FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/07/16 戦績

 2021/07/16 金曜日 戦績

USDJPY         +72,900円

EURUSD         +86,334円

GBPUSD        +135,198円

AUDUSD         +36,263円

NZDUSD         +27,595円

USDCAD         +58,088円

USDCHF         +37,707円

EURJPY        +131,700円

GBPJPY        +182,900円

AUDJPY         +45,300円

NZDJPY         +26,500円

CADJPY         +76,500円

CHFJPY         +52,200円

EURGBP         +26,111円

EURCHF                -

TOTAL         +995,296円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +4,782,875円

 

月間戦績(7月)

TOTAL      +12,373,910円

 

年間戦績(2021年)

TOTAL     +140,661,728円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL     +765,912,134円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +2,145,912,149円

 

昨日、正午ちょっと前の午前11時56分に日銀が2日間にわたる金融政策決定会合を終え結果を発表しました。政策金利については据え置き、 

日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

07/16 1156JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%

従前から実施しております金融政策については据え置き、

www.yomiuri.co.jp

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また、今回から実施する新しい政策としては、前日に日銀御用メディアであるブルームバーグが伝えておりました通り、

www.bloomberg.co.jp

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「気候変動オペ」に関する発表がありました。

www.bloomberg.co.jp

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記事を色々とペタペタ貼っておりますが、実はロイターの記事を貼ったら一発で終わりだったりするんですけど、 ちょっとタイトルに詰め込み過ぎて逆に分かりにくくなってしまってるような?(笑)。

日銀、気候変動オペは付利ゼロ・グリーン国債購入へ 金融緩和継続

jp.reuters.com

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うん、ロイター頑張ったのよくわかる(笑)。

ところで、この今回の日銀が決定した「気候変動オペにゼロ%付利」って意味わかりますかね?実際、市場関係者の中でもよく分かってない人もいたりしまして、特に外人さんで日銀当座預金の金利システムを把握できておらず、どこまでがゼロ%金利で、どこからがマイナス金利になるのかイマイチ分かってない方も見受けられます。

上でも貼り付けた⇩この表が日銀当座預金の利率でして、 

補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%

基本的には、金融機関が日銀当座預金に預けた金利はマイナス0.1%です。ただし、そこに色々と例外規定がありまして、たとえば、もういきなり上の利率の正式名称である「補完当座預金制度適用利率」が一種の例外規定になっており、日銀当座預金に金融機関が預けてある資金から、法定準備預金額を超えた部分に利子を付ける制度が補完当座預金制度です。

通常のプラス金利であれば「法定準備預金額を超えたら金利を付けてくれるなら日銀に預けておこう」と言うインセンティブが働き、現状のマイナス金利であれば「法定準備預金額を超えたらマイナス金利でお金が取られるなら預けずに自分のところで運用しよう」と言うディスインセンティブを働かせる事により、市場にお金を流そうと言う、これこそ正にマイナス金利による質的緩和の一つなわけです。量的緩和はよく語られますが、質的緩和は「量的・質的緩和」と一緒にされて解説される事がほとんど無く、見えにくい金融政策ですが、ぶっちゃけ「ちゃんと説明すると、それ意味あるの?とツッコまれそう」で、説明したくないのかも(笑)。

話しを例外規定に戻します。まだ他にも例外規定はモリモリと盛りだくさんでして、例えば中小企業向け融資を頑張りますと「融資金額の2倍をマイナス金利から除外」してくれたりします。今回の「気候変動オペは付利ゼロ」と言うのも、このマイナス金利から除外してもらえる部分の適用となりまして、このマイナス金利から除外してもらえる部分を「マクロ加算」と言います。非常にみみっちい政策です(笑)。そう、よくニュースで書かれてますよね?あのマクロ加算です。一般紙でマクロ加算とか書かれていると「書いてる記者コレ分かってるんかね?」といつも思ってます(笑)。

で、この発表を受けて外国為替市場はどうなったのかと言えば⇩

うん、全然動かなかった(笑)。

最後、黒田総裁の会見終了間際からジリジリと上がったのは「ああ、もう何も無いからとりあえず円売っとこ!」なのか、あるいは、ただ欧州勢が参加し始めた時間でドル買いが入っただけなのか。

 

その黒田総裁会見ですが、やはりポイントは「気候変動オペ」についてでして、

jp.reuters.com

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上⇧のロイターの記事によりますと、総裁いわく、

総裁の発言

気候変動オペについては、現時点でゼロ%の付利、利用残高の2倍の金額を「マクロ加算残高」に加算する措置は「十分なインセンティブになっている」との考えを示した。

との事ですが、金融屋さんとしますと、

市場関係者の意見

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア・マーケットエコノミストは、金融機関からみたインセンティブは小さく、「プログラム自体が金融市場や銀行の投融資スタンスに大きな地殻変動を起こすことは考えづらい」と指摘する。

でしょうね。

私としては、気候変動への対応が必要かどうか自体に懐疑的ではあるんですが、それでも世界の潮流に逆らってまで日銀が独自路線を突き進む必要性はありません。今後検証しながら、実効性のある気候変動に対する対策をして行って欲しいと思います。


 

昨日午後9時半、アメリカの小売売上高が発表になりました。結果は、予想以上と言える上昇幅を見せてくれまして、十分に「極端にブレた数字」と言える内容です⇩

米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)  -1.7%
 -1.3%
 -0.4% +0.6%
小売売上高コア※1(前比)  -0.9%
 -0.7%
+0.4% +1.3%

なにせ全体の小売売上高が 、前回値を0.4ポイント下方修正した上で、事前の市場予想のマイナス0.4%からプラス0.6%の結果、自動車を除いたコア指数なんてプラス0.4%からプラス1.3%まで0.9ポイントも上に乖離しておりました。

この発表を受けた外国為替市場は?と言いますと⇩

うん。あんまし興味なかったみたい。

月曜日のブログ⇩でも、数字がブレなきゃ動かない予想をしてましたが、

午後9時半にアメリカの小売売上高があります。アメリカの小売売上高は重要な指標なんですが、特に重要月間と言うわけではない6月の数値なので、極端に数値がブレていなければスルーされる可能性すらありそうです。

fxse.hatenablog.jp

まさか、ここまでブレても動じないとは(笑)。

いま市場の皆さんの関心は各国中銀の利上げ時期が早まることで、その利上げ時期の前倒しの兆候を探るための物価上昇、中銀や政府高官らによる発言、これらしか興味が無いように思えます。たぶん、いくつも同時に考える事が難しい人たちなんです(笑)。

 

とりあえず、日銀イベントが終わったと言う事で、喉に刺さった魚の骨が取れた程度の影響を来週に期待したいと思います。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

NZL第2四半期(4-6月)
0745JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(CPI)
(前比)
+0.8% +0.8% +1.3%
消費者物価指数(CPI)
(前比)
+1.5% +2.8% +3.3%
ニュージーランド6月
0630JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
製造業購買担当者景気指数
(BusinessNZ発表)
58.6 60.7
ニュージーランド6月
1200JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
非居住者国債保有率 44.2% 45.1%
イタリア5月
1700JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易収支 +58.71億ユーロ
+58.70億ユーロ
+65.00億ユーロ +56.42億ユーロ
貿易収支(EU内) +10.13億ユーロ
+10.12億ユーロ
 +8.59億ユーロ
スペイン5月
1700JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易収支 -12.97億ユーロ +1.40億ユーロ
ユーロ圏5月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易収支(季節調整) +134.27億ユーロ
 +94.43億ユーロ
 +80.00億ユーロ  +93.51億ユーロ
貿易収支(季節調整) +152.23億ユーロ
+109.31億ユーロ
+164.00億ユーロ  +74.90億ユーロ
ユーロ圏6月
1800JST
前回値
(速報値)
市場予想
(中心値)
結果
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・確定値
+0.3% +0.3% +0.3%
消費者物価指数(前比)
HICP(EU基準)・確定値
+1.9% +1.9% +1.9%
消費者物価指数コア(前比)
HICP(EU基準)・確定値
+0.3% +0.3% +0.2%
消費者物価指数コア(前比)
HICP(EU基準)・確定値
+0.9% +0.9% +0.9%
カナダ6月
2115JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅着工件数 28.63万件
27.59万件
27.00万件 28.21万件
米国6月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
小売売上高(前比)  -1.7%
 -1.3%
 -0.4% +0.6%
小売売上高コア※1(前比)  -0.9%
 -0.7%
+0.4% +1.3%
小売売上高コア※2(前比)  -1.0%
 -0.8%
+0.3% +1.1%
小売売上高コア※3(前比)  -1.4%
 -0.7%
+0.4% +1.1%
カナダ5月
2130JST
前回値
(前月確定値)
前回値
(今月暫定値)
結果
卸売売上高(前比)
確定値
+0.4% +1.1% +0.5%
米国5月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
企業在庫(前比) +0.1%
 -0.2%
+0.5% +0.5%
小売在庫(前比)  -0.8%  -0.8%  -0.8%
米国7月
2300JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ミシガン大消費者信頼感指数
速報値
 85.5  86.5  80.8

───── 日付変更 ─────

米国5月
07/16 2900JST
(07/17 0500JST)
前回値 市場予想
(中心値)
結果
対米証券投資 +1001億ドル 
+1012億ドル 
+1053億ドル 
対米証券投資(短期債除く) +1007億ドル  -302億ドル 

 


=別表= 米国 ベーカーヒューズ社 採掘装置(リグ)稼働数

米国 採掘装置(リグ)稼働数
07/16 2600JST
(07/17 0200JST)
前回値 結果
米ベーカーヒューズ社
原油のみ
378 380
米ベーカーヒューズ社
原油・天然ガス
479 484

 


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