FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/08/02 月曜日

2021年第31週の月曜日です。

月明け、週明けの本日早朝オセアニア時間は、非常に閑散としておりまして、恐らく本当の銀行間で行われた取引なんて皆無だったのではないでしょうか?一部対個人向けの金融機関が示していたレートなんかは、スプレッド分だけ先週末の終値より円高・ドル高に振れているように見えているだけ、そんな感じでした。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で8月3日火曜日午後1時半に豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は変更なしの +0.10%のままとなっておりますが、市場予想うんぬん関係なくどうせ今回も変更なんてしないでしょう(笑)。南半球の豪州は、今現在の季節は新型コロナウイルスのような感染症には厳しい冬季でして、先月行っておりました全豪各地でのロックダウンですが、シドニーでは継続となりまして今もまだロックダウンを行っております。そんな中で、やはり成長率鈍化の予想をする金融機関も出てきておりまして、その辺りが今回のRBA発表でどのようになるのか、もし若干でも「ひよってるやついる?」みたいな、最近の女子高生のLINEのような会話が出てきますと、豪ドル売り待ったなしの状況になりそうな感じもあります。他人様の不幸を利益の源泉とはしたくないんですが、なってしまったものは乗るしかありません。よく観察し、よく注意しながら対応をしたいと思います。

5日木曜日午後8時に英中銀イングランド銀行が金融政策委員会(MPC)にて決定した金融政策を発表します。前回、金融政策まで含めて全くの手つかず、全て現状維持で終わらせたイングランド銀行ですが、今回もまた政策金利については現状維持の+0.10%のままとなっております。他の金融政策に全く手つかずの中で政策金利だけをイジって来る事はまず無いんですけど、理論的にもテクニック的にも「絶対ないわけではない」と言うのを忘れないようにしておきませんと、ある時、突然そう言う事をする中銀が出てくるとも限りません。まあ、やるとしたら南半球の日付変更線ギリギリにある英連邦王国でしょうけど(笑)。今の英国は、とにかくイケイケモードに突入しておりまして、政府と一体で経済成長を促していきたいイングランド銀行としては、ここで、新型コロナウイルスの話題を引きずり出したり、あるいはテーパリングや利上げ時期について主な話題とする事は避けたいでしょう。じゃ何?ってなりますと、恐らく「気候変動対策」は間違いなく、もしかしたら「中銀デジタル通貨」あたりに標的を持ってくるんじゃないでしょうか。なぜか分からないのですが、中銀がデジタル通貨をどうのこうのと言うニュースが伝わるとビットコインなどが買われる不思議な現象が発生しているんですが、あれって、あのニュースで仮想通貨を買ってる人たちは商売敵が登場、あるいは中銀が発行したらそれ以外は規制される可能性があるって事を分かってますかね?いや、分かってたら買い上がらないな(笑)。まあいいんですけど、先週末にもFRBのブレイナード理事が中銀デジタル通貨の発行を急いだ方がいい的な発言もしておりまして、そろそろそちらのへの注目度が上がりそうな感じもあります。

jp.reuters.com

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私が思うに、世界中の国の中で、最も中銀デジタル通貨の親和性が高いのは日本ではないでしょうか。なぜかと言いますと、中銀デジタル通貨の最大の問題点は、金融機関の預金残高が低下し引き出される現金が増えるところでして、金融機関、もっと言えば銀行の役割は信用創造によって現金を作り出す事で、そのサイクルのためには「貸し出しと預金受け入れ」このセットがどうしても必要です。通常、大量の現金を手元に置くことが現実的に困難であるので、貸し出した資金は預金として預けられるわけですが、デジタル通貨となるとそれを簡単に手元に置くことができるようになるため、信用創造のサイクルが低下する。そこ、日本の場合、現在でも大量にタンス預金があるわけでして、あんま変わんないじゃん!みたいな部分も(笑)。それと、預けておいても、ここまで低い金利じゃ利子なんてつかず「じゃタンス預金でいいや」みたなのもあり、もしデジタル通貨になって、その移転に手数料がかかるようになったとしても、ATMでお金を引き出す際に手数料かかるなら「じゃデジタル通貨のタンス預金でいいや」みたいな事になりそうなのが、The 日本国。日銀がマイナス金利政策を導入した時にも「日銀く◯ってる」的に言われたものが、今や世界のスタンダードに。日銀が量的緩和政策を導入した時にも「日銀◯るってる」的に言われたものが、今や世界のスタンダードに。そのうち、デジタル通貨も日本が最も広く使われ、その多くがタンス預金となり、デジタル通貨の代名詞として世界的に「TANSU Savings」とか言われる時代が来るのかもしれません(笑)。

さて、話しを戻しまして、これ以外の国も含め今週の各国中銀の金融政策発表としては、2日月曜日午後6時ブルガリア、3日火曜日午後1時半豪州(再掲)、4日水曜日(時間未定)アルメニア,午前6時ホンジュラス,午後4時5分タイ王国,午後5時ジョージア(グルジア),午後11時アルバニア、5日木曜日午前6時ブラジル,午後8時英国(再掲),午後9時半チェコ、6日金曜日午前2時エジプト,午後1時半インド,午後9時ルーマニアなどが予定されております。

6日午前10時半に豪州中銀RBAが四半期金融政策報告を公開します。3日火曜日にありますRBAの金融政策発表では、声明文と言う形で非常にざっくりとした発表しかありませんので、この四半期金融政策報告書の内容によっては、こちらの方が豪ドルへの影響があるかもしれません。 

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日2日月曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時50分、ドイツが午後4時55分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分(すべて夏時間の場合)となってます。午後3時にドイツの6月小売売上高がありますが、赤字にしてあるのは重要指標と言うよりも、句読点的な意味合いしかありません(笑)。午後11時にアメリカのISM製造業景況指数があります。この発表の15分前にマークイット社のPMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。まあ、この指標は以前から「ISM製造業景況指数」と日本で言われているから「ISM製造業景況指数」なんですが、これも「ISM=Institute for Supply Management 米サプライマネジメント協会」が発表する「製造業PMI」なんで、マークイット社の指標が先行指標として機能するのは分かりやすいパターンではあります。最近どうも、マークイット社が発表するものだけがPMIと勘違いされている方がネット上で散見特に某140文字(笑)されますが、この「PMI」と言う略語は「CPIが消費者物価指数」と同じで、どの組織が調査しようが、「調査内容が同じであればPMI」です。その点お間違いの無いようにお願いしたいと思います。

明日3日火曜日、あまりパッとした指標が無い日です。どうせ動かないなら、日午前8時半に東京の消費者物価指数(PMI)があるよ~と書いておきましょう(笑)。

4日水曜日、 この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。最近の欧州はPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分(すべて夏時間の場合)となってます。午前7時45分にニュージーランドの失業率など雇用関係指標の発表があります。前日の豪州の金融政策発表もありますし、ニュージーランド中銀は先日の金融政策会合で量的緩和政策である大規模資産買い入れプログラム(LSAP)の終了をしておりまして、他の中銀よりも一歩進んでいるため、雇用関連指標が上向きますと、今後利上げへの期待が一気に膨らみます。午後9時15分に米ADP社による全米雇用レポートが発表されます。正直言って、この発表で動くかどうかは、発表された数値が前回値や事前の市場予想と極端な乖離があるか、あるいは直前の雰囲気だけです。最近は雇用統計の先行指数としての機能が完全に失われている感じでして、今回はどうでしょう?もうそろそろ赤字にすらしなくていいような感じ感じと言い続けならがも毎回赤字にしておいたんですが、今回は句読点的な代わりとして時刻だけ赤字にしておきます(笑)。午後11時にアメリカのISM非製造業景況指数があります。この発表の15分前にマークイット社のサービス業PMIが発表されるので、その数字次第ではマークイット社のPMIからのコンボでドル急変が発動するかもしれません。⇦ 月曜日と一緒なので以下略

5日木曜日午前10時半に豪州の貿易収支があります。火曜日に発表されるRBAの金融政策次第では貿易収支に注目が行く可能性もありまして、願わくばそうあって欲しいとの期待も多分に含まれた見解です。午後9時半にアメリカの貿易収支、そして同じく午後9時半にカナダの貿易収支の発表があります。午前10時半の豪州を取り上げたのも、同じ日にアメリカとカナダの貿易収支の発表があるためで「貿易収支デーだね~」と言いたいだけではあります(笑)。それと、もう一丁午後9時半にアメリカの週次新規失業保険申請件数の発表がありますが、最近は下がる下がると予想が出ても、ちっとも下がらないため、雇用統計を前にしてもし仮に数値が急落でもしますと、翌日に控えた雇用統計への期待感が一気に高まる事になります。もっとも、今回の雇用統計の集計期間とは全く関係ない日における失業保険の数値なんですが、そんな事は市場関係者の皆さんには全く関係ないお話しでして、なんでも厳密に精査するのであれば「噂で買って」のような格言ができるハズがありません。

6日金曜日、この日は午後9時半まで大したものが全くありません。午後3時にドイツの鉱工業生産とかもありますが、市場に与えるインパクトなんて、ユニクロの四半期決算の方が高いんじゃないかと最近では言われております[独自研究? ]。その午後9時半にアメリカの雇用統計、そして同じく午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標の発表があります。アメリカの雇用統計、いくら失業率の方が重要と言われていても、やはりパッと目につくのが非農業部門雇用者数の変動でして、ただ、前回は事前の市場予想が70万人前後のところ85万人と大幅に伸びたものの、失業率が更に前回 5.8%から 5.7%へと改善予想だったものが 5.9%への悪化してしまい、結果としてドル売りの流れとなりました。

前回のご様子⇩

fxse.hatenablog.jp

今まで 0.1ポイント程度の失業率変動は、非農業部門雇用者数の変動幅が大きければ無視されるような風潮もありましたが、その辺りシビアになってきているようですから、雇用統計発表後に非農業部門雇用者数だけ見てパッと飛びつくのは危険な感じになってきているかと思います。また、失業率に関しても、仮に事前の市場予想通りだったとしても労働参加率まで合わせて検討しなければ確実とは言えない情勢でして、雇用統計祭りに参加するのにも、より高いスキルが必要な時代になってきたようです。それか、マージンコールもネガティブバランスも怖くない海外口座でぶっ飛ばすの覚悟で全力で行くか(笑)。

同じ時間に発表になりますカナダの雇用関連指標に関してのご意見は、「あ~あ、今月はアメリカナダが一緒の発表でもったいない」って感じだけです(笑)。雇用統計の発表後も、チョロチョロと細かい指標はあるものの、恐らく大勢に影響は与えず、今週はこのまま終わりになるかと思われます。 


 

さあ、いよいよ8月となりました。毎日暑い日が続き、うっとおしくて仕方ありません。お部屋冷やすのにも電気代がかかりますし、電気代ケチるより、電気代稼いで冷房ガンガンに冷やして、頑張って東京中を冷房で冷やしてあげたいと思っております(笑)。ん?室外機?室外機は、オーストラリアとかニュージーランドに置いたら、あっちが暖かくなって一石二鳥でしょ?

実はこう言うの、技術革新でそのうちなんとかなるんじゃないかと思ってます。今から100年前の人たちに、「離れたところと相手の顔を見ながら会話できる時代が来る」とか言ったら笑われるか、心底心配された事でしょう。なんでも不可能だと思わず、それに向かって頑張れる人が結果を出せるんだと思います。

それにしても、研究にもお金が必要でしょうし、いざこの人!ってなった時にお金を突っ込めるように、今のうちからお稼ぎしておきたいところです。今週も一週間、東京中を冷房で冷やせるくらいの電気代を稼げるよう、頑張ってまいりましょう。なんかキレイにまとまった(笑)。


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