FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2022/04/18 月曜日

2022年第16週の月曜日です。

本日18日月曜日は、欧州の多くの国ではイースターマンデーの祝祭日でお休みとなっており、金融市場も休場となるところが多くなっております。ただ、アメリカでは連邦の祝日では無いので連邦機関や金融機関、金融市場はオープンします。このあたり、多民族国家であるがゆえに宗教的な意味合いが強いイースターを祝日の理由にできないとか言われてますが、だったらクリスマスはどうよ?と言う感じもありまして、実に都合がいい多民族国家の主張です(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、19日火曜日午後4時半にインドネシア,午後8時半にパキスタン,(時刻未定)ザンビア、23日土曜日午前7時にパラグアイなどが予定されておりますが、今週は極めて金融政策発表が少ない週と言えます。

19日火曜日午前10時半に豪州中銀RBAが前回4月5日に開催しました金融政策委員会の議事要旨を公開します。この回は政策金利は据え置きで、声明文の文言を若干修正した感じでして、その文言修正がどこまで本気なのか議事要旨で謳われますと豪ドルが動意づく切っ掛けになりそうではあります。

2022年4月5日 豪州中銀RBA金融政策発表時の報道⇩

jp.reuters.com

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21日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日18日月曜日、欧米と言われる地域では多くの国が祝祭日となっておりまして、指標発表すらおサボりです(笑)。強いて言うなら本日の最も注目指標は、午前11時頃にあります中国の四半期国内総生産(GDP)くらいでしょうか。外国為替市場が薄商いの中での発表ですので、あえてこれで仕掛けてくる連中もいるかもしれません。

明日19日火曜日、この日も注目の指標は少なく、午後9時半にアメリカの住宅着工件数があるくらいです。

20日水曜日、午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。他国であまり発表にならない通関ベースなので過去の数値としか比較できませんが、港ごとの取り扱い高とか見ると、取り扱いキャパに対する現状から上限を見通すとかもできるようです。金融屋さんとしてはそこまで求めてませんが、できるって知ってるだけでもなにか優位に立てる日がありそうな気もします ⇦ コピペ。午後11時にアメリカの中古住宅販売件数の発表があります。

21日木曜日、午前7時45分にニュージーランドの四半期消費者物価指数(CPI)の発表があります。あと他には、午後9時半にアメリカの週次失業保険件数の発表があったり、同じく午後9時半にフィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表があったりしますが、いまいちパッとしませn。

22日金曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定されております。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前8時半に日本の全国消費者物価指数(CPI)の発表があります。今回は日本のCPIを赤字にしたのは、ドル円との問題でして、もしかしたらドル円の位置次第ではこの指標で大きく動く可能性もありそうです。午後3時に英国の小売売上高午後9時半にカナダの小売売上高が発表されます。市場に与えるインパクトどうのこうの関係なく、消費に期待が持てるような数字だといいのですが。


 

先週はドル円が126円後半をマークしたりと、なかなかの相場を見せてくれました。この外国為替相場と言うのは本当に不思議で、「もうこれ以上行かないだろう」と大勢の人が思うと余計に進み、「まだ行くだろう」と大勢の人が思うと急激に反転します(笑)。まさに、投資の格言である「人の行く裏に道あり花の山」を地で行く展開となりえる感じです。

サブプライムローン問題の後には映画にもなったようなCDS使った逆張りが注目されたり、VIX急騰の時にも順張りで一気に2700億円稼いで話題になったりと、己の判断を信じて行動する事で結果的には他の人とは違った動きになったとしても、最終的には利益を上げる事が出来る場合があります。人の行く裏に道あり花の山の格言は、なんでもかんでも裏目を取るという事ではなく、そこに理論を求めております。

現状の「とにかく円売り」の市場ですが、長い目で見て一方的に円が安くなり続ける事はあるでしょうか?例えばドル円が1ドル150円、200円、500円、1000円?(笑)。それが無いと信じられるなら、単順に円買いという事で無く、CDSやVIXと言った高度な金融商品を探して長期的に円高に偏位した際に一気に稼ぐ事が出来るような手法を見つける事が花の山にたどり着く道なのかもしれません。

さあ、そんな夢を見ながら、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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