2001/09/11 火曜日
その日私は、当時住んでおりましたニューヨークにはおりませんでした。出張でフィラデルフィアに行っておりまして、そこで事件を知ったわけです。
勤務先のビルは WTC の直ぐ近くでして、公にはなっておりませんでしたが、地下の共同溝にて、勤務先のビルから WTC に抜ける事が可能でした。当時、通信システムを理論上の速度まで引き上げ、いかにして他社を出し抜くかのような開発をする部署におりました私は、その共同溝に何度も入り、WTC の警備保安区域に入構するパスも持っておりました。
この事件で、同じ会社で働く者が1名無くなり、WTC内にありました関連会社や取引先、ライバル企業の顔なじみなど、何名も亡くなりました。東北の震災でも、大学時代の親友とも言える友を亡くしておりますが、自然災害とテロでは比較してはならないのでしょうね。
今日は午前中に教会に行き、いつもでしたら早々と帰ってくるのですが、時差の関係で日本時間で午後になるニューヨークの日付が9月11日になるのを待って、お祈りを捧げてきました。
911で亡くなった方、愛する方を亡くされた方、その全ての方に。そして、この世から人種・国家・宗教などのわだかまりが無くなる事がなくとも、戦争やテロなどの大きな力に訴える事だけは、せめて無くなりますようにと。
あれからもう15年ですね。
うちの子たちは、当然ですが911の事件はリアルタイムには知りません。うちの子たちが結婚し子供が生まれる頃には、再度このような悲劇が繰り返される事が無く、戦争やテロと言う行為は、全てが過去の話しとして語り継がれるだけの世の中になって欲しいと、そう願います。