FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/04/02 戦績

 2021/04/02 金曜日 戦績

USDJPY         +83,600円

EURUSD         +90,933円

GBPUSD        +157,624円

AUDUSD         +36,713円

NZDUSD         +35,239円

USDCAD         +48,093円

USDCHF         +51,478円

EURJPY        +270,400円

GBPJPY        +344,500円

AUDJPY         +42,000円

NZDJPY         +46,300円

CADJPY         +36,500円

CHFJPY         +22,400円

EURGBP          +4,336円

EURCHF                -

TOTAL       +1,270,116円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +5,225,399円

 

月間戦績(4月)

TOTAL       +2,619,685円

 

月間戦績(3月)

TOTAL      +22,277,171円

 

年間戦績(2021年)

TOTAL      +66,068,890円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL     +691,319,296円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +2,071,319,311円

 

※ 本日の更新は昨日の為替取引実績のみとなっております。
  追記した際には、ブログタイトルに「追記あり」の表記にてお知らせいたします。

 

昨日午後9時半、米雇用統計の発表がありました。

jp.reuters.com

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結果は既に皆さんご存知かと思われますが、農業部門雇用者数など雇用者数の基礎数値だけは前月比で随分と上振れした感じでして、失業率などの割合で見ますと、ほぼ、どの指標も事前の市場予想に近い結果となっておりました。 

米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
非農業部門雇用者数 +46.8万人
+37.9万人
+64.7万人 +91.6万人
失業率 6.2% 6.0% 6.0%
労働参加率 61.4% 61.5% 61.5%

特に、いつも私が重用している失業率と労働参加率については、事前の市場予想をしていた各社の中心値どおりの値となり、もしこれで文句を言おうものならバチが当たりそうです(笑)。

そう言えば、このバチが当たると言うのは、考えの根底に仏教的な要素があるようでして、キリスト教徒を標榜する私が本来は使うべきものでは無いのでしょうが、既に日本語の慣用句となっているためご容赦いただきたい感じです。同じ様なことに、誰かが亡くなった際に「ご冥福をお祈りする」と言うものがありまして、キリスト教ではご冥福をお祈りはしないのですが、近親者が亡くなって打ちひしがれている方に「キリスト教では冥福は祈らないので、亡くなった方が信じた教義によった死後の導きがありますように」なんて言おうものなら、その後のお付き合いが無くなりそうです。ここは、相手の立場に合った言葉、相手が望むであろう言葉をお伝えする方が適切でしょうから、私の場合は「ご冥福をお祈りする」こともあります。あくまでも、相手様が冥福する事を希望されているので、そのご希望ば叶うように祈っていると言うことです。いつものように話しが脱線してしまいましたが、雇用統計の話しに戻ります。 

失業率が 0.2ポイント低下したと言う事は、潜在的な労働参加者が 0.2ポイント減少した事となりまして、労働参加率は実際に就労している人と失業率の計算に含まれる人で構成されているますから、労働参加率が 0.2ポイント低下する可能性があると言う事になります。

つまり、「非農業部門雇用者数が前月比でどれくらい増減したのか」と言うパッと見の数字も全て労働参加率に包括されているわけでして、もっと言えば、「非農業部門雇用者数の前月比」なんて言うものは、労働参加率の計算上で使われた基礎数値から切り取った見るのに都合がいい数字でしか無いわけです。これが、毎回の変化が10万から30万程度で推移していた頃でしたらある程度の参考になったでしょうが、昨年からのように、百万、千万単位で動くとなると何の参考にもなりません。最近落ち着いてきたところで、過去1年程度の移動平均で見るとまだまだ恐ろしくブレた数字のままです。

こんな事、私が講釈垂れるまでもなく本職の金融屋さんは常識として知っているわけでして、雇用統計で非農業部門雇用者数が大きくブレても外国為替市場が高反応しないのもわかります。

ただ、その金融屋さんたちが連休で参加しない今回の雇用統計は、もうちょっと乱雑に動いてくれるかと思ったら、やっぱりダメでしたか(笑)。

 

私がいつも気にしている U6失業率と言うものがあります。U6失業率と言っても「アンダー6=6歳以下の失業率」と言うわけではありません(笑)。 

米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
U6失業率 11.1% 10.7%

このU6失業率と言うのは、「仕事があればするけど積極的に就職活動をしていないため失業率に含まれない方」と「フルタイムで働きたいけどパートタイムしか無いので仕方なくパートタイムで働いていると言う方」を、通常の失業率に加えたものでして、一般常識的に考えたら、これこそが「まさに失業者」と言われる方たち、そして、これこそが「まさに失業率」と言うものではないでしょうか。 

このU6失業率、新型コロナウイルスの影響で急変する 2020年2月より前は 7%前後で推移しておりまして、これが改善しない事には「アルバイトでも働いてるんだからいいじゃん」的な見かたと、「アルバイトでも働けるんだから我慢しなくちゃ」的な諦めが連鎖し、どこかの極東の国のように、消費が伸びずに失業者は少ないのに不況イメージしか無いような雰囲気になってしまいます。⇦ 日本とは言ってない(笑)。

今回、統計上の失業率も 6.2%から 6.0%へと 0.2ポイント改善し、U6失業率については 0.4ポイントの改善がありました。言い換えると、隠れた失業者が 0.2ポイント減ったとも言えます。いろいろな指標を比較検討し、少しでも世の中が上向きになっていると信じたいだけかもしれませんが、それでも、数字を見て悲壮感しか無かった頃に比べたら、まだ上向きになっていると信じられるような指標が多いだけでも嬉しく思います。

 

で、その雇用統計を受けた結果ですが、ドル円ですと発表後10秒程度でおよそ15pipsほどドル買いに振れたんですが即撤退(笑)。

その後、時間をかけながら若干はドル高にシフトして落ち着いたようです。他の通貨についても、およそ対ドルでは同じような動きでして、昨日お稼ぎ頭だったユーロ円やポンド円などクロス円への波及が無かった事が僥倖でした。⇦ クロス円への波及が無かった事が幸いでした、と書けばいいものを、つい「僥倖」とか言う言葉をどこかで小耳に挟んでしまうと使いたくなってしまうお年頃(笑)。 


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。

それにしても、日本のマネタリーベースが毎月毎月じゃんじゃんバリバリ増加してまして、そりゃ金融緩和してたら当たり前なんですが、有効に使わせていただくので、ほんのちょっとでも頂けないものかと(笑)。

日本国3月
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
マネタリーベース
(前比)
19.6 20.8
マネタリーベース
季節調整(前比)
14.0 11.2
マネタリーベース(月末残高) 614兆7126億円 643兆6096億円
フランス2月
1545JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
予算収支 -218.6億ユーロ -380.0億ユーロ -474.7億ユーロ
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
非農業部門雇用者数 +46.8万人
+37.9万人
+64.7万人 +91.6万人
失業率 6.2% 6.0% 6.0%
平均時間賃金(前比) +0.3%
+0.2%
+0.1%  -0.1%
平均時間賃金(前比) +5.2%
+5.3%
+4.5% +4.2%
米国2月
2130JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
非農業部門民間雇用者数 +55.8万人
+万人
+57.5万人 +78.0万人
製造部門雇用者数  +1.8万人
 +万人
 +3.6万人  +5.3万人
週間平均勤務時間 34.6 34.7 34.9
U6失業率 11.1% 10.7%
労働参加率 61.4% 61.5% 61.5%

 


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