FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2017/03/20 月曜日

本日、春分の日で日本は祝日となっております。

世界的に見ても、春分や秋分と言う天文学的な出来事を祝祭日に、そのままの理由で制定しているのは珍しく、イランでも同じく毎年春分の日が旧イラン歴のお正月ノウルーズとして祭日 *1となっておりますが、春分の日と言うよりも春分をもって新年となるお正月ですので、春分の日自体を祝っているわけではありません。

 

そうそう、春分の日って、昼の長さと夜の長さが同じになるってよく言われますが、あれ実はウソです(笑)。ウソって言うのも変なのですが、まず理由①、春分って「ある一瞬」だけなので、春分の日一日を通してずっと昼夜の長さが等しいわけではありません。ただ、その一瞬だけある意味では昼夜の長さが等しいので、仮に太陽が正中(南中)した瞬間に春分だった場合、その日は昼夜の長さは等しくなるでしょう。何百年に1回あるか無いかの極めて稀な現象ですが、21世紀には2003年の春分が、ニューカレドニアで南中時刻の正午だったのが最後でして、もう21世紀中には発生しません。

それと理由②、日の出と日の入りの時には、観測地点から見て最も大気の層が厚い部分に太陽があるので屈折が大きく、実際の太陽の位置よりも高い部分に太陽が見えます。と言う事は、日の出の時は実際より早く、日の入りの時には実際より遅くまで太陽が見えている事になり、当然昼間の方が長いと言う事になります。

そして最後に理由③、これが一番の曲者なんですが、日の出とは太陽が地(水)平線から出た瞬間、日の入りとは太陽が全て地(水)平線に隠れた瞬間を言うので、太陽の半径分だけ日の出も日の入りも昼間が長くなる、つまり太陽1個分昼間が長いと言う事です。

 

理由①の「その一瞬」と言うのは、難しく言いますと「黄道(Ecliptic)」と「天の赤道(Celestial equator)」が交差するところでして、ここを分点(Equinox つまり、Ecliptic と Equator の Xクロス)と呼びます。そして、3月に発生する分点ですので漢字圏の国は北半球にしか元々ありませんでしたので、その一瞬を春分点(Vernal equinox)と呼びますが、英語で正式には March equinox(3月分点)又は Northward equinox(北上分点)と書きます。なぜ北上なのかと言えば、天文学的な難しい事を考えなくても、太陽の位置が日々夏至に向かって北方に向かい北半球では高くなって行く事を考えれば分かりやすいでしょう。

何をもって昼夜が同じ長さなのかと言う定義を「太陽が正中(南中)したその瞬間、正確な計算上6時間前(実際の6時間前では無く)に天の赤道上で太陽の中心点が地平面を通過して昼になり、正確な計算上6時間後(実際の6時間後では無く)に天の赤道上で太陽の中心点が地平面を通過して夜になる」と仮定すると、まさに春分点が南中時刻であればその日は昼夜が正確に等しいと言う定義になります。春分点に向かって、1日の中でも少しづつ定義上の昼の時間が長く偏移していきます。そして、春分点に正確にこの定義上の昼夜が均衡し、それを過ぎても夏至までは少しづつ定義上の昼の長さが長く偏移していくのですが、南中時刻が春分点であれば1日トータルで見た際、午前午後の昼間の時間を平均にしますと、昼夜差がゼロサムに極限まで近くなります。

逆にこれが理由で、春分点が南中時刻では無い大多数の年、そして大多数の国では「春分点が属する日=春分の日」の昼間が、長くも短くもなるのです。

 

理由②に関しては見かけ上の問題であり、仮にもし地球に大気が無ければズバッと解決なわけです(笑)。「山があるから日の出が遅い」とか言うことと同じでして、ただ実際に人が感じる昼間と言うのは計算上の事では無く、見えている太陽をもってですので無視は出来ません。理由③に関してはそもそも定義上の問題ですが、これも太陽が見えている以上は「中心が地(水)平線から出たら日の出な」とか言う事は、太陽が実際には半分見えているに日が出ていないと言う状況を作るので難しいでしょう。

つまり、この2つに関しては昼間と呼ぶ時間が長くなる要素しか無く、実際に毎年春分の日は約14分前後、昼間の方が長くなります。更には、日の出前、日の入り後も人によっては「まだ明るいから昼間」とか言うでしょうから、そうなると手がつけられなくなります(笑)。

 

ここまで1,800文字近く書いた結論として「春分の日って、昼の長さと夜の長さがだいたい同じ」で、いいじゃないか(笑)。

 

ノートパソコン拾ってきた話しもしようかと思ったのですが、春分の日の話しがここまで長くなってしまったので、また今度にします。

 


 

今週、鳥獣用超重要な指標と言うのは少ない週なのですが、日本時間の金曜日に欧州の比較的重要な、フランス・ドイツ・ユーロ圏のそれぞれPMIの発表があります。そこまで全く動意なしは無いでしょうが、ここは一つの注目点になるかと思います。特に欧州がこんな状況ですので。

あと、明日火曜日には英国のCPIもありまして、前回は予想2.0を若干落として1.8でしたので、今回も同じ予想になっている2.0をクリアしておりますと「UK!UK!UK!」かなっと(笑)。まあ、ここまでポンド安になってるのに「CPI≒インフレ」がBOE目標の2.0行かなくてどうするって言うのもあるんですけど。

他にも23日木曜日に同じく英国の小売売上高、米国の新築住宅販売件数や毎週の新規失業保険申請件数、24日金曜日の締めには米国耐久財受注なんかもありますが、指標で反応するのかどうかは、またその場しだいと言う感じになりそうです。

 

どちらかと言えば、日本時間で日付が変わって明日の早朝にありますドイツ連銀総裁や、シカゴ連銀総裁の講演で何をくっちゃべる話すのかとか、同じく明日になりますが我らが安倍首相が、ユンケル黄帝液欧州委員会委員長やドナルド・トゥスク欧州理事会議長と会談がありまして、その内容が注目されます。欧州理事会議長はEU大統領と比喩される事もあり、奇しくもEUと米国と言う2大ハードカレンシーを持つ大統領は双方ともドナルドなわけです。しかし、どうしてもドナルドと言えば、この方を思いうかべてしまうわけでして・・・・・・

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ちなみに⇩こちらの御方、

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日本での本名はドナルドですが、本国(英語圏)での本名はロナルドでして、日本名と英語名を持つ私のような感じです(笑)。話しはいつも通りに逸れましたが、23日木曜日にはミネアポリス連銀総裁、24日金曜日にはセントルイス連銀総裁がそれぞれ講演を行ってお稼ぎです(笑)。

 


 

昨日、ちょっとお呼ばれがありまして、家族でガーデンパーティーのような感じのところへ行ってまいりました。昨日、東京は非常に暖かく本当に春が来たような感じでして、ガーデンパーティーをしてても非常に気持ちよかったです。

このまま春になるとは思えず、また寒い日が来たりを繰り返しだんだんと本格的な春になるのでしょうが、春分の日を迎え、春と言うものをより一層感じるようになってまいりました。この調子で、経済の方も個人の運用の方も春を迎えられますように、今週も一週間頑張ってまいりましょう。

 


*1:祝日と祭日は若干意味が異なるため、正確に記述するために祭日と表記しております。