FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/06/07 月曜日

2021年第23週の月曜日です。

なんか、どっかの小国でビットコインを法定通貨にするとか言う情報が出てましたが、あれって小国だろうが弱小国だろうが、法定通貨にされてしまうと外為法で規制される外国通貨になってしまうんですが、今後どうなるんでしょうかね?

私としては、国際送金の手段としては非常に有用なので、あまり規制にかかるようなことは避けて欲しいとは思うところです。

 

さて、本日はニュージーランドが女王誕生日で祝日となっており、月曜日早朝のオセアニカ開始がどうなるのか注意しておりましたところ、特に大きな混乱があるわけでもなく、いつも通り冷静に値が付かず値が飛んでいるだけでした(笑)。

ところで、本日はニュージーランドが女王誕生日と言う事ですが、ニュージーランドの元首はクイーンエリザベス2世女王陛下でして英国と同じです。英国と同じと言うか、英連邦=コモンウェルスと言われる国々の中で、英国と同じくエリザベス2世女王を元首としている国を英連邦王国と言い、このあたりごっちゃになってる方も多いかと思いますが、英連邦と英連邦王国は似てるけど別物です。そして、英連邦王国の各国で女王誕生日が別々の日で設定されているわけですが、英国では今年は6月13日土曜日で6月中旬が多く、カナダでは5月の下旬に終わりまして、オーストラリアは基本的に英国と同じなんですが州によって違うとか理解が難しい状況になってます。これ、別々の日付に設定されていると公式行事に訪問しやすいと言う利点もあったりします。もっとも、ほとんど外遊とかされませんけど(笑)。

ネットで調べてもらえば、およそ「気候のいい時期に祝日を設定するため」のような感じで書かれている事も多いかと思いますが、ニュージーランドの日程6月上旬はジョージ5世国王の誕生日が6月3日、英国やオーストラリアの6月中旬はエドワード8世国王の誕生日が6月23日、カナダの5月下旬はビクトリア女王の誕生日が5月24日と、実際にカナダは公言してますが、だいたい過去の国王・女王の誕生日が基準になっているようで、気候云々は「もともとの国王誕生日の日程に据え置くための言い訳」では無いかと思われます。

イングランドにスコットランドが脅迫されて国王を拿捕されて強引に合併させられグレートブリテン王国が出来て以降、4月生まれは現在のエリザベス2世女王だけでして、そのあたりも女王誕生日がバラバラな理由になっているようです。まさかこんなに在位期間が長くなると思わず女王誕生日を変更しなかったためとか(笑)。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で6月9日水曜日午後11時にカナダ中銀カナダ銀行が今後の金融政策と政策金利を発表します。また、金融政策発表後にはカナダ中銀総裁の会見が予定されておりますが、正確な時間が未定のため直前のアナウンスに注意しておきたいとこです。前回の金融政策会合では、資産購入ペースを従前の週40億加ドルから週30億加ドルへと変更し、先進国の中銀の中で唯一の金融緩和政策解除(テーパリング)を始めたカナダ中銀ですが、それゆえに今回は特に変更は無いと思われます。

6月10日木曜日午後8時45分に欧州中銀ECBが今後の金融政策を発表します。また、金融政策発表から45分後の午後9時半からはECBラガルド総裁による記者会見が予定されております。多くの委員らの発言で市場の「ECBテーパリング期待感」が盛り上がりますと、その火消しに躍起になっていた先週のECBでして、今現在は「どうせ現状維持だろ」と言う流れになっております。が、これがもしかしたら作戦で「テーパリングをサプライズとしておき、市場にある程度のインパクトを与えておきたい」のかもしれません。よくニュージーランド中銀がやっている作戦でして、事前の報道に惑わされることなく、十分に注意しておきたいところです。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、日本の皆さんにおなじみなところでは、9日水曜日午後8時ごろにポーランド、6月11日金曜日午後7時半にはロシアの発表があります。最近はロシアンルーブルを取引される方も多いらしいんですが、そんなに魅力的ですかね?ぶっちゃけ、今は買って持ってるだけで上昇しているようにも見えるんですが、これ対円ではドル円の影響が強いだけでして、買いスワップはそれほど大きく無い事を考えたら怖いような気がしてなりません。まあ、なんでも自己リスクなので私がとやかく言う事ではありませんが。

あと、毎度おなじみエキゾチックカントリーでは7日月曜日午後6時にカザフスタン、8日火曜日午後10時半モルドバ、9日水曜日午前6時にチリ共和国、10日木曜日午後4時ウズベキスタン,午後7時セルビア、11日金曜日午前8時にペルー,午後10時モーリシャスなどが予定されております。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、11日金曜日からG7先進国首脳会議が英国イングランドのリゾート、カービスベイにて開催されます。あまり聞き慣れない地名かと思われますが、ぶっちゃけ英国人でも「ああ、そんなところあったね」的な場所でして、日本で言えば南紀白浜と言った感じでしょうか(笑)。別に地方でやる事には何ら問題があるわけでもなく、日本で行われた2008年の洞爺湖サミットや2016年の伊勢志摩サミットは評判もなかなか上々でした。⇦ 行くのが大変だと言う評価だけは除く

www.sankei.com

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今回は対中問題や新型コロナウイルスワクチンについてなど特に重要な議題が多く、終了が13日の日曜日になることから、今週末はポジションを持ち越さないように注意が必要かと思われます。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日7日月曜日、午前11時半ころに中国の貿易収支が発表されるハズです。中国の指標発表時間は非常にいい加減で変動するため確定できないものが多く苦労します。中にはピタッと決めた時間に発表される指標もあるのですが、国家統計局の発表する指標は定まらないものが多い感じがします。おい、国家だぜ?国家統計局だぜ?いいんかよ?(笑)。⇦ ワライゴトでは無いが、むしろワライゴトにしておきたい感じ 午後3時にドイツの製造業新規受注が前年比で70%を超えるような事前の市場予想だったりもありますが、東京時間終了と重なってドルの動きにちょぴっとでも影響を与えてくれると嬉しいかな~程度でして、逆に言えば、この指標すら取り上げるほどの指標の薄い日と言う事になります。

明日8日火曜日、午前8時50分に日本の国際収支ベースの貿易収支、同じく日本の第1四半期国内総生産GDPの確定値が発表になります。今週、これ以外に目立つ日本の指標が無いため取り上げただけでして、この2つの指標で市場が反応するとは露程も(つゆほども)思っておりません(笑)。いつもの「週に1回は日本の指標にスポットライトを」と言う気遣いで取り上げておきました。午後6時には欧州の圏内総生産(GDP)もありますがこちらも確定値でして、極端に数字の変動が無ければスルーでしょう。欧州やアメリカの四半期GDPは「速報値 ⇨ 改定値 ⇨ 確定値」と全部で3回の発表があり、今回は3回目の「確定値」の発表となってます。午後9時半にアメリカの貿易収支があります。中国との通商対立がニュースでガンガン報じられていた頃には、アメリカや中国の貿易収支で市場が大きく反応する事もあったのですが最近はあまり動く事もなくなりました。ただ、ここのところアメリカの指標で市場が過敏になっている感じがあり、油断していると思わぬ値動きがあるかもしれません。

9日水曜日、午前10時半に中国の消費者物価指数(CPI)など物価関連の指標が発表になります。こちらも中国の国家統計局が発表する数字なんですが、担当者がきちっとした性格なのか、だいたい毎回時間通りに発表になってます(笑)。他には、本当に指標日照りな感じの日でして、あまりにも目立つ指標が無い週半ば水曜日のため、むしろ通常では反応しないような午後3時のドイツ貿易収支や、午後6時40分のドイツ国債入札、午後6時45分のイタリア国債入札なんかでも反応してしまうような気もします。国債入札は日本でも大きく反応する事もたまにありますので、指標とはちょっと違いますが、政策金利を半固定としているような時期には気をつけておいた方がいい感じでして、発表時間だけは確認しておいた方が良さそうです。⇦ 市場で値が動いた後で、理由付けのために必要な感じ(笑)。

10日木曜日、ECBの金融政策発表も終わり、ラガルド総裁の会見が始まるのと同じ午後9時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表があります。ほんと、まともな指標が少ない今週で唯一まともな指標と言った感じでして、こちらが今週の注目ナンバー1指標と言う事にしておきましょう。なんで「言う事に」みたいな表現かと言えば、最近はCPIが多少上振れしても政策金利を変更させないスタンスを再度打ち出している中銀が多くFRBもその類なので、CPIである程度大きな数字が出ても市場での反応は限定的となりそうなためです。それでも、将来への期待感や長期的に見た時の影響などからCPIの数字が大きければそれなりの反応はするハズでして、もちろん、それなりの反応と言う部分に期待しております。

11日金曜日、午後3時に英国の月次国内総生産(GDP)や、同じく英国の鉱工業生産など各種生産指数など英国の指標集中発表が待ち受けております。英国は、新型コロナウイルスの影響で指標発表時間を従前の午後5時(冬時間では1時間遅く)から午前3時に変更しましたが、一応これは暫定となっているものの、東京時間が終わった直後の発表と言う事でなかなかいい時間となってまして、もしかしたら新型コロナウイルスの影響が収まっても戻さない=暫定解除するのではないかと思うところです。指標発表を分散させて市場への影響を抑える方がいいのか、指標発表を集中させて市場への影響は一度で済ませる方がいいのか、国によって考え方は様々ですが、英国の指標集中発表を見ていると分かりやすい気がして私としてはポジティブな印象です。で、この日も小マシな指標は英国のコレらだけでして、最後に午後11時ミシガンさんとこの学生さんが頑張ってる例のアレ速報値があり今週は終了となります。 


 

さて、もう季節的には梅雨でもおかしくないんですが、東京はいまだに梅雨入りしておらず、さらに今週は30度を超える気温にもなるとの予報が出ております。

tenki.jp

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まあ、いいお天気だと言うのに文句を言っても仕方ありません(笑)。

暑くなったらエアコンさんのお世話になるわけでして、また電気代がかかる季節がやってきます。暑くなる前にエアコンさんのご飯代を稼いでおくためにも、まずは今週一週間がんばってまいりましょう。


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