2019/06/07 戦績
USDJPY +294,600円
EURUSD +186,490円
GBPUSD +147,135円
AUDUSD +32,766円
USDCAD +217,439円
USDCHF +181,676円
EURJPY +166,200円
GBPJPY +92,700円
AUDJPY +25,100円
CADJPY +127,500円
CHFJPY +70,900円
EURGBP +36,509円
EURCHF +44,326円
TOTAL +1,623,341円
週間戦績(当週)
TOTAL +4,711,490円
月間戦績(06月)
TOTAL +5,182,627円
年間戦績(2019年)
TOTAL +142,617,224円
累計戦績(令和になってから)
TOTAL +36,534,781円
累計戦績(専業になってから)
TOTAL +1,416,534,796円
昨日、こ、雇用統計っていきなり来ると思ったでしょう?いや、もちろん雇用統計もあったんですが、先に日本の指標からいきたいと思います。日本の指標を話題にするってのも珍しいでしょう?(笑)。
少し前にありました、統計調査の不正報道から一般の皆さんにもおなじみになりました「毎月勤労統計調査」の発表が昨日ありました。その中でも特に注目されやすい「実質賃金」の前年比に関して、ネット上で少し騒がれているようです。
日本国4月 0830JST |
前回値 | 結果 |
---|---|---|
毎月勤労統計調査・速報値 実質賃金指数(前年比) |
-1.9% -2.5% |
-1.1% |
毎月勤労統計調査・速報値 総実労働時間(前年比) |
-2.7% -3.0% |
-1.7% |
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4ヶ月連続でマイナスと言う事で確かに給与は下がっている傾向があるようです。ただこれ、労働時間も実質賃金以上に減っておりまして、全労働者に対する時間当り賃金は公表されていないものの、賃金の減少より労働時間の減少の方が多いと言う事は、時間当り賃金は上昇していると思われます。
俗に言う「正規雇用」の方、この統計上は「パートタイムでは無い方」と言う定義になっておりますが一般的にフルタイムで1事業所に正規雇用される方と解釈しまして、その正規雇用の方の「きまって支給する給与」の①実質賃金を見ますと、前年比でマイナス0.2%となってます。また、②所定内労働時間を見ますと、マイナス1.1%となっており、正規雇用の方でも時間当りの賃金は上昇しているであろう事が分かります。
よくネット上では欧米と日本の働き方を対比し、特にドイツの働き方との対比で、労働時間を減らしプライベートを優先させられるようなメリハリのある就労を望む声を聞きます。統計からすると、方向的には明らかにその方向に日本も舵をきっているわけでして、統計のほんの一部を切り取った「実質賃金の減少」と言うセンセーショナルな見出しに踊らさせられるのは、格好のマスコミの餌食でしょう。
また、パートタイムの時間給(時間当り給与)については、物価を勘案しない名目賃金ではあるものの、平成27年(2015年)から前年比で上昇し続けております。
それと、昨日は厚生労働省が発表する毎月勤労統計調査とは別に、総務省統計局が発表する家計調査も同時に発表になりました。家計調査でも収入に関する結果が公表されてまして、物価を勘案した実質ベースでの「実収入」なんですが、こちらは実は6ヶ月連続で増加しております。
日本国4月 0830JST |
前回値 | 結果 |
---|---|---|
家計調査・実収入(実質) (前年比) |
+1.4% | +1.1% |
ただ、あちこちのニュースを確認しても家計調査は支出が増えたと言う部分の記述が大半を占めてまして、日経でも記事の最後にちょろっと書いてある程度⇩
2人以上の勤労者世帯の実収入は、1世帯あたり52万5927円だった。前年同月から実質1.1%増え、6カ月連続で増加を維持した。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
とにかく、どうにかして「支出は増え、収入は下がった」と言う事を国民の意識に植え付ける必要があるのかなんなのか(笑)。笑い事じゃないんですが。
ちなみに、なぜ同じような統計なのに物価を勘案した実質的な賃金が、毎月勤労統計調査では連続してマイナス、家計調査では連続してプラスなのかと言えば、その統計対象の違いによるわけです。マイナスを連続で食らってる毎月勤労統計調査は「働く人、個人個人の給与」を基準に考え、連続でプラス成長している家計調査は「働く人が集まった2人以上で構成される世帯単位の収入」を基準にして考えているためです。凄い短絡した言い方をしますと「労働者全体として見たら実質的な賃金はマイナスだけど、結婚して世帯を持つとプラスになっている」とも言えます。
もっと平たくいえば「勝ち組だけは給与増えてる = 格差が広がっている」と言うのが、異なる2つの統計から分かるわけでして、私が経済評論家であれば「格差拡大!格差拡大!」と、ドヤ顔してこれを例示するんですけど(笑)。
あっ、結局この指標が発表になった午前8時半には何もなく、何も無いどころかドル円なんて8時半からの5分間で見事な寄引同時線を描いて下さいました。しかも、本当に小さいやつ⇩
せめて、為替や株など金融取引をしている皆さんには「記事が売れたらそれでOK」のマスコミ報道に惑わされる事なく、発表されている数字をよく見て頂き、本当の意味がどこにあるのか考えて頂けたらと思います。それが結局は、為替や株で利益を出すためへの近道かつ道しるべでもあるわけです。
さて、雇用統計です。今月は、カナダの雇用関連指標も同時に発表になりました。まずは注目されていた数字だけダイジェスト版で確認します。
アメリカの非農業部門雇用者数が、事前の市場予想では18万5千人の増加だったものが7万5千人の増加、しかも前回値を3万9千人下降修正した上での数字です。
続いてカナダですが、前回の発表で就業者数が大幅に上昇していたため、今回の発表に関して事前の市場予想は大幅に抑え気味の8千人増でした。ところが、結果は2万7700人の増加と言う事でして、更に失業率が一気に0.3ポイント減の5.4%と言う驚きの白さです結果です。
米国5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
🚩非農業部門雇用者数 | +22.4万人 +26.3万人 |
+18.5万人 | +7.5万人 |
🚩失業率 | 3.6% | 3.6% | 3.6% |
カナダ5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
🚩就業者数 | +10.65万人 | +0.80万人 | +2.77万人 |
🚩失業率 | 5.7% | 5.7% | 5.4% |
当然、対米ドルで加ドルはこうなります⇩
これ、本当に勿体無いですよね。もし今回の発表が1週ズレていたら、アメリカの雇用統計でガツンと行き、カナダの雇用関連指標発表で再度ガツンと動いたものを。
最近はいつも注目しておりますアメリカのU6失業率ですが、前回の7.3%から今回は0.2ポイント改善の7.1%になりました。このU6失業率は、A.仕事があればするけど積極的に就職活動をしていないため失業率に含まれない方と、B.フルタイムで働きたいけどパートタイムしか無いので仕方なくパートタイムで働いていると言う方を、通常の失業率に加えたものです。
更に一段階引いU5失業率と言うものがありまして、U5失業率には通常の失業率にA.の方は加えますが、B.の方は加えません。つまり、U6失業率からU5失業率を引きますと、フルタイムで働く意欲があったのにパートタイムで働いていた方がフルタイムにどれだけ移行できたのかと言う事が分かるわけです。
米国5月 2130JST |
前回値 | 結果 |
---|---|---|
U5失業率 | 4.4% | 4.4% |
U6失業率 | 7.3% | 7.1% |
前回は U6失業率 - U5失業率 = 2.9%でした。つまり、この数字がフルタイムでの就労を希望するけど仕方なくパートタイムで働いていた方の割合と言う事で、今回はこれがU6失業率の減少分0.2ポイントそっくり同じだけ減少しています。
カナダはそんな面倒な事はせず、ストレートにフルタイムとパートタイムの増加数が示されてます⇩
カナダ5月 2130JST |
前回値 | 結果 |
---|---|---|
フルタイム雇用者数 | +7.30万人 | +2.77万人 |
パートタイム雇用者数 | +3.36万人 | +0.00万人 |
なんと、今回の指標で発表になった就業者数の増加分 2万7700人は、全てがフルタイム雇用での数字で、パートタイムでの雇用者増はゼロでした。
アメリカやカナダでもフルタイムへの移行が進んでいる様を数字で確認でき、今後日本はどのようにしていくのか、あるいは、どのようになっていくのか、非常に気になる雇用統計ナイトでした。
今日は、凄い労働者目線のブログ(笑)。
それ以外の指標は、いつもと同じように全部まとめて貼っておきます。雇用統計を控えていたため、どの指標でも反応はイマイチで、目立った動きを誘発させるような数字が出た指標もありませんでした。
興味があったものとしては、日本の外貨準備高の統計を見まして「また、日本の外貨準備高が1,300ビリオン = 1兆3千億ドル超えたのか~」くらいでしょうか。日銀は為替介入なんてしてない、日銀は円安誘導はしてない(つまりドル買いしてない意味)と、よく言ってますが、まあ、日銀の外貨増えたわけじゃないですしね(笑)。
日本国4月 0830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
家計調査・消費支出 (前年比) |
+2.1% | +2.6% | +1.3% |
家計調査・実収入(実質) (前年比) |
+1.4% | - | +1.1% |
日本国4月 0830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
毎月勤労統計調査・速報値 現金給与(前年比) |
-1.3% -1.9% |
-0.7% | -0.1% |
毎月勤労統計調査・速報値 実質賃金指数(前年比) |
-1.9% -2.5% |
- | -1.1% |
毎月勤労統計調査・速報値 総実労働時間(前年比) |
-2.7% -3.0% |
- | -1.7% |
日本国5月 0850JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
外貨準備高 | 1兆2935億米ドル | - | 1兆3080億米ドル |
オーストラリア4月 1030JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
住宅ローン件数(前月比) | -2.5% | -0.2% | -1.2% |
オーストラリア4月 1030JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
住宅ローン残高 (前月比) |
-2.6% -2.8% |
0.0% | -1.1% |
住宅ローン残高 居住用物件(前月比) |
-3.1% -3.4% |
0.0% | +1.0% |
住宅ローン残高 投資用物件(前月比) |
-2.4% -2.7% |
+1.0% | -2.2% |
日本国4月 1400JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
景気先行指数(CI)速報値 | 95.9 | 95.8 | 95.5 |
景気一致指数(CI)速報値 | 99.4 | 100.2 | 101.9 |
スイス5月 1445JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
失業率 | 2.4% | 2.3% | 2.3% |
失業率(季節調整済み) | 2.4% | 2.4% | 2.4% |
ドイツ4月 1500JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
鉱工業生産(前月比) | +0.5% | -0.4% | -1.9% |
鉱工業生産(前年比) | -0.9% | -0.4% | -1.8% |
ドイツ4月 1600JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
貿易収支・季節調整前 | +226億ユーロ +227億ユーロ |
+195億ユーロ | +179億ユーロ |
貿易収支・季節調整済 | +200億ユーロ | +186億ユーロ | +170億ユーロ |
経常収支 | +309億ユーロ +302億ユーロ |
+275億ユーロ | +226億ユーロ |
フランス4月 1545JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
貿易収支 | -54.61億ユーロ -53.24億ユーロ |
-47.42億ユーロ | -49.81億ユーロ |
経常収支 | -23億ユーロ -13億ユーロ |
-10億ユーロ | -8億ユーロ |
フランス4月 1545JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
鉱工業生産指数 (前月比) |
-1.1% -0.9% |
+0.3% | +0.4% |
英国5月 1630JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
ハリファックス社住宅価格指数 (前月比) |
+1.2% +1.1% |
-0.2% | +0.5% |
ハリファックス社住宅価格指数 (前年比) |
+5.0% | +4.9% | +5.2% |
イタリア4月 1700JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
小売売上高(前月比) | -0.3% | +0.2% | 0.0% |
小売売上高(前年比) | -3.3% -3.3% |
0.0% | +4.2% |
米国5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
🚩非農業部門雇用者数 | +22.4万人 +26.3万人 |
+18.5万人 | +7.5万人 |
🚩失業率 | 3.6% | 3.6% | 3.6% |
平均時間賃金(前月比) | +0.2% | +0.3% | +0.2% |
平均時間賃金(前年比) | +3.2% | +3.3% | +3.1% |
米国5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
非農業部門民間雇用者数 | +20.5万人 +23.6万人 |
+17.5万人 | +9.0万人 |
製造部門雇用者数 | +0.5万人 +0.4万人 |
+0.5万人 | +0.3万人 |
週間平均勤務時間 | 34.4 | 34.5 | 34.4 |
U5失業率 | 4.4% | - | 4.4% |
U6失業率 | 7.3% | - | 7.1% |
労働参加率 | 62.8% | 62.9% | 62.8% |
カナダ5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
🚩就業者数 | +10.65万人 | +0.80万人 | +2.77万人 |
🚩失業率 | 5.7% | 5.7% | 5.4% |
労働参加率 | 65.9% | 65.8% | 65.7% |
カナダ5月 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
フルタイム雇用者数 | +7.30万人 | +0.90万人 | +2.77万人 |
パートタイム雇用者数 | +3.36万人 | +0.50万人 | +0.00万人 |
カナダ第1四半期(1-3月) 2130JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
設備稼働率 | +81.8% +81.7% |
+81.0% | +80.9% |
米国4月 2300JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
卸売売上高(前月比) | +1.8% +2.3% |
0.0% | -0.4% |
卸売在庫(前月比) | -0.1% | +0.7% | +0.8% |
昨日、東京も随分と雨が降ったところ、なんと梅雨入りしたそうです。
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あれ?梅雨入りって、もう少し何か予告ありませんでしたっけ? まあ、とにかく梅雨入りしたんでしょう(笑)。雨が降る時はしっかり降って、夏になってから水不足とか言わないようにお願いしたいと思います。また、梅雨が長くなるような予報もありますが、適度に切り上げていただき、日照不足で作物が育たないとかも勘弁してもらいたいと、よ~く神様にお願いしたいと思います。
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