FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/11/29 月曜日

2021年第48週の月曜日です。

今週、遂に12月に突入します。昨日の日曜日はクリスマスまでの4週間をカウントダウンするアドベント初回日曜日である第一主日でした。いよいよキリスト教的なクリスマスシーズンと、俗世のクリスマスがオーバーラップする時期です。ちなみに、フィリピンに行きますと9月くらいからクリスマスやってますけど(笑)。

今週の予定は⇩下に色々と書きまして、月初週ですのでアメリカさんの雇用統計とかもあるんですが、恐らく新型コロナウイルス一色です。リューイーソーまではならないかもしれませんが、海底で緑ソウズ待ってたらイーソー来ちゃって「クジャク野郎!なんで来るんだよ!」とメンチンくらいにはなりそうです。

www.bbc.com

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既に豪州でも変異株オミクロンの感染者が確認されているそうでして、香港でも既に確認されているそうです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外でも、ほぼエキゾチックカントリーとなってまして、29日月曜日午後10時半ケニア、12月1日水曜日午前1時アンゴラ,午後6時ブルガリア、2日木曜日午後7時15分ボツワナ、3日金曜日午後11時モルドバ,午後11時ジンバブエなどが予定されております。
ちなみに、非常に気になるジンバブエの現在の政策金利は60.0%です(笑)。実は前回10月28日の金融政策発表で利上げしたんですよ 40%から60%に 2,000ベーシスポイント(笑)。一つの段落の中で2回も笑い⇨(笑) を使いたくないんですが、そう言うワケにいかないレベルです。2,000bpの利上げなんてあまり聞いたことがなく、歴史の生き証人になっているような気分になれます。

 

12月2日木曜日早朝4時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、30日火曜日深夜24時から、米国政府イエレン財務長官とFRBのパウエル議長がCARES法(新型コロナウイルス対策の救済法)に関する議会証言を米上院銀行・住宅・都市委員会にて行います⇩

www.banking.senate.gov

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また、12月1日水曜日深夜24時から、同じく米国政府イエレン財務長官とFRBのパウエル議長がパンデミックの対応に関して米下院金融委員会にて行われる公聴会に出席します⇩

financialservices.house.gov

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次に、純粋な数字だけの指標です。

29日月曜日、午後10時にドイツの消費者物価指数(CPI,HICP)深夜24時にアメリカの住宅販売留保指数がある程度です。ドイツの消費者物価指数も、アメリカの住宅販売留保も気にしている時には気にされるんですが、気にならない時にはガン無視ですからね(笑)。

30日火曜日午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標が発表されます。日本の場合、「こんなに失業率低いのオカシイだろ?アメリカと同じ基準で計算してみろ!」と言われ計算したら「もっと低くなりましたけど?」と言う過去もあるので、どんなに低くても野党に突っ込まれない事情もあったり(笑)。午後5時55分にドイツの失業率など雇用関連指標も発表されます。これもまた、ドイツマルクでも現存してれば反応したんでしょうけど。午後7時ユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。少し前ですと、ハードカレンシーを持つ国の消費者物価指数は「高くなれ~、高くなれ~」と呪文のように唱えられていたところ、最近では「高すぎてヤバくない?(ただし日本を除く) 」と言った状況になってきてまして、今回もあまり上昇すると「ECBの方針・テーパリング・利上げ」がどうのこうのではなく、多国間を束ねるECBの機能不全まで問題になってきそうな感じもありまして、若干注意しておいた方が良さそうです。午後10時半にカナダの四半期国内総生産(GDP)が発表になります。たまに勘違いされている方がおられますが、GDPは物価ではなく経済成長ですから、いくら伸びて頂いてもかまいません。GDPは伸びれば伸びるほど結構です。極端に言えば、一時期のジンバブエドルのような対数グラフを用いないとならないほどGDPが伸びても構いません。もっとも「そんなに伸びることができるのなら、な!」って感じです。GDPが対数グラフで伸びるようなほど生産できませんし、そんなに購買者もおりません。宇宙連邦にでも加盟して地球にはありふれている物質でも超高額で購入者続出とか言う事態にでもならない限り発生しないでしょう(笑)。午後11時に米連邦住宅金融庁(FHFA)の発表する住宅価格指数と、同じく午後11時にケースシラー社が発表する米住宅価格指数があります。いまアメリカでは物価上昇が激しい状況になってきており、特に住宅価格の伸びが顕著でして、そろそろ住宅価格が本格的に敵視されるくらいの勢いになりそうです。アメリカの場合、基本的には住宅ころがしで財を成すのは人生のセオリーと言っていい感じのため、住宅価格の上昇は資産価格の上昇にもなるので歓迎されますが、それにも限度と言うものがあります。

12月1日水曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後5時50分、ドイツが午後5時55分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半、アメリカが午後11時45分となってます。午前9時半に豪州の四半期国内総生産(GDP)の発表があります。2020年の第3四半期から、それ以前の反動で伸び続けていたため、ちょうどそこから1年後となる今期は前期比でマイナス予想となっております。その辺りの事情を考慮しないと「5期振りに前期比マイナス!!!」的な報道となって豪ドルがてってれ~ともなりかねません(笑)。午後10時15分米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。まあ、その直前の雰囲気次第でしょうね。深夜24時には米ISM製造業景況指数の発表があります。15分前にマークイット社の同様な指標であるPMI確定値の発表がありますので、マークイット社PMIが大きく動くとISMの先行指標としてぐぐっと動く事があるので注意しておいた方がいいかと思います。

2日木曜日、この日ぐぐっと指標が少なくなり、午前9時半に豪州の貿易収支とかどうだろ?(笑)。あとは、午後10時半に週次の米失業保険関連指標くらいでしょうか。雇用統計を翌日に控えておりますので、ここ最近非常に失業保険の新規申請件数も継続者数も減っており、更にもう一段の下落がありますと雇用統計への期待となって思わぬ為替相場への影響もあるかもしれません。⇦ 期待感

3日金曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。主要国の発表は毎回同じで、フランスが午後5時50分、ドイツが午後5時55分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半、アメリカが午後11時45分となってます。午後7時にユーロ圏の小売売上高とかありますが、最近はコレで動いてるところ見た記憶が無い(笑)。そして、午後10時半にアメリカの雇用統計、そして同じく午後10時半にカナダの失業率など雇用関連指標同時上映同時公開となります。毎回注目となっている(事になっている)米雇用統計の発表数値うち、非農業部門雇用者数の前月比ですが、前回発表されたのが53.1万人でして、今回の事前の市場予想では50万人から60万人程度の予想をしている金融機関が多数となっており、もうあまりにも乖離した数値を出すと「根拠は?根拠は何?」と責められるので、面倒になって前回値と同じ水準にしているような気がします。つまり、事前の市場予想は全然あてにならないかも。直前になり、もう少し精度が高い何かが出てきたら参考にしたいところですが、FRBがあえて指摘しているように「失業率と労働参加率」のバランスを見て、FRBがどう先行きを判断するのかに注目した方が良さそうです。超ド短期の取引は、その場の動きを見てその場で決める、現場主義ってことで(笑)。深夜24時に米ISM製造業景況指数の発表があります。15分前にマークイット社の同様な指標であるPMI確定値の発表がありますので、マークイット社PMIが大きく動くとISMの先行指標としてぐぐっと動く事があるので注意しておいた方がいいかと思います。⇦ 水曜日のコピペ

今週はこんな感じで終了となります。


 

さあ、今週はいよいよ12月に入る週です。そして、12月はクリスマス週に入りますと突然外国為替相場は動かなくなります。12月のクリスマス前まで、実質あと3週間しかありません⇩

しばらくは、新型コロナウイルスの件で予想しづらい動きになるかもしれませんが、こう言う時こそシステムトレードの本領発揮です。楽しいクリスマスを迎えるために、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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