FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2019/04/29 月曜日

昨日は昭和の日でしたが、やっぱり日曜日なので普段でもお休みの日と言う事でゴールデンウィークに入ったと言う実感がありませんでした。本日は月曜日、普段でしたら平日ですから学校に行く子供たちが家におりますと、ようやくゴールデンウィークに入った感が出てきます。


 

さて、せっかくのゴールデンウィークです。為替取引と遊ぶの両方とも満喫するために時間がありませんから、さっさと進めたいと思います。 今週の注目ポイントですが、米FOMC英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)米雇用統計の3つもあります。ちなみに、米雇用統計と同時に発表される事が多いカナダの雇用関連指標ですが、今回は一週遅れとなっております。

それと5月1日、世界中の多くの国では日本の新天皇即位をお祝いして祝日となります。ついでに、労働に感謝するメイデーの祝日でお休みとなります。5月1日は、日本・香港・シンガポールそして中国も祝日になりますので、東京時間の流動性は極端に低下するかと思われます。また欧州時間も大陸側の欧州の国々はほとんど祝日で、ロンドンだけがオープンとなる事から、流動性が低下した中で極端な売買が入るとフラッシュクラックの危険性が高くなりますので、十分な注意が必要です。なお、アメリカは連邦もニューヨーク州も平日となりますので平常通りのオープンとなります。

 

まず、純粋な数字発表の指標以外の金融イベントです。日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で5月2日水曜日早朝3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)で決定した金融政策発表、その30分後の早朝3時半からパウエルFRB議長の記者会見があります。今回のポイントは政策金利ではなく、今後の利上げ予定でもなく、FRB理事や地区連銀総裁らがどれだけ日和ってハト派に傾斜したのか。もう、ほとんどハト派と見られている状況の中でハト派レベルがどれだけ高まっているのか、タカ派色は戻らないのか、その点をよく確認し、投資家たちは今後のFRS運営が何を最も注目していくのか探る必要が出てきているのかと思われます。 

何度も何度もでしつこいと思う方もおられるかもしれませんが、一応アメリカの中央銀行制度についておさらいしておきたいと思います。FRSとかたまに使うと、FRBのミスタイプとか思われてもいけませんので(笑)。

まず、中央銀行制度そのものを指す略語は「FRS = Federal Reserve System,連邦準備制度」でして、通称名としては省略形の Fed も多様されます。次に、非常に多く見かける FRB ですが、実は2つの意味があり、一つはFRSを運営する理事の合議を指す「FRB = Federal Reserve Board,連邦準備制度理事会」で、もうひとつは、地区連銀とよく言われる「FRB = Federal Reserve Bank(s),連邦準備銀行」になりますが、一般的に理事会の方を FRBと呼びます。また、FRBを構成する理事はFRBメンバーと呼ばれます。そして、FOMCは「FOMC = Federal Open Market Committee,連邦公開市場委員会」と言うものでして、FRBメンバーとニューヨーク地区連銀総裁にニューヨーク地区連銀以外の地区連銀から持ち回りで選出される4人の総裁を加えたメンバーで、金融政策について決定する機関になってまして、日銀で言う金融政策決定会合のようなものです。

ついでに、米ドル紙幣を発行しているのはFRSや理事会の方のFRBではなく、アメリカに12ある地区連銀がそれぞれ発行しており、当然ですがどの地区連銀が発行したものでも同じように通用します。それぞれ発行しているとは言っても、印刷所はアメリカに2ヶ所しかありませんから、版下変えながら印刷してるんだと思いますけど。

 

突然アメリカの中央銀行制度なんて説明しましたが、次に行きます。FOMCの金融政策発表が行われる日の今度は夜になりまして、5月2日水曜日午後8時に英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が金融政策委員会(MPC)にて決定した金融政策を発表します。

英国のEU離脱問題の話題がなぜか落ち着いてしまっている現状で、今回のMPC結果はポンドを弄りまわすのに格好の標的となるでしょう。政策金利なんてどうせ変わらず、よもやテーパリングについてなんて協議するわけもなく、投資家と言うのか投機家と言うのかポンドで頑張っている皆さんは、発表の時間にただトリガーを仕掛けて待っている状態になるように思えます。直近まで材料が乏しそうなら、逃げるが勝ちになりそうです。 


 

次に純粋な数字だけの指標ですが、今週はちょっと重要っぽいのが多いので、逆に注意が分散されて指標で大きく反応が無いと言う事も考えられます。逆に、どの指標でも激しく反応すると言うのも考えられます。⇦ 凄い逃げ(笑)。

本日4月29日月曜日午後9時半にアメリカの個人消費支出関連指標が発表になります。先日、アメリカのGDP発表で対ドルが変な動きをしてまして、数字が良くてもドル高方向には行きづらい感じになっている可能性もあり、ここは一つ、数字が悪かったら激しく売る方に賭けたいところです(笑)。半分以上本気です。

30日火曜日午後6時にユーロ圏の四半期ユーロ圏総生産(GDP)午後9時半にみんな大好きカナダの国内総生産前月比午後11時にアメリカさんの中古住宅販売留保などがあります。5月1日水曜日午後9時15分に米ADP社雇用レポート午後11時にISM製造業景況指数が発表予定です。ISM製造業景況指数は、前回非常に反応が良かったので、今回も期待しておりますが、前回かなり上昇してしまったので上に向いては難しいでしょうから、今回は数字が落ちて激しくドル売りでも構いません(笑)。いや、その方がむしろ動きやすいでしょう。これも、半分以上本気です。

2日木曜日は早朝にFOMCと夜のBOE発表が待ってますが、指標としては大きなものがあまりありません。もしかしたら、毎週発表になっているアメリカの失業保険関連の指標で継続受給者数が1973年1月以来の160万件を下回る事態でもあれば、ドル買いが入る可能性もありそうです。最近この指標好きなんですよ。ほら、45年ぶりとかそう言うのって、ちょっとワクワクするじゃないですか?

最後3日金曜日午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)午後9時半にアメリカ雇用統計午後11時にISM非製造業景況指数で今週は終了です。


 

平成時代も残り2日となりました。普通は時代が変わる時を感じる事などほとんど無く、後になってから知る事が大半でしょう。それが、改元と言うもので感じられる、しかも今回は天皇陛下が譲位され改元と言う事で、事前に堂々と改元の準備もそして心の準備もできると言う極めて貴重な経験をしていると思います。

せっかくなので、4月30日から5月1日に変わる瞬間には、ジャンプして地上にいない体験をしておこうかと思ってます。⇦ これは全部本気です。 

アップルがよく使う「ユーザー体験」なんて言う意味のわからない日本語より、よっぽど楽しいエクスペリエンス(体験)となるでしょう。だいたい、ユーザーエクスペリエンスを直訳するから間違ってるんで、日本語では「月が楽しそうですね」くらいにしておけばいいものを(笑)。

 

ゴールデンウィーク中ではありますが、平成最後そして令和最初となる一週間です。為替やる皆さんは頑張って、ゴールデンウィークで遊ぶ方はおもいきり、思い思いの一週間を過ごせますように。そして為替やる皆さんは、私も含めまして全員が生き残れますように、頑張ってまいりましょう。


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら