2019/03/20 戦績[追記あり]
USDJPY +62,500円
EURUSD +35,079円
GBPUSD +207,644円
AUDUSD +19,216円
USDCAD +85,469円
USDCHF +33,255円
EURJPY +111,700円
GBPJPY +190,900円
AUDJPY +26,300円
CADJPY +139,100円
CHFJPY +68,400円
EURGBP +42,918円
EURCHF +23,486円
TOTAL +1,045,967円
週間戦績(当週)
TOTAL +2,219,282円
月間戦績(03月)
TOTAL +21,235,208円
年間戦績(2019年)
TOTAL +72,976,625円
累計戦績(専業になってから)
TOTAL +1,346,894,197円
追記した際には、ブログタイトルに「追記あり」の表記にてお知らせいたします。
日本時間で昨日から今朝にかけて、金融カレンダーでは2019年3月20日のまる1日、世の中が大きく動く転換点となった出来事がいくつかありました。
まず、ブリグジットに関して進展なのか終わりへの第一歩なのか分かりませんが、確実に次のステップに進みました。英国メイ首相からEU離脱期限の延期がEUに対して正式に要請されました。
英国 | 結果 |
---|---|
ブリグジット進捗状況 |
メイ首相 期限を6月30日として離脱期限延長を要請した 英報道官 可能な限り早く、英議会で3回目の採決を実施 |
本日早朝にありました、連邦準備制度理事会FOMCの結果発表におきまして、今回の政策金利は事前の市場予想通り据え置きだったものの、
連邦準備制度(FRS) (中央銀行制度) 0300JST |
現状 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|
FF金利誘導目標 (政策金利) |
2.25~2.50% | 2.25~2.50% | 2.25~2.50% |
超過準備預金金利 (IOER) |
2.40% | 2.40% | 2.40% |
FOMC結果と同時に発表されました長期展望(Projection Materials)のドットチャートにおきまして、年内の利上げが無い事が示唆され、
米国債利回りが急降下、
それに釣られてなのか、あるいは米国経済の先行き不安からなのか米ドルも売られ、対ハードカレンシーで50pips程度瞬間でドル安進行となりました。
日銀の黒田総裁が参議院財政金融委員会におきまして政策スタンスを質問された際、その答弁でハト派であるとの認識を示しました。
リンク切れ時 ⇨ アーカイブ
中銀総裁がハッキリと政策スタンスを示す事は稀で、通常は適当に誤魔化します。ただ、日銀の運営が明らかにハト派と言われる金融緩和スタンスであるため、宣言しても特に影響は無いと判断したのでしょう。
質問した無所属の渡辺喜美議員は、この黒田総裁の答弁を受け「日銀はワシ派だと思う」とか言うくだらない政界ギャグをかましてましたが、もしかしたらハト派タカ派の語源をご存じなく、ワシ派などと言う言葉が日本の政界ギャグだと言う事もご存知無いのかもしれません。金融担当の特命大臣までされた方なので、参議院財政金融委員会という場の重要性を認識して頂きたいです。
とりあえず、いつもと同じように、既に作ってあります指標の表だけは貼っておきまして、後ほど何か追記しましたらタイトルに追記と入れておきます。今日は多分、追記書くでしょう(笑)。
オーストラリア2月 0900JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
インターネット求人数 (前月比) |
+1.3% | - | -0.9% |
英国2月 1830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
消費者物価指数 (前月比) |
-0.8% | +0.5% | +0.5% |
消費者物価指数 (前年比) |
+1.8% | +1.8% | +1.9% |
消費者物価指数コア(前年比) | +1.9% | +1.9% | +1.8% |
英国2月 1830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
小売物価指数 | 283.0 | 285.1 | 285.0 |
小売物価指数 (前月比) |
-0.9% | +0.7% | +0.7% |
小売物価指数 (前年比) |
+2.5% | +2.5% | +2.5% |
英国2月 1830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
生産者物価指数 (前月比) |
0.0% | +0.1% | +0.1% |
生産者物価指数 (前年比) |
+2.1% | +2.2% | +2.2% |
英国2月 1830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
生産者物価指数コア (前月比) |
+0.4% | +0.2% | +0.1% |
生産者物価指数コア (前年比) |
+2.4% | +2.3% | +2.2% |
英国1月 1830JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
ONS住宅価格指数 (前年比) |
+2.5% | +2.4% | +1.7% |
英国3月 2000JST |
前回値 | 市場予想 (中心値) |
結果 |
---|---|---|---|
CBI製造業受注指数 | +6 | +5 | +1 |
CBI製造業販売価格指数 | +22 | +15 | +7 |
上でも書いたのですが、年に4回だけ発表されますFRB執行委員と連銀総裁らFRBボードメンバーによる長期展望(Projection Materials)が本日早朝FOMC結果発表と同時に公表されました。その長期展望中のドットチャートにて、FRBによる年内の利上げは無いと言う観測がなされ、米国債利回りが急低下したわけです。
このドットチャートですが、ここ直近3回分を比較してみますとこんな感じ⇩
当然、近い予想になればなるほど現実的な予想になるわけでして、既に2019年は開始しているので今年の予想は非常に現実的な予想と言うわけです。
その予想されたドットチャートの平均値を計算し、現状の政策金利との乖離からすると、2019年の利上げは行えないと言うのが分かります。そもそも、平均値を出すとか言う作業をするよりも、パッと見ただけで2.5%ラインの上下にしか予想ドットが無いのが確認できるわけでして、現状のFF金利誘導目標の上限2.5%近辺に収束しているのが直感で分かります。
また、世の中では利上げ中止示唆がニュースの大半となっておりますが、FOMC結果の声明と同時に公開されました「バランスシート正常化計画」のプレスリリースにおきまして、今後のバランスシートの縮小ペースを5月から低下させると発表しており、こちらも非常に重要です。
the Committee intends to slow the pace of the decline in reserves over coming quarters
FOMCは今後しばらくの間、資産減少のペースを低下させる予定である
量的緩和政策が利下げと同じ効果があると言う事は、量的緩和政策で積み上がった債券などの資産を減少させる事は利上げと同じ効果があります。
この量的緩和ですが、政策金利の直接効果と比べて市場へ与える影響が限定され、しかも効果が出るまでのタイムラグが長いため、量的緩和における資産購入は非常に大きな金額となるわけです。
つまり、今回のバランスシート縮小ペースの低下と利上げ中止を組み合わせると、市場への影響を最小限にした上でバランスシート縮小を進められると言う考え方も出来るわけでして、米経済の現状、トランプ大統領対策、そしてバランスシートの縮小をしたいFRBの意向を考えますと、現状取りうる最も有効な方法かもしれません。特に、この政策金利の利上げ停止とバランスシート縮小ペース低下の同時発表と言う手法、金融政策と言うより、さすが弁護士でもあるパウエル議長の駆け引きのようにも思えます。
さて、本日は春分の日の祝日です。今日も非常に温かくなる地域が多いようで、東京も昨日に引き続き20度を超える予定です。せっかくの週中にあるお休みですので、お楽しみ下さい。
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