FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/04/26 月曜日

2021年第17週の月曜日です。

本日早朝4時ころから始まったオセアニア時間は、若干NZドルが安いかな?って感じがあったものの、それ以外の通貨については前週末の終値とほぼ同じ近辺からのスタートとなりました。特に動く要素もありませんでしたし、変に動いて始まるよりも好ましいと感じます。

昨日は、ニュージーランドとオーストラリアがアンザックデーの祝日だったため、両国では本日が振替休日となっている州があります。州によってと言う事で、オセアニア地域で金融取引の中心のシドニーがあるニューサウスウェールズ州(NSW)では振替休日ではなく平日となってまして、シドニー株式市場も含め金融取引が行われている日となっており、早朝のオセアニア時間から外国為替の取引も行われてました。

NSWは、なんでアンザックデーの振替休日が無いのか分かりませんが、とにかくオーストラリアは各州によって制度がてんでバラバラでして、女王誕生日の祝日なんてメチャクチャとも言える分散っぷりです(笑)。ちなみに、同じ英連邦王国であるお隣ニュージーランドも、オーストラリアのどの州とも違う6月始めに女王誕生日です。まあ、昔の行旅が不自由だった時代に分散させてお偉い方たちの参加をしやすくしたりとかだったんじゃないでしょうか?⇦ 本当に理由は知らない適当っぷり(笑) 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で4月27日火曜日正午前後に日本銀行が金融政策決定会合を終え、決定した今後の金融政策を発表予定です。政策金利である補完当座預金制度適用利率はマイナス 0.10%の現状維持との市場予想になっております。また、午後3時半から黒田総裁の定例記者会見の予定です。正直、日銀は今回はいつも以上に何も無いだろうと言うのが大方の予想でして、私もそう思います。

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ただ、だからこそ「ちょっとした変化」で大きく反応する可能性もあったりするわけです。注目は正午前後にある発表より、年4回だけ金融政策発表と同時に公開される通称「展望リポート」と言われる「経済・物価情勢の展望(基本的見解)」において、日銀が今後の経済状況の推移をどのように見ているのかと言うところでして、具体的に言いますと、前回1月に公開された展望リポートのこのあたりのGDPの数字がどうなるのか?と言ったところでしょう⇩

あと、最も重要なのは、午後3時半からの会見で黒田総裁が「むふふ」と笑った瞬間のテレビ東京の視聴率です(笑)。

29日木曜日早朝3時、米FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)を終え今後の金融政策を発表します。また、午前3時半からFRBパウエル議長による記者会見が予定されております。政策金利は「恐らく」と言うか「間違いなく」据え置きでしょう。今後の見通しとか、示唆とか、文言とか、そう言った細かい部分ではなく、いや全然細かくも無いんですが、もうちょっとストレートな数字で示せる部分と言う意味で、今回の注目点は「FRBの国債購入がどうなるのか」でしょう。ECBのように「時期尚早」とするのか、カナダ中銀のように購入額の縮小を始めるのか、今までのFRBや他の多くの中銀のように「必要になったら即対処する」と今回も逃げるのか(笑)。

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ロイターが言うように米ドルの動向も気になるんですが、今はやっぱり全ての米金融市場・商品に影響を与えまくっている米国債利回りがどうなるのか?の方が気になりまして、米ドルはFOMC終了しても急に立場が変わらないかもしれませんが、米国債利回り(米国債価格)はコロッと変わる可能性もあり、ポジション持たずに注意しておきたいところです。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、26日月曜日午後1時カザフスタン,午後6時キルギスタン、27日火曜日午前6時パラグアイ,午後5時タジキスタン,午後9時ハンガリー、28日水曜日午後5時ジョージア(グルジア),29日木曜日深夜0時グァテマラ,午後7時15分ボツワナ、30日金曜日(発表時間未定)ジンバブエ,午前2時エジプト,午後6時アゼルバイジャン,午後8時マラウィ,午後10時半モルドバ、5月1日土曜日午前3時コロンビアなど、ほとんどエキゾチックカントリーで占められている金融政策発表が予定されております(笑)。また、米ドルとペッグしている通貨の発券国や、通貨バスケットの構成で米ドルを主としている通貨の発券国などの金融政策発表も控えております。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、29日木曜日のFOMC発表が終わったあとから正午くらいまでの間に、米バイデン米大統領の施政方針演説が行われる予定です。

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ぶっちゃけ、これが今週の大ボスのような気もします(笑)。⇦笑い事じゃない。

対中方針や他国との関係などの対外的な事もありますが、新型コロナウイルスへの対応や警察問題、そして裕福層への増税問題などどうなるのか気になります。演説終了即市場が反応と言う事も無いかもしれませんが、今後の重要なポイントが多くありそうですから、十分に注意しておきたいところです。 

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は月末週だけあって注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日26日月曜日午後9時半にアメリカの耐久財受注があります。そう言えば、この耐久財受注もめっきり影が薄くなった指標で、雇用統計が全盛時代には飛車角とは言いませんが、金銀程度にはもてはやされておりました(笑)。

明日27日火曜日、午後10時に米ケースシラー住宅価格指数の発表があります。正直赤字にするほどの指標でもなく、いつもなら取り上げもしないんですが、他に書くものがなくて(笑)。このケースシラー住宅価格指数ですが、よくある社名を冠した指標ではありません。確かに以前はケースシラーワイス社と言う会社の発表でしたので、社名を冠した指標と言えなくもないんですが、今は買収したファイサーブ社がS&PにライセンスしてS&P発表の指標となってます。もともと、カール・ケース教授とロバート・シラー教授と言う経済学者が作った指標でして、ロバート・シラー教授はサブプライムローン問題の時に非常に有名となりまして、その後ノーベル経済学賞を受賞しております。実はロバート・シラー教授は、サブプライムローン問題の前に2000年前後に発生したITバブルが崩壊する予兆を捉えた CAPE と言われる株価の割高感を測定する指標を考案した事も有名でして、次は何を示してくれるのか非常に注目の人物です。

28日水曜日午後9時半にカナダの月次小売売上高の発表があります。先週はカナダ中銀の金融政策発表がありまして、国債購入目標の縮小と、金利据え置き解除の目処が従来より早くなる可能性を示唆しまして、いま非常に乗りに乗っている国・通貨となってます。今回の小売売上高ですが、前月比で前回値マイナス1.1%のところ、事前の市場予想がプラス4.0%となってまして、数字のインパクトとカナダのイケイケムードからして、発表と同時に加ドル買いが来るんじゃないかと期待しております。

29日木曜日、午後4時55分にドイツの失業率など雇用関連指標の発表、午後9時にドイツの消費者物価指数(CPI)があります。CPIは速報値ではあるんですが、最近のユーロは個別加盟国での指標ではあまり反応を見せず、よほど前回値や事前の市場予想との大きな差異でも無い限り反応はあまり無さそうです。午後9時半にアメリカの四半期国内総生産(GDP)速報値の発表があります。これ、さらっと言いますが今週の注目ナンバーワン指標です。またいつものように、年率換算の前期比で大騒ぎする事でしょう(笑)。ここご覧の皆さんには今さらですが、前期比は単純に今季と前期を比較したもの、年率官さんの前期比は今季と前期を比較しそれが今後1年間続いたとしたらどうなるのか表したものでして、およそ年率換算した値は前期比の4倍程度となります。あまり数字のデカさに振り回されず、結果だけ淡々と捉えて投資判断にしたいところです。なお、市場が勝手に数字のデカさで動くのに乗るのは別問題です(笑)。

30日金曜日、午前8時半に日本の失業率など雇用関連指標の発表があります。赤字にするほどのものでもありませんが、とりあえず日本の指標を1つくらい取り上げておく方針を貫くために書いておきます(笑)。午後3時45分にフランスの消費者物価指数(CPI,HICP)午後5時にドイツの国内総生産(GDP)速報値があります。ドイツのGDPの方に関しては単体でも市場に影響がある可能性もあるんですが、それよりも、午後6時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)ユーロ圏の圏内総生産(GDP)速報値の発表がありまして、それぞれフランスのHICPとドイツのGDPがユーロ圏の指標の先行指標として機能する事に注目しております。午後9時半にアメリカの個人所得,個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。こちら、私的には今週の注目ナンバー2指標でして、GDPとどっちがナンバーワンか悩むところなんですが、GDPは四半期数値と言う事と、まだ週末まで値動きできる時間を残して木曜日に発表があるGDPをナンバーワンとしました。毎回言っているかとは思うんですが、アメリカの強さを支える根幹である個人消費の数字は非常に重要でして、その消費を賄うための個人所得も重要です。他の指標で一喜一憂するのはどうかと思う事も多いんですが、この個人収支では、発表された数字で市場が一喜一憂するのもやむを得ないと思うくらいの指標です。同じく午後9時半にカナダの月次国内総生産(GDP)の発表もありまして、加ドルの阿鼻叫喚となる値動きに期待したいと思います。最後、午後11時にミシガンさんとこの学生さんが頑張ってる例のアレ確定値がありまして、今週は終了です。 


 

緊急事態宣言初日だった昨日の東京、我が家の近くの普段なら人通りが多い場所もかなり人出は少なかったようです。いつもですと緊急事態宣言初日には、街の様子がニュースで凄いハズなんですが、昨日は選挙一色でして、

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まるで総選挙で政権交代が発生したかのような騒ぎっぷりでした。⇦ ワラワナイ

 

今週は、水曜日まで働きますと29日昭和の日からゴールデンウィークに突入すると言う方も多いかと思います。もっとも、今年のゴールデンウィークは昨年に引き続き「なにがゴールデンだよ?」と言いたい感じの方も多いかと思われます。いや、むしろゴールデンウィークを全力でエンジョイできる方のほうが少ないでしょう。

ゴールデンウィークまであと3日、ゴールデンウィークまでにお稼ぎとか言っても、どうせ3日で稼げる金額なんてたかが知れてます(笑)。もういっそ、今年のゴールデンウィークはずっとFXでもやって、お稼ぎ週間でいいかもしれません。今週は「今週も一週間がんばりましょう」とは言えませんが、とりあえず3日頑張って、その後は昭和の日にでもまた考えましょう(笑)。


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