけで赤字強調です(笑)。午後10時にアメリカの米連邦住宅金融局(FHFA)が発表する住宅価格指数と、同じく午後10時にアメリカのファイサーブ社が集計しS&P社が発表するケースシラー(CS)住宅価格指数の発表があります。指標発表サイトなどではCS米住宅価格指数をメインにしているんですが、こちらは全米の主要都市における実際に取引された様々な物件を集計しているため、現金で購入された物件も、低額物件も高額物件も全て含まれております。対してFHFAが発表する方は公社融資を受けた全米全ての物件が対象となるため、あらゆる都市が含まれている一方、公社融資の受けられる信用力が高い者が購入した物件だけが集計対象となり、当然ですが現金で売買された場合や、信用力が低く民間の金融機関だけで融資を受けた場合は集計に入りません。統計を分析するためには、何がなんでも全ての情報をかき集めればいいと言うわけではありませんが、こう言う事も知った上で指標を見る事は、数字を見て判断する上で必要な知識かと思います。政策金利を利上げするとなったら、当然に住宅ローンの利率も上り、住宅価格も上昇します。既に住宅価格は高騰しておりますので、今まで以上に注目度が上がりそうなのが住宅価格指数でしょう。

6月1日水曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時50分、ドイツが午後4時55分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前10時半に豪州の第1四半期国内総生産(GDP)の発表があります。今回は事前の市場予想が随分と前回値を下回っているため、仮に予想どおりだったとしても絶対的に数値が落ちている事で豪ドルの売りが入る可能性もあるかと思います。十分注意しておきたい指標です。午後11時にアメリカのISM製造業景況指数の発表があります。この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。また、今回はカナダ中銀の金融政策発表とも重なっているため余計に注意が必要です。

2日木曜日、午後9時15分に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。ぶっちゃけ、そろそろ雇用統計の先行指標と言われていた事すら、人々が忘れつつある指標となってきました(笑)。午後9時半にアメリカの週次失業保険関連指標の発表があります。一応、この2つが雇用統計を前にした雇用関係の指標ですので、一応は注意しておいた方がいいでしょう。

3日金曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。発表時間は1日水曜日と同じですので、その時間だけ一応気をつけておけばいいでしょう。そして午後9時半にアメリカの雇用統計が発表されます。市場の皆さんとしては、アメリカの指標が軟調になって来た事を追いたい感じがありまして、今回の雇用統計でも前回値を下回った数字が出たら高反応、前回値より上回った数字が出ても低調な感じになりそうな感じがします。特に重要なのが賃金の伸びでして、物価上昇とくらべてどうなのか?そこが突っ込まれるポイントとなるかと思います。一応は今週の注目ナンバーワン指標となってます。最後、午後11時にアメリカのISM非製造業景況指数があります。この発表の15分前にマークイット社の同種の指標サービス業PMIが発表されるので、そこからの流れも注意したいところです。今週の注目指標は以上となります。


 

さて、いよいよ今週で6月に突入します。早いもので、もう2022年の半分まで差し掛かろうとしております。6月と言えば早い企業や官公庁でボーナスの時期でして、ボーナスなんて無い我々のようなトレードを生業とする者からしたら「ボーナス無いなら自分で作ればいい!」と言う事になります(笑)。さあ、ボーナス分を時前で用意できますよう、とりあえず今週も一週間がんばってまいりましょう。


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2022/05/23 月曜日

2022年第21週の月曜日です。

先週末は、ドル円が微妙に128円を割り込んだラインで終えまして、ブルームバーグが榊原英資氏による「ドル円は150円になる可能性がある」との発言を取り上げ始めたことから、そろそろ円安も終焉の頃合いかな?と思っております(笑)。

www.bloomberg.co.jp

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さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で25日水曜日午前11時にニュージーランド中銀のニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の金融政策と政策金利を発表します。政策金利は現状 +1.50%から 50bp(ベーシスポイント)の引き上げで +2.00%との大方の市場予想となっております。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、23日月曜日午後8時半パキスタン,午後9時ガーナ,午後10時イスラエル、24日火曜日午後4時半インドネシア,午後10時半ナイジェリア、25日水曜日午前11時ニュージーランド,午後7時ガンビア,午後11時モザンビーク、26日木曜日午前3時グァテマラ,午前10時韓国,午後8時トルコ、27日金曜日午後7時ブルガリアなどが予定されております。

 

26日木曜日早朝3時に、米FRBが前回5月3~4日(現地時間)に開催しました「連邦公開市場委員会(FOMC) 」の議事要旨を公開します。この回は、一気に50bp(ベーシスポイント)の利上げを行っておりまして、今後もこのペースが続くのかどうか今回の議事要旨で手がかりを探ろうと非常に注目が集まっております。

 

直接金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、本日23日月曜日に日米首脳会談が東京にて開催されます。経済面での協力などの話し合いはあるにしろ、特に金融市場に直接影響がある内容があるとは思えませんが、対中・対ロシア・対北朝鮮などの発表で、間接的に金融市場に影響が出てくる場合も考えて警戒はしておいた方がいいでしょう。

www.nikkei.com

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次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日23日月曜日、正直言って注目指標と言えるような発表がありません。一昔前でしたら、午後5時に発表されますドイツのIfo企業景況感指数なんかが注目されていたのでしょうが、ここ最近の指標スルーが状態化した市場環境と、ユーロに関しては、欧州の個別国の状況では動かなくなってきており、この指標も動意に結びつくようなことはなさそうです。

明日24日火曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午後11時にアメリカの新築住宅販売件数の発表があります。アメリカの経済を支えている個人消費で一般的には最大の金額となる住宅関連指標ですが、ここ最近は随分と回復しておりまして、この新築住宅販売件数は完全に新型コロナウイルスの影響前の水準を超えております。実は、新築住宅販売件数に関してだけは新型コロナウイルスが猛威を振るっていた頃もあまり数値が低下しておらず、むしろ伸びていたような感じもありました。いずれにせよ、注目の指標である事には間違いありません。

25日水曜日、この日もあまり注目の指標がなく、午後3時にあるドイツの四半期国内総生産(GDP)にしても確定値でして、極端に大きく変更がなければスルーされる程度の指標です。午後9時半にありますアメリカの耐久財受注ですが、いつもなら変動が激しい輸送用機器を除いた数値が注目されるところ、航空機・船舶などを含む超高額な輸送用機器の受注がアメリカ経済成長の起爆剤となるため、輸送用機器を含めた総合値が伸びる事を期待されております。

26日木曜日、午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)が発表されますが、欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は2回目の「改定値」の発表のため、極端に大きく変更がなければスルーされそうです。

27日金曜日午前8時半に東京都区部消費者物価指数(CPI)がありますが、これで市場が動いた事なんて過去に数えるほどしか無く、週に1回くらい日本の指標を書いておこうと言う趣旨でしかありません(笑)。とりあえず書いておきます。午前10時半に豪州の月次小売売上高の発表があります。豪ドルですが、総選挙も終わった直後と言う事でナイーブな動きになる可能性もあり、指標には高反応を示すかもしれませんので注意しておいた方が良さそうです。そして、指標日照りな今週に突如現れる大型指標、午後9時半にありますアメリカの個人所得・個人消費支出など個人収支関連指標です。間違いなく今週注目度ナンバーワン指標で、むしろ注目度オンリーワン指標と言っても過言ではなさそうな気がします。なにせアメリカの経済は個人消費にかかってます。また、個人消費支出デフレーター(PCEデフレーター)は、同様の指標である消費者物価指数(CPI)よりも広範囲の調査対象のためFRBが最も注目していると言われており、PCEデフレーター・コアPCEデフレーターの数値しだいでは米ドルが極端に動意づく可能性もありそうです。最後、午後11時にミシガンさんとこの学生さんが頑張ってる例のアレ・確定値の発表があり今週も終了です。

それと、27日金曜日にアメリカの債券市場だけが米東部で午後2時で取引終了となります。来週の月曜日がメモリアルデーの祝日で連邦休日となっているため、その前営業日を半休にする事で連休の効果を高めるためと言う理由です。午前中だけの取引ではなく午後2時に終わると言う事で、正確に言えば半休と言うわけでも無いんですが、英語で言うと「Partial Holiday (パーシャルホリデー) 」でして、直訳すると「部分的な休日」となりますが、意訳するとやっぱり半休?(笑)。22日に債券市場が半休での直接影響は外国為替市場や株式市場へ無いとは言っても、来週月曜日までアメリカが連休になる事によるポジション整理や動意の低下などはありそうですので、その辺りは注意が必要でしょう。


 

最近天気が悪い日が非常に多く、このまま梅雨に入ってしまうのでは無いか?と半分諦めモードに入り始めております。もっとも、日本より緯度が赤道に近い地域では、梅雨どころか雨季がありますので、日本はまだマシとも言えます。まあ、「◯◯よりマシ」とか言い出した段階で半分諦めモードどころか、完全諦めモードと言った感じですけど。いっそ、梅雨が無い北海道にでも移住しましょうか。移住するにもお金がかかりますし、とりあえず稼いでから考えたいと思います(笑)。

今週も一週間、生活レベル維持したまま東京から北海道に移住できるほどお稼ぎできるよう、がんばってまいりましょう。


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2022/05/16 月曜日

2022年第20週の月曜日です。

ドル円も130円を切って週末を越え、今週の円がどうなるのか楽しみです。もっとも、ユーロ円やポンド円、豪ドル円など対米ドル以外では既に少し落ち始めておりまして、そう言う部分はマスコミさんでは報じないようです(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で16日月曜日午後0時半チュニジア、18日水曜日(時間未定)ザンビア,午前7時ウルグアイ、19日木曜日午前11時スリランカ,午後4時フィリピン,午後10時南アフリカ、20日金曜日午前2時40分エジプト、21日土曜日午前7時にパラグアイなどが予定されております。日本の皆さんにおなじみなところとしては、19日午後10時にあります南アフリカくらいでしょうか。

 

17日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回5月3日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。この回は、RBAが政策金利を従前の 0.10%から 25bp(ベーシスポイント)引き上げ 0.35%とした回でして、政策金利を上げたことよりも、今後の利上げに関することで議事要旨にどのように書かれているのか期待が集まっております。「終わったことは終わったことでもういいや」的な感じです(笑)。

19日木曜日午後8時半に欧州中銀ECBが前回4月11日に開催しました理事会の議事要旨を公開します。この回は、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO-3)の優遇金利貸出期間を当初の予定通り6月にて終了すると決定し、量的緩和政策の終了時期を早ければ7月まで前倒しすると示唆した回でした。議事要旨の公表を受け、市場の期待感とECBの考えの間にどの程度の乖離があるのかが、外国為替市場を含む金融市場の動意が発生するポイントとなるかと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日16日月曜日、特に注目度が高い指標は無いのですが、強いていえば、午前11時に中国の月次小売売上高の発表、午後9時半にニューヨーク連銀の製造業景況指数の発表があるくらいでしょうか。中国の小売売上高は、前年比で大幅減となる市場予想となっておりまして、市場予想に沿った結果であったとしてもパッと見の数字で判断する可能性もあり、上海や深圳そして香港などの株式市場が動き、そこから外国為替市場へ波及してくる可能性もあります。

明日17日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。ハードカレンシー発券国の雇用関連指標と言うだけでなく、午後3時と言う非常に動きやすい時間のため注意が必要です。午後6時にはユーロ圏の圏内総生産(GDP)があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は2回目の「改定値」の発表となってまして、よほど大きな変更でもなければスルーとなるかと思われます。午後9時半にアメリカの月次小売売上高の発表があります。この指標が今週の注目ナンバーワン指標となりまして、火曜日にして今週最大の山場を迎えてしまいます(笑)。

18日水曜日午前8時50分に日本の四半期国内総生産(GDP)速報値の発表があります。今回は前期比・前年比ともマイナス予想となっておりまして、また状況がよくわかってない(あえて分かろうとしない)マスコミの皆さんが「日本おしまい」と報じるのでしょう(笑)。それ以外では、株式市場も外国為替市場も反応するような感じは現時点ではありません。午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)を含む各種物価指数や小売売上高など英国の集中指標発表があります。英国は物価上昇がアメリカなんてレベルでは無い凄い勢いで伸びてまして、今回の数字次第では「もう一気に利上げするしか無いだろう」的な予想も現実味を帯びてきそうな感じです。正直言って、ポンドの動きが楽しみです。午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)が発表されます。当然、カナダの指標は対カナダドルだけでしか動きを期待できないのですが、カナダドル好きの私としては注目の指標となっております。同じく午後9時半にアメリカの住宅着工件数や建築許可件数など新築住宅関連指標の発表があります。アメリカの経済を支える個人消費の最も高額な買い物である住宅供給に関しての数字ですので、直接は政策金利の決定に影響は薄いものの、経済全体の状況を見るのに重要な役割を持つ指標です。極端に拡大解釈して金融市場が大きく動くこともございます。・

19日木曜日午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。他国であまり発表にならない通関ベースなので過去の数値としか比較できませんが、港ごとの取り扱い高とか見ると、取り扱いキャパに対する現状から上限を見通すとかもできるようです。金融屋さんとしてはそこまで求めてませんが、できるって知ってるだけでもなにか優位に立てる日がありそうな気もします ⇦ コピペ。午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標の発表があります。順調に回復している豪州の雇用ですが、逆に言えば「順調に回復していて当たり前」と言った見方もされており、失業率や新規の雇用者数などが事前の市場予測通りで当たり前、少しでも下回ると絶望と言う仮面を被った売りが入る切っ掛けになりかねません。豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨の取引をされている方は要注意です。午後9時半にアメリカの週次失業保険関連指標の発表や、午後11時にアメリカの中古住宅販売件数などアメリカの「そこそこ指標」が発表されます。

20日金曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されます。なにせ日本の場合、物価上昇すると「生活が苦しくなる」と揚げ足をとり、物価が伸び悩むと「政府や日銀が無能」だと叩かれるだけのような気がします。最近は、円安による輸入物価上昇や資源高を受けたことにより物価上昇しているのが、さも本来の物価上昇とは違う的に報じられていることが多いのですが、当然ですが原因がそれらであっても物価上昇は物価上昇であり、当然に賃金上昇の圧力となるわけです。そして、この日は注目度が高いEU圏やアメリカの指標発表が無いため、午後3時にある英国の小売売上高の発表が最後の注目指標の発表となります。午後3時に注目指標の発表が終わると言う、なんとも早すぎる感じですが、こればっかりは仕方ありません。


 

最近やたら雨が多い東京でして、「もう梅雨?」と聞きたくなるような感じになってきております。季節の変わり目などは予報もハズレたり、突如変更になることも多く、どこまで天気予報を信用していいのか難しいところです。本格的に梅雨になる前に、雨が多いと果てしなく雨の日ばかりが続きそうで、そろそろ晴れの日も多くなって欲しい感じがしますが、こればかりは神頼みしかなさそうです。

天気が不安定なところで、せめて金融市場くらいは安定して欲しいところで、利益さえ出ていれば天気なんて些細なことと思えるでしょう(笑)。今週も一週間、雨降りが些細なことと思えるよう、頑張ってまいりましょう。


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