FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/07/05 月曜日

2021年第27週の月曜日です。

1年は52週ですので、今週でちょうど半分を過ぎたと言う事になります。あれ?こんな感じの先週も書いたっけ?(笑)。

昨日はアメリカが独立記念日の祝日で、正確に言いますとこのブログを更新した日本時間で7月5日月曜日午前7時半の段階ではアメリカ50州全ての州がまだ7月4日独立記念日の最中です。アメリカでも日が明け、7月5日月曜日は日曜日が祝日だったため振替休日となっており、本日アメリカの全ての金融市場はお休みとなります。

アメリカの場合、連邦祝日でもニューヨーク州は祝日では無いとかでニューヨーク証券取引所がご開帳していたり、一般的にアメリカの祝日と思われる日でも実は連邦の祝日では無いためニューヨーク証券取引所は休場なのに債券相場は動いていたりとかもありますが、この独立記念日とクリスマス、サンクスギビングだけはキッチリかっちり全米がお休みとなります。

酷いのはクリスマスとサンクスギビングでして、そりゃもう、スーパーまで閉まってしまい買い物すらできない始末。それに比べ独立記念日は書き入れ時とばかり営業しているお店も多く(当然、地方による差はあるかとは思います)アメリカに住む外国人としては助かります。

アメリカの場合、日付が固定されている祝日が少ないのですが、独立記念日のように日付が非常に重要な記念日はさすがに日付が固定されてます。そして、日付が固定されていると土日に祝日となる年があるわけでして、今年のように日曜日が祝日となりますと日本と同じように翌月曜日がお休みとなりますが、日本と違うのは土曜日が祝日となった場合には前金曜日がお休みになると言う事です。

アメリカの祝日の振替を見ておりますと、日本もそろそろこの制度を取り入れて欲しいと願うばかりです。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で7月6日午後1時半に豪州中銀RBAが政策金利と今後の金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は変更なしの +0.10%のままとなっておりますが、市場予想うんぬん関係なくどうせ変更しないでしょう(笑)。とりあえず、現状2024年までは政策金利を上昇させる必要が出てくる事は無いだろうと言うRBAの予測を揺るがす事象をRBA自身が観測するのかどうかが焦点でして、一番の注目は住宅価格についての言及=政策金利を上昇させる一つのエレメントをどのように見ているのか?と言うところです。どうせ政策金利は変わりませんから、そう言う細かい部分を精査し、市場の皆さん的に動きたければ動くと言ったところでしょう。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、5日月曜日午後10時イスラエル、6日火曜日午前3時ウルグアイ(先週7月1日木曜日からの延期),午後1時半豪州(再掲)、7日水曜日午後9時ルーマニア,午後11時アルバニア、8日木曜日午前11時スリランカ,午後4時マレーシア,午後4時セルビア,午後8時頃ポーランド、9日金曜日午前8時ペルーなどが予定されております。

8日木曜日早朝3時、米FRBが前回6月15~16日(現地時間)に開催しました「連邦公開市場委員会(FOMC) 」の議事要旨を公開します。年に4回だけFOMC声明文と同時に長期展望(Projection Materials)が公開された回でして、そこで注目のドットチャートにおいて来年2022年以降の金利上昇を示唆したのが一番の話題になった回のFOMCでした。FOMCの結果よりも長期展望が持て囃されたため、今回はそのFOMC自体の結果が声明文以上に詳細に公表されるわけでして、FOMC直後に評価をしなかった分、あえて今回ここで大きく反応をする可能性もあるかと思います。まるで、以前無視していた事に対するバツの悪さを隠すため、あえてハシャぐ子供のように(笑)。むしろ、そのような感じで市場の皆さんが高反応してくれる事を期待しております。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、本日5日月曜日に、先週まとまらなかったOPECプラス会合が再協議の予定です。減産を延長するのかどうかで揉めてまして、これで交渉決裂となったら原油価格は更に上昇する事になるのでしょう。私としては上昇して頂いて構わないのですが、原油価格が上昇するとあちこちに影響があり、ポジティブな影響だけでなくネガティブな影響も多くあります。適度なバランスを取れるところで解決して欲しいところです。ところで、よく「自然エネルギー100%達成したら原油は要らなくなる」と思っている方がおられますが、そう言う皆さんは、プラスチック製品とかどうやって出来ているんだと思ってるんでしょうかね?うちの子供が小学生の時の教科書に載ってますから、日本のほとんどの皆さんも小学校で習ってるかと思うんですけど。

明日6日火曜日から、欧州中銀ECBが「戦略点検の最終結果を最終調整」するための特別会合をフランクフルトにて開催します。とりあえず、6日の火曜日は夕食会だそうですので実質7~8日でしょう(笑)。久しぶりに行うECBの戦略点検ですので、その結果に注目と期待がかかってまして、裏を返せば、期待通りの結果が出ないと失望すると言う事です。勝手に期待して勝手に失望するのは金融市場のお家芸のようなものですので、大口の市場参加者の皆さんが株や為替を期待感で買うのか売るのか、失望感で売るのか買うのか、そこを見極め我々個人は上手に乗りたいところです。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日5日月曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。最近の欧州はPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半となってます。なおアメリカは祝日のため、いつもは同じ日に発表になりますが今月だけは1日遅れの翌6日午後10時45分の発表となってます。午前10時半に豪州の住宅建築許可の発表があります。翌日に金融政策発表を予定しておりますので、ちょっとした数字のブレで値が反応しやすい可能性もあり、一応注意しておいた方が良さそうです。

明日6日火曜日午後6時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数、同じく午後6時にユーロ圏の小売売上高が同時に発表になります。東京時間から欧州序盤まで特に目立った指標も他に無いため、午後6時と言う時間もちょうどいい頃合いですし、これらの指標発表と言うよりも時間的に注意しておきたい感じです。午後11時にアメリカのISM非製造業景況指数の発表があります。この発表の15分前にマークイット社のサービス業と複合PMIが発表予定でして、先にあるPMIの数値次第ではISM非製造業景況指数への「期待 or 失望」で値が動き、後から発表されるISM非製造業景況指数で「更に伸びる or 行って来い」となる可能性もあります。どっちでもいいので、ぜひそうあって欲しいと願ってます(笑)。

7日七夕の水曜日、ろくな指標がありません。どうせ翌朝3時に公開されるFOMC議事要旨待ちとか言って値も動かなさそうですし、この日は夕飯でそうめんでも食べて、家で七夕まつりでもやっていればいいでしょう(笑)。

8日木曜日午前8時50分に日本の貿易収支が発表されます。今回もまた黒字予想でして、あまり黒字が続いてアメリカに何か言われないといいな~と考えてしまいます。まあ、大統領変わって代わってから今はまだ大丈夫そうですけど。午後9時半にアメリカの週次新規失業保険申請件数があります。先週、雇用統計で失業率が悪化しておりましたが、やはり直前の新規失業保険申請件数より前は数値が落ちていなかったのが失業率の低下に結びつかなかったと言う部分もあるんでしょう。その辺り、気がついている市場関係者の皆さんも既に多くいると思われまして、しばらく週次のこの指標も再度注目されそうな気がします。

最後9日金曜日、一昔前なら注目度が非常に高かった中国の消費者物価指数が午前10時半に発表になります。最近、あまり注目されてませんが、それでもたまに思い出したように反応する事もあり、指標が少ない日ですので特にオセアニア通貨あたりの取引をしている場合には気をつけておきたいところです。午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標の発表があります。私的に今週注目ナンバー1、と言うか、今週期待値ナンバー1の指標でして、最近は加ドルの動きもよくなってきているため余計に期待が高まります。特に注目される新規雇用者数なんですが、4月に発表になった3月度の数値が約30万人と、そこを最後にマイナス続きとなってます。今回の市場予想がプラス20万人前後となってまして、カナダ中銀関係者やカナダ政府関係者の発言なんかではワクチン効果が随分と出ていると言う事ですので、今回のプラス20万人前後と言うのは全然難しくない数字かと思われます。むしろ、私としては30万人超えて40万人近くまで行くんじゃないかと思ってます。今週はミシガンなんちゃら指標とかもありませんし、注目の指標は以上となります。


 

先週から昨日にかけまして非常に梅雨らしい天気となりました東京ですが、正直な感想としては、事前に言われていたほどの大雨にはならなかったな~と言う印象です。もちろん、それで文句があったりするわけではなく、極端な大雨にならずに良かったと言うポジティブな感想です。

場所によっては予報どおりに極端な大雨になったところもあり被害に遭われた方もおられるようでして、たかが雨と高を括らず、天気予報と実際の空を見ながら、梅雨が明けるまで家でカチャカチャしていたいと思います(笑)。早く梅雨が明けるように祈りながら、今週も一週間がんばってまいりましょう。

なお、夏場に必要な水量だけは確保できるように雨に降っておいてもらいたいところではあります。 


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