2020/08/24 月曜日
2020年第35週の月曜日です。
本日の早朝オセアニア時間ですが、先週に引き続き随分と閑散としておりまして、幾分ドル高で始まったのかな～程度でしたが、まあ、ほとんど先週末との乖離は無く始まったと言っていい感じでしょう。
若干ドルが高く始まったとすると、考えられるところは先週末にNASDAQが史上最高値で引けたなど米株式市場が好調だった事や、延期となっております米中協議に関して、アメリカのポンペオ国務長官が「第一段合意の履行を中国側が約束し、いくつかの確認をした」と発言した事から再開への期待感などもあるのかもしれません。
China promised to follow Phase One trade deal,中国は第一段階の貿易取引に従うことを約束
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分かりませんけどね。どの金融系通信社も、まるで米中協議再開への期待感を高揚させてはならないと指示されてるかのように、この件に関してはダンマリです。
実はポンペオ国務長官がこの発言を行った日、中国の外交官がポンペオ氏にあててTwitterで「ありがとう」と感謝のツイートを行っておりまして、
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理由としては、7月11日にポンペオ氏が行ったツイートに対するものだと報道されておりますが、ちょっと理由としては弱いように思えます。なぜ、レバノン駐在の中国の外交官なのか？と言う疑問もあるんですが。アメリカも中国も、双方とも上手くアメとムチを使い分けながら外構を埋められるように外交をしているのでしょう。⇦ うまいこと言った！と、自画自賛(笑)。
さて今週の予定です。まずはいつものように純粋な数字の発表以外の金融イベントからです。
今週は、主要国中銀の金融政策発表は予定されておりません。主要国以外ですと、日本の皆さんにおなじみなところとしては、日本時間(以下全ての発表時間は日本時間)で8月27日木曜日午前10時に韓国の発表があるくらいでしょうか。毎度おなじみエキゾチックカントリーでは24日月曜日イスラエル，パラグアイ，キルギスタン、25日火曜日ハンガリー、26日水曜日アイスランド，グァテマラ、27日木曜日フィジーなどが予定されております。
さて今週最大の注目イベントは、27日木曜日から開催されますジャクソンホール会議です。このジャクソンホール会議、毎年毎年飽きもせず説明しておりますが、正式には「カンザスシティ連銀年次経済政策シンポジウム」でして、管轄範囲に含まれるワイオミング州ジャクソンホール(地名)にて開催されるシンポジウムなので、ジャクソンホール会議と呼ばれております。決して、ジャクソンホールと言う「ホール = 講演会場」で開催されるわけではありません。そもそも、このジャクソンホールは「 Jackson Hole = ジャクソン渓谷」でして、Jackson Hall ではありません。
場所はこんなところにあり⇩ この地図2016年から使いまわし(笑)。
ここに、主要国の金融当局者や金融界の重鎮たちが呼ばれて集まり、年に一度サマーバケーションを楽しむのがジャクソンホール会議です(笑)。笑っておりますが、半分くらい正解です。なにしろジャクソンホールと言えばイエローストーン国立公園の入り口と言う大自然の宝庫で、行くだけでも癒やされます。
2017年には、写真左から黒田日銀総裁・イエレンFRB議長(当時)・ドラギECB総裁の夢のコラボレーションがあったりして大盛況でした。2017年と言えば、2008～2009年にかけての金融危機から脱し経済環境が上向いていた頃、今の厳しい情勢を考えますとこの三者の笑顔も分かります。⇦ ここまで、まるっと昨年のパクリ
と、言う事なんですが、新型コロナウイルスによる昨今の情勢は、そんな悠長な事を言ってる事すら許されないような状況でして、今年はジャクソンホール会議もオンラインで開催される事になりました。こうなってきますと、もう一体何がジャクソンホールなのか分からない感じになってきまして、オンライン会議するためのサーバーでもジャクソンホールに置いてるんでしょうか？(笑)。
このジャクソンホール会議の中で、27日木曜日午後10時からFRBのパウエル議長によるオンライン講演が行われます。
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実際に、メディアで伝えられているような期待した内容がパウエル議長から語られるのかは分かりませんが、それに合わせて市場が動きにくくなるのは十分に考えられます。毎年ジャクソンホール会議前には「ジャクソンホール会議待ち」と言われる状況がありますので、週初の段階から覚悟しておかないとならないでしょう。
ただ、27日の単日だけはちょっと違った状況がありまして、27日木曜日は月末31日月曜日の2営業日前になっており、一般的な契約では、スポットで外貨を受け渡すための最終日となっているため月末に向けた資金応需の高まる日でもあります。そのため「投機筋は動き難いが、実需筋は動きがある」と言う、一方通行的な動きが発生しやすいパターンでもあり、27日は東京時間から注意しておいた方が良さそうです。
次に、純粋な数字だけの指標です。今週は月末週ではあるんですが、注目指標が少ないためレベルを落としながら羅列していきます。
本日24日月曜日、レベルを落としても「う～ん」な日。午前7時45分にニュージーランドの四半期小売売上高が発表されるので「NZドルの今週新規のポジションは、これ終わってからにしましょう」くらいでしょうか。
明日25日火曜日、午後3時にドイツの四半期国内総生産がありますが改定値の発表なので、大きく数字が変化する事でも無い限りは完全スルーでしょう。午後11時にはアメリカの新築住宅販売件数、全米産業審議会(コンファレンスボード)の発表する消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数など指標がごちゃごちゃと複数ありますが、新築住宅の指標に関してはここ最近のブレが大きすぎて反応がイマイチですし、他の指標に関しては、値が動いた時の理由付けにされる程度の威力しかありません。私のブログでも指標一覧の肥やしになるだけです(笑)。
26日水曜日、午前7時45分にニュージーランドの貿易収支、午後9時半にアメリカの耐久財受注などがあります。あと、外国為替では資源国通貨にしか影響が無いんですが、午後11時半にあります通称クッシング在庫と言われるEIA週間燃油在庫集計が私的には一番注目の指標と言った感じで、40ドル台前半でジリジリしている原油価格が今後どうなるのか気になって仕方ありません。そう言えば、先週は久しぶりに米ベーカーヒューズ社の掘削リグ稼働数が前週比で明確に増加してまして、そろそろ「原油の時代」が復活するのでしょうか？
27日木曜日、午後9時半にアメリカの四半期国内総生産がありますが改定値の発表なので、大きく数字が変化する事でも無い限りは完全スルーでしょう。⇦ ドイツの時のコピペ 午後11時にアメリカの住宅販売留保が発表されます。これ通常なら数字が大きいと翌月の販売実績にプラスされるためポジティブな数字として見られがちですが、最近はローン通らなくてとかローンがキャンセルされてのパターンがよく言われているため、数字が大きいとネガティブに反応する可能性があります。もっとも、スルーが基本でしょうけど(笑)。
28日金曜日、午前8時30分に東京都の消費者物価指数(CPI)があります。注目なんてしてないんですが、日本の指標が全く出てきてないので取り上げてみました(笑)。午後9時半にカナダの四半期国内総生産(GDP)と月次国内総生産(GDP)が同時に発表されます。特に四半期GDPですが、ここ最近ニュースで大騒ぎの年率換算された前期比が事前の市場予想でマイナス40%前後となってまして、事前の市場予想と表記上で数パーセントのブレがあるとそれだけで値が大きく動く可能性があります。一般紙などでアメリカの年率換算前期比GDPが大きく報道された時に、市場の皆さんは反応が薄く値動きにつながらなかったのは、あくまでも事前の市場予想との乖離が少なかったためでして、カナダの四半期GDPはブレる事がよくあるので、その点でも非常に注意が必要です。同じく午後9時半にアメリカの個人所得，個人消費支出など個人収支関連指標の発表があります。特に個人消費はアメリカ経済の要(かなめ)ですから市場への影響も大きく、純粋な数字だけの指標の中では今週一番指標です。最後、午後11時にミシガンさんのなんとか指数確定値があり今週は終了です。
今週は、金曜日になるまで赤字で強調するほど注目の指標が無かった珍しい週となりました。
そんな感じで、今週は為替市場が動くのか動かないのかハッキリしない様子ですが、システム稼働させて放置しているだけの私としては、とりあえずボラが上がってくれる事を祈る事くらいしかできません。
だいたい、祈るだけで何か叶えてもらえるなら、先にこの異常な暑さをなんとかしてもらいたいですし、それ以上に新型コロナウイルスをなんとしてもらいたいところです。そう考えたら、ボラなんて祈って叶えてもらうのは申しわけない感じがします。祈ってなんとかしてもらおうと神様に頼らず、「オレが相場を作るゼ！」くらいの勢いで行きたいと思います。勢いだけね(笑)。
今週も一週間、がんばってまいりましょう。
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