FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2018/08/29 戦績

 2018/08/29 水曜日 戦績

USDJPY        +103,600円

EURUSD         +95,176円

GBPUSD        +571,213円

AUDUSD         +32.255円

USDCAD         +77,405円

EURJPY        +287,500円

GBPJPY        +824,700円

AUDJPY         +22,600円

CADJPY        +166,300円

EURGBP        48,932

TOTAL       +2,099,594円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +3,815,150円

 

月間戦績(08月)

TOTAL      +31,411,102円

 

年間戦績(2018年)

TOTAL     +240,018,130円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +1,140,346,446円

 

昨日の市況、およその時系列で行きたいと思います。なぜかと言いますと、ほとんど作日のうちに書いてあったのに、午後11時くらいのアレがあったためです。前日に下書きしておくなんて珍しい事をすると、こうなります(笑)。


 

午後2時過ぎに、突如として豪ドルが売られましてビビりました。ビビったまでは言い過ぎですが、ちょっとビックリしました(笑)。

この豪ドル売りの原因なんですが、最近は政治絡みのイザコザが多い豪州ですので「また政治家が問題でも起こしたのか?今度はオーストラリアの国有地でも格安で学校法人に売却でもしたのか?」とも思ったのですが、そうでは無く、

www.businessinsider.com.au

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

ぶっちゃけ、このリンク先記事のサムネ画像が全く意味不明なんですが(笑)。それはおいておきまして、オーストラリアで第二位の規模を誇るウエストパック銀行が住宅ローン金利を上げたと言うニュースに反応しまして豪ドルが下落。市場規模二位の銀行が住宅ローン金利を上げたと言うのは、日本で言えば三井住友銀行が住宅ローンの金利を上げたと言うのと同じような事なわけですが、たとえ日本で三井住友銀行が住宅ローンの金利を上げても円が売り浴びせられる事は考えにくいです。

オーストラリアでは、政策金利が高い期間が長かったため住宅ローンの金利も高く維持されておりました。一般的に金利が高い方が、よりリスクが高い対象にも融資が可能なのは、銀行の仕入れ値とも言える政策金利に近い金利が高かったとしても同じでして、つまりはオーストラリアは近年の高金利な歴史的に、お金貸し放題状態だったわけです。当然、それだけ住宅も売れますので住宅価格が上昇し、リスクが高い対象に融資しても担保割れの危険も回避出来ると言う循環でした。そのバランスが最近では崩れてきており、豪中銀RBAだけではなく、金融規制当局も規制を強化したりして対応しておりました。

最近は、特にRBAが住宅ローンを含む家庭の債務を問題にしており、ここでウエストパック銀行が住宅ローン金利を上げますと、他の大手銀行も追従するでしょうから、更に家庭債務を多くさせる要員となり、経済の循環が低迷していく懸念が生じるわけです。最終的にはRBAの利上げを遅らせる原因、または、このまま利上げが無くなり好景気終了のお知らせとなる可能性まで考え、豪ドルが売られる事になった、

と言うのが後付けの理由です。実際には、このニュースで買われたウェストパック株が牽引し金融セクターが上昇し、豪州の株式全体を一気上げしながら、日経平均が上がるとドル円が上がる(円が売られる)のと同じ効果で豪ドルも下落、そのうち上で書いた後付を金融系通信社の頭いい人がこねくり回して考え出し配信したところ、第二弾目からの下落と言うのが実際のところでしょうか。分かりませんけど(笑)。 


 

さて、指標ですが、昨日も月末信仰進行で微妙なものばかりと言う印象です。まず日本の指標としては遅い時間に発表の、消費動向調査関連で消費者態度指数の発表が午後2時にありました。この発表から数分後に円が若干買われているのですが、豪ドルのクロス円に引きずられてですので、指標はなんにも関係ございません。多分。 

日本国8月
1400JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者態度指数
季節調整(二人以上世帯)
43.5 43.3 43.3
消費者態度指数
(二人以上世帯)
43.6 43.5
消費者態度指数
(単身世帯)
42.7 42.7
消費者態度指数
(総世帯)
43.3 43.2

よく、皆さんがFX業者の作成している指標の表なんかで見ているのは、一番上の季節調整済みの数字で、更に二人以上の世帯の調査結果です。これ以外にも季節調整されていない数字でしたら、単身世帯や全部の世帯の合計なんかも発表されてますが、事前に誰か予想する事も無いくらいの無注目度です。

でも、この調査をするのに、何千人もの単身世帯の皆さんも協力しておりまして、少なくない調査項目に頑張って回答されているのに、ほとんど日の目を見ない結果発表に気の毒でなりません。FX業者によっては、二人以上世帯の表記を「一般世帯」と記載してまして、じゃ単身世帯は「一般」じゃ無いのかとツッコみたくもなります。と言う事で、私のブログでは今回から単身世帯や、単身世帯も含む総世帯の数字も書いていく事にしました。ある日突然「面倒だから」と止めるその日までは、今後も発表の度に書いて行きたいと思ってます。面倒になるまでは(笑)。

 

欧州時間に片足突っ込んだ日本時間で午後3時台には、ドイツとフランスの指標もありましたが「ええ、まあ、ありましたね」と言った趣(おもむき)です。フランスの個人消費は前回値が突如 0.1% ⇨ 0.3% に修正と言う名の元で変更されまして、かと言って今回の結果が良くなる事もなく、修正前の前回値 +0.1% を基準にして行っていたであろう事前の市場予想 +0.1% と同じ +0.1% の結果は、これは良かったと判断していいのか、それとも。どうなんでしょうか。前回値が大きく変更された時の予想と結果の差異については、経済の大先生たちでも意見が分かれるところですので、あまり気にしても仕方ないかもしれません。

ドイツ9月
1500JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
GfK消費者信頼感指数 10.6 10.6 10.5
フランス第2四半期(4-6月)
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)確定値
(前比)
+0.2% +0.2% +0.2%
国内総生産(GDP)確定値
(前比)
+1.7% +1.7% +1.7%
フランス7月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
個人消費(前比) +0.3% +0.1% +0.1%

カナダの経常収支も前回値が -195億加ドルから修正されましたが、前回値より20億加ドル赤字が減り、更に今回の数字も赤字幅が減少したため、最近の加ドルの高反応が今回もお楽しみ頂けました(笑)。

カナダ第2四半期(4-6月)
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
経常収支 -174.8億加ドル -152億加ドル -158.8億加ドル

アメリカの高いGDP数値も同時に発表になったのですが、加ドルに関しては経常収支の赤字幅減少が優先された模様です。 

米国第2四半期(4-6月)
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
国内総生産(GDP)確定値
(前比・年率換算)
+4.1% +4.0% +4.2%
国内消費価格指数
(前比・年率換算)
+3.2% +3.0% +3.2%

またしても、日本語名称を作ってしまった感のある「国内消費価格指数」なんですが、英語でそのまま書きますと「Gross domestic purchases price index」となりまして、ほぼ直訳です(笑)。どんな指標なのかと言えば、米国で実際に購入された商品の価格変動をGDPの調査項目と同じ項目で測定した指標でして、項目自体でGDPと異なる点は、GDPの場合は国内で生産された物やサービスであれば輸出しても参入され輸入された物やサービスは当然国内で生産されてませんので参入されません。逆に、国内消費価格指数では輸出された物やサービスは参入されず、輸入された物やサービスは参入されます。

また、同じような指標の消費者物価指数(CPI)と異なるところは、CPIは消費者が購入したしない関係無く、商品の小売価格の変動であるのに対して、国内消費価格指数では実際に購入されないと計算に参入されておりません。だから何?的な指標ですが、ぶっちゃけGDPの集計で出てきた副産物です。ただ、この指標を元にして個人消費支出(PCE)や、総民間国内投資(GPDI)が算出される、と言うか、それぞれが足したり引いたりしている関係上、どうしても出てくる数字ですので発表してしまえと言う事です。やっぱり副産物です。

その後、中古住宅販売留保とかもありまして、

米国7月
2200JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
中古住宅販売保留(前比) +1.0% +0.3% -0.7%

数字が悪いのにあまり反応も無く、そろそろ今日も終わりかなと思っていた頃に、アレが発生しました。 

 

ポンド一気上げ⇩

理由は欧州委員会バルニエ首席交渉官のこちらの発言でして、

We are prepared to offer UK deal like NO OTHER third country

他の国とは違う(優遇された)取引を、我々は英国に提供できるだろう

www.express.co.uk

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これは一気に行きますよね。クロス円でもポンド買いが優勢で、じり高で推移していたドル円もそれに引きずられる形で一段高を付けまして、さらに他のクロス円も巻き込んでクロス円全面高に。

今回の急激なポンド上昇、今週に入ってからのクロス円とポンドのジリ高で買いポジションが多くシステムが持っていたので助かったのですが、もし逆ですと、ユーロポンドのようなマイナスが激しく発生していたかもしれませんので、数字が良くても大喜び出来ない感じです。数字だけで言いますと、まだ精算しきれずに持ち越した分が残ってますので、クロス円関係を中心に今日の数字も異常値になる予定です。異常値の予定ってのもおかしいんですけど。

 

ポンドフィーバーが発生している頃、最近ずっと大好きな燃油在庫集計とかもありまして、こちらも派手に動く事が多く、今回もまた指標数字も派手だわ原油の値動きも派手だわの様(よう)でした。

米国 週次燃油在庫集計
2330JST
前回値 結果
原油在庫  -583.6万バレル  -256.6万バレル
ガソリン在庫 +120.0万バレル  -155.4万バレル
中間留分在庫(暖房用含む) +184.9万バレル   -83.7万バレル
クッシング原油在庫    +77.2万バレル     +5.8万バレル

もっとも、この指標発表があった頃、昨日はポンド様のご乱心で為替相場が凄かったので、原油どころの騒ぎでは無く、後で気がついたんですけど(笑)。


 

今週、東京ではちょこちょこと雨が降っておりまして、雨と言うより激しい夕立と言うのかゲリラ豪雨と言うのか。そのお陰もあり、昨日は比較的過ごしやすい感じでした。今日はまた気温が上昇するようですが、この繰り返しで秋がやって来て、そのうち冬が来るんだろうと思うと暑さも・・・・・・、いや、やっぱり暑いのはいいや(笑)。 


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