FX専業 フォレックスマーケット日々の市況

FXシステムトレードでの戦績(成績)の公表や、為替・金融市場での出来事を紹介したり講評したり。⇦ でしたが、指標や市況をお伝えする感じに変更となりました。

2020/11/09 月曜日

2020年第46週の月曜日です。

本日早朝3時ころから始まったオセアニア時間では、いつも以上に閑散とした取引だったものの、概ね先週末の終値と同水準から始まった感じです。

週末に入ってから、アメリカ大統領の開票が更に進みまして、それを受けた思惑での投げ売りや買いがあるかな~と若干思っていたのですが、その事が余計にオセアニア早朝からの参加を回避した理由になったのかもしれません。どうせ今焦っても仕方ありませんし。

103円前半まで突入しているドル円ですが、果たして今週は日銀や日本の財務省からの円高を牽制するイチャモン発言はあるのでしょうか。私としたら、いい時期に円高来てもらえたので、現物で必要な米ドルを手に入れるチャンスとしてありがたく思っております。ポンドももう少し安くなってくれてもいいんですけど(笑)。

最近は為替相場だけではなく、金(Gold)、原油、日経平均やダウ,SP500,UK100など株価指数、大豆価格など気になる数字が多くて仕方ありません。100%では無いにしろ、大統領選挙も結果が見えてきた事ですし、今週はいろいろな相場で動きがありそうで楽しみです。ところで、今週がギリギリの交渉期限だろうとか言っていたブリグジットはどうなった?(笑)。⇦ 笑い事じゃないんですけど


 

さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。

日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で11月11日水曜日午前10時、ポッキーの日にニュージーランド中銀のニュージーランド準備銀行(RBNZ)が今後の政策金利と金融政策を発表予定です。政策金利は現状 0.25%の据え置きが大方のアナリストの予想となっておりますが、最近ではRBNZ高官もマイナス金利を否定しない発言をしておりまして、

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0%が利下げ限界では無いとすれば、先日豪州中銀RBAが 0.10%に利下げを行った事への追従も十分に考えられる状況かと思われます。RBNZは金融政策発表に「効果を最大に発揮させる」事を意識しているように思えまして、具体的には、いわゆるサプライズ発表をよく行います。今回、市場の大方の予想が政策金利据え置きとなっているため、ここで利下げを行いますと十分にサプライズとなりえますから、利下げの可能性があると私は思っております。また、1時間後の午前11時からはRBNZのオア総裁による会見も予定されております。11月11日はポッキーの日であり、乾電池の日でもありまして、RBNZの金融政策やら、ポッキー食べたり電池交換したりと忙しい日になりそうです(笑)。

今週は各国中銀による金融政策発表が少ないんですあg、日本の皆さんにおなじみなところでは12日木曜日にメキシコの発表があります。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは9日月曜日ホンジュラス、11日水曜日ベラルーシ、12日木曜日セルビア,エジプト、13日金曜日ペルーなどが予定されております。

 

本日9日から3日間の予定で英国ロンドンにおきまして、グリーンホライゾンサミットと言う環境問題と金融を融合させた会議が行われます。もともとは英国スコットランドのグラスゴーにおきまして、第26回気候変動枠組条約締約国会議が今年行われる予定だったものが新型コロナウイルスの影響で来年に変更となり、その辺りの事情で開催される若干政治色の濃いイベントのようです。それでも、今回のイベントの主催者に「シティ・オブ・ロンドン」いわゆる「ロンドン市」が入ってまして、金融色が濃そうな感じもあります。9日月曜日午後6時過ぎ(午後6時20分ころから)ECBラガルド総裁による講演午後7時35分からはBOEベイリー総裁による講演が予定されております。この2人のセッション議題としては「COVID後のグリーン成長への道しるべ(原題 The Cartography of Post-COVID Green Growth) 」となってまして、そこで基調講演を行うと言うので、現時点では何を話すのかさっぱり分かりません(笑)。とりあえず、講演があるんだと言う事だけ覚えておけば良さそうです。

欧州中銀ECB主催のECBフォーラムが、欧州時間で11日水曜日と12日木曜日の2日間に渡って開催されます。毎年行われているイベントなんですが、今年はオンラインでの開催となっておりまして、今回の注目は日本時間で13日金曜日早朝1時45分からのECBラガルド総裁,BOEベイリー総裁,FRBパウエル議長らによるパネル討論が予定されておりまして、司会進行は自身も経済イベントでの講演を行うほど実体経済への造詣が深い英フィナンシャル・タイムズ紙の編集長、ルーラ・カラフ女史(写真の女性)が登場です。カラフ女史がFT紙の編集長になったのは日本経済新聞社がFT紙を買収した後でして、買収直後から編集長就任までは副編集長をしておりました。当然、日銀の金融政策についても非常に詳しい方ですので、ECB,BOE,FRBの中銀総裁が集まっていたら、日銀との比較やマイナス金利についての発言への誘導があるのではないかと期待しております。

 

次に、純粋な数字だけの指標です。今週は月次第2週と言う事で注目指標が少ないので、若干レベルを落としながら羅列していきます。

本日9日月曜日、どうにか無理してひねり出して、午前9時半に豪州の建築許可件数、午後4時にドイツの貿易収支くらいです。

明日10日火曜日午後4時に英国の失業率など雇用関連指標の発表があります。いつもはILO方式による失業率が注目されがちな英国の失業率ですが、ILO方式の発表より1ヶ月早い失業保険申請ベースにした失業率が速報値的に最近は注目されつつあり、金融屋さんは「もともとが失業保険申請ベースの失業率の方が、ILO方式よりも数字自体が高め」とか無視して、指標が少ない今週なのでポンドが思わぬ値動き持っていく可能性もありそうです。⇦ 若干の期待感込み(笑)。午後7時にドイツとユーロ圏のZEW景況感指数の発表があります。今回ドイツの数値が前回値56.1のところ、事前の市場予想が45前後と随分と前回値を下回っておりまして、市場予想通りの数字が出ても「ほら来た!」と食いつく可能性もあります。⇦ こちらも若干の期待感込み(笑)。

11日水曜日、しつこいんですがポッキーの日と乾電池の日です。それと、この日は第一次世界大戦の終戦記念日となってます。英国やカナダなど戦勝国では記念行事を行ったりしまして、カナダでは祝日となっております。日本も第一次世界大戦では連合国として戦勝国なんですけどねぇ・・・・・・ そして、この日の注目の指標なんですが、みつからなかった(笑)。

12日木曜日午後4時に英国の第3四半期国内総生産(GDP)速報値月次GDP鉱工業生産など各種産業生産指数貿易収支など英国の経済指標大量投下があります。ほんとコレ、もうちょっと分散できないものなんでしょうか。午後10時半にアメリカの消費者物価指数(CPI)があります。

最近では、若干の経済回復基調の中で物価上昇も意識され始めておりました、が、先週のFOMC声明を見ても、またしても経済停滞気味になってきておりまして、いつになったらCPIで為替相場が頑張ってくれる時代に戻ってくれるんでしょうか。あまりにも経済成長が停滞しておりますと、今度は物価上昇が経済成長への始動を妨げる要因にもなりかねません。それが、すなわちデフレスパイラルの一つの要因でして、「物価上昇=商品価格の上昇が悪とみなされる」まるでどこかの国で聞いた事があるような現象です。こうなると、もう経済の自助成長を望むのは非常に難しく、教科書によれば、意図して収入を上昇させる方法しか無いハズなんです。「収入を上昇させる方法として最も簡単なのは減税」でして、給与支払者=事業者になんら負担を強いる事なく可能な政策です。でも、なぜか減税を行う事は稀でして、これもまたどこかの国で聞いた事があるような状況です。まあいいや。

そして今週最後の平日となる13日の金曜日、なぜか日付と曜日の間に「の」を入れたくなる特別な日です(笑)。そんな13日の金曜日ですが、指標の数こそあるものの特に目立つ指標がありません。欧州各国のCPIやユーロ圏のGDPは確定値や改定値ですので、前回値との差異が極端に大きくなければ完全スルーでしょう。また、午後10時半にアメリカの生産者物価指数(PPI)がありますが、こちらも前日にCPIの発表が終わっているため、物価指数としては弱い指標です。順番が逆であったのならCPIの先行指標になったのですが、今月はCPIの方が1日早く発表されてしまいました。最後深夜24時にミシガンなんとかかんとかどうのこうの速報値があり今週も終了です。 


 

もう11月も中旬に入ります。着実にクリスマスに近づいておりまして、例年ですと街中でそろそろサンタクロースさんを見かけたり、クリスマスソングが耳に入ったりする頃かと思いますが、今年はあまり出歩かないせいか、まだ街中でクリスマスを強く感じる事がありません。 

クリスマスの本場キリスト教の皆さんが多くいる欧米と言われる地域では、クリスマスは家で家族で過ごすものだとよく言われますがそのとおりでして、この新型コロナウイルスによる外出を遠慮する事を美徳とするような風潮の中では、日本でも今年は本場のように家族で過ごすクリスマスがメインになるのではないかと思われます。

そんな風にクリスマスを語り出しても笑われない時期になってきました。今年のクリスマス、家族で楽しく過ごせるように、まずは懐の心配からです(笑)。まだ間に合います。クリスマスに「パパ凄い!」とお子さんたちや奥さんに言ってもらえるように、しっかり稼いで準備するため、今週一週間頑張ってまいりましょう。


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