FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/07/18 月曜日

2022年第29週の月曜日です。

本日、日本は「海の日」の祝日で金融市場はお休みです。この海の日、私が大学生だったかの当時に制定された時には7月20日でしたが、その後俗に言うクソ立法のパーピーハッピーマンデー制度によって7月の第3月曜日に変更になり、2020年はオリンピック特措法で7月23日に変更、更に昨年2021年にも7月22日に変更となってまして、実に3年ぶりに元の法律通りの日程での海の日となってます。当初の制定理由なんてどうでもいい感じで、弄り倒されているように思えます。

そう言えば、この海を崇め奉る(あがめたてまつる)祝日、正確に言うと国家全体が休日となるナショナルホリデーとしては日本が唯一なんだそうです。疑い深い私としては、信頼できる祝日検索サイトである timeanddate.com の Holiday Search で検索してみました。ここ、正直言って日付や祝日の検索では完璧です。CIAのファクトブックなんかより全然間違いが無いので、おそらくCIAもここで検索してます(笑)。

海に関する単語 sea, marine, ocean で調べたてみたところ、ボリビアで海の日が祝日ではなく記念日として制定されているようで、それ以外には確かに存在しませんでした。あと念のために pond も調べてみたところ、pond はイースター関係で埋め尽くされたので海に関しては存在しないと決めて諦めました。と言う事で、海を崇め奉る祝日は日本だけと言う事のようですので、自信をもって「海の日は日本だけだぞ~」と言って下さい。

ちなみに⇧ほとんど以前のコピペですが、今年もボリビア以外に海の日が無いかちゃんと検索はしております(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

21日木曜日お昼の正午前後に日本銀行が金融政策決定会合を終え、決定した今後の金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利は -0.10%の現状維持が大半となっております。今回は年に4回公開されます「経済・物価情勢の展望」いわゆる日銀展望レポートが金融政策の発表と同時に公開される事になっております。今回の発表では「物価上昇率の引き上げ」が行われるとみられ、円安についても何か言及があるかもしれません。と言うか、言及がある事を期待してます(笑)。また、午後3時半からは日銀黒田総裁の記者会見が予定されております。

21日木曜日午後9時15分に欧州中銀ECBが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0%から25bp(ベーシスポイント)引き上げの予想となっており、今回は引き上げされる事はほぼ間違いなく、その上げ幅と今後の利上げスピードに触れる内容に注目が集まっております。また、30分後の午後9時45分からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されており、こちらもラガルド総裁会見でどこまで今後の方針について言及があるのか注目です。 

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、21日木曜日(正午前後)日本国〚現状0.0%→予想0.0%〛,午後3時半ウズベキスタン〚現状16%→予想16%〛,午後4時半インドネシア〚現状3.5%→予想3.5%〛,午後8時トルコ〚現状14%→予想14%〛,午後9時ウクライナ〚現状25%→予想25%〛,午後9時15分欧州〚現状0%↗予想0.25%〛,午後10時南アフリカ〚現状4.75%↗予想5.25%〛、22日金曜日午後7時半ロシア〚現状9.5%↘予想9%〛、土曜日午前7時パラグアイ〚現状7.75%↗予想8%〛などが予定されております。

19日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回7月5日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。この回は0.5%の政策金利引き上げを決定した回となっておりまして、いつもはあまり議事内容に興味を持たない市場の皆さんが、今回ばかりは若干の興味を持っているようです(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日18日月曜日、あまり目立った指標はありません。午前7時45分にニュージーランドの四半期消費者物価指数(CPI)の発表があり、NZドルをお持ちの方は注意が必要かと思いますが、このブログが午前7時半に投稿されるので注意喚起なんて間に合わないでしょう(笑)。

明日19日火曜日午後3時に英国の失業率など雇用関連指標が発表になります。午後9時半にアメリカの住宅着工件数など新築住宅関連指標の発表がありまして、現状のハイパーインフレとなりつつあるアメリカで新築住宅がどのように推移するのか市場の皆さんの興味が強くなってきている現状で事前の市場予想との差が大きいと、突然大きな値動きとかありそうです。むしろ願ってます(笑)。

20日水曜日午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)など各種物価指数の集中発表があります。ここまで高くなってしまった物価上昇率とか、もうあんまり市場の皆さんは関心が無いのかも(笑)。午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)の発表もあります。

21日木曜日、日銀やECBなど中銀の金融政策発表が多い日となっておりますが、指標についてはあまり目立ったものがありません。午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。他国であまり発表にならない通関ベースなので過去の数値としか比較できませんが、港ごとの取り扱い高とか見ると、取り扱いキャパに対する現状から上限を見通すとかもできるようです。金融屋さんとしてはそこまで求めてませんが、できるって知ってるだけでもなにか優位に立てる日がありそうな気もします ⇦ コピペ

22日金曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前8時50分に日本の消費者物価指数(CPI)の発表があります。日銀が掲げる物価上昇2%の壁を突破している現状ですが、為替安の影響が大きいと繰り返し報道され、さも為替安が悪いことのように刷り込まれている感じがします。大企業が利益をあげる事が悪のように報じられるのも同じなんですが、なんでも良い面・悪い面があり、同じ数字でも良い数字・悪い数字があります。FXや株などやられている皆さんは、扇動に惑わされる事ないようにと思います。午後3時に英国の小売売上高の発表があります。ぶっちゃけ、物価上昇しようがなんだろうが、最終的に消費が伸びていればいいわけでして、小売売上高と言うのは非常に重要です。まあ、英国のソレは伸びてないんですけど(笑)。午後9時半にカナダの小売売上高の発表があります。官製指標としてはこれが今週の最後の指標と言った感じで、このあと午後10時45分にアメリカのPMIとかマークイットから発表され今週の指標は終わりとなります。


 

先週、東京は雨が多い一週間でした。今週もちょこっとだけ雨の予報もありますが、先週よりは晴れが多いようです。今年も梅雨にあまり雨が降らなかったイメージがあるのですが、果たして夏場に給水制限とかあるのでしょうか?電気なら充電池で貯めておくとかできますが、水は一般家庭で大量に貯めておくことが難しいので、極端に水が少なくなる事など無いように願いたいものです。

今週も一週間がんばってまいりましょう。


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2022/07/11 月曜日

2022年第28週の月曜日です。

先週、安倍元首相が凶弾に倒れるという壮絶な事件がありました。当然、どこの国であろうと、どんな人であろうと、銃の犠牲になるなんて事はあってはならない事なんですが、銃規制の厳しい日本しかも警護の厳重であろう元首相であり現職国会議員が銃で殺害された事に驚きを隠せませんでした。キリスト教的に言えば「ご冥福」と言う言葉は適切ではありませんが、ここは日本であり、弔わられる方にあわせ、安倍晋三元首相のご冥福をお祈りしたいと思います。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

13日水曜日午前11時にニュージーランド中銀のニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の金融政策と政策金利を発表します。政策金利は現状 +2.00%から 50bp(ベーシスポイント)の引き上げで +2.50%との大方の市場予想となっております。

また、同じく13日水曜日午後11時にカナダ中銀カナダ銀行が今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 +1.50%から 75bp(ベーシスポイント)アップの 2.25%となる予想になっております。

どの国も「金利上げなきゃ物価高でもうダメだ~」状態になってまして、この円安でなんとか物価上昇のスイッチが入った日本とは別世界のようです(笑)。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、13日水曜日午前10時韓国,午前11時ニュージーランド,午後11時カナダ、14日木曜日午前7時チリ共和国、以上4ヶ国しかない寂しい週となってます。その分、ニュージーランドとカナダの金融政策発表は注意しておいた方がいいかもしれません。

14日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日11日月曜日、特に重要そうな指標はありません。強いていうなら、ない(笑)。午前8時50分に日本の機械受注の発表もありますが、これで市場が動いたところ見たことありません。⇦ 実際には動いた回も存在します。

明日12日火曜日、特に重要そうな指標はありません。強いていうなら、ない(笑)。午後6時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数の発表がありますが、これで市場が動いたところ見たことありません。⇦ 以前はちょこちょこ動いてました。

13日水曜日午後3時に英国の月次国内総生産(GDP)鉱工業生産など各種生産指数の集中発表があります。GDPだけ若干注意でしょうか。午後9時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表があります。当然今週の注目ナンバーワン指標となります。いつもなら変動が激しい生鮮食品などを除いたコア指数が注目されるところ、あまりにも物価上昇が続いているため「生鮮食品とか関係なく全部変動激しいじゃねえかよ!」状態となっておりまして、もう最近ではコアより総合値の方が注目されつつあります。CPIは前年比で前回が 8.6%となっており、今回の各社予想の中心値が 8.8%前後と、先進国の数字とは思えない状況となっております。ぶっちゃけ、政策金利を一気に5%くらいに上げてもいい感じでして、CPIの発表を受けて市場が荒れる可能性は今回も十分にあるでしょう。⇦ とか言って最近はスルーも多いけど(笑)。

14日木曜日午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標が発表になります。豪ドル的には材料に乏しい感じのため、現状の失業率 3.9%が事前の市場予測で若干改善となっているところ現状維持となりますと、悪材料として市場が反応する可能性もあります。午後9時半にアメリカの生産者物価指数(PPI)の発表があります。前日にCPIの発表があるため特に反応は無いかと思われますが、前日のCPIで予想外の数値が出た場合と、早朝にありますベージュブックでPPIへの大きな言及があった場合は市場が反応する可能性もあるため注意しておいた方が良さそうです。

15日金曜日午前11時に中国の四半期国内総生産(GDP),小売売上高など各種指標の集中発表があります。ぶっちゃけ、注目度合いは高いものの外国為替市場としては株式市場からの波及でしか反応できないわけで、中国の指標より中国株の動きを注意しておいた方がよさそうです。午後9時半にアメリカの月次小売売上高の発表があります。指標発表サイトとかでは目にしないかもしれませんが、今回は2022年上半期の数字も一緒に発表になるため、むしろそちらでプロっぽい皆さんが反応するかもしれません。最後午後11時にミシガン大学消費者態度指数(速報値)の発表があり今週は終了です。⇦ ミシガンを真面目に書いたの何年ぶりだろう(笑)。


 

暗いニュースが多い昨今ですが、沈んでばかりもいられません。今週も一週間、がんばってまいりましょう。 


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2022/07/04 月曜日

2022年第27週の月曜日です。

本日7月4日は、映画のタイトルにもなるほど有名なアメリカの独立記念日です。移動祝日の多いアメリカですが、この独立記念日だけは固定日となってますので、連休となる週末週初にかけての年は随分と盛り上がります。でも、一番喜ばれるのは木曜日とか火曜日とか1日挟んでお休みとなる曜日だったりしまして、木曜日に独立記念日となれば金曜日もお休みにして4連休、火曜日に独立記念日となれば月曜日もお休みにして4連休とする人も多く、4連休を取得しても大丈夫な雰囲気になるためです。アメリカでも、日本人が考えるほど自由気ままにお休みが取れるわけでもなく、やはり一緒に働く他の人との関係も考えながらお休みを取ってますから、皆で休めば怖くない的な日があると嬉しいものです(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で5日火曜日午後1時半に豪州中銀RBAが今後の金融政策を発表します。政策金利は現状 0.85%から50bp(ベーシスポイント)の引き上げを行い 1.35%とするとの市場予測となっておりまして、前回40bpの利上げ予想だったところ50bpの利上げを実施し、今回も同じように50bpの利上げをロウ総裁が示唆しているため、実際に行われる可能性は十分にあるかと思います。

jp.reuters.com

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、4日月曜日午後10時イスラエル、5日火曜日午後1時半豪州、6日水曜日午後4時マレーシア,午後9時ルーマニア,午後」11時アルバニア、7日木曜日午前7時ウルグアイ,午前11時スリランカ,午後7時セルビア,午後8時半パキスタン、8日金曜日(時間未定/深夜0時前後)ポーランド,午前8時ペルーなどが予定されております。

5日火曜日午後3時に英中銀(BOE)イングランド銀行が、年に2回だけ公表する「金融安定報告書 FSR(Financial Stability Report) 」を公表します。銀行監督など金融システムまで含めた大きな内容なので、こと金融政策についての直接の言及はあまりないかとは思われます。

7日木曜日早朝3時に、米FRBが前回6月14~15日(現地時間)に開催しました「連邦公開市場委員会(FOMC) 」の議事要旨を公開します。この回は、一気に75bp(ベーシスポイント)の利上げを行っておりまして、今後も更にこのペースが続くのかどうか。また、年末までにどこまでの利上げとなるのか、今回の議事要旨で手がかりを探ろうと非常に注目が集まっております。

7日木曜日午後8時半に欧州中銀ECBが前回6月9日に開催しました理事会の議事要旨を公開します。この回は、量的緩和政策である資産購入プログラム(APP)を7月1日に終了し、7月の理事会で利上げの意向を示しました。今月の理事会における25bpの利上げは実際に行われるとして、その後の利上げについてどのような考えなのか議事要旨の記載に注目です。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日4日月曜日、本日は特に注目の指標がありません。強いて言うなら、午前10時半に豪州の住宅建築許可件数が発表される事くらいでしょうか。アメリカがお休みのため、ハードカレンシーではないがそこそこのメジャー通貨と言うような豪ドルやカナダドルなどの方が動きやすいかもしれません。

明日5日火曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半となってます。ちなみにアメリカは今回は祝日絡みで1日遅れの翌6日発表となってます。

6日水曜日、午後6時に欧州の小売売上高の発表があります。今月の理事会において利上げは既に確定的になっている欧州ですが、小売売上高があまりにも落ち込むとインフレよりも経済回復が問題となり、また難しい舵取りを中銀が迫られます。そんな小難しい事を考えなくても、小売売上高が落ち込んだら困るくらいは分かりそうなものですが(笑)。午後11時にアメリカのISM非製造業景況指数があります。この発表の15分前にマークイット社の同種の指標サービス業PMIが発表されるので、そこからの流れも注意したいところです。

7日木曜日午後9時15分に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。最近は前回値の極端な修正も無くなってきまして、そろそろ雇用関連の先行指標としてのお役目を見せてもらいたいところです。私としては、この日の本命は午後9時半にあるアメリカの貿易収支と同じく午後9時半にあるカナダの貿易収支でして、ぶっちゃけカナダドルが動いて欲しいだけですけど(笑)。

8日金曜日、午前8時50分に日本の経常収支と貿易収支(国際収支ベース)が発表になります。日本の貿易収支は、国際収支ベースと通関ベースと言うのが発表されてまして、今回は国際収支ベースの方です。いわゆる世界中で発表されている貿易収支はこの国際収支ベースですので、他国の貿易収支との比較はこの指標となります。そして午後9時半にアメリカの雇用統計、同じく午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標が発表になります。一応は雇用統計が今週の注目ナンバーワン指標ではあるのですが、最近の流れ的に「本当に動くんだろうな?」のような感じも。まあ、動いても動かなくても、イベントクリアする必要はあるので発表をお待ちしております。今週はミシガンさんも無い事から、以上で注目指標が終わりとなります。


 

東京も突然梅雨があけまして、今度は台風がやってきました。気温なんかは完全に真夏となり、むしろ真夏が先にやって来てから梅雨明けと台風襲来がきたような感じです。梅雨に雨が少なかったようなイメージがありますが、また水不足とか言われないためにも、雨が降る時にはしっかり雨に降ってもらいたいとは思います。

暑さ対策や雨対策をしっかりして、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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2022/06/27 月曜日

2022年第26週の月曜日です。

今週末、金曜日には7月に突入します。遂に2022年も半分が終わります。ドル円も135円前後で高止まりしたままですし、年の中間点を過ぎて今後の行方も気になります。どうしたいのか市場参加者の皆様が考えるでしょう(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、27日月曜日午後7時ブルガリア、28日火曜日午後9時ハンガリー、30日木曜日午前3時グァテマラ,午前6時半ジャマイカ,午後4時半スウェーデン、7月1日金曜日午前3時コロンビアなどが予定されております。

本日27日月曜日午前8時50分に、前回6月16~17日に開催しました金融政策決定会合の「主な意見」を公開します。毎度の事なんですが、この主な意見と言うのは日銀特有なものでして、どの中銀でもある会合直後の「声明」と1ヶ月程度経過してから発表される「議事要旨」の間を埋めるような感じの会合で出た意見を羅列したものでして、どちらかと言えば議事要旨より分かりやすいです。 分かりやすいんです、が、たぶん値が動く事は無いでしょう(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日27日月曜日午後9時半にアメリカの耐久剤受注が発表になります。いつもなら変動が激しい輸送用機器を除いた数値が注目されるところ、航空機・船舶などを含む超高額な輸送用機器の受注がアメリカ経済成長の起爆剤となるため、輸送用機器を含めた総合値が伸びる事を期待されております。 

明日28日火曜日、午後10時にアメリカの米連邦住宅金融局(FHFA)が発表する住宅価格指数と、同じく午後10時にアメリカのファイサーブ社が集計しS&P社が発表するケースシラー(CS)住宅価格指数の発表があります。指標発表サイトなどではCS米住宅価格指数をメインにしているんですが、こちらは全米の主要都市における実際に取引された様々な物件を集計しているため、現金で購入された物件も、低額物件も高額物件も全て含まれております。対してFHFAが発表する方は公社融資を受けた全米全ての物件が対象となるため、あらゆる都市が含まれている一方、公社融資の受けられる信用力が高い者が購入した物件だけが集計対象となり、当然ですが現金で売買された場合や、信用力が低く民間の金融機関だけで融資を受けた場合は集計に入りません。統計を分析するためには、何がなんでも全ての情報をかき集めればいいと言うわけではありませんが、こう言う事も知った上で指標を見る事は、数字を見て判断する上で必要な知識かと思います。政策金利を利上げするとなったら、当然に住宅ローンの利率も上り、住宅価格も上昇します。既に住宅価格は高騰しておりますので、今まで以上に注目度が上がりそうなのが住宅価格指数でしょう。

29日水曜日、午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)の発表があります。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってます。四半期GDPの発表とは言え確定値の発表となりますので、市場への影響は少ないと思われます。

30日木曜日午前8時50分に日本の鉱工業生産・速報値の発表がありますが、この指標で株価とか為替とか動いているところ見たことが無い。⇦ 実際には動いた回も存在します。午後9時半にアメリカの個人所得・個人消費支出など個人収支関連指標があります。間違いなく今週注目度ナンバーワン指標で、むしろ注目度オンリーワン指標と言っても過言ではなさそうな気がします。なにせアメリカの経済は個人消費にかかってます。また、個人消費支出デフレーター(PCEデフレーター)は、同様の指標である消費者物価指数(CPI)よりも広範囲の調査対象のためFRBが最も注目していると言われており、PCEデフレーター・コアPCEデフレーターの数値しだいでは米ドルが極端に動意づく可能性もありそうです。同じく午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表があります。カナダ大好きな私としては非常に重要な指標ですが、アメリカの個人収支関連指標の裏番組的な扱いのため、カナダドルが動いたとしてもどっちの指標で動いたのか効果測定が難しいところです。

7月1日金曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標午後8時50分に日銀短観の発表があります。日銀短観は特に大企業における現状や先行きへの判断が重要視されまして、株価への影響から外国為替市場へも波及する可能性があります。午後11時にアメリカのISM製造業景況指数の発表があります。この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。今週の注目指標は以上となります。


 

最近の東京は晴れの日が多く気温も30度を超える日ばかりで、ほとんど夏が来たような感じになってきました。冷房の電気代もかかる事ですし、電気代を気にしないでエアコンを使えるように頑張って稼ぎたいと思います(笑)。今週も一週間、頑張ってまいりましょう。


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2022/06/20 月曜日

2022年第25週の月曜日です。

FOMC明けの月曜日で、いつもですとFRB高官らの発言解禁によってビュンビュンと動きそうな日なんですが、本日はアメリカが昨日の祝日振替休日となっておりましてお休みのため動きづらそうな感じとなっております。また、週半ばにはパウエル議長による議会証言も待っておりまして、それを過ぎるまでは微妙な展開でしょうか。

先週はドル円も135円を超えまして、未来永劫に渡って円安は続かないと分かっている人たちにとっては非常にいい感じに推移してきていることでしょう。私としても、現物資金を円にするには非常にいい時期だと思ってますので、まだ続いてもいいかと思ってます。何を買うにも売るにも、長期に渡って積み上げられるものは「ドルコスト平均法」がいいわけでして、まだ現状で上に向かっている途中だとしても、それがいつ下落を始めるのか神のみぞ知るわけで、特にある一定レンジ範囲上限下限に近い場所での積み上げには最高の手法でしょう。

もっとも、ドル円レンジの上限が360円とか考えている方にとっては「まだまだ序の口の円安」と言ったところでしょうけど(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で23日木曜日午後5時にノルウェー中銀、午後8時にトルコ中銀、24日金曜日午前3時にメキシコ中銀の発表があるくらいでしょうか。G10通貨に入っているノルウェークローネはまだ分かるのですが、トルコリラやメキシコペソなど、高金利と言うだけで一昔前に日本で大人気だった名残りで日本のFX業者のメジャーとして残っているのでしょう。

これ以外の国も含め今週の各国中銀の金融政策発表としては、20日月曜日午前10時半中国(実質的な政策金利であるローンプライムレート)、21日火曜日午後9時モロッコ、22日水曜日午前7時ホンジュラス,午前7時パラグアイ,午後5時ジョージア(グルジア),午後5時半アイスランド,午後9時半チェコ、23日木曜日午後4時フィリピン,午後4時半インドネシア,午後5時ノルウェー,午後8時トルコ、24日金曜日午後3時メキシコ,午後6時モンゴル,(時間未定)エジプト、25日土曜日午前7時トリニダード・トバゴなどが予定されております。

 

議事録関係としましては、6月21日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回6月7日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。また、22日水曜日午前8時50分に日本銀行が前々回4月27~28日に開催しました金融政策決定会合の議事要旨を公開します。日銀は「議事要旨」を公開する前に「主な意見」と言う議事要旨のサブセット版のようなものを公開してまして、あまり議事要旨の公開で市場が反応する事は無いのですが、今回は為替関係への言及でなにかあると反応しやすい状況でもあり、いつも以上には注意しておきたいところです。

22日水曜日午後10時半からと、翌23日木曜日午後11時から、FRBのパウエル議長がアメリカの上院と下院において半期に1度の議会証言を行います。議会証言の場合、実際の議会証言よりも事前に公開される原稿の方で反応しやすいため、注意しておいた方が良さそうです。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日20日月曜日、特に注目の指標はありません。注目の指標どころか、指標自体が非常に少なくなってまして、強いて言えば的な指標すらありません。まあ、そう言う月曜日もあるでしょう(笑)。

明日21日火曜日午後9時半にカナダの月次小売売上高の発表があります。カナダ単体の指標としては比較的注目度が高い指標です。午後11時にアメリカの中古住宅販売件数の発表があります。

22日水曜日、午後3時に英国の消費者物価指数(CPI)など各種物価指数の集中発表があります。英国のCPIは前年比で9%とか言う恐ろしい事になってまして、小売物価指数(RPI)なんて前年比で11%超えております。午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)の発表もあります。

23日木曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。むしろ、このPMIしか注目指標が無いのでは?的なノリの日です(笑)。

24日金曜日午前8時半に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されます。物価が伸びずにここ数年マスコミから色々と言われていた日本ですが、今現在はちょうどいいくらいの2.5%程度の物価上昇となっておりまして、今現在はマスコミの攻撃が物価上昇を悪とする事で成立しております。まっ、どっちでもいいんですけど。午後3時に英国の月次小売売上高があります。最後、午後11時にアメリカの新築住宅販売件数と、同じく午後11時にミシガン大学消費者態度指数(確定値)があり今週は終了です。


 

東京も梅雨に入り割りと雨が降る日が多かったりましますが、一番は気温が上昇してきたことで過ごしにくくなってきました。当然、室内に居れば空調が入っており涼しくもあるのですが、外に出たときとの気温差で体調を崩しやすくなったりもします。今週も一週間、気温変化で体調を崩したりしないよう、頑張ってまいりましょう。


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