FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/10/04 月曜日

2021年第40週の月曜日です。

 

中国は先週末から国慶節と言う連休に入ってまして、投資好き、不動産好きな中国の皆さんとしては正直言って国慶節を楽しむより中国恒大の件が気になって仕方ないと言う方も多いように思います。中国と言う国家としてみたら政府を主として相容れない部分も非常に多いんですが、こと個人に関しては特に思う事はなく「今回の件も無事に乗り切ってくれたらいいな」と思うところです。

 

今週から豪州ではサマータイムが実施されております。正確に言いますと昨日早朝2時になった瞬間に1時間時刻を進める事でサマータイムに突入しました。ですので、豪州では一部のサマータイムを実施していない州を除き、2021年10月3日午前2時から午前3時になる直前までの1時間は存在しない事になります。来年2022年4月3日早朝にサマータイムが終了するまでは日本より1時間早い時間となりますので、指標の発表時間なども冬時間の間より1時間早くなるためお気をつけ下さい。

なお現地と日本の時差をご紹介しますと、日本人が一番用事が多いであろうシドニーなどを含む南東部地域はサマータイムの期間中は日本より2時間進んでおります。日本がお昼の正午ですと午後2時となります。観光地で有名なケアンズやブリスベンのある北東部ではサマータイムを行っておらず時差は1時間のままでして、日本が正午だと午後1時です。そして不思議な時間帯の中部地区なんですが、アデレードがある中南部がサマータイム期間中は1時間半の時差で日本が正午で午後1時半となっており、正直言って不便です。現地に住む人は気にならないのかと言えば、州外や国外とのやり取りがある人にとってはクソほど不便だと言っております(笑)。

他の地域も含め詳細は有名な time-j.net をどうぞ⇩

www.time-j.net

豪州と同じオセアニアのニュージーランドでは1週早くサマータイムが開始されてますが、アメリカと欧州のサマータイム開始終了がズレているのと同じように、豪州とニュージーランドもやはりサマータイム開始がズレてまして、サマータイム採用国同士で合わせない理由が何かあるんですかね?昔作った法律のままと言うのも分かるんですが、今の時代なら合わせた方が便利なように思うんです。まあ、欧州は来年からサマータイム廃止になるので、もういいやって感じでしょうが。ちなみに、豪州とニュージーランドはサマータイム終了はいつも同じ4月第一週の日曜日です。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。5日火曜日お昼過ぎの午後0時半、豪州中銀RBAがが政策金利と今後の金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は変更なしの +0.10%のままとなっておりまして、ぶっちゃけ政策金融公庫の変更を予想している皆さんは目立ちたいだけ、あるいは、馬券買う時にオッズを見てしまっている人たちと同じ匂いがします(笑)。今回のRBAの方針は非常に難しそうで、各種指標を見ただけで放置でいいのか、数字では現れない世の中の動向を追って緩和した方がいいのか。どんな発表があっても豪ドルは動きそうな感じですので、恐らくはそう言う皆さんの仕掛けが入っているかと思われます。直前の状況を見て発表直前にポジションを取り、成功したら利食い、失敗したら行って来いを待つくらいでも良さそうな気もします。

6日水曜日午前10時、ニュージーランド中銀RBNZが政策金利と今後の金融政策を発表予定です。事前の市場予想では、政策金利は今回こそ25bp(ベーシスポイント)の利上げとされてます。前回8月の会合の際にも直前まで25bp利上げが大勢を占めていたものの、なんと会合が行われた8月18日の前日17日に発生した新型コロナウイルス1名の感染者で政府がロックダウンを決定し、それを受けてなのかどうか正式には分かりませんが、利上げを行いませんでした。

fxse.hatenablog.jp

今回こそは、と言うのもありますので、利上げして何事も無く終了。万一利上げが見送られたら大騒ぎと言ったところでしょう。

これ以外の国も含め、今週の各国中銀の金融政策発表としては、5日火曜日午後0時半豪州,午後9時ルーマニア、6日水曜日午前3時ウルグアイ,午前10時ニュージーランド,午後5時55分アイスランド,午後10時モーリシャス,午後11時アルバニア、7日木曜日(時間未定早朝1時前後予想)ポーランド,午後7時セルビア,午後10時イスラエル、8日金曜日午前8時ペルー,午後1時半インドなどが予定されております。

 

7日木曜日午後8時半に欧州中銀ECBが前回9月9日に開催した金融政策理事会の議事要旨を公開します。この回、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)での債券購入ペースをやや減速させるとの発表が盛り込まれ、この日のラガルド総裁の会見でも「これはテーパリングでは無い」と主張がなされました。

fxse.hatenablog.jp

今回の議事要旨において、更にそれが裏付けられたらスルー、もしテーパリングの可能性も示唆、あるいは議事で多少なりともテーパリングへの布石ともとれる発言があったとしたら、ユーロ祭りが始まるものと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日4日月曜日、特に目立つ指標もなく大人しくしておけと言う日です(笑)。加ドル好きの私としては、午後9時半にありますカナダの住宅建築許可とか気にはなってます。加ドルだけもりあがれ~みたいな(笑)。

明日5日火曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午前8時50分に東京都の消費者物価指数(CPI)がありますが、とりあえず日本の指標だからとりあげておく程度のものです。午後9時半にアメリカの貿易収支、同じく午後9時半にカナダの貿易収支が発表されます。トランプ氏が大統領であった当時ならいざしらず、今はもう貿易収支はどうでもいい子に成り下がってまして、冬季オリンピック前後のボブスレーのような扱いです(笑)。午後11時にISM製造業景況指数があります。この発表の15分前にマークイット社のサービス業PMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。

6日水曜日、ADP社のアイツだけだと寂しいので午後6時のユーロ圏小売売上高くらい上げておきます(笑)。ユーロの動きが下割り込むのかリバウンドか微妙なところなので、何かのトリガーがあるとしたら、水曜日の午後6時で小売売上高とかいい材料なのかもしれません。そして午後9時15分に米ADP社の全米雇用レポートの発表があります。この指標、前回は「勝手に期待しておいて、勝手に裏切られた感」でドル売りを誘発させまして、ある意味では超ド短期追求型の皆さんとしたら十分に指標としての機能を果たせたのではないでしょうか?(笑)。以前のように雇用統計の先行指標として重鎮なイメージに戻るにはマダ時間がかかりそうです。

7日木曜日、あまり注目の指標が無い感じの雇用統計前日です。強いていうなら、午後9時半にあります米週次失業保険関連指標と言ったところになってしまいます。いつも米週次失業保険関連指標とまとめてますが、ご存知のように「新規失業保険申請件数」と「失業保険継続受給件数」が同時に発表されます。過去にも何度か書いているんですが、この2つ集計日が1週ズレておりまして、新規分は前週末(土曜日)時点、継続分は前々週末(土曜日)時点の数字です。今回の発表ですと新規分は10月2日土曜日、継続分は9月25日土曜日時点ですの数字でして、新規分の上昇や下落と、継続分の上昇や下落が若干リンクしない事があるのはそれも理由にあります。また、継続して受給を受けている方でも受給を受けている期間と言うのは人によって違いますので、受給終了による減少が多い週も少ない週もあるわけです。ただ、プロフェッショナルな市場参加者の皆さんは、そんな事は当然分かった上で数字だけ見てるフリをしているだけでして、ある時突然金融系通信社の記事で「新規が落ち着いたが1週ズレの継続数を見ないと判断できないと言う声が市場から聞かれた」とか書かれて焦らないようにしないとなりません(笑)。

7日金曜日午前8時50分に日本の貿易収支があります。指標サイトによっては国際収支の貿易収支とか書かれているかもしれませんが、日本の場合は通関ベースも発表になっているので区別のためでして、こちらが一般的な貿易収支となります。そんで午後9時半にアメリカの雇用統計が発表となりまして、同じく午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標も発表になります。今回アメリカの非農業部門雇用者数は前月と比べて50万人前後の増加を予想している銀行や証券会社が多いようですが、前回の超絶下落を当てた私としては、今回は80万人とか100万人とか上にぶっ飛ぶ、か、あるいは前回値を50万人程度に情報修正した上で50万人程度にしてくるのかのどちらかのような気がしてなりません。最近の前回値修正詐欺は酷い感じになってきてまして、指標によっては、ほとんど注目されない前々回数値を修正してくるパターンもあったりで、日本もやればいいのにとか思ってるんですけど(笑)。

そんな感じで、雇用統計が終わりますと、その後はダウの上下運動に身を任せて今週もお開きとなります。


 

さあ、今週も暑いらしいです(北海道除く)。

tenki.jp

リンク切れ時 ⇨ アーカイブ

昨年どうだったな?と思って自分のブログで「暑」の文字を検索したところ、最後に出てきたのが10月25日のブログ(2020/10/24戦績)でした。今年もまだまだ、暑さにお付き合いしないとならないようです。今週も一週間、涼しさと財布の中身を求めて頑張ってまいりましょう。


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら