FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2021/01/11 月曜日

2021年第2週の月曜日です。

本日、日本は「成人の日」の祝日となっておりまして金融市場がお休みとなってます。そう言えば、昨年の年末も押し迫った12月21日に2021年の祝日の変更が発表されておりましたが覚えておりますでしょうか?

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昨年2020年もオリンピック開催のために祝日を移動させておりましたが、今年2021年に変更になったため祝日を再度移動させたわけです。

が、本当に今年2021年にオリンピックできると思って祝日移動させたんですかね?現段階ではオリンピックは中止ではありませんが、オリンピック期待派である私ですら「正直言って今年の開催は厳しいんじゃないな」と思っているところでして、まあ、行政としたら「中止で無い以上は実施を前提にして進めるしかない」と言うのも分かるんです。ただ、この状況を考えますと「中止では無いが中止になった時も考慮し、どちらにしても大丈夫な方策」として頂きたかったと思うところでして、昨年もそうだったんですが、オリンピックやらないのにオリンピックの開会式や閉会式のために移動させられた祝日って、なんか虚しくないですか? パーティー料理を用意した日に突然パーティーが中止になってしい、残ったのは目の前の料理だけみたいな。

別に、年間の祝日数をこれ以上増やせないとか憲法規定があるわけでもなく、オリンピックの開会式前日と当日、オリンピックの閉会式と翌日の4日を祝日にしたいなら、もともとの祝日を移動させなくても、名称なしの「国民の休日」にしてしまう事もできたでしょう。オリンピックが開催できたとしたら、祝日が3日増えるくらいの大盤振る舞いがあってもいいじゃないですか。⇦ 結局は休みを増やしたいだけ(笑)。 


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。 

今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。また、主要国以外でも年初早々金融政策会合をするところも少なく、13日水曜日ポーランド、14日木曜日セルビア,ペルー、15日金曜日韓国があるくらとなってます。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で1月14日木曜日午後9時半に欧州中央銀行ECBが前回12月10日に開催しました金融政策理事会の議事要旨を公開します。12月に発表になった他の中銀の金融政策は概ね現状維持が大多数だったところ、ECBは5,000億ユーロのパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の拡大や、PEPPと同時に期資金供給オペ(TLTRO)の期限延長を行っておりまして、その辺りの決定プロセスについて詳細な記述でもあればユーロの反応がありそうな気もします。また、12月10日の声明文発表後にありました記者会見で「今後の経済落ち込みと回復の厳しさをECBは認識している」との見解をラガルド総裁が示しておりまして、その辺りも議事要旨にて「どの程度までの認識なのか」とか書かれてますと、ラガルド総裁の発言とか全く関係なく「ECBが今後厳しいって思ってるらしいど~、とったど~」と言った感じにユーロが売られるかもしれません(笑)。だいたい市場の皆さんは、1ヶ月も前のラガルド総裁の会見での話しなんて覚えてませんから(笑)。

14日木曜日早朝4時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。最近の流れからすると、各地区連銀による堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ大会になるのはほぼ確定的でして、次回のFOMCで何らかのアクションがある可能性が出てきますと、久しぶりにベージュブック公開で市場が反応するかもしれません。ベージュブックはマスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書でして、最近は特にその重要性が増していると私は考えております。為替や株の金融取引では、正しく大きく全体の流れを見た視点と言うのは非常に重要で、多くの人達がマスコミやSNSが伝える情報を鵜呑みにする中で、正しい情報を得ると言うアドバンテージは「ずるい」と言えるほど大きなものです。せっかく無料で全世界に公開してくれるのですから、これを見て利用しない手はありません。

 

直接金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、今週は特に目立ったものは無いんですが、とりあえず「アメリカの政治混乱をよく注視しておきましょう」それと「英国、欧州の新型コロナウイルス関連ニュースに注意」と言ったところでしょうか。

 

次に純粋な数字だけの指標です。今週は注目に値する指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日11日月曜日、午前10時半ころに中国の消費者物価指数(CPI)がある他は、本当に目立った指標が無い日です。中国の指標は発表時間がズレる事が多いため「ころ」と表記しているんですが、CPIに関しては比較的決まった時間に発表される事が多いです。中国ですと、数分とか数十分、中には数時間や半日、そして日付ですらズレて発表する指標も多くありまして、「そう言う部分を少し見直してもらえれば中国の評価も上がるのに」と、いつも思ってます。

明日12日火曜日、この日も注目度が高い指標がなく、午前8時50分日本の貿易収支・経常収支の発表くらいです。日本の指標がメインになるなんて、どれだけ注目の指標が無いのか分かりそうなものです(笑)。

13日水曜日午後10時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表があります。ようやく出てきた重要そうな指標なんですが、ここ最近各国中銀が物価上昇を少し注目しはじめていたところ、再度新型コロナウイルスによる経済への打撃が襲ってきまして、またしても物価上昇どころの話しではなくなってきてしまいました。それでも、前回値や事前の市場予想と大きく乖離し、特に悪化方向への偏位がありますと、最近の米ドル売りの中で大きくドル売りが発生する可能性もあります。

14日木曜日、午後10時半に毎週発表されるアメリカの新規失業保険申請件数があります。雇用統計では随分と非農業部門雇用者数が落ち込んでましたが、新規室の新規失業保険の申請件数はあまり変化がなく、継続受給者に至っては減少が続いております。雇用統計では失業率や労働参加率が前月と変動ありませんでしたが、今後しばらく週次で発表されるこの指標を見ておきますと、来月の雇用統計の方向性が分かるかもしれません。もっとも、アナリストさんたちもこれ見て判断してるでしょうから、雇用統計前になったらロイターやブルームバーグ見た方が早いでしょうけど(笑)。

15日金曜日午後4時に英国の11月度月次国内総生産(GDP)や貿易収支、鉱工業生産などの集中発表があります。事前の市場予想では、GDPが前月比マイナス5%前後となりそうな感じでして、英国の新型コロナウイルス報道の状況によっては「なんでもドル売り」と言う市場の雰囲気の中でもポンド売りが発生しかねないため、十分注意が必要です。午後10時半にアメリカの12月度小売売上高の発表があります。今週一番注目の指標で相手に不足はありません(笑)。ネット通販を中心にして年末商戦も好調だったと言う話しもありますので悲観はしておりませんが、逆に、だからゆえに数字が予想より悪かった時には米ドル売りが一気に行く可能性もあります。そうなって欲しいとは言っておりませんが、心の中で思ってる事までは誰にも分かりません(笑)。最後、深夜24時に今年初めてのミシガンなんとかさん速報値がありまして、今週は終了です。


 

非常に寒い日々が続いておりますが、寒さや雪に負けず、今週も一週間頑張ってまいりましょう。  


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