FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/09/19 戦績

 2019/09/19 木曜日 戦績

USDJPY         +84,100円

EURUSD         +95,733円

GBPUSD         +69,006円

AUDUSD         +38,909円

USDCAD         +75,179円

USDCHF         +60,348円

EURJPY        +144,700円

GBPJPY        +113,600円

AUDJPY         +46,300円

CADJPY         +55,200円

CHFJPY         +90,700円

EURGBP         +26,679円

EURCHF          +5,238円

TOTAL         +905,692円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +3,661,611円

 

月間戦績(09月)

TOTAL      +17,941,237円

 

年間戦績(2019年)

TOTAL     +228,674,598円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL     +122,592,155円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,502,592,170円

 

19日の金融政策発表集中デーが終わりました。結局、早朝にありました米FOMCではそこそこ動き、日銀は正午前の発表で完全空気状態、総裁会見も「黒田総裁の微笑みを見る会」となり、英中銀イングランド銀行も全て現状維持「何もたさない、何もひかない、サントリー山崎」のような結果となりました。

数字と言う結果が全ての我々としては、もう過ぎ去った過去の事はどうでもよく、そこそこ動いたFOMCのように饒舌に思い出を語りたくもないのですが、一応は振り返っておきたいと思います。 

昨日のメインイベント、4つのハードカレンシーを司る中銀の中で、欧州を除く米国、日本、英国の3中銀の金融政策発表がありました。まず米FOMCについては既に昨日のブログで書いておりますように、政策金利については25bp(ベーシスポイント)の引き下げ、超過準備預金金利(IOER)と言うFRBが事実上の上限金利として機能させたい金利については30bpの引き下げを行い、政策金利については事前の市場予想の通りとは言えそれなりに米ドルとして値が動いた感じでした。

 

ハードカレンシー以外では、昨日スイスの金融政策発表もありました。そのスイスですが、政策金利は現状維持のままマイナス金利を維持、声明でも特に目新しい事はなく「スイスフラン高すぎんだよ!介入するぞ?」と脅しを入れているところまで同じでして、これにトランプ大統領が何も言わないのは、スイスとの貿易規模が小さいからなのか、あるいは単にスイスを取るに足らないと小馬鹿にしているのか、もしくは密約でもあるのかと勘ぐってしまうところです(笑)。 

スイス国立銀行(SNB)
(中央銀行)

09/19 1630JST
現状 市場予想 結果
ポリシーレート
(政策金利)
-0.75% -0.75% -0.75%

 政策金利は変更もなく、声明でも金利自体の政策については目新しい事が無かったのですが、発表直後からバツ~んと行っておりまして⇩

これ、スイスの市中銀行がスイス国立銀行(SNB)の預金にお金を預けた際に、マイナス金利にならない金額の上限を広げたためでした。

www.bloomberg.co.jp

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どう言う事かと言いますと、マイナス金利の政策をとる中央銀行と言うのは、通常は市中銀行が中央銀行に預けている預金に対して金利が付くものを、逆に預けている預金に対して金利を取る事でマイナス金利としている場合が多く、スイスもその方式なのですが、無闇矢鱈に全ての預金から金利をむしり取っているわけではありません。

例えば、銀行免許を維持するために強制的に預ける事を要求されているような準備預金とか、他の銀行との決済で必要になる最低限の預金からまで金利を取るとすると銀行の業務が滞ってくるため、ある程度の枠をつくり「この枠を超えたらマイナス金利になるので、こっち(中央銀行)に預けるのではなく、世の中に貸し出してお金を回しなさいね」と言う事になってます。

当然、市中銀行としたら色々な理由で中央銀行にお金を預けておきたい場合もあり「もっと枠を広げてよ!広げてよ!」とお願いしておりまして今回のようになったようですが、これ、今まではマイナス金利になっていた部分がマイナス金利では無くなると言う事で、微妙に利上げ効果と同じになります。今回の緩和は、今まで準備預金の20倍までがマイナス金利適用除外だったものを25倍にするだけですので、利上げ効果としては本当に微々たるものですが、SNBが市中銀行の声を聞き入れると言う実績的に非常に重要な出来事だったと言えます。

 

あと、ノルウェー中銀が事前の市場予想に反して25bpの利上げしておりました。

ノルウェー銀行
(中央銀行)

09/19 1700JST
現状 市場予想 結果
キーポリシーレート
(政策金利)
1.25% 1.25% 1.50%

この時期に利上げとは「なんて強気なんだろう」と思うのですが、どうも地場の大手銀行は利上げ予想だったと言う事なので、指標とか数字だけではなく、ちゃんと実体経済として世の中を見て、中銀の金融政策担当者の人となりを見ていたら、利上げと言うのも突拍子もない事では無かったのだろうなと思います。

北欧の大手銀行6行のうち4行の予想通りだったが、他の多くのエコノミストにとっては想定外の利上げとなった。

www.bloomberg.co.jp

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通常、予想外の利上げがありますと、しばらくは一方通行で値が動く事が多いのですが、1時間ほどで行って来いして大相場が終了していた事からも、それほど混乱が無かった事が分かります。

私は、もう本当にノルウェークローネとか取引していないので全く分かりませんし、予想も、想像すらもしていなかったので「へ~、利上げなんだ~、すごいね~」くらいの感想しか出てきません(笑)。

 

あと、一応は我らが日銀の事も触れておきたいと思います。発表時間は午前11時49分と言う事で、最近の「現状維持」結果の時の発表時間としては平均的でした。

日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

09/19 1149JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%

発表後に若干の円高になったのですが、東京株式市場の前場スタートから上昇し続けていた円がそのまま上昇しただけにも見え、この発表から円が買われたと言う報道にはやや疑問がある感じです。中には「失望売り」とか言う文言を使っているところもありましたが「中銀の政策に失望して、その国の通貨買う」なんてのは、さすが特殊通貨日本円と言うべきなのでしょうか。

午後3時半からの黒田総裁会見ですが、これもいつもの同じような「モメンタム」と言う単語の繰り返しで、日本の金融関係者がモメンタムって単語が大好きなのは黒田総裁のおかげだと思われます。

www.nikkei.com

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ところで、海外の景気減速などを受け外的要因で日本の経済に影響が多きな事は日銀も繰り返し言っております。

黒田総裁の会見の中で「欧米の中央銀行が金融緩和に踏み切るなか、現状維持の判断をした理由は?」と言う記者の質問に対し「どの国の中央銀行も、自国の経済・物価の安定を実現する目的で、それぞれの置かれた状況に応じて金融政策を運営している。主要国の金融政策は国際金融市場や世界経済におよぼす影響があり得るが、その大きさは経済情勢や市場環境によって異なる。」

つまり「海外の事は海外の中銀でなんとかしてよ!」と?(笑)。

また、こんな質問もありまして「日銀には緩和をさらに進める余地が少ないとの声があるが?」これに対しては「米連邦準備理事会(FRB)の政策金利は2%程度で、単純に比較すると、日銀の政策金利はマイナス0.1%なので緩和余地が少ないかもしれない。他方で欧州中央銀行(ECB)は政策金利をマイナス0.5%に引き下げており、ECBと比べればまだ緩和余地がある。」

うん、なんか、日本人っぽい(笑)。

www.nikkei.com

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あと、米ドルにペッグしている国(地域)に関しては、金融政策についてはFRBの決定に従属するしか無いのですが、ほんの少しだけ残されている調整権のようなものとして、金利についてだけは自決する事ができます。ただ、通常は長い時間をかけて決定されたアメリカとの金利差を維持するだけなのですが、 今回はバーレーンだけ金利引下げを行いませんでした。

通常はドルペッグしている国の金利変更は金融政策の変更としてではなく、単に事務的に行われているようなものなので、いつも月曜日に書いているエキゾチック通貨としての金融政策発表でも書いてません。ただ今回はバーレーンの件もあり、ドルペッグしている国も含めて昨日19日に金融政策又は政策金利の発表を行った全ての国を羅列してみました。あまりにも量が多かったので折りたたんでありますから、ご覧になられる場合には展開ボタンをどうぞ⇩

= 各国中銀 = 金融政策発表 -展開⇩-


 


 

金融政策とは別の話題なんですが、日付が変わって深夜2時頃からポンドが急上昇しております。

これ、EUのユンケル委員長がテレビ局のインタビューで、ブリグジットの合意が可能だとの見解を出した事でポンドが買われました。

jp.reuters.com

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その前日には「合意無き離脱可能性高い」とも言っており、果たしてどちらが本心なのか、何か理由があって使い分けているのか。

www.nikkei.com

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

何れにせよ、もう残り時間も少なく、今後も様々な発言などで一喜一憂しポンドが乱高下する事態が予想されます。

あのEU離脱を争った住民投票で離脱が決定した時のポンドの破壊力を思い出し、いざと言う時に対応できるよう最低限のストップロスだけは忘れないようにしないとなりません。低レバレッジだから安心と言う事もなく、逆に「レバレッジが低かったため証拠金全て持っていかれた」なんて事も発生します。


 

主要国中銀の政策金利と指標は、ブログの隙間を埋めるために貼っておきます(笑)。

= 主要国中銀 = 金融政策発表

連邦準備制度(FRS)
(中央銀行制度)

09/19 0300JST
現状 市場予想 結果
FF金利誘導目標
(政策金利)
2.00~2.25% 1.75~2.00% 1.75~2.00%
超過準備預金金利
(IOER)
2.10% 1.85% 1.80%

───── ニューヨーク時間終了(日本時間午前6時) ─────

日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

09/19 1149JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%
スイス国立銀行(SNB)
(中央銀行)

09/19 1630JST
現状 市場予想 結果
ポリシーレート
(政策金利)
-0.75% -0.75% -0.75%
イングランド銀行(BOE)
(中央銀行)

09/18 2000JST
現状 市場予想 結果
政策金利 0.75% 0.75% 0.75%
資産購入枠 4350億ポンド 4350億ポンド 4350億ポンド

 

= 一般経済指標 =

NZL第2四半期(4-6月)
0745JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)
(前比)
+0.6% +0.4% +0.5%
国内総生産(GDP)
(前比)
+2.5% +2.0% +2.1%
中国8月
1000JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
SWIFT人民元取扱高
(前同期間比)
+1.81% +2.22%
オーストラリア8月
1030JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
就業者数 +36,400人
+41,100人
+10,000人 +34,700人
失業率 5.23% 5.30% 5.25%
労働参加率 66.06% 66.10% 66.15%
オーストラリア8月
1030JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
フルタイム雇用者数 +3.20万人  -1.55万人
パートタイム雇用者数  +0.44万人  +5.02万人
スイス8月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易収支 +36.86億CHF
+36.31億CHF
+32.20億CHF +15.88億CHF
ユーロ圏7月
1700JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
経常収支・季節調整 +184億ユーロ +205億ユーロ
経常収支・季節調整 +231億ユーロ +298億ユーロ
英国8月
1730JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比) +0.4%
+0.2%
  0.0%  -0.2%
小売売上高(前比) +3.4%
+3.3%
+2.9% +2.7%
英国8月
1730JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
コア小売売上高(前比) +0.4%
+0.2%
  0.0%  -0.3%
コア小売売上高(前比) +3.1%
+2.9%
+2.6% +2.2%
カナダ8月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP雇用報告
(前比)
+3.02万人
+7.37万人
 -3.06万人 +4.93万人
米国第2四半期(4-6月)
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
経常収支
(前比・年率換算)
-1362億ドル
-1304億ドル
-1278億ドル -1282億ドル
米国9月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
Philly連銀製造業指数 +16.8 +11.0 +12.0
米国 週次
09/19 2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
新規失業保険申請件数 20.6万件
20.4万件
21.3万件 20.8万件
失業保険継続受給件数 167.4万件
167.0万件
167.2万件 166.1万件
米国8月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
景気先行指数 +0.4%
+0.5%
+0.1%   0.0%
米国8月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
中古住宅販売件数(年換算) 542万件 537万件 549万件
中古住宅販売件数(前比) +2.5%  -0.4% +1.3%

 

=別表= 米国 EIA週間天然ガス在庫集計

米国 EIA週間天然ガス在庫集計
(09/13分)

09/19 2330JST
前回値 市場予想 結果
天然ガス在庫(前比)  +78Bcf  +78Bcf  +84Bcf

 


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