FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/01/21 戦績

 2021/01/21 木曜日 戦績

USDJPY         +66,900円

EURUSD         +86,552円

GBPUSD        +139,060円

AUDUSD         +32,414円

NZDUSD         +35,694円

USDCAD         +63,732円

USDCHF         +28,045円

EURJPY        +177,200円

GBPJPY        +431,600円

AUDJPY         +36,100円

NZDJPY         +42,900円

CADJPY         +81,100円

CHFJPY         +53,300円

EURGBP         +22,737円

EURCHF          +6,337円

TOTAL       +1,303,671円

 

週間戦績(当週)

TOTAL       +3,638,880円

 

月間戦績(1月)

TOTAL      +13,694,362円

 

年間戦績(2021年)

TOTAL      +13,694,362円

 

累計戦績(令和になってから)

TOTAL     +638,944,768円

 

累計戦績(専業になってから)

TOTAL   +2,018,944,783円

 

昨日、東京前場が終わって少しした午前11時38分、日本銀行が2日間に渡って開催していた金融政策決定会合を終え、決定した今後の金融政策について発表しました。

政策金利については事前の市場予想通りに据え置きとなり、

日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

01/21 1138JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%

金融政策につきましても、概ね現状維持の結果となりました。 

jp.reuters.com

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上のロイターの記事⇧にありますように、 雨宮副総裁は昨日の会合を欠席し書面で意見の提出となったようでして、どうやら近親の方でPCR検査を受けた方がおられると言う事で大事を取っての欠席だったようです。こんな時、以前ですと「濃厚接触の連絡があえて1日遅れて来ちゃったりする忖度」とかあったりしたかもしれませんが「金融政策への強い権限を除けば、極めて政府寄りの機関」である日銀が、率先して「新型コロナウイルス対策への強い意思」を示すのも必要かと思います。時期も時期ですし、正直な発表を含めて良い決断だったと思います。

ちなみに近親者は新型コロナウイルス陰性だったと言う事で、本日から公務に復帰するそうです。昨日付けのロイター記事⇩

雨宮副総裁、明日から公務復帰へ 近親者はコロナ「陰性」=日銀 | ロイター

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また、午後3時半から黒田総裁による定例記者会見が行われまして、今回はいつもに増して更にノラリクラリに磨きがかかった感じでした(笑)。

jp.reuters.com

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ちょっと気になるところとしては、記者からアメリカのバイデン政権に対する質問で「財政赤字が拡大して長期金利が上昇し円高になる懸念はないのか?」と言う事に対し、「市場参加者は一般的には反対の考えであり、財政赤字が拡大するとドル高になる。その点を含めバイデン政権の政策運営を注視していく」と回答しておりました。

これ、財政赤字の拡大でドル安と言う質問をした記者の方は、現状の市場動向の見聞からの質問だったかと思うんでが、黒田総裁が言う市場参加者は財政赤字でドル買は、ちょうど黒田総裁が国際金融の担当となりIMFへ出向したり国際金融局でキャリアを重ねていた1970年後半から90年代にかけての市場の動きでして、黒田総裁の経験やキャリアそして古典経済学の知識からの国際金融への見識が、現状と若干ギャップがあるのではないか?と、ほんの僅かばかり心配になった部分です。

当然ですが日銀の金融政策は国際金融だけではなく、むしろ内国向けの政策が大半でして、しかも黒田総裁が単独で政策を決定しているわけではありませんから、この程度の事で「我らが黒田総裁」の旗印を疑っているわけではありません(笑)。

 

今回は、年に4回だけ金融政策決定会合の終了と同時に「経済・物価情勢の展望(展望リポート) 」 が発表される回でした。特に大きく判断が変わった部分もなく、一部の新聞で「日銀がGDP成長率を下方修正!」と鬼の首を取ったように報道しておりましたが、出典がこの展望レポートでして、前回の展望レポートでマイナス5.5%予想だったものが 0.1ポイント低下のマイナス5.6%予想になった程度でガタガタ言ってるんじゃねえよって感じです。

www.sankei.com

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私が注目した記述はこちらの「新型コロナウイルスワクチンへの安易な期待を避ける言及」でして⇩

日銀の発表のおよそ12時間前にありましたカナダ中銀の金融政策発表では、この新型コロナウイルスワクチンへの期待感がアリアリと見て取れた事と比べますと、非常に慎重姿勢が伺えます。個人的な見解としては、中銀はこれくらいのスタンスの方が相応しく、ワクチンへの期待感で市民・国民に希望を抱かせるのは政府の仕事です。

政府と中銀は、この未曾有の危機に対して強い結束で対処する必要がありますが、お互いの超えられない領分はあるハズです。この「新型コロナウイルスワクチンへの安易な期待を避ける言及」は、中央銀行として必要な判断力を日銀が持っていると示してくれている重要な記述だと思います。

 

日銀の金融政策決定会合を受けた為替市場ですが、金融政策発表自体では特に目立った反応もなく、その後少ししてからドル売りに動いた感じでした。ただ、他の通貨も対ドルで上昇していた事からすると、逆に円だけ日銀の金融政策発表まで動かず待っていたような状態だったのではないかと思われます。

黒田総裁の会見では、いつものように会見中だけ若干の上下運動をして終わったような感じでした(笑)。とりあえずイベント通過と言う事で納得しておきます。


 

昨日午後9時45分、欧州中央銀行ECBが今後の金融政策について発表を行いまして、主要な政策金利については現状維持、 

欧州中央銀行(ECB)
01/21 2145JST
現状 市場予想 結果
主要リファイナンスオペ金利
(政策金利)
  0.00%   0.00%   0.00%
限界貸付ファシリティー金利
(貸出金利)
+0.25% +0.25% +0.25%
預金ファシリティー金利
(預入金利)
 -0.50%  -0.50%  -0.50%

金融政策につきましても、主だったところは現状維持となりました。 

jp.reuters.com

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また、午後10時半からありましたECBラガルド総裁による会見では為替市場を注視しているとの言及があったんですが、

<為替レートを注視>
為替レートの動向が中期的なインフレ見通しに与える影響について引き続き注視していく。

jp.reuters.com

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この発言を受けて大きく反応したのは、いつも対ユーロ相場で喧嘩売りまくってるスイスフランでした(笑)。

これ、スイス中銀もECBも為替についてはずっと言及しているので、そろそろ何かアクションがありそうな気もしないでもありません。

少しユーロスイスフラン(EURCHF)の取引は、お休みしておいた方が良さそうな感じでしょうかね?もちろん、このペアだけ取引休止したところで解決するわけでは無いんですけど。


 

昨日午前8時50分に日本の貿易統計が発表されまして、いつもの月次や四半期の数字だけではなく、昨年2020年トータルの速報値も発表されました。

日本国2020年
0850JST
前回値 結果 前年比
貿易統計(輸)・速報値 +76兆9317億円  +68兆4067億円  -11.1%
貿易統計(輸)・速報値 +78兆5995億円  +67兆7320億円  -13.8%
貿易統計(収支)・速報値 -1兆6678億円  +6747億円  -140.5%
(赤字幅縮小)

報道では3年ぶりの貿易黒字と伝えておりましたが、輸出が前年比でマイナス11.1%のところ輸入が前年比でマイナス13.8%と落ち込みが大きかっただけで、決して喜べる貿易黒字の結果ではありません。

www.nikkei.com

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ただ、そんな中でも輸出が前年実績を上回っていた国が3ヶ国ありました。中国,台湾,ベトナムです⇩


(イランも前年より上回っていたのですが、極端に金額が低い中での前年比プラスなので除いております)

こちらからの輸出が前年実績を上回っていると言う事は、当然ですがあちらからすると輸入が上回っているわけでして、経済状況に対する嘘がつけない数字と言う証拠が出てきます。もちろん、日本からの輸入という非常に限られた数字ですので、これだけ見ていたら大勢を見誤るでしょうが、日本製品と言う付加価値がある製品の輸入が前年比をクリアしているのは無視できません。

こう言った細かい指標も気にしながら、世界のどこの国への投資をしたらいいのか、新型コロナウイルスの勢いが収まって来るまで考えたいところです。


 

いつもと同じように、昨日の指標結果を貼っておきます。今日はオマケで、やたらエキゾチックな国まで政策金利発表を入れておきました(笑)。

ウクライナなんて2年ぶりくらいの登場で、フォームに残っていた前回の政策金利なんて +17.5%の結果でした。今でも +6.0%で高い金利なんですが、約2年前まではトルコ並みだったと言う事です。いや、むしろ、現状のトルコが凄いのか・・・・・・

ブラジル中央銀行
(BCB)

01/21 0600JST
現状 市場予想 結果
SELICターゲット
(政策金利)
2.00% 2.00% 2.00%
日本銀行(BOJ)
(中央銀行)

01/21 1138JST
現状 市場予想 結果
補完当座預金制度適用利率
(政策金利)
-0.10% -0.10% -0.10%
長期金利誘導目標
(10年物国債利回り)
 0.0%  0.0%  0.0%
ウズベキスタン中央銀行(CBU)
01/21 1600JST
現状 市場予想 結果
政策金利 14.0% 14.0% 14.0%
インドネシア銀行(BI)
(中央銀行)

01/21 1630JST
現状 市場予想 結果
7日物リバースレポ金利
(政策金利)
3.75% 3.75% 3.75%
ノルウェー銀行
(中央銀行)

01/21 1800JST
現状 市場予想 結果
キーポリシーレート
(政策金利)
0.00% 0.00% 0.00%
トルコ共和国中央銀行
(CBRT)

01/21 2000JST
現状 市場予想 結果
1ウィークレポ入札金利
(政策金利)
17.00% 17.00% 17.00%
ウクライナ国立銀行(NBU)
(中央銀行)

01/21 2000JST
現状 市場予想 結果
銀行間オーバーナイト金利
(政策金利)
6.00% 6.00% 6.00%
欧州中央銀行(ECB)
01/21 2145JST
現状 市場予想 結果
主要リファイナンスオペ金利
(政策金利)
  0.00%   0.00%   0.00%
限界貸付ファシリティー金利
(貸出金利)
+0.25% +0.25% +0.25%
預金ファシリティー金利
(預入金利)
 -0.50%  -0.50%  -0.50%
南アフリカ準備銀行(中央銀行)
(SARB)

01/21 2200JST
現状 市場予想 結果
政策レポ金利
(政策金利)
3.50% 3.50% 3.50%

 

日本国12月
0850JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易統計・速報値
通関ベース・季節調整
+3661億円 
+3668億円 
+9530億円  +7510億円 
貿易統計・速報値
通関ベース・季節調整
+5495億円 
+5702億円 
+7554億円  +4771億円 
日本国2020年
0850JST
前回値 結果 前年比
貿易統計(輸)・速報値 +76兆9317億円  +68兆4067億円  -11.1%
貿易統計(輸)・速報値 +78兆5995億円  +67兆7320億円  -13.8%
貿易統計(収支)・速報値 -1兆6678億円  +6747億円  -140.5%
(赤字幅縮小)
オーストラリア1月
0900JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者期待インフレ指数 3.5% 3.3% 3.4%
オーストラリア12月
0930JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
就業者数  +90,000人  +50,000人  +50,000人
失業率  6.83%  6.70%  6.60%
労働参加率 66.10% 66.20% 66.16%
オーストラリア12月
0930JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
雇用者数 フルタイム  +84,200人  +35,700人
雇用者数 パートタイム   +5,800人  +14,300人
日本国12月
1400JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
全国スーパーマーケット売上高
全店(前比)
+5.9% +7.5%
全国スーパーマーケット売上高
既存店(前比)
+1.2% +2.7%
日本国2020年
1400JST
前回値
2019年(速報値)
結果
2020年(速報値)
全国スーパーマーケット売上高
全店(前比)
 -4.3% +2.6%
全国スーパーマーケット売上高
既存店(前比)
 -1.8% +0.9%
フランス1月
1645JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
INSEE企業信頼感指数  94.3
 93.0
 94.0  98.2
INSEE企業景況総合指数  92.2
 91.5
 92.0  91.6
イタリア11月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
製造業新規受注(前比)  +3.0%   -1.3%
製造業新規受注(前比)  +1.2%  +5.3%
イタリア11月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
製造業売上高(前比)  +2.1%
 +2.2%
  -2.0%
製造業売上高(前比)   -2.0%
  -1.7%
  -4.6%
スペイン11月
1800JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
貿易収支  -6.51億ユーロ -12.00億ユーロ  -5.93億ユーロ
英国1月
2000JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
CBI製造業受注指数 -25 -35 -38
CBI製造業販売価格指数   0 +4
米国 週次
2230JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
新規失業保険申請件数  92.6万件
 96.5万件
 86.8万件  90.0万件
失業保険継続受給件数  518.1万件
 527.1万件
 540.0万件  505.4万件
米国12月
2230JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
住宅着工件数(年換算) 157.8万件
154.7万件
156.0万件 166.9万件
住宅着工(前比) +3.1%
+1.2%
+0.8% +5.8%
米国12月
2230JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
建設許可件数(年換算) 163.5万件
163.9万件
160.0万件 170.9万件
建設許可(前比) +5.9%
+6.2%
 -2.1% +4.5%
米国1月
2230JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
Philly連銀製造業指数 +11.1 +12.0 +26.5
カナダ12月
2230JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
ADP雇用報告
(前比)
+4.08万人 +1.80万人  -2.88万人
ユーロ圏1月
2400JST
前回値 市場予想
(中心値)
結果
消費者信頼感指数
速報値
-13.8
-13.9
-15.0 -15.5

 


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