FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/12/07 月曜日

2020年第50週の月曜日です。

いよいよ週数が50台になりました。50台、50代、響きは同じなんですが、50代を目前とした私としては微妙な気分になります。⇦ ワラエナイ

本日早朝3時ころから始まりました早朝のオセアニア時間は、若干の円買いから始まった感じでした。月曜日の朝っぱらから円買われるようなニュースなんて、なんかありましたっけ? はやぶさ2の帰還ご祝儀相場でしょうか(笑)。

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それにしても、今回もまたカプセルを回収できた事自体が凄いんですが、その中でも、地球から打ち上げられ6年も宇宙空間を旅して帰ってきた帰還カプセルのパラシュートがきちんと作動すると言うのは特に凄いなって思います。


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で12月9日水曜日から10日木曜日に変わる、9日水曜日深夜24時にカナダ中銀のカナダ銀行(BOC)が今後の金融政策を発表します。現状の政策金利である翌日物金利誘導目標は +0.25%でして、据え置きとの市場予想になっております。前回10月28日に行われた会合で「2023年まで政策金利を現行水準に据え置く」との見解を示しておりますので、市場予想が据え置きとなるのは当然とも言えるのですが、この据え置きの理由としては「インフレが2%に達するまで、政策金利をほぼゼロに保つ」と言っておりまして、この内容からしますと「①利上げは想定していない ②現状の +0.25%をほぼゼロ水準と定義している」事が分かりますが、つまり「①利下げしないとは言ってない ② +0.25がほぼゼロ水準なら -0.25%もほぼゼロ水準と言える」と言う事でして、私としては、カナダの経済状況次第では2023年になる前にでも「利下げならありえる」と思っております。ただ、ここまでダラダラと持論展開しておきながらなんなんですけど、今回は政策金利の変更も金融政策見直しもたぶん無いでしょう(笑)。

10日木曜日午後9時45分に欧州中央銀行(ECB)が今後の金融政策を発表します。現状の政策金利である主要リファイナンスオペ金利は +0.00%でして、据え置きとの市場予想になっております。金融系通信社が伝えるところでは、今回の発表で政策金利は据え置きとしても「金融政策の再調整=何か手を打つ」と予想している向きがあり、

www.bloomberg.co.jp

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再調整ってなんですかね?(笑)。長期資金供給オペ(TLTRO)やパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)なんかのQE(量的緩和)枠を拡大するくらいしか即効性がある金融政策は思いつきません。よく金融政策発表で示される経済見通しとか変更したとしても、あれ自体は金融政策ではありませんから何の意味もありませんし。もっとも、経済見通しを変更して市場にメッセージを与える事で金融市場を動かすと言った、事実上の口先介入効果を得ると言う事は可能かと思われますが、それこそ最近言われる「ECBの日銀化」に拍車がかかるだけのように思えます。まあ、超低金利時代ですから、どこでも日銀化してしまうのは仕方ないとは思うんですけど。午後10時半からはECBラガルド総裁による記者会見も予定されております。

これ以外にも中銀の金融政策発表としては、毎度おなじみエキゾチックカントリーで7日月曜日チリ共和国、8日火曜日(9日発表の可能性あり)ナミビア共和国、9日水曜日ジョージア(グルジア),モルドバ共和国、10日木曜日フィジー共和国,ウクライナ共和国,セルビア共和国,ブラジル連邦共和国,ペルー共和国、11日金曜日ウガンダ共和国,モザンビーク共和国などが予定されております。そのた中銀の金融政策発表書く時に正式国名書くようにしているんですが、なにせ世界中が共和国だらけでして、また短縮国名に戻そうかな?って(笑)。

 

直接、金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、とにかく英EUのブリグジット協議をなんとかして欲しいと切に願います。

アメリカでは、8日火曜日に新型コロナウイルスワクチンの政府会合、10日木曜日に米食品衛生局(FDA)諮問委員会(Adcom)による新型コロナウイルスワクチン審査、その後、FDA医薬品評価研究センター(CDER)による医薬品承認が行われるハズでして、今週のうちに一連のプロセスが完了しますと年内にワクチン接種が可能になるようでして、ポジティブ報道が伝わるごとに株価への影響があるかと思われます。いや、むしろ株価へジャンジャン影響してください(笑)。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は雇用統計明けと言う事もあり目立つ指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日12月7日月曜日、午前11時半ころに中国の貿易収支があります。ここ最近は少し米中貿易摩擦がなりを潜めている感じなんですが、額が大きいと、そろそろアメリカ側が一言言いたくなってきているような感じもあります。特に政権交代を前にしまして、今までの評価を印象つけておきたい皆さん(笑)。

明日8日火曜日、午前8時50分に日本の貿易収支があります。今回は10月度分の国際収支での貿易収支発表なんですが、前回9月分に比べて大きく伸びている予想になってます。日本への攻撃はぜひお止めいただきたく、午後4時45分にはフランスの貿易収支とかもありますから、そちらをどうぞ。午後7時にユーロ圏の四半期圏内総生産(GDP)がありますが、速報値▶改定値▶確定値と3回ある発表のうちの3回目確定値の発表でして、大きく数字が変わる事も無いでしょう。同じく午後7時にはドイツとユーロ圏のZEW景況感指数が発表されます。他に注目されるような指標も少ないため、もしかしたら、いつもよりはこの指標でも反応があるかもしれません。

9日水曜日、細かい指標はいろいろとある日なんですが重要そうな指標に乏しい日でして、とりあえず注目と言えるのは午後4時にあるドイツの貿易収支くらいでしょうか。少し前なら午前10時半にある中国の消費者物価指数(CPI)なんかでも豪ドルとか反応があったんでしょうが、最近ではあまり中国の指標での豪ドル反応が無い感じでつまらないところです(笑)。

10日木曜日午後4時に英国の月次国内総生産(GDP)や貿易収支、鉱工業生産など各種生産指数の発表など、英国の指標集中発表があります。英国の指標集中発表は効率がいいだけでなく、指標と言うのは複数発表されるとポジティブなものとネガティブなものが混在している事が多いため、市場へのインパクトを抑えられると言うメリットがあるのでしょう。今は特に金融市場を落ち着かせたい英国としては、集中発表は都合がいい発表方法と言えそうです。もちろん、報道される時には一部の指標に大きな変動があれば、その情報を切り取られてセンセーショナルに報じられるでしょうが、一般紙が翌日の新聞で好き勝手書こうがどうでもいい事です。午後10時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表されます。CPI前月比、コアCPI前月比ともに前回は 0.0%で今回の市場予想は +0.1%程度となっており、マイナス結果となる可能性も十分に考えられるため、そこだけ注意が必要かもしれません。+0.1%と -0.1%ですと与える印象が大きく違ってきます。

私個人的には、この10日は午後6時にある南アフリカの金生産に注目しておりまして、ここ数年下がり続けていた南アフリカの金生産が昨年末くらいから上向いていたところを新型コロナウイルスの影響もあり3月以降は急落してまして、先月の発表で9月度の産出がようやく前年比-0.7%まで持ち直してきました。もともと月によるブレが大きな指標なのでなんとも言えないのですが、それでも、そろそろ半年以上ぶりにプラスになりますと、金(Gold)価格にもプラスの刺激があるんじゃないかな?と思ってます。

11日金曜日、午後11時半にアメリカの生産者物価仮数(PPI)の発表、深夜24時にミシガンなんとかさん速報値がありまして、今週は終了となります。 


 

例年ですと、ヘッジファンドや機関投資家など大口の皆さんの中には、成績優秀だった方たちを中心に12月中旬くらいからクリスマス休暇に入る方たちもおられまして、今週くらいから手仕舞いも始まる頃となります。今年はどうなんですかね?早くお休みに入っても大手を振ってリゾートに乗り出す事も難しそうですし、あまり休暇が長いと家に籠もる時間が伸びるだけになりそうです。

我々個人ですと、「クリスマスまでにひと稼ぎ」と言った程度でしょうが、大口の皆さんですと「クリスマスまでに損失をなんとかしたい」と言う向きも多いでしょうから、その点ですと我々個人は気楽なものかもしれません。

いずれにせよ21日月曜日の週からは休暇に入るでしょうから、大口の皆さんが取引をするのは今年は残り2週間程度となりまして、今週くらいからは為替相場へもなんらかの影響があるかもしれません。むしろ、影響があって欲しいと思ってます(笑)。

クリスマスに向け、今週も一週間がんばってまいりましょう。


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