2021/09/13 月曜日
2021年第37週の月曜日です。
本日早朝のオセアニア時間は、特にこれと言って先週末の終値から乖離して始まる通貨も少なく、と言うか、まともに取引されている通貨が無かった感じです。それでも相対で受けないとならない銀行の皆さん、ご苦労なことです。
さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。
今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、今週の各国中銀の金融政策発表としては、13日月曜日午後6時カザフスタン、15日水曜日午後5時ジョージア(グルジア)、16日木曜日午前0時半モザンビーク,午前7時コスタリカ、17日金曜日午前2時エジプト,午後10時半ナイジェリアなどが予定されております。もうほんと、エキゾチックカントリーばかりです。
直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、14日火曜日から国連総会が開幕します。
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一般的な会議と違い会期が始まると言うだけで、いつまでって言う性質のものでは無いんですが、会期開始に伴い各国首脳による一般討論演説が来週行われます。つまり重要なのは来週でして、とりあえず14日開幕なので取り上げておかないといけないかな?みたいな感じでした(笑)。
次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が比較的少なく、日によっては若干レベルを落としながら羅列していきます。
本日13日月曜日、特に目立つ注目指標はありません。トルコリラ好きな方には、午後4時にちょろっとトルコの経常収支やら小売売上高やら鉱工業生産やらと指標集中発表があるくらいでしょうか。それでも、あまり注目度が高い指標も無いんですが、何も無い日にパッと出ると、普段あまり注目されない指標でも急にもてはやされる事もあります。されない事の方が多いですが(笑)。
明日14日火曜日、午後3時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。最近のポンドは機会があればビュ~ンと行く感じでして、特に英国にポジティブな内容ですとポンド買いが大きいようです。ここのところ英国でも、新型コロナウイルスの対応を巡って首相が随分と叩かれたりしてまして、国によって様々な政策を試みたとしても、結果だけしか見てもらえないのはどの国も同じようです。せめて雇用だけでも上向きになっている事を期待したいところです。午後9時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表があります。まだ火曜日なんですが、こちらが今週注目ナンバーワン指標でして、火曜日にして、この発表が終わったら今週は終わりのようなものです(笑)。FRBが、物価上昇については満足していると言う見解を示しており、この14日からFRB高官らがFOMC終了後まで発言を禁止されているブラックアウト期間が始まるため、特にCPIが下振れした際にどの程度の認識を持っているのか探る事ができなくなります。上振れは当たり前、少しでも事前の市場予想を下回ったら危険と認識しておいた方が良さそうです。
15日水曜日、昔は固定祝日の敬老の日だった9月15日です。午後3時に英国の消費者物価指数(CPI),生産者物価指数(PPI),小売売上高など集中発表があります。午後3時と言う東京時間終了直後のいい時間ですしポンドですし、そこそこの発表数値で、そこそこの値動きを期待したいところです。午後9時半にカナダの消費者物価指数(CPI)の発表があります。カナダの指標と言う事で、カナダ好きにとっては無条件で期待しております(笑)。
16日木曜日、午前7時45分にニュージーランドの四半期国内総生産(GDP)の発表があります。なにかにつけて最近は反応が大きなニュージーランドの指標で、しかも四半期GDPときたら危険な香りがぷんぷん匂ってきます。発表内容によってはNZドルがドカ~ンと動くのは当たり前で、隣国かつ最大の相互干渉国である豪州の豪ドルにも影響があるでしょうし、いつも同じ括りで動いている加ドルにも影響がありそうです。午前8時前の朝っぱら発表なので、「しまった~!」とならないように注意しておきたい指標です。午前8時50分に日本の通関ベース貿易収支の発表があります。これが今週発表される日本の指標の中では最も重要っぽい指標です。正直言って日本の貿易収支、しかも通関ベースで市場が動く事はまずありません、って言うか最近は見たことありません。とりあえず日本の指標を一つでも上げておくため仕方ありません(笑)。午前10時半に豪州の失業率など雇用関連指標の発表があります。豪州は新型コロナウイルスの影響でロックダウンなど行動制限が続いたりして、雇用に非常にナイーブになっておりまして、前回の発表でもテレビニュースや一般紙でも大々的に取り上げられました。今回もまた、非常に注目されており、恐らく悪化する失業率がやり玉に上がるでしょう。前回値が 4.6%で今回の市場予想が 4.9%となっておりますが、テレビや一般紙では事前の市場予想なんてものは関係なく悪化の部分だけを取り上げられるかと思われます。そこまで大騒ぎになれば、シドニー株式市場は高い反応を示し、外国為替市場にも影響は必至です。赤の太文字としてたのはそのためで、十分に気をつけないとならない指標です。午後9時半にアメリカの小売売上高があります。最近はあまり注目されない小売売上高でして、もうほとんど若干の落ち込みは想定の範囲内と言った感じです。この発表を受けてダウに影響が無ければ、外国為替市場にも大きな動きは無いかと思われます。外国為替市場としては、むしろ同じ午後9時半に発表される週次の米失業保険関連指標の方が影響がありそうです。
17日金曜日、週末花の金曜日なのに指標が少なくて少し寂しい日となってます。午後3時に英国の小売売上高があります。金曜日で、しかもポンドなので、一週間分の上げまたは下げを一気に全戻しへのトリガーになる事を期待してます(笑)。あとは、午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)とかありますが確定値発表のため、よほど大きな変動でも無い限りスルーでしょう。最後、午後11時にミシガンさんの例のアレ速報値があって今週は終了です。
本日早朝、オセアニア時間の始まりを確認しながらパソコンでニュースを見ておりましたら、モンゴルでビーバーさんが新型コロナウイルスに感染したと言うニュースがありました⇩
同センターによると、鼻の粘膜による検査の結果、少なくとも7頭がデルタ株に感染していた。ビーバーにはせきや鼻水が出る症状があった。飼育係から感染したとみられ、既に飼育係もビーバーも回復したという。
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既に飼育員さんもビーバーさんも回復したと言うことで良かったんですが、インフルエンザと同じように動物にも感染するのは自然な事でしょうし、今まで大きく話題にならなかったのは、動物の感染まで検査するほどの余裕が人になかったのかな?とも思います。「遂にビーバーまで!?」ではなく、「やっと動物まで気をつかえる余裕が出てきた」と思うと、随分と違った気持ちにもなれる感じがします。
心に余裕を持てるようになるためには、まずお金から(笑)。今週も一週間、頑張ってまいりましょう。
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