FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/05/31 月曜日

2021年第22週の月曜日です。

本日は英国とアメリカで祝日となっておりまして、早朝のオセアニア時間はいつもにも増して動意が感じられない展開となっておりました。概ね先週末の終値付近で動いてはいたようですが、なにせ取引が閑散としすぎており、スプレッドがどうのとか言う前に値がついてない(笑)。

その英国とアメリカの祝日、よく英米の国々で祝日が重なりますとキリスト教にまつわる祝日だったりすることが多いんですが、今回は全く違う祝日となります。

英国は、たまに出てくる「バンクホリデー」でして、5月は第1月曜日にアーリーメイバンクホリデーと5月最終週にスプリングバンクホリデーの2回あります。そのうち今回は2回目のスプリングバンクホリデーとなり、当初は文字通り銀行がお休みなだけだった日ですが、段々と拡大され英国全土の法定祝日となりました。ちなみに、もう1回8月にサマーバンクホリデーがありますが、例のごとく独自路線まっしぐらスコットランドだけ日程が違っておりまして、バンクホリデーとして英国全土が統一したお休みは5月にある2回だけとなってます。こう聞くと、まるでスコットランドがワガママのようにも思えるかもしれませんが、こんなのオーストラリアの各州ごとの祝日と比べたらオママゴトみたいなものですから(笑)。

アメリカはメモリアルデー(Memorial Day)と言う連邦の祝日で、日本語では「戦没将兵追悼記念日」と訳されております。自国を守る軍人への尊敬の念が強いアメリカですから、このメモリアルデーは各地で大きなイベントが開催されたりしまして、それだけ騒動や問題も発生したりしまして、ある種、夏の訪れを感じさせる祝日だったりもします。それはまあ、人口多かったりルーツが多様な国家ですと仕方ないと言いますか、この世界的に見たら民族的には極めて単一に近いであろう日本でも、どんな事をしても同じ方向を全員で向くと言うのは不可能なわけで、恐らく「地球が滅亡する」とか言う事態が発生したとしても、「そのまま受け入れた方がいい」と言い出す勢力が登場して同じ方向を向く事は叶わないでしょう。

なんか、こう・・・・・・ 月曜日の朝っぱらから地球滅亡とか変な方向に話題を持っていってしまったり(笑)。なんか、こう、やる気が出ないと言うのか、やる気が無いのは、昨日の府中11レースのせいでは、いや、そのせい、かな?


 

さあ、早くも気を取り直して、さっさと今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で明日6月1日午後1時半に豪州中銀RBAが今後の政策金利と金融政策の発表を行う予定です。事前の市場予想では政策金利は 0.10%の据え置きとなっておりまして、まず間違いなく変更される事は無いでしょう。真似っ子大好きなRBAの事ですから、先日お隣のNZ中銀が2022年に利上げ示唆と取られる資料を公表した事から「よろしい!ならば戦争だこちらもだ!」とばかりに何か出して来る可能性もあります(笑)。ただRBA的に困るのは、利上げ示唆して通貨高を生じさせるとお隣りさんのニュージーランド以上に国内経済に打撃のある事でして、果たしてそこまで考えての行動ができるのかどうかがポイントとなりそうです(笑)。ちょっと笑いすぎではあるんですが、ほんとRBAが考えてる事や行動は、たまにメチャクチャな時がありまして、今回はそうならない事と今後のご多幸をお祈り申し上げておきます。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、5月31日月曜日午後1時に先週の25日発表から延期となっておりましたキルギスタン,午後9時半ガーナ,午後10時イスラエル、6月1日火曜日午後6時ブルガリア、2日水曜日午後10時モーリシャス、4日金曜日午後1時半インド,午後10時半モルドバなど、主にエキゾチックカントリーの発表が今週は多く予定されております。まあ、世界中の中銀の金融政策発表を羅列したら、エキゾチックカントリーばかりになるのは当たり前なんですけど。

 

6月3日木曜日早朝3時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。ただ、今回は恐らく「ワクチン!ワクチン!USA!USA!」になるかと思われまして、午前3時に起きてまで見る必要も無いような気もします。直前になってまた考えますが、たぶん今回はそのまま寝てる事にするような現在の気分です。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。本日だけ月末の晦日で明日から月初と言う、指標発表的にはなんとも言えない週となってます。一般的には、月初週でも月末が2~3日食い込んでいる事が多く、月初週の指標が多いのを緩和させているんですが、今週は前月の食い込みがわずか1日、だったら月曜日が月初となるマルマル月初の一週間となった方がいい感じです。まあ、そんなの暦の巡りで仕方ないんですけど。

本日5月31日月曜日、午前8時50分に日本の鉱工業生産があります。昨年が異常値だったため、前年比の市場予想が+17%程度となっておりまして、「発表された数字だけ見てドル円買われねえかな~」とかも思ったりします(笑)。これ、日本の指標が良くて「ドル円買われないかな=ドル円上昇しないかな=円売りにならないかな」ってのも円特有の物で、普通は発表した国の指標が良ければその国の通貨が買われるものですが、円だけは桶屋の先の方で売買されているようでして、いい指標の風が吹いても素直に反応しないのはそのせいでしょう。⇦ うん、随分と文字数稼いだ(笑)。午後9時にドイツの消費者物価指数(速報値)もありますが、恐らくこれも赤字で強調するほどではなく、今日5月31日は全て月末のロンドンフィキシング=深夜24時の値動きに持っていかれるものかと思われます。

明日6月1日火曜日、この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、欧州やアメリカはPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後4時50分、ドイツが午後4時55分、ユーロ圏が午後5時、英国が午後5時半、アメリカが午後10時45分となってます。午後4時55分にドイツの失業率など雇用関連指標午後6時にユーロ圏の失業率など雇用関連指標があります。また午後6時にはユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値の発表も同時に予定されてまして、最近はユーロやポンドなどが欧州時間に急激に動意を見せる事が多く、指標結果が良い数字ですと値動きが更に加速する事もあり、今週は欧州時間の指標も注意しておいた方が良さそうです。午後9時半にカナダの国内総生産(GDP)の四半期と月次の数字が同時に発表になります。加ドル好きな私にとっては非常に重要な指標でして、先週はアメリカの指標の良さに同調していただけの加ドルが、ここで対米ドルからも上昇する事を期待しております。それと、午後11時に米ISM製造業景況指数の発表があります。前回値が60.7のところ、今回の市場予想はあまり変化の無い同水準を予想する向きが多いんですが、最近この手のアンケートベース指標は突然変異のような一気上昇を見せる事がありまして、つい先日シカゴ購買部協会景気指数が前回72.1のところ事前の市場予想で68前後だったものが結果75.2を叩き出しておりました。以前、それこそ雇用統計がボスキャラと言われていた時代には、この米ISM製造業景況指数も随分とブイブイ言わせており、その当時シカゴ購買部教会景気指数は米ISM製造業景況指数の先行指標とも言われておりました。そもそも50が分況点だと言われているのに、70とか2ヶ月連続で出てる段階でオカシイんですけど(笑)。今回、果たして「シカゴ⇨ISM製造」の流れが昔のように機能しているのかどうか、その点も注目したいと思います。

6月2日水曜日午前10時半に豪州の四半期国内総生産(GDP)が発表されます。前日に金融政策発表が終わっている豪州ですが、だからこそ、金融政策発表の声明文に沿った経済成長を見られないと豪ドルが売られる可能性も十分にあります。午後3時にドイツの小売売上高の発表がありますが、まあ「ありますね~」程度で、どちらかと言えば欧州時間での急激な一方通行的値動きに気をつけながら、加速器として働くような大きな数字になってない事だけ確認すればいいかと思われます。

6月3日木曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合の購買担当者計指数(PMI)確定値の集中発表日になっております。発表時間は月曜日と同じですので、その時間だけ一応気をつけておけばいいでしょう。午後9時15分に米ADP社の全米雇用レポートがあります。もうそろそろ赤字にすらしなくていいような感じ感じと毎回毎回言い続けながら今回もまた赤字にして強調しておいたんですが、句読点的な代わりとして機能させるために赤字にしておきます(笑)。どちらかと言えば、午後9時半にある米週次新規失業保険申請件数の方が私としては注目しております。午後11時には米ISM非製造業景況指数の発表もあります。

6月4日金曜日、午後6時にユーロ圏の小売売上高とかもありますがどうでもよく(笑)。午後9時半にアメリカの雇用統計、そして、同じく午後9時半にカナダの失業率など雇用関連指標の発表があります。残念ながら、いまだに米雇用統計を今週の注目ナンバー1指標にしないとならないのは甚だ不本意ではございますが、むしろ、値動きをしない雇用統計が不甲斐ない方が不本意な事でして、雇用統計なんだから動けよ!みたいな ⇦ すげえ理不尽。と、今週はこんなところで注目指標はおしまいでございます。あれだけ文句言いながらも、ミシガンが無かったら無かったで少しさみしい金曜日の夜って感じもするのが不思議なところです(笑)。 


 

昨日ちょっとお出かけしておりましたら、突如すごい大雨が来たりしまして、もう「なんじゃこりゃ~」状態の大雨。一瞬で上がり、そのあとには輝かしい御来光だったわけですが、こう言う変な天気が最近は多いような気がします。

以前ですと、こんなスコールのようなものは東南アジアとか、せめて沖縄くらいに行かないと遭遇できなかったかと思うんですが、地球規模で見たら、あって然りの変化なのか、人の活動によって引き起こされた変化なのか全く分かりません。私としては、一緒にお出かけしていた子供たちが「すげ~、すげ~」と大騒ぎでハシャイでいた様子を見て、子供が喜ぶならそれでいいやって感じです(笑)。

今週も天気は微妙な日が多そうですが、せめて金融の世界だけでも安定したお天気となり、小銭稼ぎしやすい日々になってくれる事を祈りたいと思います。小銭稼ぎに邁進すべく、今週も一週間頑張ってまいりましょう。


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