FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/11/30 月曜日

2020年第49週の月曜日です。いよいよ実質的に12月となりました。 

感謝祭明けとなった本日早朝のオセアニア時間は、さすがに値が付かないようなご様子でして、それでもどうにかして値を提示したかった一部のブローカーさんでは、ドル円のスプレッドを1000pips超とかの有様。提示できないと張り切って表示してしまう銀行さんの方が潔いいかもしれません(笑)。FXブローカーの多くが取引を開始する午前7時より少し前くらいからは落ち着いてきまして、およそ前週末の終値付近でまとまった売買が始まったようです。


 

それでは、今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で12月1日火曜日、お昼過ぎの午後0時半に豪州中銀RBAが今後の政策金利と金融政策を発表します。政策金利は現状のプラス0.10%維持の予想となっておりそれを0%とするような度胸はRBAには無いかと思われます(笑)。ここで0%金利にしてしまうと金融政策の手段出し尽くし感だけで混乱する可能性もあり、ここは慎重になるところでしょう。

毎度おなじみエキゾチックカントリーでは30日月曜日イスラエル国,ブルガリア共和国,キルギス共和国、2日水曜日ポーランド共和国、3日木曜日ボツワナ共和国、4日インドなどが予定されております。

3日木曜日早朝4時に米地区連銀経済報告いわゆるベージュブックが公開されます。ベージュブックが何なのかは、過去に何度も何度も何度も何度も書いておりますので詳細は省略しますが、このベージュブックが次回FOMCで議題のたたき台になるため、利上げ利下げの予想が難しい時などにはこのベージュブックでドッカ~ンと動く事もあります。ただ、最近の流れからすると、恐らくは各地区連銀からの「うちの地区はこんなにも厳しいのに耐えてるんだゼ!」と言った、耐え難きを耐えている自慢大会になるのではないでしょうか?(笑)。それは冗談にしておき、ここ最近は若干の回復傾向であったアメリカ経済が、直近になってから再度新型コロナウイルスの経済への影響が大きくなってきまして、マスコミが伝えるような恣意が入った情報ではなく、標準化した目線から全米の現状を鳥瞰できる数少ない報告書となりそうです。そう言った意味で今回のベージュブックに期待しているところはあります。本来のFOMCへの影響度という意味ですと、FRB自体が「しばらくは金利変更しない、大幅な金融政策変更もない」と宣言しているような現状ですので、ベージュブックで何か大きく市場に影響を与えるような事はなさそうです。

直接金融政策とは関係しない政治絡みのイベントとしては、3日火曜日深夜24時から米上院銀行委員会におきまして、4日水曜日深夜24時から米下院金融サービス委員会におきまして、FRBパウエル議長による議会証言があります。重要なのは初日の議会証言前に公開される議会証言文ですが、公表はおよそ2時間前の午後10時前後になるかと思われるものの最近ですと前日に公開されたり、9月には2日前の月曜日に公開された事もあり、今回も今日あたりから注意しておきたいと思います。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。

本日11月30日月曜日、月末最終日と言う事で特に目立つ指標はありません。ただ、先週末のニューヨーク株式市場が上昇して終えた事と、週明け月曜日ですが月末と言う事を考え、東京時間から若干の値動きが期待できるかもしれません。むしろ、期待させて下さい(笑)。

明日12月1日火曜日、いよいよ12月です。この日はマークイット社による製造業購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。主要国のPMIについては確定値となりますが、最近は欧州だけでなくアメリカもPMIで振れやすいため、それぞれの国の発表時間にだけ若干の注意をしておいた方が良さそうです。フランスが午後5時50分、ドイツが午後5時55分、ユーロ圏が午後6時、英国が午後6時半、アメリカが11時45分となってます。午前8時半に日本の失業率の発表があります。特に赤字にするほどでも無いんですが、今週一週間見回しても他に日本の指標で小マシな指標がなく、ここで注目指標にしておきませんと今週は日本の注目指標が無い事になってしまうため、仕方なく赤字にしておきました(笑)。午後5時55分にドイツの失業率の発表もあります。こちらも対して市場への影響は無いでしょうが、日本の失業率を書いていてドイツを除くわけにはいきませんでした。午後7時にユーロ圏の消費者物価指数(HICP)の発表があります。欧州中央銀行ECBが、最近はやたら「インフレ!インフレ!」と物価上昇に目を向けさそうとしているため、HICPの善戦が認められますと、ロイターやブルームバーグなど金融系通信社がECBからのPRタイムを発動してくれる可能性もあります。特に、HICP前年比が前回 -0.3%のところ今回の市場予想が各社同程度から若干上昇した程度 -0.2%前後となっているため、「事前の予想を大幅に上回る」と伝えられるプラス転換は容易な状況です。午後10時半にカナダの第3四半期国内総生産(GDP)の発表があります。こちら、今週の注目度ナンバー2の指標(当社値)となってます。例の、最近やたら持て囃(はや)されている前期比年率ですが、この指標の場合は前回値がマイナス38.7%となってまして、それが今回は事前の市場予想がプラス47%前後となっており、恐らくは非常に高い数値が出る事でしょう。結果が出た際に、事前の市場予想通りだったとしても前回値からの絶対的な上昇で加ドル買いが発生する可能性もあり、むしろ、そう望んでおります。深夜24時にアメリカのISM製造業景況指数の発表が予定されております。この発表の15分ほど前にマークイット社の米PMIが発表されるため、PMI/ISMと良い結果が続くとコンボでドル上げ、又は悪いと逆に2段下げもありそうです。むしろ、そんな感じに極端に動く事を期待しております(笑)。

2日水曜日午前9時半に豪州の第3四半期国内総生産(GDP)の発表があります。前日に金融政策発表を終えており、豪中銀RBAの金融政策委員会ではこの指標も事前に伝えられているでしょうから、前日発表になっている金融政策では織り込み済みの指標なわけです。そんな理由もあり、極端に前回値や事前の市場予想と違わなければ市場へのインパクトは無いように思えます。ただ、市場の皆さんがどこまでそう判断するのか、あるいは、分かってても無視する事も多いため、注意だけはしておきたいところです。あと「一応注目」と言った指標には、午後4時にドイツの小売売上高、午後7時にユーロ圏の失業率などが続きまして、午後10時15分にADP社の全米雇用レポートの発表があります。もはや注目と言う感じでは無い民間指標なんですが、ここに上げておかずに急激に反応したら悔しいので一応書いておきます(笑)。

3日木曜日、この日はマークイット社によるサービス業と複合購買担当者景気指数(PMI)の集中発表が予定されております。複合PMIなんですが、たまに総合PMIと訳してあるところがあるんですが、あくまでも複合であり総合ではありません。非常に似ているんですが、マークイット社が発表している複合PMIは「製造業PMIとサービス業PMIで集めたデータの中から必要と思われるデータを抽出し、それぞれのデータに重要度によってウェイトを付けて計算したもの」でして「あらゆる業種を網羅して事業活動全般を数値化した=総合的な指標」では無いんです。ちなみに、マークイット社では総合PMIと呼べるような指標も発表しておりまして、PMIとは名称に入っていないものの、PMIシリーズとして発表している「IHS Markit Business Outlook(事業見通し指数) 」と言うものがあります。注目の指標が少ない日だったため、いつものウンチク書いておきました(笑)。一応は注意しておきたい指標としては、午後7時にユーロ圏の小売売上高深夜24時にISM非製造業景況指数などがあります。

4日金曜日午後10時半にアメリカの雇用統計、そして同じく午後10時半にカナダの失業率など雇用関連指標の発表があります。今月は米加が同時発表となっております。今週の注目度ナンバー1指標ではあるんですが、確かに注目はしておりますが、それがイコール市場で値が動くとは限らないところがね~(笑)。あと、同じく午後10時半にアメリカとカナダの貿易収支もそれぞれ発表されますが、もし市場で反応があったとしても「雇用統計が~」と言われて終わりになってしまうでしょうから、あって無いようなものでしょう。以上で今週の注目指標が終了となります。


 

昨日は、12月25日クリスマスまでの約1ヶ月が始まる「降臨節第一主日(第一日曜日) 」でして、いよいよ降臨節=アドベントと言われる期間が始まりました。 

こんな新型コロナウイルスが蔓延する時世ですが、いや、だからこそ何か楽しめる事が必要なわけでして、特に抑圧される事が多い子供たちにとってクリスマスと言うのはとても大切な行事です。そんな子供たちに夢と希望を与えるためにも、頑張って稼がなければなりません(笑)。

今週も一週間、頑張ってまいりましょう。


【おなじみさん限定】つづきは ⇨ こちら