FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/06/21 月曜日

2021年第25週の月曜日です。

本日早朝4時前後から始まったオセアニア時間ですが、ほぼ前週末の終値近辺から始まった様子でした。ほんと、全然つまんない(笑)。

 

土日にも特に目立ったニュースもなく、EUが先週行った大手金融いじめ⇩

www.bloomberg.co.jp

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これも、週末に解除されまして⇩ 

jp.reuters.com

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最近は、EUによる極端な「大企業に対する制裁や規制」が目立ってまして、行き過ぎた公平な民主主義は却って不公平になる未来へ突き進んでいるような気がしてなりません。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で6月24日木曜日午後8時、英中銀イングランド銀行(BOE)が2日間にわたる金融政策委員会(MPC)を終え今後の金融政策を発表します。事前の市場予想では、政策金利は 0.10%の据え置き、また量的緩和政策の資産購入枠も合計 8950億ポンドの据え置き予想となっております。
ここ最近の各国中銀による金融政策発表の流れからしますと、現状の金融政策に関して変更の有無は一切関係なく、ほんの僅かでも「利上げ」ないしは「金融緩和解除時期の前倒し」の匂いがした段階で市場関係者の皆さんが突っ走る傾向となっております。そのため、発表時間の瞬間には動かず、あるいは発表時間の瞬間に動いた方向が正しいとは限らず、発表文の内容を専門家がコンピューターを駆使して数秒で「ポジティブ要素」「ネガティブ要素」を解析し、その結果で動いているような感じです。正直言って我々素人が太刀打ちできるところではなく、金融系通信社の出す速報か、あるいは値が動くのを待って乗るしかありません。
発表される内容や指標の種類、国なんかによっても違うんですが、金融系通信社は発表時間前に外部に絶対に漏らさない事を条件に結果を受け取り、事前に記事を書いている事も多いため、そう言った芸当が可能だったりもします。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、21日月曜日午前10時半中国(事実上の政策金利),午後10時にモーリシャス、22日火曜日午前6時パラグアイ,午後9時ハンガリー,午後9時モロッコ、23日水曜日午前6時ホンジュラス,午後4時5分タイ王国,午後5時ジョージア(グルジア),午後9時半チェコ,深夜24時グァテマラ、24日木曜日午後5時フィリピン,午後8時英国(再掲)、25日金曜日午前3時メキシコ,午後11時ジンバブエ、26日土曜日午前6時半トリニダードトバゴなどが予定されております。さすがに FOMCが終わった後なのでエキゾチックカントリーを中心に多くなっております。

6月23日水曜日午前8時50分、日本銀行が前々回4月26~27日に行った金融政策決定会合の議事要旨を公開します。日銀は「議事要旨」を公開する前に「主な意見」と言う議事要旨のサブセット版のようなものを公開してまして、既にこの回の主な意見は5月11日に公開され、その時は完全スルーでした。恐らく今回も新しい要素があるとも思えず、たぶんスルーになるかとは思うんですが、極たま~に何かある事も無いわけではありませんから、一応頭の片隅に入れておきたいイベントではあります。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、今週は各国の中銀や財務省関連の高官らによる議会証言やインタビューなどが多い週になっておりまして、本日21日月曜日午後11時過ぎからありますECBラガルド総裁、23日水曜日早朝3時からのFRBパウエル議長などの予定や、先週のFOMCを終えて発言が自由になった連銀総裁などFOMCメンバーらによる講演予定など注意が必要かと思います。特に今はドル高推移となってまして、最近の中では高値にある米ドルが高官らの発言によって一気崩壊する危険性もあったりします。とにかく、ポジション持った際にはリミットとストップロスを確実に実施する事を強くおすすめする相場になっております。 

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日21日月曜日午前10時半に豪州の月次小売売上高が発表されます。先日、豪州中銀RBAが公開した金融政策会合の議事要旨で、豪ドルに関してはおよそ金融政策に対する期待感も失望感もフラットになったような感じがあるので、そろそろ指標で反応があってもいい頃かな?と思います。と言う、指標への期待感70%くらいでお送りしております(笑)。

明日22日火曜日午後11時にアメリカの中古住宅販売件数、同じく午後11時にリッチモンド連銀製造業指数の発表があります。この新型コロナウイルスによる景気低迷時期に住宅ローンが組める層は比較的優良な顧客であるとも言え、既にアメリカでは銀行や住宅専門ノンバンクが「1~2年中に住宅ローンの金利が上昇する可能性が高い」と住宅購入希望者を煽ってまして、そろそろ住宅販売に火が付く時期かな?と思ってます。住宅だけに、火が付くの表現はどうかな?とも思ったんですが(笑)。リッチモンド連銀製造業指数に関しては、正直言ってあまり市場では期待されている数字とも言えないんですが、この地区は全米でも比較的失業率が低い地区でして、失業率の低さが熟練労働者を手放さなかった一つのバロメーターにもなりえます。また、この地区は製造業へのウェイトが高くないため、経済回復期には製造業関連の指数が一気に急上昇する可能性もあり、パッと見の数字だけで判断する市場参加者の皆さんは飛びつく可能性もあったりします。

全米州別失業率マップ

色が薄い方が失業率が低く、赤線で囲った部分がリッチモンド連銀の管轄範囲

www.usnews.com

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23日水曜日、この日はマークイット社による主要国の購買担当者景気指数(PMI)の発表が予定されております。欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時15分、ドイツが午後4時30分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午後9時半にカナダの小売売上高午後11時にアメリカの新築住宅販売件数があります。最近は加ドルが指標につられて動く事が多くなってきてまして、他に指標も少ない週なので期待している指標の一つです。あと、アメリカの新築住宅販売件数に関しては、上の中古住宅のところで書いた事と同じ事で、とにかく住宅関連指標の伸びがアメリカの経済爆発の起爆剤となるため重要です。

24日木曜日午後9時半にアメリカの耐久財受注があります。新車販売が伸びているためそれだけでも随分と数字が上がりそうでして、新車販売の伸びに頼っているため輸送用機器を除いた数字の上がり方は望めないかとは思います。ただ、市場の皆さんは都合いい数字だけ見て判断するので「おっ、耐久財受注良いじゃん!」だけで先走ってくれるかも(笑)。同じく午後9時半にあります四半期国内総生産(GDP)は一期あたり3回発表されるうちの最後の確定値のため、よほど大きな変動でも無い限りスルーかと思われます。むしろ、同じく午後9時半に発表される週次新規失業保険申請件数の方が最近は数字がブレている事もあり、数字しだいで為替相場へも影響があるかもしれません。最近は数字がブレていると言っても、一時期は数百万人のブレでスルーだったものが、ここ数回は数万人のブレで「ブレが大きい」とか言っちゃってるんで、チャンチャラおかしいって感じなんですけど。

25日金曜日、午前8時半に東京都の消費者物価指数(CPI)があります。今週は、他に書けるような日本の指標が無かったため、東京都にご登場願うことになりました(笑)。午後9時半にアメリカの個人所得や個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。文句なく今週ナンバー1の注目指標です。最近は個人所得の数字がメチャクチャな感じもあり、そろそろ落ち着いてくれるかとは思うんですけど⇩


発表月
(月度)
2020
06
(05)

07
(06)

08
(07)

09
(08)

10
(09)

11
(10)

12
(11)
2021
01
(12)

02
(01)

03
(02)

04
(03)

05
(04)
アメリカ個人所得
(前比)・%
-4.4 -1.0 +0.5 -2.5 +0.7 -0.6 -1.3 +0.6 +10.1 -7.0 +20.9 -13.1

最後、午後11時にミシガンさんのなんとか指数・確定値があり、今週は終了です。 


 

いよいよ6月も下旬となりました。今年は例年以上に日にちが経つのが早いような気がします。例年に無い事と言えば、大勢の皆さんが感染症に気をつけている事でして、そのお陰でインフルエンザや他の感染症などの病気が随分と抑制されていると言う事を耳にします。

つまり、感染症予防を徹底させると=日にちの経過が早く感じる!個人の主観に対する理由をこじつけているだけなので、擬似相関にすらなりません(笑)。

そろそろうちの区でも、ワクチン接種券は来るのかな?感染症予防、そして新型コロナウイルスに対抗しながら、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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